@itan-journ@l praha

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『欲望』90年代後半、このポスターが流行っていた

        



パリで9.9ユーロにてゲットしたDVDです。そもそもその日は、同じくパリでゲットしたマチュー・カソヴィッツ監督の「憎しみ」のDVDを観ようと思っていたのですが、ストリートの仏語がまったくわからずに断念・・・(じゃあストリートじゃない仏語ならわかるのかっていうと、それはまた別の話ですが・・・)。字幕もついてないし、無謀だったかも・・・言葉がわからない外国映画のDVD 13ユーロ、プライスレス・・・。

ということで「欲望」を観ることにしました。これはミケランジェロ・アントニーニというイタリアの有名監督の映画ですが、ロンドンあたりが舞台になっています。この映画も「ナック」と同様に小西康陽さんのエッセイで知った様な気がします。で、学生のときに観てそのまま記憶 の彼方という流れも同じ。しかし映画を観たことはなくてもこのビジュアル見覚えあるという方、多いのではないでしょうか。

90年代後半、渋谷系の若者の間では「欲望」のポスターを部屋にドーンと貼るのが流行っていたんですよ(それと双璧をなすのがジャック・タチの「僕の伯父さん」のポスター。スカシ派は欲望でほっこり派はタチだった)。インテリア雑誌でよくある読者の部屋訪問という企画だと、必ず1人くらいは「欲望」のポスターを自室に貼っている人がいたものです。

かく言う私も、ポスターではないんですがTシャツを持っていましたねえ・・・。白地にこのビジュアルがドーンとプリントされたTシャツで、確か大中で2,000円もしなかったような・・・(しかしなぜ大中で売っていたのだろう)。ただ大中で2,000円以下というクオリティーなので、一回洗濯すると見事に色が褪せてしまって悲しかったです。

大学生のころサブカル中二病を発症していた私は、まだ観てもないのに「欲望」Tシャツで学校に行き、映画好きと思われるフランス語非常勤講師に「aitantanmenさん、この映画好きなの?!」ってビックリされたりしました。「まだ観てないんです」と言うと、先生はガッカリされていましたが・・・。黒いカーディガンを羽織って「欲望」Tシャツを着るのが大好きで、「なんか赤と黒でアニエスみたい」って1人で思ってましたね(笑)。

と、鮮烈なビジュアルが先行してしまいがちな映画ですが、内容はいたって不条理!ちょっと難しいオトナの映画という感じです。

主人公のトーマス(デビット・へミングス)はファッションフォトなんかを撮っている売れっ子フォトグラファー。ある日、トーマスは朝の公園で密会しているカップルを遠くから撮影します。カメラに気が付いたカップルの女性(ヴァネッサ・レッドグレーブ)がネガを渡して欲しいと彼を追いかけてくるのですが、断るトーマス。彼女が帰った後で、写真を現像してみると何かが映っていることを発見してしまいます。引き延ばしてみると、そこには死体が・・・というあらすじ。

一見サスペンスフルな展開で、怖いな、怖いな~となってしまうのですが、そういう映画ではありません。結局、誰が何の為に殺人を行ったのかは最後までわからないし(というより、ストーリーが謎を追求していない)、ヴァネッサ・レッドグレーブの目的もわからないし。顔を白塗りにした前衛劇団みたいな集団はなんなのかもわからないし、トーマスが骨董屋でプロペラを買うのもわからないし、画家の友達とその彼女とトーマスがどういう関係だったのかもわからないのです。

わからない、わからないことだらけ!これが不条理というものなのね・・・ということはなんとなく伝わるような気がしますが・・・。真面目に筋を追うよりは、当時のファッションや雰囲気を味わいつつ、ぼんやりとした不条理感に身を委ねてしまうのが良いのかなあと思います。

主演のデビット・へミングスは決してイケメンではないんだけど、独特な雰囲気を持った俳優さんだと思いました。ちょっと中川礼二に似ている様な気もしますが。彼の服が何気ないけどカッコイイ。薄いブルーのシャツにホワイトジーンズを合わせて、黒いジャケットを羽織っているという。暖かくなったらこのコーデちょっと真似したいかもしれません。女性ならクラッチを持ってもお洒落かも・・・。

ヴァネッサ・レッドグレーブはさすがの美しさ。知的なエロさとでも言えば良いのでしょうか。あの衣装のネッカチーフみたいなのは、やっぱりシャツだけ脱いだときの効果を考えているのだろうなあ。近年でもなかなかこんな雰囲気を出せる女優さんもいないのでは・・・と思います。ヘアスタイルや全体の雰囲気がちょっと「男と女」のアヌーク・エーメっぽいと思いました。

ジェーン・バーキンが出ていることも書かなければなりません。モデル志望の若い女の子の役で出ていて、ヌードもあります(しかしこのシーンの必要性もまったくないので、それも不条理だ)。ジェーンは若い頃の方が顔立ちが濃い気がす るので、フランスに行ってからの方が綺麗だと思いますが。それでもデビット・へミングスと友達の女の子と3人でいるシーンでも、ジェーンのスター性みたいなものを感じます。なんか輝きが違う!という感じでした。
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