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@itan-journ@l praha

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『デッドプール』劇場で踊り出す人を初めて見た







13歳の誕生日を迎えた知り合い(北米在住)の息子が、誕生日にどこに連れて行って欲しい?と聞かれて「デッドプールを観に行きたい」と言ったそうな。それで親子は映画を観に行ったそうですが、町山さんのたまむすびポッドキャストを聴いて、あれ・・・妙~に変だな~。だっておかしいじゃない、デッドプールは子供向けではないのでは・・・?と思っていたのですが。調べたところこの映画はR指定。R指定ってのは17歳以下の子供は保護者同伴ならOKってことみたいです。R指定の映画を子供が鑑賞出来るか否かは、保護者のキャパシティーにかかっているわけか・・・。オープンな親でよかったな13歳の息子!

ということで私たちも観に行って来ました、デッドプール。これは原作がマーベルなんですね。でもポスターでは赤い全身タイツの男が身体をよじっていたり、手でハートを作っていたりして、妙にふざけてるのばっかりだったので、アンチヒーローな感じなのかな~と思っていました。そして異様に評判が良いらしい。町山さんのたまむすびポッドキャストを聴いた感じだと、バイオレンスとエロとおふざけが絶妙にブレンドされている映画な感じですが・・・。

結果、やはり面白かったです!例によってセリフの隅々まで全部理解出来たらより楽しめたかとは思うんですが、思わず声を出して笑っちゃうところが何カ所もありました。私が行った回はレイトショーで、観客はほぼ大人か若者。前列に20代前半くらいの女子たちが座っていたんですが、とにかくギャグへの反応が良くてコロコロ笑う(ドリフのコントに挿入されていた笑い屋のおばちゃんかと思うくらい)。そしてしまいにゃ踊り始めたんですよ(座ったまま)。彼女たちのリアクション込みで楽しい鑑賞でした。


主演のデッドプールを演じるのはライアン・レイノルズ 。彼は「グリーン・ランタン」ってDCコミックのヒーローをやってて、前に飛行機の中で観ましたが・・・おそらくブログに感想を残してないってことは書く手間が惜しいほどつまらなかったってことでしょう・・・。ほとんど記憶にありません。やはり大コケしたんだそうです。同じグリーンでも「グリーン・ホーネット」は面白かったですが。ライアン・レイノルズにはそのトラウマがあり、その後のキャリアはあまりパッとしていなかったようです(現妻のブレイク・ライブリーとはグリーン・ランタンで共演して結婚)。

しかし彼がデッドプールを演じているのはこれが二度目なんですね。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」で既にデッドプールやってるそうなんですが、私はこちらも記憶に残っていません。レイノルズはDCとマーベルどちらも出演しているんですね(ベン・アフレックもそうか)。ちなみにマーベル映画のおかみさん(©町山さん)ブラック・ウィドウを演じるスカーレット・ヨハンソンは元妻。今後シネマティック・ユニバースが広がったとしても共演はもしかしてナシ?

私はぶっちゃけライアン・レイノルズという俳優にそこまで強い印象はなかったので、本作を観て「へー、こういうの出来る人なんだー」と少しビックリしたわけです。自虐もするし、メタ視点の入ったギャグも言うし。いまいち微妙な位置にいるイケメン俳優だと思ってたけど今回見直したわけです。でも彼、私にとってはイケメンというよりイケメンになったねずみ男って感じです。顔が長いからですかね~。

レイノルズはアメリカのピープル誌が毎年やっているセクシエストマン・アライブに、2010年に選ばれているんですが、冒頭の超スローモーションシーンで車からレイノルズが表紙になったピープルが飛び出してました。こんな風にメタ的な自虐ネタを最初にぶっ込んでくるので「んん?この映画、なんかクセモノ?」と思ったわけです。ピープルネタはもう一度あって、次の2011年のセクシエストマンになったブラッドリー・クーパーが表紙になった雑誌の上に、デッドプールが荷物をドカッと置くギャグがありました(笑)。

赤い忍者のような全身スーツを着た始終話し続ける妙な奴、このデッドプールがどう して誕生したのかということがアクションを交えながらデッドプール自身のおふざけいっぱいの語り口で語られます。もともとデッドプールことウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は裏社会の何でも屋みたいなことをして日銭を稼いでいるアウトローでした。あるとき夜の蝶をしていた美しくてセクシーなバネッサ(モリーナ・バッカリン)と出会い二人は恋仲に。ところがウェイドはガンに侵されており、幸せな生活が一転します。そんなある日、ウェイドは怪しげなスカウトの男を通じて先進医療の実験台になることに。施設でフランシス(エド・スクライン)という男からミュータント薬を投薬され、不死身のミュータントになってしまったのです。でも副作用みたいなので肌がやけど状態に。絶望したウェイドは施設を破壊し脱出、以後は赤い全タイを身に付けたデッドプールとして生きることになったのでした。


ずいぶんと、とっ散らかった映画なので以下は箇条書き感想にさせて頂きたいと思います。




※ネタバレします。





・悪役のアジャックスことフランシスですが、ワルな感じのイケメン。私はウェイドより彼の方がカッコいいと思いました。しかし「フランシス」って名前が散々ネタにされていたけど、これって英語圏ではダサイ名前なんでしょうか。欧州では各国語にローカライズされたフランシスの呼び方があるんですが、特にからかわれているケースを見たことがないのでちょっと不思議でした。彼は悪役としての存在感がもうちょっと欲しかったですね。

・フランシスの右腕、エンジェルダストを演じるのが「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノ 。彼女は生けるギリシャ彫刻のヘンリー・カヴィルと交際の噂があったようですが・・・カヴィル氏、こういうガチな武闘派な女性がタイプ?!と失礼ながら大変驚いてしまいました。イメージと全然違ったので・・・。

・ウェイドの彼女、バネッサを演じるモリーナ・バッカリンは初めまして。いい女なんだけど、ちょっと年くってる?といった印象でした。町山さんが解説してくれていましたがバネッサが実にいい彼女で、時節に合わせたプレイをしてくれるんですね。ついこの間は世界女性デーでしたが、それにちなんだプレイが素敵でした。私の女友達でこのプレイがやりたいとパートナーにお願いしている人がいますが、やはり男性側にはちょっと抵抗があるようです。まあ人それぞれですが、こういうプレイはお互いの信頼関係がないと出来ないものだと思うので、一瞬だけれどなかなかいいシーンだと私は思います(笑)。

・フランシスにされた人体実験でミュータント化したデッドプールですが、不死身ってのはなかなかいい特徴ではないですか?手首を切っても再生するんですが、その再生のスピードが遅い!すぐに手がにょきっと生えて来るわけではなく、時間をかけてゆっくりと赤ちゃんみたいな手が生えて、それが大きくなるという感じ。そこまでスーパーな設定じゃないんですね。

・マーベル・シネマティック・ユニバースとの繋がりは、アベンジャーズじゃなくてX-MENと。ミュータントになってしまったので、チャールズのX学園からの熱心なスカウトが来ています(しかし、デッドプールを学園の先生として雇用するのはどうなのだろうか・・・)。X学園からの助っ人として、鉄のターミネーターみたいなコロッサス(ステファン・カピチーチ)と火の玉みたいにエネルギーを放出するネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)がやってきました。コロッサスの英語はロシア語なまりがすごいけどなんだか聞き取りやすかった。

・ネガソニックちゃんはまだティーンエイジャーで若いので、デッドプールとのジェネレーションギャップを使ったギャグが受けました。スキンヘッドのネガソニックちゃんを見て「お前リプリー(「エイリアン」でシガーニー・ウィーバーが演じた強い女)かよ」って言うシーンがあるんですが「このオヤジ何言ってんだ」といった風。なんとネガソニックちゃんには通じないんですね!ヒエー!と思いましたが、ネガソニックちゃんは90年代後半生まれだと思われるので、そりゃ知らんだろうな〜。

・デッドプールの名前の由来となったバーを経営する友達ウィーゼル(T.J.ミラー)ですが、ここも町山さんの解説を聞かなければわからなかったところ。デッドプールになる前のウェイドは危ない橋ばかり渡っていたので、友達がウェイドの名前をデッドプールリストに載せていたんですね。誰が先に死ぬかリストはちょっとブラックが過ぎますが、英語圏の雑誌なんかではクリスマス前までに、どのセレブカップルが別れるか?リストという企画をよく見ます。これ私も大好物ですね。

・導入部とラスト前でデッドプールをタクシーに乗せるインド系のドライバーとのやり取りも面白かった。彼はデッドプールに感化されて恋敵を消そうとするんですね。ラスト前で登場したときにはトランクに拉致した恋敵が入っている(笑)。それを聞いたデッドプールが妙に嬉しそうに、何回も「あとは、ほら、もうわかってるよね」みたいなキルのジェスチャーをするのが面白かったですが。こんなライトに殺人をすすめる人、X学園に入れちゃダメだと思うんだけどなあ・・・(笑)。

・そしてバカなことに敵陣へ向かう前に調達した武器(たしかハローキティーのバッグに入ってなかったっけ?)をそのタクシーに忘れるデッドプールたち。タクシーは検問で捕まるとうカットがその後にあるのでインド系ドライバーの末路が・・・。

・デッドプールとコロッサスとネガソニックちゃんが三人で、バネッサを拉致したフランシスがいる廃墟の工場みたいなところに戦いに行くシーンで、DMXの”X Gon' Give It to Ya” がかかるのですが、ここで前述した前列のギャルがヒップホップなダンスを踊り出したんですよ。この音楽はギャグで一瞬中断されるんですが、またプレイされると踊り出すギャルたち。長年映画館の暗闇に身を沈めてきたけれども、踊り出す人を見たのは初めて・・・あんたたちは、世界で一番この映画を楽しんでるよ!と思ったのでした。







・ウェイドは生き長らえて(しかも不死身になったのに)、最愛の人バネッサになかなか会いに行けないんですよ。その理由が、副作用で顔の皮膚がケロイド状になってしまったからということ。だからデッドプールのスーツは顔もバッチリ覆ってある全身タイツなんですよね(通気性がちょっと心配)。お前・・・散々下ネタしゃべくり散らかして来ておいて、今さら花も恥じらう乙女か!って思いますけど、バネッサはそんなこと全然気にしないと思うんですよね。生きてるだけでいいじゃないですか。そしてやっとバネッサと対面するんですが、「アンタ、生きてるのにどうして連絡しないのよ!」と殴られてしまいます(当たり前)。まあハッピーエンドでいいんですけどね。

・そんなこんなで変な映画なんですけど、最後はちょっと泣けました〜。アメリカではバレンタインあたりに公開されたというのも頷けるラブストーリーになってるわけです。彼氏に無理矢理連れて来られて、全タイの妙ちきりんな男がひたすら軽口を叩きながら人をバンバン殺す映画なんてヤダ〜、と言っていた女子も納得のフィニッシュ。むせび泣くようなイントロの「ケアレス・ウィスパー」(デッドプールのスマホに入ってた)に乗せて、近年稀に見るようなオーソドックスさ加減のラブストーリーとして終るのでした。ひゃ〜、そんな着地だとは思わなかった〜。

・マーベル生みの親のスタン・リー様は、バネッサが働 くストリップクラブのDJとして登場。嬉々として演じていらっしゃいました。ほんとチャーミングな方ですねえ!御年93歳ですよ。これからもお元気でいて欲しいです。

・おまけシーンは、バスローブを着たデッドプールが「え、君たちまだいたの?デッドプール2のチラ見せ映像はないよ。早く帰った帰った。あ、ゴミはちゃ〜んと持ち帰ってね」ってことでしたが、続編ではケーブルというキャラが出るということが明かされます。キーラ・ナイトレイがキャスティングされるかも?という冗談もありましたが、最後の最後までメタ視点のギャグを忘れないデッドプールなのでした。

余談:近くの席に座った観客のリアクション込みで忘れられない映画といえば、トビー・マグワイヤの「スパイダーマン」ですね。私の近くに3人組の中学生男子が座っており、劇中大はしゃぎしていました。逆さまになったスパイダーマンとMJことキルステン・ダンストが雨の中キスするシーンがあるじゃないですか。そのときキルステンがノーブラなんですよね。それにハッと息を飲み、お互いに飛びつく男子たち。そして終演後のロビーで「シュー!」という声と共に、手から見えないクモの糸をくり出す男子たち・・・。本当にオマエら可愛いなあ、とソロで来ていた私(求職中)はちょっと羨ましく思ったのでした。


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