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@itan-journ@l praha

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『ヴィジット』夜中老婆奇行非常恐怖






いや~これも怖かった。何気に初シャマランですよ。あ「シックス・センス」は昔テレビでチラッとみたかな。とにかくその程度です。最近、周囲の人々から「映画好きなaitantanmenさんのことだから、スターウォーズはもう全部みたんでしょ?」(これエピソード1公開時から言われてる)とか「ロッキーの最新作楽しみですね」とか言われることがあるんですが、私どちらのシリーズも未見です・・・。もちろんスターウォーズでダースベイダーが「アイムユアファーザー!(スコー)」って言うのと、最後に試合に勝ったスタローンが「エイドリアーン!」って絶叫するのは知ってますよ。まあどちらも世代じゃないんでね・・・。すると友人Iがまた「映画ブログやる資格なし!」ってバッサリ言うんですけど。いや、もともとこのブログは映画ブログじゃなかったんですが、最近は他のネタがあまりないだけで・・・。いずれにせよ本当に申し訳ないことです。そのうちチェックします。

ということでヴィジットなんですが、血も出ないし、禍々しい武器も何もない。老人が住む家の中だけなのに、まさかここまで恐ろしいとは・・・。老人ホラーってジャンルあったっけ?

シングルマザーのお母さん(キャスリン・ハーン)と一緒に暮らすベッカ(オリビア・デヨング)とタイラー(エド・オクセンボールド)の姉弟は、一週間おじいちゃんとおばあちゃんの家にお泊まりに。実はお母さんは若い頃にお父さんと駆け落ち同然で家を出て以来、両親とは勘当同然で実家に帰ってなかったのです。この度、孫達だけで遊びに行くことになりました。お姉ちゃんのベッカは学校の課題としてこの帰省をビデオカメラで記録することに。その為、ほぼ全編にわたってベッカのPOV(Point Of View Shot:主観ショット)手法を使った映画になっています。

ベッカは15歳くらい、弟のタイラーはちっこいので小三くらいか・・・?と思ったら13歳という設定なんですね。まあ小三にしてはいちいち言うことが生意気だったので納得です。でも彼がとってもクソ生意気で可愛かったですね。フリースタイルラップがすごく上手なんですよ(MCネームはT・ダイヤモンド)。列車で田舎に到着したら、おじいちゃん(ピーター・マクロビー)とおばあちゃん(ディアナ・デュナガン)が迎えに来てくれました。会うのは初めてだしちょっぴり緊張したけど、とても優しいおじいちゃんとおばあちゃん。これから楽しい一週間が始まります。・・・ところが、おばあちゃんたちの様子がちょっと変・・・という導入部です。


※ネタバレします。



おばあちゃんちの就寝時間は9時半。コドモじゃないんだから・・・とぶーたれる姉弟。夜中にベッカはキッチンへクッキーを取りに行きます。「えへへ、だってお腹が空いちゃったんだもん☆」と言うことですが、夜中の廊下で彼女が見たものは・・・・・・・ボエーーーーーーーッ!ゲロゲロゲロ・・・と、すごい勢いで嘔吐しているババア、もといおばあちゃんでした。老女が暗闇で嘔吐・・・妖怪ゲロ吐きババア!ということでもう最初っから「え・・・何コレ・・・」ってなるんですよ。翌朝おじいちゃんにさりげなく聞いてみると「胃腸をこわしていたんだよ」と明らかにはぐらかされるのでした。

おばあちゃんちでの一日一日が過ぎる度に「Tuesday」とかいう文字が入るんですよね。この文字が鮮血のように真っ赤なのも怖いです。最終日には一体どうなってしまうのやら・・・?という効果があるんですよね。でも嘔吐以外は別におかしなところはないし、きっとお年寄りってこんなもんなのかもな、と納得する姉弟。おばあちゃんちの外はひたすら牧草地みたいになっていて、納屋があります。納屋の床下のような場所に入り込んで、かくれんぼをするベッカとタイラー。すると、背後に何者かの気配が・・・。白髪の貞子みたいなものがボンヤリとしゃがみこんでいます。するとそれは顔をあげずにシャカシャカともの凄いスピードで追っかけて来るのでした・・・。絶叫して逃げる姉弟。床下から出ると、それはおばあちゃんでした。しかもこの寒いのにパンツを履いていない・・・。

その他にもおばあちゃんの奇行は続きます。また夜中に物音がして恐る恐るドアを開けると、おばあちゃんがものすごい勢いでリビングをバタバタバターッと駆け抜けていたり、全裸のおばあちゃんが壁を猫のように引っ掻いていたり・・・。夜中の老婆ってだけでも怖いのにこの奇行! !!おじいちゃんはおばあちゃんに比べればだいぶまともなんですが、姉弟が「おじいちゃーん!」と呼びかけて明らかに聞こえているだろうと思われるのに無視したりしてます。ある時、納屋にいるおじいちゃんを探しに行ったら、使用済みの大人用オムツがいっぱい取ってあるし・・・。あれ~?妙~に変だな~・・・となった姉弟はお母さんにスカイプで報告。ボーイフレンドとバカンス中のお母さんは事の重大さがよく伝わっておらず「年寄りだからそんなもんなんじゃない?」というテンションです。

おばあちゃんの家にはお菓子を持って来てくれる近所の女の人(メンタルクリニックで働いているおばあちゃんからカウンセリングを受けていた)や、おばあちゃんたちがボランティアをしている病院の人などが訪ねて来ます。病院の人は、応対したベッカに「先週、おばあちゃんたちはボランティアに来る予定だったのに来なかったから、どうしたのかなと思って・・・」と言うのでした。ここでカンの良い方はもうわかるでしょう(私はまた違和感のみでわからなかった)。筆者は聞き逃していたんですが、おばあちゃんちのルールとして「地下室には行ってはいけない」というのがあったんですね。これがわかっていたら、もうピンと来る場面ですね(でも逆に聞き逃していてよかったかも・・・)。

ベッカはおばあちゃんにお母さんとのことをインタビューしようと試みます。最初は和やかにインタビューに答えていたおばあちゃんですが、だんだん核心に触れる質問(「お母さんが出て行ったとき、どう感じた?」とか)に迫って来ると、急に狂い始めるのでした。「おばあちゃん、ごめんね!辛かったんだね、もういいよ」と止めますが、またほとぼりが冷めた頃にインタビューを試みるベッカ。するとおばあちゃんはまた同じように核心に触れる質問に来ると様子がおかしくなり狂い始めるのでした。

一方、タイラーはおばあちゃんの奇行に堪え兼ねてビデオカメラでリビングに隠し撮りしようと提案します。最初は躊躇していたベッカですが、結局隠しカメラを置くことに。翌日に隠しカメラを再生してみると、夜中にまた奇行に走るおばあちゃんが映っており、なんと隠しカメラに気付いたおばあちゃんも映っているのでした!おばあちゃんが「見ぃ~た~な~」とばかりにカメラの方へヌッと現れるのです!バレてるやん!その後、おばあちゃんはオニババのごとく刃渡りの長い包丁を持って姉弟の寝室へと向かうのですが、ドアが開かずに諦めた様です。そして、なぜか律儀にカメラをもとの位置に戻しておくおばあちゃん・・・。

もうこのビデオ見た時点で逃げればいいのに・・・と思うのですが。姉弟はお母さんにスカイプ。「おばあちゃんたちは今どこにいるの?」と聞かれ、庭に出ていたおじいちゃんとおばあちゃんをウェブカメラで映します。「・・・落ち着いて聞きなさい。あの人たちはおじいちゃんとおばあちゃんじゃないわ」と言うお母さん。ヒー!コール911、ライトナウ!姉弟は平静を装ったまま家から逃げようとしますが、「どうしたの?今夜はゲームをやるって約束じゃない」とおばあちゃんたちにドアのところで捕まってしまいます。ドアの向こうにある樹には、お菓子を持って来てくれた女の人がプラーンと吊るされていました・・・。

話は前後するかもですが、おばあちゃんがベッカにオーブンの中を掃除してほしいと頼むシーンが二回出て来ます。ベッカが身体半分を入れて掃除をしていると「もっと奥まで入って掃除してちょうだい」と足がすっぽり隠れるまで中へ入るようにと促すおばあちゃん・・・。このまったく同じやりとりが繰り返される天丼ギャグ(?)も、とってもヒヤヒヤするところです。一回目はベッカとおばあちゃんだけでしたが、二回目はタイラーもいたような。てっきりヘンゼルとグレーテル的な展開になるのかと思ってしまいました。しかし15歳の女の子が全身入っちゃうんだから、アメリカのオーブンってデッカいな〜。

緊迫しながらも笑わせるシーンもあるんですよ。Fワードを言いたい時は、女性ポップシンガーの名前をかわりに言えば良いんだ!と言っていたお茶目なタイラー。例えば「FU*K!」の代わりに「シャキーラ!」とか・・・(笑)。この代替え語を使う妙案は、前に知人から聞いたことがあります。子供たちに「汚い言葉を言いたい時は、代わりにサムシングスイートな、例えば『キャンディー!』とか『チョッコレート!』と言いなさい」という教育的な苦肉の策なんですよ。おじいちゃんたちとゲームをさせられているときに、ベッカは中座する振りをして禁じられていた地下室へと足を踏み入れます(てか、そんなとこ行かずに早く逃げろ・・・)。ベッカがおらず窮地に立たされたタイラーは「ケイティ・ペリー!」と呟くのでした(笑)。

ベッカが地下室へ足を踏み入れると、そこには撲殺された本当のおじいちゃんとおばあちゃんの遺体が・・・。そして血の付いたメンタルクリニックのユニフォームが・・・。今ゲームをしているおじいちゃんとおばあちゃんは精神病患者で、本物を殺してなりかわっていたのです!だから早く逃げろと・・・・。この後、姉弟は恐怖のズンドコに突き落とされるのでした。しかし、いついかなるときも、生命に危険が及んでいる緊急事態でさえもカメラを決して離さなずに記録し続けるベッカ、将来はたいしたドキュメンタリー作家になるのでは・・・?と思わずにいられません。まあ映画の制約上、映らなくなったら終わりですからしょうがないですね(笑)。

ついに正体を表したおじいちゃんとおばあちゃん。ベッカはおばあちゃんに取って喰われそうになり、潔癖性を自認しているタイラーはおじいちゃんの使用済みオムツを顔になすり付けられます(直接生命に危機が及ばないとはいえ、これはキツイな)。しかし勇気を出して反撃(恐らくおじいちゃんとおばあちゃんは死亡?)。危機を脱した二人は家の外へ。そこにはお母さんと警察が到着したばかりで、お母さんと固く抱き合う姉弟なのでした。あー、よかったよかった・・・。

その後、まだベッカとタイラーが小さくてお父さんと一緒に暮らしていた頃の幸せだった映像などが挿入され、家族って素敵というエンディングになります。お母さんは若い頃に勘当同然で家出したわけなんですが、意地を張りすぎてついには仲直りの機会を逃してしまって後悔していたんですよ。まあよく考えたら、そこまで仲違いをしていた親にいきなり孫達だけで会いに行かせるいうのは変なんですが。そしてエンディングロールの直前「弟がどうしてもって言うので、これを入れます」というテロップが出ます。え?弟ってシャマランの?と思ったんですが、タイラーことT・ダイヤモンドのソロラップが入ってエンディングです。いや〜二人ともPTSDトラウマレベルの大変な目に合ったのに、よく頑張ったよな・・・とホッコリする終り方でした。とにかく弟のラップが本当に生意気かつ可愛いんですよね。

老人がなんだか怖い、ってのはどことなく日本人には馴染みのテーマではないでしょうか。特に老婆。日本の昔話でも迷った旅人が山中にある親切なおばあさん家に招かれ、宿と食事を提供してもらい歓待されるけど、夜中にふと目を覚ますと障子に角を生やした老婆が出刃包丁を研いでいるシルエットが・・・みたいな話ありますよね。それの現代アメリカ版みたいな感じの映画だなと思いました。

あと役者がみんな無名の人なのが逆にいいですね。おばあちゃんがジュディ・デンチ様とかじゃない無名の女優さんなのがいいですよ(デンチ様だとしても迫真のクオリティーは保証済みですが)。観客がいままでに観たことがない顔の人がやってこそ恐ろしさが増すのだと思います。おばあちゃん役のディアナ・デュナガンは、痩せてて品のいいカントリー風な生活が似合いそうな感じの老女なんですが、そのおばあちゃんが干し柿のようにしぼんだお尻をさらしてやる奇行もショッキングさが際立ってたんだと思います。

シャマラン監督は近年、残念な作品続きでラジー賞の常連だったそうなんですが、本作で復活と見なされている様です。この映画でラジー賞の常連ながら素晴らしい仕事をした映画人を表彰する「名誉挽回賞」を受賞したんだとか。ラジー賞にそんな賞があるとは。なかなか粋ですね。ソースはこちら

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