@itan-journ@l praha

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『ポゼッション』狂って一層輝きを増すアジャーニ様



       


この映画を初めて見たのは20年くらい前でしょうか・・・。当時の友人から「イザベル・アジャーニがタコとセックスする変な映画がある」と聞き、レンタルしてみたのでした。一応最後まで観たものの覚えているシーンはアジャーニ様とタコとのからみだけという、ていたらく(こういう人は恐らく私だけじゃないと思いますが・・・)。今回再び鑑賞した後に町山さんの有料ポッドキャストを聞いて、知識を補完。ポッドキャストを聞いて、ボンヤリとした理解がハッキリとしたので良かったですね。

最初はタコとからむアジャーニ様の「もう少し、もう少しよ」というセリフ、てっきり絶頂に達するまでもう少しって意味かと思って、浮気現場に踏み込んだ夫は可哀相だなあ〜とちょっと同情してしまったんですが、どうやらそういう意味ではなかったようですね(笑)。

初見のときはアジャーニ様とタコのからみ(でもこのシーンって割と一瞬だったような気がする)でティーンネイジャーだった私は「ええっ・・・」とドン引きしたものですが、今見てみるとそのシーンよりも強烈なのが地下道でのアジャーニ様ご乱心もとい発狂シーン。あれ、こんなシーンあったっけ・・・?とすっかり忘れていましたが、インパクトはタコとのからみよりも数倍強烈です。

スーパーで食料品を買ったアジャーニ様がその帰りに地下道で急に狂い出して、買い物袋をぶんぶんと振り回し奇声を発し自分の体にぶつけ、袋の中の牛乳だの卵だのがあたりにぐっちゃぐちゃに飛び散り、クレイジーな演技を延々と見せられ最後はお股から謎のスライム状の液体を流す・・・という一連のシーンです。しかも尺が結構長いから見てる方も「もう勘弁、勘弁して・・・」とかなりゲンナリしてしまうんですよね。

いやすごい女優さんですよ。「アデルの恋の物語」も気が狂ってしまう女の役でしたが、本作はすっごくアグレッシブな狂い方で、古今東西の映画を振り返ってもここまでのキレっぷりはなかなか見られるものではないのではないかと・・・思ったりするわけです。とにかく、どえらいものを見てしまった・・・という気まずさ(一人で鑑賞していたのにもかかわらず)が拭えない感じでした。

その他にも鬱々とした旧東側ヨーロッパな感じがありましたね。なんか街に人が少なくってドンヨリしてて、部屋の中も寒々とした感じ。こういうのも旧東側だった中欧に居を移した今では、なんとなく地続きにある世界を見せられているような気がして「ああ、なんかヤだな〜、寂しいな〜」と身につまされる感じがしましたね。今は旧東側もそんな社会主義的な感じは薄れてきてはいますが、心象風景としての寒々しさみたいなものがあるという感じでしょうか。これは初見のときとは全く違う視点でした。

アジャーニ様の夫役はサム・ニールなんですが、やっぱり「ジュラシック・パーク」のイメージがあって、初見のときは驚いたんですよ。「あんなどメジャー作品で主演している人が、ヨーロッパのこんな難解映画に出てるなんて」みたいな驚きですかね。この旦那もちょっと怖かったです。妻に浮気されてすがる夫なんだけれども、な〜んかイジイジっとしてて「ああ、こんな夫だったらちょっと嫌かもなあ〜」という感じもしました。しかし浮気相手の禅マスターが、私にはゲイの男性にしか見えませんでした(無論、私のゲイセンサーは低性能)。

アジャーニ様はこの映画の中で一人二役を演じていますが、狂って行く妻アンナの衣装はいつもネイビーブルーの長袖のワンピースです。一方、優しい学校の先生ヘレンの衣装は純白で半袖のワンピース(アナタ色に染めて的な?)。このカラーリングは劇中で一度も変わりません。おや、そう考えるとなんとなく・・・もうちょっとだけこの映画を理解出来る様な気もします。

アジャーニ様とブルーといえば「Pull Marine (邦題 マリンブルーのセーター)」というシャンソンですね。この歌はセルジュ・ゲンズブール作で、PVはリュック・ベッソンが撮ってます。本当に美しい歌なのですが、PVのストーリーがちょっと狂ってて、やっぱりどこか不穏な雰囲気です。これだけ美女だともう普通の話というのは絵空事になってしまうし、狂わないと無理があるのかも・・・。美しい狂女を演じさせたら世界一、のアジャーニ様なのでした。



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Comment

Noriko says... ""
こんにちは!

ポゼッション、だいぶ前に観賞しましたが、私もポカーン(゜o゜)
すごい映画を観てしまったって感じでした。

タコもすげーなと思いましたが、確かにあの地下道もすごかったです。
あとラストの唐突な感じも^_^;

いろいろ強烈な映画でした(^.^)

2016.07.23 17:52 | URL | #- [edit]
aitantanmen says... "Re: タイトルなし"
Norikoさん、こんにちは!

ですよね・・・。他の映画ではなかなか見られない強烈なシーン×2があるので、最後のオチがどんなんだったか印象に残りにくい映画なんじゃないかな〜と思います。子供が水の入ったバスタブにうつ伏せで浮かんでるのも、なんかゲンナリします・・・。
(›´ω`‹ )
2016.07.25 21:13 | URL | #- [edit]

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