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『二ツ星の料理人』役者陣は魅力的なのだが、何かが足りない


        
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二ツ星の料理人 [ ブラッドリー・クーパー ]
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ブラッドリー・クーパー主演のシェフ映画です。これもTwitterでどなたかが教えて下さったので知ったんですね。ブラッドリーに片思いするダニエル・ブリュールという図式だけで「観る」と決めたのでした。キャストも皆魅力的なキャラクターで、落ちぶれた料理人が再起をかけるストーリー(「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」みたいですな)も面白かったんだけど、何かが足りない、なんなんだろう・・・という何かが惜しい映画でした。

パリの一流レストランで働いていたシェフのアダム(ブラッドリー・クーパー)が、その荒くれ気質から色々なトラブルをやらかして身を滅ぼしかけていたものの、もう一度出直してミシュラン最高の栄誉である三ツ星獲得を目指すという縦軸に、彼を取り巻く人々との友情や軋轢や愛といった横軸をからめたオーソドックスな構成。まずは主演のブラッドリーさんですが、才能あるイケメンシェフだけど狂犬というキャラクターには納得。パリ時代に相当色々やらかしていたということが他の人のセリフでも語られますが、説明セリフだけじゃなくて「ああ、この人色々あったんだろうな、昔な〜」という雰囲気が出ていました。ダメな人ではあるけど職人としての腕は一流というキャラクター造形はよくありますが、それが退屈に見えないのはやはり旬のイケメン役者の魅力故でしょう。

そんな彼のビジネスパートナーになるのを渋りつつも実は彼に心を寄せているというレストランのマネージャー、トニーにダニエル・ブリュールです。このキャスティングがいいんですね!まるで人気俳優を自由に使った二次創作のような配役ではないですか。ダニエルの森のリスさんのような可愛らしいルックスと抑えた演技が良かったです。彼がブラッドリーさんに片思いしていることを見抜く女医さん役でエマ・トンプソンが出ていました。こういう脇にも大女優を使っていて豪華です。

そう、とにかく役者が売れっ子ばっかり。ブラッドリーさんと腕を認め合いながらも衝突し、そして最後にはロマンスが芽生えるという気の強い女性シェフ役にシエナ・ミラー。パリ時代の同僚で悪友にオマール・シー( 「最強のふたり」のアフリカ系俳優)、ブラッドリーさんの尊敬する亡き師匠の娘で元カノ役にアリシア・ヴィキャンデル、グルメ評論家にウマ・サーマン、などなど・・・。なんだかキラキラしていて民放のトレンディドラマかい?というような感じの配役ではないでしょうか。

化粧っ気のない凄腕女シェフでシングルマザーのシエナ・ミラーのサバっとした感じでありつつ、作る料理は繊細というのは「王様のレストラン」の山口智子みたいでしたね。あのドラマももう20年くらい前か・・・懐かしい。シエナの役が山口智子だとすると、ブラッドリーさんの役が唐沢寿明、アリシア・ヴィキャンデルが和久井映見(戸田奈緒でも可)、オマール・シーの役が江口洋介という90年代トレンディドラマ風妄想キャスティングが出来上がりました。

そうそう、他店 で働くライバルシェフ役の人(マシュー・リス)は初めましてですが、彼も主人公にものすごいライバル心を燃やしているけどボロボロになった主人公にオムレツを作ってあげるという優しさを持ち合わせたキャラクターでよかったです。バターと卵で作るふわとろオムレツというのは、簡単なように見えて実に奥が深い料理。石井好子さんのエッセイで読みましたが、この卵料理が上手に作れてこそ料理人として一人前だそうですね。私も何度かやってはみたんですが、炒り卵になりかけのぐちゃっとした何か違ったものが出来てしまいます。

もうひとつ、お料理描写で鍋に入れた素材にチャッチャッチャ!とリズミカルに火を通しながら、スプーンで鍋の中にあるソースを何回も何回も素材にかけるというシーンがありました。フランス料理の厨房が出て来る映画でたまにこのテクを見ますが、こうすると味が染みるんでしょうかね。今度真似してみようと思いました(ふわとろオムレツ作れないけど)。

前述しましたが、登場人物がだいたいどっかで見たことのあるキャラ設定ばかりなんだけどキャストが魅力的だから陳腐になってないんですよね。やはり旬だったり売れてたりする役者マジックによるものなんでしょう。しかし、キャラクターは魅力的なんだけどイマイチ話に深みがない・・・。もちろん三ツ星を獲得するためにレストランスタッフ一丸となって奮闘するプロセスは興奮しますし、主人公が怒ったりトラブルに巻き込まれたり裏切られたり・・・と起伏はあるものの、なーんだかカッチリと心がこの映画にはまらなかった。最後は厨房で働く人は皆ファミリー、ということで文字通り同じ釜の飯を食って、やっと狂犬シェフのアダムはキャリアと居場所を取り戻した・・・という終わりなんですが、ここは出来が良い映画だったら終るのがすごく残念、彼らのことをもっと見たい!と思わされるところでしょう。しかし、まあそういう着地になるやあねえ・・・という至極平常心な感想なのでした。

監督は誰だあ~い?(何故かにしおかすみこ風)とチェックしてみたら「8月の家族たち」を手掛けたジョン・ウェルズ監督!あれ~、あの映画は誰一人幸せな人が出て来ずで相当に面白かったのに、どうしちゃったんだろう?きっと脚本が悪かったのね、と本作の脚本家をチェックしてみたら「堕天使のパスポート」や「イースタン・プロミス」といった心震えるロンドン移民名作を手掛けたスティーヴン・ナイトで した。あれ~?こっちも妙~に変だな~。まあ出すものがすべて出来が言いわけではないということはわかっていますが、ちょっとどうしたんだろうといった感じが拭えないのでした。



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Comment

はじめましてさん says... "うーん。。。"
「最強のふたり」でオマール・シーがかっこいいし、スタイル良いし、演技最高!と大好きになり、最近彼がちょい役で出ていた作品を観直したりしていまして。
この作品は初めてだったのですが、見事にちょい役だったー( ̄∀ ̄)
ジュラシック・ワールドでもなんかもったいない使い方されていたけど。。。
エックスメンはミュータントのこすぷれが素敵だったので○!

ストーリーはあまり入り込めないというか、料理映画はひたすらハッピーな方が好きなので、(トレボロウ監督の「シェフ!」はすっごく好き☆)なんか主人公がキレたりするのとか、人間性に問題があり過ぎて、こんな人と働くの嫌だなーとか思ったり。優しい人に恵まれて、最後は成長できて良かった良かった良かったねって思いました!(笑)
ブラッドリー・クーパーはさすがですね!
めんどくさい人間を上手く演じているなあと。シェナ・ミナーはキラキラ女子のイメージが強かったので、新鮮でした。
素敵な役者さんになったなーなんて╰(*´︶`*)╯♡
オマール・シーをもうちょっと観たかった
(о´∀`о)
2017.02.01 11:40 | URL | #- [edit]
aitantanmen says... "Re: うーん。。。"
はじめましてさん

おお、こんな古い、しかもパッとしない映画にもコメントをありがとうございます。
オマール・シーは「最強のふたり」ヒットでハリウッド映画にもちょくちょく出るようになりましたね。
スタイリッシュでやんちゃなアフリカ系枠って感じなんでしょうか〜。
ジュラシック・ワールドでは彼が恐竜に食べられてなくてよかったです。

「シェフ!」は未見なんですよね。私はだいたい夜に映画を観ることが多いんですが、そういったお料理映画は後でお腹がグーグーいって辛いことになるので(しかもその時間にアクセス可能なのは自宅にある残り物かインスタント)ちょっと怖いんですよね(笑)

キャストが皆美男美女で実力派を揃えているだけに、もうちょっと映画の出来がなんとかならなかったもんかな〜と残念です。
私は訛りのあるダニエル・ブリュールのレストランマネージャーが可愛くってお気に入りです。

2017.02.02 03:04 | URL | #- [edit]

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