@itan-journ@l praha

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『マグニフィセント・セブン』「七人の侍」は観たけど「荒野の七人」を忘れてた・・・



        
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お正月一発目に鑑賞した映画は黒澤明の「七人の侍」でした。名作時代劇映画を見て少しでもお正月気分を盛り上げようと思ったのです。いや~しかし、こんな長い映画だと思わなかった。3時間半くらいあるんですね。途中で休憩を挟むんですが(画面に「休憩」と出る)こんな長尺は久しぶりだったので思わずスナックの袋を開けてしまいました。個人的には正直そこまで超面白い!という映画ではなかったのですが(やはり長い)世界中で名作と言われているのはよ〜くわかりました。

野武士との激闘の末に七人の半分以上が戦死したけど、それでも立派に戦いました。彼らのことは英雄として村で語り継がれるでしょう・・・というラストなんでしょうな、と予想したら農民は次の田植えで大忙し。特に侍たちがお礼を言われていたり労われているシーンなどなく、丘の上に即席で作られた各人の墓標に日本刀が刺してあるのが映されます。それを見て生き残ったリーダーの志村崇が「結局、勝ったのは農民だ」とつぶやくシーンが切ない!このシビアな感じがすごくよかったですね。

さて「七人の侍」からの、最新リメイク作である本作なんですが。その前に「荒野の七人」という西部劇版リメイクがあるんですね(存在は知っていたが)。元ネタは「七人の侍」ですが本作は「荒野の七人」のリメイク。順番的にこっちを鑑賞してから最新作だなと思ったのでした。完全に順番を間違えてます。この何かのミッションのために集められた個性豊かな七人というフォーマットは、その後定番となり世界中で様々な「七人」映画が作られたとか。私が好きなイタリアの泥棒映画「黄金の七人」もそのフォロワーなんだそうです。へえ~。

「黄金の七人」と言えばモンキー・パンチ先生の「ルパン三世」が影響を受けている映画としても有名です。「七人の侍」も例外ではなく、例えばここに登場する寡黙な剣豪、久蔵(宮口精二)。常に冷静沈着で仕事はビシッと決める渋い男。いわゆる私達日本人も想像する「サムライ」の決定版みたいなキャラクターなんですが、これルパンの五右衛門に似てるな~と思ったらやはりモデルになっているとされる説があるそうです。そして「荒野の七人」で久蔵のアメリカ版はジェームズ・コバーン演じるナイフ投げの名人ブリット。あれ、コバーンといや吹き替えは小林清志。小林清志のもうひとつの代表キャラと言えばルパンの次元大介です。このブリットも次元のモデルになっている説があり、こちらも納得。どちらも主役の脇を固めるキャラですが、寡黙で百戦錬磨。仕事ができる男ってのが共通点ですね。

蛇足ですが不二子ちゃんのキャラは「あの胸にもういちど」で全裸に革のジャンプスーツでハーレイを飛ばすマリアンヌ・フェイスフルや「黄金の七人」でお宝を手にした後必ず裏切るセクシー美女のロッサナ・ポデスタからインスパイアされ、ルパンのキャラはジャン・ポール・ベルモント主演の様々なアクションコメディー映画にインスパイアされているそうなので「ルパン三世」は古今東西様々な映画からそのエッセンスを受け継いでいるようですね。だから軽妙洒脱でお洒落なんだろうな。




※以下、ネタバレ含みます。



さて本作の感想ですが、よく出来た西部劇アクション映画でした。若干ベタ?とも思われる部分もあったけど、それでよし。西部劇らしく馬が乱れピストルを早撃ちし合うアクションはカタルシスを与えてくれたし、個性豊かな七人のメンバー(人種的にも欧系、アフリカ系、メキシコ系、アジア系、先住民とポリティカリー・コレクトな感じ?)も皆よかったです。ただ集まった七人がどうしてこの仕事を引き受けたのかっていうのがイマイチよくわからなかった(英語のせいかもしれないけど)。ここは侍リクルート部分にたっぷりと時間をかけた「七人の侍」にはかないませんね。

リーダー志村崇の役は賞金稼ぎのデンゼル・ワシントン。メンバーはマジックが得意なガンマンのクリス・プラット、射撃の名手イーサン・ホーク、巨漢の山男ヴィンセント・ドノフリオ、クールなナイフ投げのイ・ビョンホン、メキシコ系アウトローのバスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)、先住民の青年で弓の名手レッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)という布陣です。彼らに仕事を依頼する未亡人エマが先日見た「ガール・オン・ザ・トレイン」にも出ていたヘイリー・ベネット。 七人がオールスターキャスティングじゃなくて知らない俳優さんも出ていたんですが二人だけだったので、キャラ分けは完璧でした。私は外国人の顔の区別が得意じゃないんですが、やはりエスニック系とデブが混じると識別しやすいですね。

本作の監督、アントワーン・フークアは「トレーニング・デイ」を撮った人なんですね。これもデンゼル・ワシントン(オスカー主演男優賞獲得)&イーサン・ホークでした。しかし・・・「トレーニング・デイ」では新人デカだった初々しいイーサン・ホークが本作ではすっかり初老の域に!老け込んだね~という感じなのに対して、デンゼルは全然変わってない不老っぷり。お肌もスベスベなのでした。

本作で一番おいしい役はクリス・プラットだったんじゃないかな〜と思います。「七人の侍」で言うなら三船敏郎の菊千代的なポジションなのかな~?全くそれというわけでもないんですけど、女好きっぽい描写がチラチラとあったので。しかし彼「ジュラシック・ワールド」のときカッコいいと思ったけど、なんか太った・・・?彼みたいなタイプは気を抜くとすぐに太りそうな感じがします(笑)。散り際がすごくよかったですね。敵のモブは銃弾を一撃くらったらすぐ死ぬんだけど、クリス・プラットは数発まともにくらっても全然死なない(笑)。そこはまあいいんです。クリプラはひん死の状態なのに敵前まで来て、それでも戦おうとするんですよ。もう死ぬなってときにタバコが吸いたくなって、火をつけようとするんですがつかない。彼の気迫に圧倒された敵は最後のタバコくらい吸わせてやろうと火を付けてやるんですね。ニヤっと微笑むクリプラ。それで死んだと思ったら・・・実はその火を爆弾に付けて敵もろとも自爆するという最期でした。

次においしいのが初老になっちゃったイーサン・ホークかな。ひょろっと弱そうに見えて、実は遠くからでも標的に命中させることが出来るロングライフルの使い手なんですね(百合の紋章をベストに付けていたのでフランス系?)。決戦前夜に逃げちゃうんだけど、戦いのさなかに戻って来てバンバン敵を倒して行くんですよ。一回いなくなっただけに、戻って来た時は「おおー!」って感じで盛り上がるんですよね。最期は教会の塔の上から援護射撃で次々と敵を仕留めるも、敵側の巨大な回転バズーカに倒れてしまうんですね。

一番のイケメンがナイフ投げのイ・ビ ョンホンだったと思います。恐らく「七人の侍」の久蔵ポジション、「荒野の七人」のジェームズ・コバーンボジションなのかな。寡黙設定だし外国人だし、もしかして一切しゃべらない設定とか・・・?と思ったら普通にしゃべってました(笑)。アクションにキレがあったし、自身もシャープなナイフのような身体でしたね。ビョン様でウエスタンといえば「グッド・バッド・ウィアード」を思い出しますね(悪役だったけど)。これも超面白かった~。しかもビョン様もうアラフィフ!なのにこの若さとイケメンぷりはすごいです。

志村崇役のデンゼルはアクションというよりもアップになった演技パートの方が印象的でした。ラスト近くで敵のピーター・サースガード(部下でもすぐに撃つ残酷な悪役っぷり。サースガードはちょっと痩せた?)を追い詰めて負傷させます。でも 殺さずにサースガードが火を放って燃え尽きた教会の中に引き入れ「ここで今までやってきた悪行を悔いて、殺して来た人たちに祈れ!」と言うんですね。どうやらデンゼルも大事な人をサースガード一味に殺されたという過去があったようなんです。気持ちはわかるけど、ラスボス的悪人は即死させないとゼッタイに後から反撃されるの法則・・・と思ったらやはりでした。しかし未亡人のエマがサースガードを射殺してデンゼルは助かるんですね。未亡人としては夫(イケメンのマット・ボマーが演じていた)の復讐を果たせた訳です。

「荒野の七人」を見ていないのでどうだかわかりませんが、戦闘の方法がユニークでした。町の周りに塹壕を掘ってその中に潜んで発砲したり、敵をギリギリまで近づけて仕掛けておいた爆弾をちゅどーん!と爆発させたり。「七人の侍」では一つを残して村の入口を塞ぎ、一騎づつ村の中に入れて大勢で攻め確実に数を減らして行くという戦法でした。しかし一騎だけ中に入れさせるってのが結構難しそうですよね。志村崇が「攻めるより守る方が難しい」と言ってたけど本当にそうだな〜と思いました。あと、決戦前夜に侍の中で一番若いメンバー勝四郎(木村功)と惹かれ合っていた村娘の志乃(津島恵子)が一夜を共にするんですが、それを知って激怒する志乃のおとっつあん(藤原釜足)に、誰か忘れたけど七人のうち一人が「決戦前夜の男女間のこういうことは城でもよくあること」と諭すように言うシーンが味わい深かったです。しかしどちらの映画も敵味方入り乱れる戦いでよく間違って味方を撃攻撃しないもんだなあ・・・と感心してしまいました。

戦い後、七人のうちデンゼル含む三人が生き残ります。町を去る三人にお礼を言う人々。「彼らこそがマグニフィセントなのだ」という未亡人エマのモノローグに戦死した四人の即席の墓標。「荒野の七人」のメインテーマがかかり、各キャストのミニハイライトシーン&クレジット。最後に7の数字上にメンバーの顔が揃いエンディングです。いや~、ガンアクションもすごかったしデンゼルもクリプラも柳沢慎吾(イーサン・ホーク)もビョン様もかっこ良かったし、満足感がありました。七人が「西部警察」みたいに横にずらっと並んで歩くシーンも何カ所かあってチーム男子感も十分見せてくれましたし。これで各人のキャラ付けをもう少しして、ドラマ部分を充実させてくれれば言うことなしのパーフェクトだったと思います。「荒野の七人」を見ていればまた違った感想を持つのかもしれませんが・・・。ということで、新たな宿題が出来たのでした。


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Comment

ケフコタカハシ says... "生き残るのは3人"
こんにちは。
私も「荒野の七人」観ておさらいしてからコレを、と思ってたら暇がなくて、結局後から「荒野の七人」のおさらいをしました。笑
「七人の侍」も「荒野の七人」も「マグニフィセント・セブン」もどれも同じように力作だと思います。
「黄金の七人」というのも気になりますね、TSUTAYAにあたってみますわ。
2017.02.04 13:54 | URL | #oibKWSZc [edit]
aitantanmen says... "Re: 生き残るのは3人"
ケフコさん

元ネタをコンプリートされていて優秀ですね!私も観なければ〜。クリス・プラットの最期の散りっぷりはよかったですよね。男を上げたと思います。

黄金の七人のテーマ曲は有名なので、きっと聴けば「これか!」とお分かりになるかと思います。是非ご覧下さい〜。

2017.02.05 02:53 | URL | #- [edit]

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