@itan-journ@l praha

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『ネオン・デーモン』モデル業界ものと思いきや、実は食◯映画!


        


「ドライヴ」や「オンリー・ゴッド」などのスタイリッシュなドラマを手掛けたニコラス・ウィンディング・レフン監督の最新作です。実は新年一発目の映画鑑賞は黒澤明の「七人の侍」だったんですが、これは「マグニフィセント・セブン」(2016)鑑賞時に一緒に語ろうと思います。さて本作ですが・・・評価が真っ二つに割れているとか。私は個人的に好きなタイプの映画なんですが「ドライヴ」には遠く及ばないと言った所でしょうか(そもそも「ドライヴ」の出来が神がかっていた?)。

原題と邦題は同じなんですが、レフン監督の既存作品と共通するネオンでシンセティックな画面、音楽が炸裂していました。そういう世界観が好きな人にはたまらないと思います。ネオンの悪魔・ ・・。私はネオンって聞くとメイクアップのことを思い出すんですよね。今から20年くらい前でしょうか、カネボウの春のキャンペーンコンセプトが「ネオン」で、世界的に有名なメイクアップ・アーティストのリンダ・カンテロという人がかかわったプロダクトが発売されたんですよ。イメガは小雪さんだった気がします。ハッキリ言って楚々とした和顔の小雪さんにネオンカラーのアイシャドーやリップなんかはかなり唐突な印象でした(パリコレに出るアジア系モデルっぽさはありましたが)。そもそも一般人にネオンカラー・メイクの提案をすること事態無理があったと思うんですが、そんな尖ったコンセプトをあえてぶつけてくる姿勢はすごいと思いますね。ちなみにCMソングは大黒摩季で「ネッ!~女、情熱~」( ネオンな情熱とかけている)という歌でしたな。いや懐かしい・・・。



バージョン違いだけどCM動画はこちら





閑話休題。LAを舞台に田舎から出て来たまだ16歳になりたての初々しい少女ジェシー(エル・ファニング)がモデルを目指すというストーリー。若過ぎるのでエージェントからは19歳と逆サバを読むように言われ、有名カメラマン(デズモンド・ハリントン)によるテスト・フォトシュートを受けます。有名デザイナーのロバート(アレッサンドロ・ニヴォラ)のショーのラストを飾るモデルにも選ばれ、キャリアの滑り出しは順調。いつも見守ってくれる優しいボーイフレンドのディーン(カール・グルスマン)やメイクアップ・アーティストのルビー(ジェナ・マローン)も側にいてくれます。ところがポッと出のジェシーにモデルのサラ(アビー・リー)やジジ(ベラ・ヒースコート)から嫉妬され、ジェシーはモデル業界の闇に堕ちて行くのでした・・・。みたいなお話です。

ちょっと昔の少女漫画っぽいですね。主演のエルちゃんですが。彼女がモデル役と聞いて、正直「大丈夫なのかな?」と思いました。オーディションのシーンで下着になるんですが、やっぱりモデルとしては顔と頭の鉢が大きくて手足が短いんですよね。だから全然ステージ映えはしないんです。顔はまだこれから成長して変わる可能性があるけど、素朴な子豚ちゃんみたいだし(決してけなしているのではない)。しかしながら有名カメラマンやデザイナーは彼女のことを一目見て気に入るし、メイクさんのルビーも彼女の美を絶賛。「そ、そうだろうか・・・」と思ってしまうんですよね。だから本物のスパモであるアビー・リーが 「なんで・・・」とプルプル嫉妬するのも当然っちゃ当然。

マレフィセント」でもこの子綺麗だろうか・・・?と疑問に思いましたしね。しかし。業界の人がこれだけ惹き付けられるんだから、きっと何か他の人にはないものを持ってるんだろうなあ~、という気にもさせられないではないんです。彼女が持つ自然の美を賞賛されるシーンがありますが、そういった透明感みたいなのはやっぱり他の人にはないものなんだろうなと納得させられるわけです(少女期の今だけかもしれないけど)。実際、目元をラメで囲った様なギラギラメイクをすると童顔とバランスが撮れてモードっぽくも見えるんですよね。ショーよりはビューティー向きだと思います。ミドルティーンの女の子なので私服がふわっとしたマキシドレスにリュックみたいなのも可愛かったです。

そんな新人に嫉妬するモデル役がリアルでスパモのアビー・リーです。彼女は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」にも出てましたね!イモータン・ジョーのワイブスの一人でした。今回は嫉妬しまくる意地悪な役ということで好演していたと思います。前に彼女と宮崎あおいが似ているというネット記事を読みましたが、全然似てないと思います(笑)。オーディションでエルちゃんに敗れたアビーが、パウダールームで鏡を割るシーンがあります。その音を聞いて来たエルちゃんが「あなたはパーフェクトだったわ」って慰めるんですが、逆効果だから!エルちゃん純粋すぎ。エルちゃんが鏡の破片で手を切って血が出るんですが、それを見て思わずアビーがその血を啜るんですよ(伏線ですな)。



※ネタバレします。




モデルとして初めてだらけの体験、そして滞在先のモーテル(こんな安宿にうら若い娘さんが一人でステイして大丈夫なのかい?って思うが)に野生の山猫が入ったりして(これも伏線?)、エルちゃんは大変な目に合うんですよ。モーテルのいい加減なマネージャーがキアヌでびっくりしました。キアヌなんで後々、重要な役になってくるんだろうか?と思いきや本当に本当にチョイ役でした。

ファッション業界の洗礼を受けたり先輩モデルにいびられたりしたエルちゃんでしたが、有名デザイナーのショーのラストを飾ります。ところがそこから彼女の内面が変化し、ウブな少女の面影は消えてモデル然としてくるんですね。ここの演出は邪悪な鏡の国に迷い込んだアリス、みたいな妖しい雰囲気がされていました。もちろんネオンな照明バリバリ。ネオン・デーモンに魅入られ魂を渡してしまった・・・みたいな感じでしょうか。この後のシーンからエルちゃんはふわふわのマキシワンピではなく、胸元がザックリ空いたラメのトップやピタピタのレザーのレギンスなんかを着用するようになります(しかし分かりやすいな)。

その後も妄想に苦しめられるエルちゃん。誰かが部屋に押し入ろうとしたり、隣の部屋から物騒な叫び声や物音が聞こえたり、モーテルのマネージャー、キアヌが部屋に忍び込み彼女の口の中に銃口を突っ込んだりする夢を見たりします。この寝ている時に銃口を口の中に突っ込まれる(オーラル・セックスの暗喩か)というのはちょっと「ワイルド・パーティー」を思い出しましたね。レフン監督はやはり、エルちゃんにこの映画を見ておくようにとアドバイスしたのだそうです。

恐ろしくなったエルちゃんはいつも親切にしてくれるメイクさんのルビーに電話し、彼女が滞在している知人宅にかくまってもらうんですよ。このルビーというメイクさん、ものすごく親切でいい人なんだけど最初からエルちゃんに百合萌えしていて、大丈夫かな~と思っていたらやはり迫られてしまうわけです。しかしエルちゃんに拒否されたルビーは仕事先の死体安置所(ここで遺体に死化粧をする仕事もやっているのだ)で急にムラムラともよおし、死体とレズってしまうのでした。ひえ~。

妖しさが映画の中に充満したころ、エルちゃんもまたおかしくなって自分でネオンとラメのアイメイクを施し、それに不釣り合いなシフォンのパステルカラーのドレスを着て、広大な空っぽのプールに設置された飛び込み台の上で佇み「昔から母親に『危険な子だ』って言われてたわ・・・」などと独白するようになります。このままゴークレイジーになるけどその代償としてモデルとしてはスターダムになるのだろうか、と思うんですがお屋敷にルビー、アビー・リーとジジの先輩モデルコンビがやってきて彼女を襲うんですよ。エルちゃんは逃げ惑い応戦しようとしますが、ルビーから空のプールに突き落とされてアッサリと死んでしまうのでした。綺麗にお化粧してドレスアップして血を流しているというビジュアルがファーストシーンと繋がります。

その後。なんとルビーと先輩モデルコンビはエルちゃんの処女の生き血風呂に入るのです。現代のエリザベート・バートリか?(中世ハンガリーに実在した、処女の生き血のお風呂で美しさとアンチエイジングを求めた貴族)という感じですが・・・。そういえば「ホステル2」でもハンティング・クラブのメンバーの女性が処女の生き血風呂をしていましたな。

その後、先に出て来た有名カメラマンとの撮影シーンになりアビー・リー含む先輩モデル二人組が海の見えるモダンな豪邸のプールサイドでポージングをします。しかし大きなプールを見つめているとジジの気分が悪くなり(エルちゃんの死と生き血を啜ったことなど思い出して)、彼女は部屋の中へ消えます。アビー・リーが見に行くとジジが嘔吐し目玉を吐き出します。え・・・血を搾り取っただけじゃなくて、食べた・・・?と驚く訳です。「あの子を私の中から出したいのよ!」と絶叫してハサミで自身を刺して絶えるジジ。モデル業界ものかと思ったら・・・なんと食人映画だったのです!アビー・リーはジジより胆が座っていたようで、彼女が吐き出した目玉を食べてまた撮影に戻るのでした。

これで終わりです~。天使のように純粋だったエルちゃんがビッチになりつつも頂点を極めるサクセス・ストーリーかと思いきや、文字通り業界の人に食べられちゃう映画でした。ストーリー的には特に共感したりグっと来たりする部分はありません。モデルでもないし美しさに執着してないし(そもそも持ち合わせていない・・・)。とにかく映像が妖しく美しいという映画でしたね。ネオン・デーモンというのはメイクさんのルビーやアビー・リーのことだったのかもしれません。

映画の最後に「リヴに捧ぐ」という献辞が出るんですが、これ誰?と調べたところレフン監督の奥さんの名前でした。うーん・ ・・このような内容の映画を捧げられても・・・とちょっと複雑な感じがしますが(笑)。エンドロールは穏やかな海辺と、ラメラメなメイクを施されたモデルの横顔で、ラメを見ていたら久しぶりにアナ・スイのマニキュアを塗ってみたくなりました。学生時代のころはまっていたんですよね。とにかくラメの量が半端なくて色もギラギラしてて、二度塗りするとラメがかなりの厚さになりギッシリと爪に敷き詰められて存在感がバツグンなんですよ。懐かしくなって公式サイトを見たんですが、今もラメのネイルはあるみたいですね。ちなみに私は109番というネオンブルーとネオンピンクのラメが混ざった色が一番好きでした。

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Comment

Noriko says... ""
明けましておめでとうございます。

「ネオン・デーモン」すごい観たいと思ってたんですけど、
まあまあな感じなんですかね^_^;
あんまり期待はしないでおきます!

どうやら、地元では上映なさそうなのでこれもDVD待ちかなぁ。
ネタバレ以降は読んでないんですが、キアヌもでてますよね(^^)

今日、「高慢と偏見とゾンビ」を観てきたんですけど
B級ちっくだけど、ちゃんと「高慢と偏見」にゾンビ戦争が
絡んでいて、楽しく観れました(^_^)/
この映画もそんなに期待しないで観るとそれなりに面白かったです。

今年もよろしくお願いします。
2017.01.04 16:04 | URL | #- [edit]
aitantanmen says... "Re: タイトルなし"
Norikoさん

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します!

はい、キアヌも出てるんですよ。話の本筋には絡んで来なくて逆にビックリしました〜。
個人的にはDVDになってからでもOKだと思います。
画面が綺麗だし、モデルさんが出て来るので映像美は楽しめそうです。

「高慢と偏見とゾンビ」も面白そうですね♪
期待してみないのがポイントなんですか?
そのうちチェックしてみますね。ありがとうございます!


2017.01.05 01:52 | URL | #- [edit]

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