@itan-journ@l praha

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『美女と野獣』♪子犬の横に〜は、あな〜た〜(ヴァンサン)♪





五日物語」でヴァンサン熱が再燃して、コレを観てみました。「え、ヴァンサンのファンならとっくに観てるんじゃないの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが・・・。私の居住国でももちろん上映されていたんですよ。しかし子供向けの映画はだいたい字幕じゃなくて現地語吹き替えなんですね。なので「そりゃあダメだっぺ」とあきらめていたのでした。まあオリジナル言語でもハードル高いんですが、よく知っているお話だし仏語の勉強で非習熟者向けにリライトされたのを読んだことがあったのでチャレンジしてみました。

レア・セドゥがベルで、ヴァンサン・カッセルが野獣というキャスティングからしてドンピシャな本作。監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ。ヴァンサンはジェヴォーダンの獣で、タイトルロールを演じていましたので(15年前の映画なのでネタバレしてもいいですよね?)「ああ、獣繋がりね!」と納得。しかし、野獣時のヴァンサンは素顔出演ではなくCGなのでした!て、ことは呪いが解けてからヴァンサン・カッセルになるってことですよ。あれ〜、妙〜に変だな〜、だっておかしいじゃない、50がらみのコワオモテ俳優、ハリウッド映画ではクセモノ外国人役を一手に引き受けてるヴァンサンが王子だなんて!(もちろん私はそういうところが好きなんですが)フランスの子供たち、とくにおとぎ話に憧れている女児たちはこれを一体どう受け止めているのだろうか・・・。しかし、ワインやチーズなどの時間が経てば経つほどウマいという発酵食文化を持ち、異性にも成熟した好みを持つと言われる国だけに、ヴァンサン王子ってのも全然アリなのかもしれない・・・などと考えてしまったのでした(でも明らかに女児たちのパパよりトシだよね)。

レア・セドゥは「スペクター」でボンドガールにもなりましたが、よく見ると顔は地味なんですよね。目はちょっと腫れぼったいし、ほっぺに肉がついてて西洋版のおかめみたいな感じ。体型もポッチャリしている。一歩間違うとイモっぽい(死語)感じになると思うんですよ。でも透明感があって、ちょっと不機嫌気まぐれな表情がやっぱりフランス女優って感じですね。今回は気だてのいい娘役ですが、お城の中で野獣に見せるどこか反抗的なまなざしが印象的でした。



※以下、ネタバレします。


今回の美女と野獣は少しヒネリが加わっています。ディズニーとかのスタンダードなものは最後に野獣にかけられた呪いが解けてイケメン王子がジャジャジャジャーン!と姿を現すことになってるけど、本作はヒロインのベルの夢の中に野獣になる前のヴァンサン王子が登場。そして彼と今はいない元カノの悲恋が語られるという構成になっています。おとぎ話の相手役に元カノがいたってのも、ちょっと新しいんじゃないでしょうか。まあ50がらみの王子だから過去がどれだけあっても不自然ではありませんね。

この元カノが、なんと森の妖精だったのです。ヴァンサン王子はそのことを知らずに彼女を愛していたのでした。この王子は悪い人じゃあないんだけど、ちょっと傲慢な面があり自然へのリスペクトみたいなものがないというキャラクター。狩りが大好きでいつもお連れのものを連れては森で動物をハンティングしてるんですね。高貴で傲慢な男ってのは「五日物語」の王様とも役柄が被りますね。元カノは「寂しいからあまり狩りに行かずに私と一緒にいて」とお願いするのですが、王子は狩りへの欲望を押さえることが出来ず、ずっと追い求めていた黄金のシカを仕留めます。矢がシカに命中したと思ったら、なんとそのシカが愛する彼女だったんですよ。彼女は森の妖精だということを告白し、怒り狂った彼女の父親(大きな力を持つ精霊)がヴァンサン王子を野獣にし、お付きのものや猟犬の子犬たちの姿も別のものに変え、お城を植物で覆ったのでした。たくさん出て来るワンコたちがすごく可愛いんですが、姿を変えられたバージョンは「カワイイ」な感じを妙に強調したCGで、なんかちょっと興ざめしてしまいました。ヘタにディズニーっぽさは狙わなくてもよかったのに。

あとは、物語がヒロイン自身によって昔話として語られる構成なのが新しかったですね。物語が子供たちのベッドタイムストーリーとして語られるんですが、途中から語り手の女性=ヒロインのベルであるということがしっかりと重なってきて、今現在のベルは母親になっているということがわかるんですよね。彼女が語るお話自体は野獣がヴァンサンになったところで終っているんですが、後日談があるんですよ。母親になっているってことは・・・ってことですよね。ベルは商人のお父さんが落ちぶれた後に引っ越した田舎の家に住んでいて、子供たちが寝た後で家の周りに広がる畑に出ます。すると逆光で野良仕事から子犬たちを連れて帰って来る男のシルエットが・・・。そう、それがヴァンサンなんですよ!ここで私の脳内に鳴り響くのは小坂明子の「あなた」です。♪子犬〜の、横に〜は、あな〜た(ヴァンサン)、あなたが〜♪ なんですよ。

よく聴くと悲しい歌なんですが・・・。



夕方、野良仕事から帰って来るヴァンサンを出迎えるなんてメッチャ幸せじゃないですか!夕陽に照らされて輝く田舎の風景、家の中では引退したベルのお父さんと可愛い子供たちが眠っています。もう、これ以上の幸せはないッ!という最高のエンディングなのでした。よく考えると、以前は自然を服従させることに喜びを見いだしていたヴァンサン王子が、今は考えを改めてカントリーライフを送っているって変化も描けていますよね。ということで、満足のいく仕上がりになっていました。

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Comment

あい says... "子犬の横には"
子犬の横にはバンサン!!夕方バンサンが帰ってくるわけですね〜私と管理人様には
ジタバタ喜ぶシチュエーションですね♪( ´θ`)
レア・セドゥは雰囲気美人さんですよね
私大好きですこういう雰囲気の方
2016.12.22 23:23 | URL | #- [edit]
says... "管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016.12.22 23:29 | | # [edit]
aitantanmen says... "Re: 子犬の横には"
あいさん

そう、夕方野良仕事を終えて帰って来る逆光のシルエットはヴァンサン、子犬の横にはヴァンサンですよ!
あいさんのお陰でヴァンサン熱再燃したので「Mon Roi」というヴァンサン主演のラブコメも観てみようと思います。
最強のダメ男役なんだそうです!萌え〜。

http://www.elle.co.jp/fashion/okini/naomi16_0622

メッセージもありがとうございました。また折り返しますね。

2016.12.23 18:21 | URL | #- [edit]
ケフコタカハシ says... "今更あけおめ"
こんにちは。
今年もよろしくのタカハシです。
この作品わりと大人向けですよね。
乙女チックな物を期待していると、ちょっとはずしてしまいそう。
私の場合は巨人アクションパニックみたいなシーンに思いきりテレビの前でフリーズしちゃったんですわ。
ホンっっと苦手なんですよ、ああいう大きい物に踏みつぶされるってのが。汗汗汗

>ハリウッド映画ではクセモノ外国人役を一手に引き受けてるヴァンサン・カッセル

に思わずうなずいてしまいました。
確かに私はこの作品以外では、そういう彼しか見たことないです。
一番印象に残ってるのは「エリザベス」でのフランス王の彼でしょうか。
こんな役できるのはヴァンサン以外にいないでしょ、と思いましたよ。
2017.01.15 21:13 | URL | #oibKWSZc [edit]
aitantanmen says... "Re: 今更あけおめ"
ケフコさん

こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。

巨人パニックシーンは日本の映画に影響を受けている、と監督がコメントしていましたね。確かにちょっと巨人(巨木?)が暴れ出すのは唐突な気がしましたが・・・。

「エリザベス」は確かヴァンサンのハリウッド進出第一作じゃありませんでしたっけ。ケイト・ブランシェットが凄かったー。観たのは公開当時でしたが、彼女のアップでのラストはものすごく覚えていて、なぜか泣いてしまいました。

ヴァンサンはフランス人ですがロシア人役も結構やっていますよね。「バースデー・ガール」とか「イースタン・プロミス」とか。一癖ある外国人役を一気に引き受けているヴァンサン、これからもハリウッドの一人外国人悪役商会として安泰なのではないでしょうか。だからこそ本作のようなロマンチックな役は貴重ですね。

2017.01.22 02:18 | URL | #- [edit]

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