@itan-journ@l praha

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『X-ミッション』東京都市部の電車通勤だってエクストリーム・スポーツ!


                            


こんなシーンは序の口。


知っているスターが一人も出ていないのに、わりと宣伝されている。ジャンルもアクションなんだかサスペンスなんだかよくわからない。空飛んでお金をバラまく?一体この映画はどういうものなのだろうか・・・・気になる。ということで鑑賞しましたX-ミッション!

いや~すごかったですね。エクストリーム・スポーツ(危険なことに全運動神経を使ってチャレンジする)+ 義賊とFBI捜査官の追っかけっこというダブルで美味しい映画でした。キアヌ主演の「ハート・ブルー」のリメイクなんだそうですが、私はまだこれ観てません。でも「ホット・ファズ」で、でぶっちょの警官ニック・フロストが、このパロディーやってたのは観ました。本作でも逃げる相手に向かって発砲できず、空に二発発砲するというシーンが出て来ます。切なさとそこはかとないエロさがある名シーンだと思うのでした(オリジナル観てない人が言うのもなんですが)。

主人公のジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)はエクストリームなモータースポーツをやっているメンズ。ある日、エクストリームスポーツ中に親友がアクシデントで死亡してしまいます。それから数年後・・・ジョニーはFBI捜査官になっていたのでした。上司のホール(デルロイ・リンドー)から潜入捜査を命じられ、エクストリーム・スポーツ的な手法で窃盗を繰り返すグループに接近します。

さっき、知ってるスターが一人もと言ってしまったけど、上司役のデルロイ・リンドーは何回も何回も映画でお目にかかったことがありますね。彼のフィルモグラフィーを調べていたら「ドミノ」に出演していました。「ドミノ」には「X-ミッション」の窃盗団ボスであるボーディ(エドガー・ラミレス)も出てたんですね~。チョコというセリフの少ないラテン系の男でドミノの恋人役でした。エドガー・ラミレスは「JOY(原題)」にもヒロインの元夫役で出演していたそう。

本作の主人公のジョニーを演じるルーク・ブレイシーですが、英語圏のチャラいスポーティー・イケメンを具現化するとこんな風になります、といった感じですね~。な~んかチャラい。遊ばせてる髪型のせいかな。角刈りだったりするとまた違うのかもしれせんが。顔はちょっとだけ故ヒース・レジャー似だと思います。

さて、エクストリーム窃盗軍団ですが、もう身元とか割れてるんですよ。ボーディー(エドガー・ラミレス)という男が主犯格で、世界中の色々な場所で強盗をしているわけなんですが。彼らの強盗の手際が実に鮮やかでカッコイイ。特にすごいのが、現金輸送ヘリから大量の紙幣を盗むシーンです(予告編やポスターにも使われている)。ヘリに忍び込み、フライト中にブロック状になった紙幣と一緒にスカイダイビング。空中で紙幣を束ねていたものを切断。吹雪のように散って行く紙幣。それが貧乏な村にお金の雨となって降り注ぎます。自らは巨大な穴にそのまま降下して穴の中でパラシュートを開く・・・というもの。何コレ・・・何コレ・・・か、か、か、かっくいいーーーーー!!!!!

全身の毛がゾワっとするような痛快感と爽快感が走り抜けたのでした。ルパ~ン三世も真っ青ですよ。ポイントなのは1. エクストリーム・スポーツの能力を最大限に活かしていること 2. 強盗だけど私欲を満たしていないこと 3. 金は二の次でエクストリーム体験に重きを置いていること・・・でしょうか。かっけー・・・かっけー・・・かっけーよ!!!!もうこれだけで窃盗団のファンになってしまうのでした。




※以下、ネタバレします。





さて、フランスに飛んだFBIのジョニーは現地の協力者パパス(レイ・ウィンストン。この方も色んな映画に出てました)の協力を得て、大西洋の沖でエクストリーム・サーフィンをしている一団と接触します。ふーん、ヨーロッパの沖でサーフィンか。そういや友人Iからヨーロッパの中でもフランスはいい波があるからサーファーがいるって聞いたことあったな~。しかし、その波ってのが理解の範囲を越えていました。デカイ。波、デカイ。ちょっとした船ならひとのみされそうなくらいの波です・・・。そこでサーフィ ン・・・死 ぬ ぞ!という感じなんですが、船の上の若人たちは半裸ビキニで盛り上がっています。

そこで窃盗団の気を引く為にサーフィンのスゴ技を見せるジョニー(もうジョニーは何でもエクストリームが出来るって設定なんだな)。しかし途中で沈んでしまい、ある人に助けられるのでした。目を覚ますと、そこはボーディーの船の上。ジョニーはボーディーとその仲間たち、そして仲間の紅一点であるサムサラ(テレサ・パーマー)と知り合うのでした。サムサラって名前はサンスクリット語かなんかで「輪廻転生」を意味するんですよ。なんで知ってるかというとゲランの香水「サムサラ」を使っていたことがあるからです。懐かしい。昔は背伸びしてゲランとかシャネルとか使っていたけど、今はロクシタンとかフラゴナールとか自然派なのが落ち着きますわ。

その後、ロケーションはパリへ移動。廃墟で殴り合いをするというイベント(「ファイト・クラブ」的な?)が開催され、そこへ向かうジョニー。ボーディーたちと拳を交わし、仲間として認められるのでした。殴り合って友達って、昭和の少年ジャンプみたいですけど。そして話が前後するかもしれませんが、ボーディーたちはオザキ8というコンセプトを追求していることが明かされます。伝説のエクストリーム・アスリートであったオザキ・オノ(どっちが名前?)が定義した8つのチャレンジをコンプリートするのが目的だったのです。その真髄とは・・・自然の一部になること。大自然へのリスペクトがあるそうな。なんか・・・わかるようでわからんな!ちょっ と新しい宗教ぽくもありますね。ちなみにオザキ8の達成にはものすごいお金がかかるので、スポンサーの大富豪もちゃんといるんですね。そりゃヘリやボート出したり装備買ったりとお金がかかりそうです。

ボーディーたちにジョインしたジョニーは一緒にアルプスへ行き、山頂からスカイダイビングします。これが普通のとは違って、モモンガのような装備をして風に乗り、山肌ギリギリのところを飛んで下降するというチャレンジ。これも死にそうなんですけど・・・。しかし映像が凄いですね。スタントシーンは本当のエクストリーム・アスリート達によって吹き替えられているんですが、本当にスゴイ。もう始終お口をパカーと開けての鑑賞でした。自然との一体化ということでしたが、飛んでるうちに心から余計なものが洗われて、大自然へ感謝の気持ちが芽生えるっていうのは少しわかる気がしますね。

お次はまたアルプスの山頂からスノボで滑り降りるエクストリーム。もちろんゲレンデじゃないですよ。剣岳も真っ青な直滑降です。サーフィンと空ダイビング、そしてスノボとなんでも出来なきゃいけないエクストリーム・スポーツ、大変ですねえ。このチャレンジの途中で一人の仲間がミスって死亡。親友の死を思い出して凹むジョニーですが、ボーディーは「彼の選択が死を招いたのだから仕方がない」というスタンスです。クールですねえ。

その夜、ジョニーはサムサラからオザキは海でのチャレンジ中にハンディキャップのあるクジラを助けて命を落としたこと、オザキは子供だったボーディーとサムサラを引き取って育ててくれた養父だったこと、ボーディーはオザキの意志を継いで今に至ることが説明されます。その夜、サムサラと一夜を共にしたジョニーでしたが、潜入捜査を終えるときが近づいて来ていました。

この映画、アクションは凄いんですがドラマ部分がイマイチ弱いのが残念。ジョニーとボーディーたちとの間にはエクストリーム・スポーツを共通言語とした友情が芽生えているということなんですが、そこが弱いんですね。ジョニー自身もアスリートだったから共感する部分はいっぱいあると思うんですが、ジョニーとボーディーの絆がちゃんと結ばれているかというと疑問が残るところ。その絆と捜査の間で揺れるジョニーってのも描き足りないように感じました。そこがちゃんと描けてこその空中二発発砲なのに、残念です。

ボーディーたちは鉱山を爆破する計画を実行します。これはオザキ8とは関係なく、自然破壊をして私欲を肥やしている企業に対するテロなのですが、ここでついにジョニーは正体を明かしてFBIとしてボーディーと対峙します(実は潜入捜査の一部始終はFBI側にモニタリングされていたのだ)。爆発する山の中をバイクで失踪するボーディーを追いかけるジョニー。ボーディーは「お前がFBIだってことは知ってたさ。お前のことを救えると思った」と告げて逃げるのでした。それを聞いてボーディーが撃てず、空中に二発発砲するジョニー。ここも前述したけど惜しいですね~。本当に惜しい。

当局によりスポンサー富豪からの資金を凍結されたボーディーたちはイタリアの銀行襲撃を実行。ジョニーは再びFBIとして彼らを追うことになります。その銃撃戦によりボーディーチームのメンバー数人が死亡。ジョニーが撃った賊のマスクを剥ぐと、中にいたのはサムサラでした。

ボーディーとメンバー1名を取り逃がしたFBIでしたが、次に彼らが現れる場所はわか っていました。オザキ8の残されたチャレンジはあと2つ。ボーディーが向かったのはベネズエラのエンジェル・フォール。高層ビルより高い崖を垂直に落ちる滝、その側をロッククライミングするというものです。本当にいちいち命知らずな設定に目眩がします。登り始めたボーディーとメンバー1名。ところがメンバーは途中で諦めてしまい「また会おう」と言って落ちてしまうのでした。命かかってるのに、諦めるの早過ぎ!と思いましたが、ボーディー対ジョニーの構図を作る為には余計な人だったんでしょうね。

ジョニーもエンジェル・フォールに向かい、ボーディーの後を追ってロッククライミングし始めます。ええっ、やるの?とも思いますが、もうそんなことはどうでも良いのです。同じく エクストリーム・マインドを共有する男達。でも泥棒と警察・・・切ないんですが、ドラマ部分がちゃんと描けていないのでイマイチ萌えられないところ。「もうどこにも逃げられないぞ!」と上にいるボーディーに叫んで登り始めるジョニーなんですが、もうこれって捜査じゃなくて恋でしょ?と思ってしまうわけです、でもドラマ部分が・・・(以下略)。

二人とも頂上まで上り詰めたんですが、ジョニーが捕まえようとしたらボーディーは滝に身投げし、ジョニーもそれを追ってダイブ。エンジェル・フォールの落差は世界最大で979メートル。確実に死ぬ案件ですが、二人とも生きています。これ良い子は絶対に真似しちゃダメですよ!ここからはもうファンタジーとして楽しんだ方がいいんだな、うん。滝に落ちたジョニーはパパスに助けられます。パパスによると、ボーディーの死体は上がって来なかったということ。しかしジョニーにはわかっていました。残り一つとなったオザキ8を達成する為に、またボーディーは現れると・・・。

その17ヶ月後。嵐で荒れ狂う海のど真ん中にオンボロの漁船が一隻・・・。波に飲まれる寸前の漁船を操っているのはボーディーでした。そこへ上空からジョニーの乗ったヘリが。捜査しているとはいえ、どうしてこうタイミングよく会えるのでしょうか。もうここまで来ると「どんだけボーディーのこと好きなんだよ・・・」と笑ってしまうのですが・・・(笑)。このチャレンジで恐らく命を落とすことになるだろうと知っていた二人。ジョニーはボ ーディーの気持ちを汲んでやり、彼に最後のチャレンジをさせてやるのでした。荒波に繰り出すボーディー。波間に彼の姿はもうありませんでした。鉛色の空へゆっくりと上がって行くジョニーを載せたヘリ。泥棒と警察という立場は違えど、エクストリーム・スポーツで絆を結んだ男達はこうして永遠に別れることとなったのです。

その後、ジョニーは果敢にエクストリーム・スポーツに励んでいるということが示されて映画は終ります。最後の二つのチャレンジでは、ジョニーの神出鬼没っぷりがちょっとコントみたいで面白かったですけども・・・。ドラマ部分の仕上がりが上質だったなら、おそらく伝説に残る映画になっていたかも・・・?でもまあエクストリーム映像は充分に楽しめました。ボーディーとジョニー、そしてメンバーたちみんな関西弁で言うところの「どあほう」な男たちですね。どう考えてもクレイジーなことに突き進んで行く、常軌を逸した男気を表すほめ言葉ですよ。個人的なエクストリーム・スポーツの基準として「ちょっと笑っちゃうくらい無理目な設定」というのが加えられたのでした。

余談:断崖絶壁な岩の頂上とかジェットスキーしながらとかスカイダイビングしながらシャツにアイロンをかけるエクストリーム・アイロニングというスポーツがあるそんだそうです。一度テレビで見たことあるけどアイロニストたちは真剣そのもので、その真摯な姿に私は心を打たれたのでした。エクストリーム・スポーツといっても、その定義は極めて曖昧であり、一般人が普段行っている行動でもエクストリーム化出来るものがあるそうな。一人でテーマパークに行くことも精神的なエクストリーム・スポーツになるんだそうですよ。となると東京都市部の電車通勤しているサラリーマンたちは毎朝が「エクストリーム通勤」で、さらに通勤している会社がブラック企業の場合は「エクストリーム会社勤め」。考え次第では誰でもがエクストリーム・アスリートになれるんですよ!でも本当に心身を壊すまでのエクストリームはやらないでくださいね。筆者からのお願いです。


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