@itan-journ@l praha

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『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』女性版ペグ兄&おデブのニックみたいなペア



       


ゴーストバスターズ」のリブート版が面白かったので、同じ監督&主演女優×2で作られた本作をチェックしてみました。そーいえば、こんな映画、あったねえ・・・という感じでしたが「どうせくだらないBSOL映画だろう」と思ってスルーしてたんですよね。BSOL映画ってのはスター映画でもあるわけです、メインの女優か男優で知ってる人出てないとあんまり観る気にならないんですよ。しかし、私は甘かった。この映画はなんと、オスカー脚本賞と助演女優賞にノミネートされていたそうで。知らなかった・・・。なんかもっと、こういうところを宣伝でアピールした方が良かったのでは?などと思ったのでした・・・(自分が知らなかっただけだけど)。

いや~、しかし面白かったですね。細かい所でちょっと引っかかるところもあったけど、すごく楽しめるBSOLコメディ映画でした。主演と兼共同脚本のクリステン・ウィグ、助演女優賞ノミネートのメリッサ・マッカーシーのこの名コンビぶりは女性版のサイモン・ペグ&ニック・フロストみたい!(ちなみにペグ兄&ニック・フロストの「宇宙人ポール」ではクリステン・ウィグがペグ兄の相手役で登場してましたな)クリステン・ウィグ、背もスラっとしてるし脚も綺麗(だから衣装はみんなミニ丈?)、顔はちょっとコミカルさが隠しきれないけど美人といっていいでしょうね。私は最初彼女を「ローラーガールズ・ダイアリー」で見た時に「シンシア・ニクソン(SATCのミランダ)そっくり」って思ったけど、見慣れて来るとそうでもなかったです。

一見BSOL映画なんだけどエロネタ、ゲロネタ、うんこネタが盛り込まれ、最後はちょっといい話で終るという映画でした。大人の女性が出て来る映画にうんこネタってのはSATCの映画二作目を思い出しますね。SATCでもメキシコ旅行でシャーロットがお腹下してたし、アメリカ人の中では南米の食べ物ってちょっと危ないという認識なんでしょうかね。

ヒロインのアニー(クリステン・ウィグ)は30代後半くらいの独身女性。お菓子作りが好きで婚約者とパティスリーを営んでいたのですが恋愛もビジネスもうまく行かず、今はシングルで母親のツテで見つけた宝石店で働いています。アニーにはセックスフレンドのテッド(ジョン・ハム)がいますが向こうはシリアスな関係になる気はさらさらない様子。そんなとき幼なじみで親友のリリアン(マーヤ・ルドルフ)がボーイフレンドと結婚することになり、メイド・オブ・オナー(花嫁介添人のリーダー)を頼まれました。複雑な心境ながらも親友のために奮闘するアニーですが、同じくブライズメイドとして加わったリリアンの婚約者の上司の妻ヘレン(ローズ・バーン)と張り合うことに。他にも一癖あるブライズメイドたちが集まり、この結婚式は一体どうなる?!そしてアニーは幸せを掴めるのか?!というお話です。


※ネタバレします。


BSOL映画のヒロインはだいたいにしてトホホな境遇に置かれることが多いですが、アニーはちょっと気の毒なくらいトホホです。デブな兄妹とフラットシェアしてるんですが、言いがかりをつけられて追い出されちゃうし(ちなみに妹の方は「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!」にも出演しているおデブ女優のレベル・ウィルソン)、仕事場の宝石店でも婚約指輪を買いに来たカップルについ悪態をついてしまって上司に怒られるし(「愛してるからと言ったって所詮は他人。誰も、誰も信用出来やしないのよ」という囁きがかなり笑えるが)。母親(ジル・クレイバーグ)には「今が一番のどん底だと思いなさい、後はよくなるばかりよ」と励まされるも、アニーの場合まだまだ底があって落ちて行くという可哀相さ。親友リリアンにとって、よかれと思ってしたことが思いもよらない形で裏目に出てしまい大勢の前で醜態を演じてしまったりと、自分の人生だけじゃなくて親友との長年の友情にまでもヒビが入る始末です。さすがに私はアニーほどのどん底に落ちたことはないですが、仕事なし(面接してもしても採用されない)、彼氏と破局、高校時代からの友人二人と絶交、ひどい肌荒れに次々と襲われて、やることなすこと絶不調だった24歳の頃のことを思い出したのでした。でもまあ24歳なんて全然若いし、いくらでもリカバリーが可能だと今になって思います・・・。

でもアニーには素敵な出会いもあるんですよ。バックライトが壊れたままフラフラ運転をしていたら、警官のネイサン(クリス・オダウド)に止められてキップを切られそうになるんですが、この警官がアニーのパティスリーの常連だったことからキップを免れるんですね。で、偶然にコンビニや道で彼に会ううちにイイ感じになってベッドインするんですよ。このお巡りさん、セフレのジョン・ハム(絶倫なんだけどデリカシーゼロっていう、このキャスティングがいかにもでまたイイ)よりまともで良さそうな男じゃん、よかったのうアニー・・・と思うんだけど、ネイサンからまたケーキ作りしなよ!と励まされて嫌になって逃げて来るんですね。うーん、そんなことで逃げなくても、と思うんだけどまあアニーにとっては触れられた くなかった古傷ってことなのかな。

しかし米国の結婚式ってのは披露宴だけじゃなくてその前に色んなイベントがあってしち面倒くさいものだなあ・・・と今回思いましたよ。この映画でも婚約パーティー、花嫁とブライズメイドたちの食事会兼打ち合わせ、バチェロレッテパーティーや旅行、ウエディングシャワー(新婚カップルへの贈り物をあげるパーティーらしい)などなどが出て来ます。しかもいちいち着ていく服だとかプレゼントだとかを考慮しなければならなそうな、ちょっとワンランク上のパーティーばかりなんですわ。またパーティーのテーマが決まってたりすると、ドレスコードもそれに合わせたものが設定されたりでこれも超面倒くさそう。それならば休日を半日または一日犠牲(失礼)にして一張羅を着込み、 3万円を払っておけば立派に義理を果たすことができる日本の結婚式のがいくらかマシかもなあ、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんなしち面倒くさい風習がいくつもあるからこそ「私のセンスの見せどころ!」と張り切る女性というのもいるわけで、ローズ・バーン演じるセレブ妻のヘレンなんかはその典型なんでしょう。ヘレンはSATCでいうとシャーロットみたいなコンサバで良家の奥様スタイルの女性。根は悪い人じゃないんだけど財力にモノを言わせたパーティーを開催したり法外な価格のプレゼントを選んだりと、ヒロインのアニー(シングル、失業中、貧乏)をイライラさせるキャラクターでした。でもそんなヘレンには女友達がいなかったし、ステップマザーとしても夫の連れ子たちから軽んじられてたんですよね。だからその穴埋めとしてパーティーのオーガナイジングに必死になっていたのかなという感じでした。しかし招待客へのお土産が子犬って、ちょっと常軌を逸してる気が・・・。金持ちの考えることはわかりませんな。

にしてもアニーが出したパーティーのアイディア(テーマはおフランス)をヘレンに勝手に使われるし、アニーのお金はかかってないけど心づくしの手作りのプレゼントを開けた後にヘレンからの金にモノを言わせたプレゼント(パリご招待のエアチケット)が出て来るってのは可哀相・・・。私だったらパーティーのテーマ盗用は責めるかもしれないけど(しかもアイディアを出した時にヘレンは乗り気じゃなかったくせに)、100歩譲って親友が喜んでくれるならヨシとしよう。でもプレゼントの引き立て役になったら、恥ずかしいやら自分が情けないやらでその場から消えてしまいたくなっちゃうかも・・・。これはコメディだからアニーがウオリャー!とブチぎれてマリー・アントワネットが食ってそうなそびえ立つケーキをグチャグチャにしたり、お庭にあるチョコレートの吹き出る噴水をぶっ壊したりするんですが(笑)。しかしその所業の前にアニーは小汚いレストランに皆を連れて行って食中毒騒ぎを起こしてるし、ラスベガスへのバチェロレッテ旅行を台無しにしているし(お酒を飲ませたヘレンも悪いのだが)、さすがにその後にコレかよ・・・ってことで親友リリアンも怒ってしまうんですよね。

お洒落なドレスショップでの上からゲー、下からブー、の惨劇シーンは悪趣味ながらも面白かったですね。今までもみ手をしていたドレスショップのマダムが「ここではやめてー!」と手のひらを返す態度になっていたのもうけたし、食中毒になったアニーとヘレンが滝の様な汗を流しながら我慢し合うのも見応えがありました。しかしリリアンは超高級のウェディングドレスを着たまま道路の真ん中で失禁(しかも大きい方)・・・。可哀相ですが、もちろんドレスは買い取りですね(苦笑)。

しかし親友のリリアンも、もう少しアニーの気持ちや今どんな状況かを汲んであげて寄り添ってあげられないものかのう・・・と思うんですが。ちなみにリリアン役のマーヤ・ルドルフのお母さんはあの名曲「ラヴィンユー」のミニー・リパートンなんですね!「ラヴィンユー」はマーヤ・ルドルフへの子守唄が原曲で、お母さんのミニー・リパートンは31歳の若さで夭折しているとか。それを踏まえて再び「ラヴィンユー」を聞くと涙がちょちょぎれます。ちなみにマーヤ・ルドルフのパートナーは映画監督のポール・トーマス・アンダーソンらしい。有名な家族がいる女優さんなんですね。

親友とも最悪の形で決裂してしまったアニー。そんなアニーが宝石店に立って、親友へのプレゼントを探しに来たローティーンの少女の接客をするシーンも最高です。「永遠に友達なんて、幻想なのよ」と言うと少女と醜い言い争いになり(相手は子供なのに・・・)最後には「うっせー惨めな独り身のババア!」と言われ、思わず放送禁止用語で返したら仕事もクビ(しかしアメリカで哲学者のカントの話をするときはどうするのだろうか)。もうここまで来たら「毒を食らわば皿まで」で、とことん落ちたらいい・・・とも思ってしまいます(笑)。

さてそんなどん底のアニーにハッパをかけてくれたのが同じくブライズメイドで、リリアンの婚約者の妹であるメーガン(メリッサ・マッカーシー)です。デブで残念なキャラクターなんですが、ブライズメイドの中では一番のキャリアウーマン。そんな彼女が「何しょげてる、オラ、友達がいないって?そんなお前に語りかけてる俺が友達じゃないってのか?オラ、オラ、オラ!」と相撲部屋のぶつかり稽古みたいにしてドンドン攻撃して来るんですよ。メーガンは高校時代からいけてなかったし、友達もいなかったけどそれを強さに変えて猛勉強し政府関係のセキュリティーの仕事で重役についていたのでした。恐らくはこのハッパ演技で評価されて助演女優賞ノミネートなのかなって思うんですが、にしては短いシーンなんですよ。でも温かみがあっていいシーン。しかしそもそもメーガンはそこまでアニーと友達だったっけ?ってのも思ってしまうのでした。ちなみにその年に受賞したのは「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で黒人メイドを演じたオクタヴィア・スペンサーでした。メリッサ・マッカーシーはずっとノーメイクで出ているのでデブだけどイマイチこの人がゴーストバスターズと同じ人か自信がなかったんですね。でもラストでバッチリアイメイクをしているのを見て「ああ同じ人だ」と思ったのでした(笑)。

同じく引っかかったのが、アニーにむげにされた後のお巡りさんですね。彼、ちょっと強情すぎやしませんか?玄関前でアニーのお詫びケーキを見つけたもののすぐに家の中に持って帰らないし(その後の説明セリフで食べたことがわかったけど)、リリアン行方不明で助けを乞うアニーたちにガンとして反応しようとしないし(まあそれがギャグのトリガーになるのだが)。こんなに頑固な男だったんだ、もし付き合うとなっても色々と大変そう・・・などと思ってしまったのでした。

しかしやっぱり冠婚葬祭シーンってのは、人間ドラマの宝庫なんですよね。みんな慣れないことに一生懸命取り掛かって滞りなく終えよう、末永く思い出に残るものにしようと心を砕くわけだから、時にうまく行かなくなったり諍いも起こったりする。思わぬ人間の本性が垣間見えてギョッとしたりもするわけです。結婚式ではないですが伊丹十三の「お葬式」を思い出してしまいました。最後は歌って踊ってのエンディング。色々あったけどめでたい!歌って踊ろうというラストはインド映画の「モンスーン・ウェディング」みたいでした。

さて、私が気になったのがヒロインのアニーが劇中ほぼずっと着用していたネックレスです。金のりんごを図案化したようなチャームが付いているそれはキュートなネックレスなんですが、てっきりティファニーのアップルだと思ってたんですよね。でも実はA.P.C.のものらしく、残念ながら現在は入手できないようです。アニーのキャラクターにすごく合っていて、思わず私も欲しくなってしまったのでした。ところでBSOL映画でティファニーといえば、最近では「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」でブリジットがずっとプラチナのオープンハートを付けていたのが印象的でした。結婚式にまで付けていたので本当にお気に入りだったんでしょうね。

関連リンク:
Where to get Kristen Wiig’s 'Bridesmaids' necklace (or something just like it)

リンク先でも「これが似てるよ」って紹介されていた。欲しくなってしまう。




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