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@itan-journ@l praha

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『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』ブラッディーなものが欲しくなる

        




トムヒ様の旧作なのでチェック致しました。現代に生きるヴァンパイアを耽美に描いた映画です。トムヒ様とティルダ・スウィントンがヴァンパイアの生き残りってことみたいなんですが、このキャスティングがもう素晴らしいですね。貴族っぽい風貌に贅肉が一切付いていないスレンダーな身体が、現代のヴァンパイアという設定に説得力を持たせています。監督はジム・ジャームッシュ。なんかお洒落な感じがします。2013年のカンヌ映画祭コンペティション部門に出品されたそうなのですが「アデル、ブルーは熱い色」に破れた作品のうちの一つだそうです。

まあ・・・、ちょっと退屈な映画ではあります。ヴァンパイアなのでシーンは暗い家の中か夜の街ばかりだし、照明の量が足りないからなんだか眠くなってしまうという・・・。アダム(トム・ヒドルストン)はデトロイト郊外に暮らしているミュージシャンで、イヴ(ティルダ・スウィントン)はモロッコのタンジェに暮らしています。最初は時代設定がよくわからなかったのですが、二人がスマホでビデオコールしているのでやっと現代だとわかりました。



※ネタバレします。



二人はもう随分と長いこと生きているヴァンパイアで人を襲って血を吸うのではなく、医療用の血液なんかを地下ルートから入手して、それをヴィンテージワインのように大事に摂取するというスタイルを送っています。血を飲んで恍惚となるシーンがいくつかあるのですが、これはかなり美味しそうな演出がされていて「そんなひっくり返るくらい美味しいなら私も一杯」と思ったのでした。タンジェからデトロイトにやってきたイヴはアダムと暮らし始めますが、そこへ長年会っていなかったイヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)がやって来ます。

私は「クリムゾン・ピーク」を先に観ていたので、ああトムヒ様とミアちゃんはもう共演していたんだ!と思ったのでした。この妹がやんちゃで、アダムに楽器とかを調達してくれていたイアン(アントン・イェルチン)を誘惑して血を吸って殺してしまうのでした。「クリムゾン・ピーク」よりもトムヒ様が色っぽいのは本作という情報を手にし、鑑賞してみたわけですが、本作の方はどちらかというと抑えた色気ってやつですね(バックショットからの尻もないし)。私はエロスはわかりやすくないとダメな野暮天なので、やっぱり「クリムゾン・ピーク」の方が好きかな。

ミアちゃんが殺したイアンの遺体を始末したアダムとイヴは、デトロイトからタンジェに高飛びします。イヴが電話で切符を予約するんですが、ファーストクラスをリクエストしているんですね。そのお金はどこからでてくるのでしょう?アダムはミュージシャンみたいだけどイヴはどうやって生計を立てているのか?それとも貴族っぽいから財産を切り崩しているんでしょうか。個人的にはイヴのタンジェの家にあった刺繍がついたベッドリネンとカフタン風の部屋着が素敵ポイントでした。ああいうのが欲しいです。

飛行機で移動の際は血を携帯出来ないので、かなり飢えた状態でタンジェに着いた二人はイヴの血を用立ててくれたマーロウ(ジェフリー・ライト)に会いに行きますが、彼は亡くなってしまうのでした。ウイスキーの携帯ボトルに入れた最後の血を代わる代わる飲むアダムとイヴ。しかし摂取量が足りていないのでだんだん弱って来ます。タンジェの街角で力もなく座り込む二人・・・。ところが逢い引きをしているローカルの恋人たちを見つけて、背に腹は代えられぬと襲いかかる二人なのでした。オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴって言ってるけど、恋人たち死んでるじゃん!って一瞬思いましたが、もちろんラヴァーズというのはアダムとイヴのことなのでしょう。

キャストは皆好きな人で魅力的だったけど、正直言ってあまり面白い映画ではないですね・・・。出演者誰かのファンじゃないければおすすめはしません。劇中に血を凍らせて作ったアイスキャンディーが出て来るのですが、ラズベリーのアイスキャンディーみたいでしたな。赤ワインだったりトマトジュースだったりラズベリーの氷菓子だったりと、なんか血っぽいものが欲しくなる一本でもあるのでした。


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