@itan-journ@l praha

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『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』43歳で妊娠、高スペックイケメンに奪い合われるなんて・・・



                       
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相変わらずベタな選曲のサントラもいいです。


うちらのブリジットが帰って来た!
それも1作目から15年ぶりに!!!ということで、行って参りました。最初は「主演女優の顔も変わっちゃってるし、はたして劇場で観る価値はあるのだろうか・・・」と思っていたんだけど、友人Iから「ブリジット is アイタン。アイタン is ブリジット。観に行かない選択肢はない」(なぜ私がそこまでブリジットなのか根拠は不明・・・)と言われたので行くことにしました(笑)。

1作目は笑えて時々身につまされて、少女漫画の鉄板パターンを踏襲していて実に良質なBSOL映画だったと思います。その点、海外ロケして気合いが入った2作目はちょっとハズしていた感じがあって正直イマイチの出来でした。2作目ってたってこれも12年も前ですよ。それから今作「ベイビー」の企画が持ち上がっているというニュースを目にしたりしていましたが、やっとやっと実現したわけですね。

ファーストシーン、あのおなじみのロンドンのフラットでひとり、パジャマを着てボーッとソファに座っているブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルヴィガー)が映されただけでもう笑いがこみ上げて来る。そして「オールバイマイセルフ」ではなくラップに乗せてエアカラオケをするブリジット。ピンクと紫のクレジットも懐かしいです。43歳になったブリジット、前2作でマーク・ダーシー(コリン・ファレル)とハッピーエンドだったんですが、どうやら別れてしまっている様子。マークは他の女性と結婚していたんですね。えー、あんなに2本の映画でマークが運命の人だって盛り上げておいてそりゃないぜ・・・って感じですが。

そしてブリジットシリーズといえばヒュー・グラント演じるプレイボーイのダニエル・クリーヴァーですが・・・。なんと彼、飛行機事故で他界しています。お葬式(しかしあちらのお葬式は派手な帽子や肌を出したレーシーなワンピースなど服装が自由なんですね)に集まったのは、親友シャザー(サリー・フィリップス)と同じく親友のジュード(シャーリー・ヘンダーソン)、ゲイのトム(ジェームス・カリス)もいたかな。そしてマークも妻を伴って訪れていました。ぎこちなく挨拶をするブリジットとマーク、しかしマークはいつもブリジットに何か言いたげというか、険しくも複雑な表情をしているものである。ここら辺が女心をくすぐるのかもしれない・・・というか私の様な人間は自分に都合のいいように解釈しちゃうんですよね(笑)。

しかしみんなもれなく老けている。15年振りなんだから当たり前なんだけど、スクリーン越しでも女優陣は明らかに肌の水分量が抜けているのがわかります。実際の年齢はアラフィフなんだからしょうがないか。今の技術を使えば若く見せることはいくらでも可能なはずですが、あえてやっていないのでしょうね。シャザーとジュードは子持ちになっており、なんとゲイのトムまでパートナーと養子を迎えるプランを立てています。少し取り残された感じのするブリジットなのでした。

一方、お仕事の方は順調でレポーターからニュース番組のプロデューサーになっています。しかし、仕事っぷりは少し、いやかなり残念ですね・・・(笑)。番組のアンカーウーマン、ミランダ(サラ・ソレマニ)と一緒に休暇を取り、野外キャンプの音楽フェスに出かけます。しかしミランダが女子アナなのにモテてないってのが驚き。日本ならチヤホヤされる職業なのに。そこでブリジットはイケメンなナイスミドル、ジャック(パトリック・デンプシー)と運命的な出会いをします。もうここが何百年前の少女漫画なんだよって感じですが。ぬかるみがたくさんあるキャンプ場で、真っ白いトップ、パンツ、華奢なサンダルばきのブリジットはドブにはまってしまいます(これでもか、ってくらいのドジ女演出)。それを笑いながら助けてくれるのがセクシーなジャックなんですね。しかも彼の方がブリジットのことを気に入っている様子。そんなこと、あるわけ、ないだろ!!!って感じなんですが(笑)。

フェスで飲んでるときのブリジットの服が可愛かったですね。エスニックなトップにショートデニムパンツ、ウエスタンぽいブーツにマルベリーのショルダー(これは兼お仕事バッグとしても使用)でした。出演アーティストとしてエド・シーランって人が本人役で出てましたが、どうやら有名な人のようです(無知すいません)。酔っぱらったブリジットはテントを間違えてしまいますが、そのテントがさっきドブから起こしてくれたイケメンのテントだったのです!そのまま二人は一夜を共にするのですが、ブリジットは翌朝こっそりテントを抜け出すのでした。てかよく考えるとパトリック・デンプシーのようなセクシーイケメンが、ぼっちでフェスに来てる訳ないと思うんですが・・・。まあ次へ行きます。

ロンドンへ戻ったブリジットは時を置かずして、親友ジュードの子供の洗礼式に招かれます。子供のゴッドマザーになったのがブリジットで、ゴッドファザーになったのが、なんとあのマーク。ジュードの子供を抱いて、ゴ ッドマザーとゴッドファザーだけで写真を撮られますが、2人の間のぎこちなさは消えていません。しかし2016年の洋画で人々が「江南スタイル」で踊り狂っているとは思いませんでした・・・。マークは江南(地名)について真面目に語り出すし、相変わらずです。なんとマークは妻と離婚をすることになったそうです。そしてやはりブリジットに未練が・・・。その夜2人は一夜を共にするのでした。これでヨリが戻ったかと思いきや、やはりブリジットは前のときと同じようにうまくいかなくなるのでは、と考えてマークの元から去るのでした。

さて。時を置かずして2人の男性と交わったブリジット。やがて体重が増え始め、ジーンズが入らなくなったりします(しかしこうなるのは妊娠数ヶ月経ってからでは・・・ )。妊娠したかも?でもコンドームは使ったし・・・。しかしブリジットが使っていたのはバッグの底にずっとあった古い古い期限切れのコンドーム(このズボラさよ!)。妊娠検査薬で調べてみると「Pregnant」のデジタル表示が・・・。妊娠した!ということでコメディーが動き出します。

妊娠といえば2作目でスイスかドイツのスキーリゾートに来たブリジットが、マークとの間に子供が出来たかも?と思いゲレンデからそのままシャーッと薬局に滑り込み、薬局の人に「キンダー(子供)が・・・とお腹がふくれるジェスチャーと破れかぶれのドイツ語で妊娠検査薬を買うというシーンがあったっけ。そのときは妊娠してなかったんですが、なんと今回43歳にしてビンゴを当ててしまったわけです。病院に行ったブリジットは産婦人科医のローリング先生( エマ・トンプソン。「二ツ星の料理人」でも脇でお医者さん役でした)に超音波で赤ちゃんを見せてもらい感激。でも父親は?音楽フェスで一夜を共にしたイケメンはどこの誰かもわかりません。

そうしたら、彼の正体が判明。女子アナの友達ミランダがテレビで彼を見たというのです。彼、ジャックはアメリカ人のIT実業家で大金持ちなのでした。番組でジャックをゲストに招き、メイクさんを使って秘密裏に彼のDNAサンプルを手に入れようとするブリジット(笑)。しかしブリジットが番組スタッフだということがジャックにバレてしまい、二人は顔を合わせることに。そこでブリジットは妊娠したこと、彼が父親であるかもしれないことを告げてしまいます。幸い、ジャックは独身(マジかよ!)。ジャックはブリジットをサポートすることにするのでした。

一方、マークにも同様に告白するブリジット。報告を聞いた後で、一旦部屋を出て再び戻って来るマーク「僕の今までの人生の中で、一番素晴らしいニュースだ」と言うのでした。やっぱりマーク、わかりにくい(笑)。ブリジットはマークにもジャックにも、もう一人父親候補がいることは内緒にして産婦人科に付き添ってもらうのでした。なんか自ら状況を面倒くさくしているけど、まあ安定期に入るまではそっとしておいた方がいいのか?でも結局2人が揃ったときにブリジットは正直にどちらが父親かわからないって言うんですよ。一番大事なのは無事に赤ちゃんを産むことだから、というブリジットにジャックは同意しますが、堅物なマークは怒ってしまいます(てか、当たり前か)。マークとジャック、父親はどっちかわかりませんが、出産まで二人は張り合うことになるのでした。



ということで、ここまでが予告編などで触れられている部分です。
※ここから先はネタバレを含みます。



邦題には「ダメな私の最後のモテ期」とあるのですが・・・43歳で妊娠し、IT長者と人権派弁護士という高スペックなイケメンに奪い合われるブリジットのどこが「ダメな私」なんでしょうか・・・。まあ父親がどっちかわからん、ってのがダメなのかもしれませんが・・・でもどっちに転んだとしても安泰この上なし!だし、43歳で妊娠(しかも高齢出産の妊婦が悩むであろう色々な描写はナシ)なんて負け犬サヨナラ逆転ホームランではないですか。そう、ブリジットは昔からそうなんですよ。1作目だってヒューヒューとコリン・ファースが殴り合いの末レストランにもつれ込んで大騒ぎするくらい、奪い合われていたわけで。♪ケンカをやめて~二人を止めて~、わたし~のために~、あらそ~わないで~♪をまんま地で行っている訳です。

ブリジットこそが最高のモテ女!1作目では「そのままの君が好きなんだ」ってすべての女子が夢見るであろう究極の愛の言葉をドロップされているし(またこの頃のコリン・ファースがいいんだ〜)。1作目のブリジットっつったら、デブだしヘビースモーカーだしドジだし料理できないし(スープを作ろうとしたら何か正体不明の青い液体状のものになってた)・・・。料理っていや、私もその昔、夫と付き合っていた頃まったくできなかったんですよね。私が自炊をしないことを知っていた同僚女子は「これだけ料理しないで、男と付き合えてるってのが凄い」とほめ言葉 なのか何なのかよくわからないことを言ってくれましたが、世の中の女子ってみんな男心をつかむために料理してるんだなあ・・・と思ったのでした。あ、こういうこところが友人Iがブリジットisアイタン説を唱える所以でしょうか。

父親はどっちかわかりませんが、ブリジットのパパ(ジム・ブロートベント)やママ(ジェマ・ジョーンズ)やウナおばさん(セリア・イムリー)、友人たちはみんな妊娠に歓迎モードです。そうそう、43にして授かった子宝なんだから父親なんてどうでもいいんですよ。子供は社会の宝っ!そうこうしているうちにブリジットの腹はどんどん大きくなり、母親学級に2人の父親候補と参加し、ゲイカップルに間違われた彼らの代理母だと思われたりします(笑)。しかし産休に入る直前に仕事でトラブルが発生、前から嫌な奴だった年下上司(女優名調べたけど不明)と売り言葉に買い言葉でケンカしてしまい、勢いで仕事を辞めてしまうのでした。

大きなお腹を抱えて、仕事もないしお金もないし家のカギが入ったカバンも置き忘れる始末・・・(本当にしょうがないな)。そうしたらしばらくブリジットの前から姿を消していたマークがやってきてくれるんですね。やっぱりマークが本命だと思うのはこういうとき。ヒロインが困った時や寂しい時に現れてくれるんですよ。・・・都合良すぎ?その前にマークが家でダサいクリスマスセーターを見つけて、ブリジットと初めて会ったときを回想するシーンがあるんですが、これが1作目から挿入されてるんですね。2人とも若い~!!!特にレネー・ゼルヴィガーはプニプニしててはち切れそうな水分たっぷりお肌、まだあどけない感じもあって実にカワイイんですよ。本当に、どうして整形なんかしちゃったんでしょう・・・。設定としては当時ブリジットは32歳。私は公開当時まだうら若き乙女だったので30越えたら何となくアウト、みたいな感覚があったんですね。だから「32歳でシングルなんて本当に気の毒・・・」って思ってたけど、今振り返ってみると32歳なんてめちゃ若いですね。

予定日より早く破水してしまったブリジットを抱えて、マークは病院へ。しかし渋滞にハマり近所のピザ屋の配達用トゥクみたいなので病院へ向かいます。このピザ屋のオーナーが緊急事態なのにしっかりピザ宅配もやっているシーンは笑いました。途中でジャックもジョインし、父親候補2名におっ抱えられて病院へ。病院の回転ドアに頭をガンゴンぶつけられながら運ばれるブリジットに笑ってしまいました。古典的なドタバタなのにこれだけおかしいのも凄い。ここのシーンでブリジットが着ている青いフワフワのアウターが可愛かったです。ブリジットが出産をするシーンではこちらも力み、無事に息子が産まれたシーンでは思わず涙。しかし出産しても父親がどっちかわからないってのがすごい事態だな。エマ・トンプソン演じるお医者さんが「さあもうハッキリさせましょう」と2人にDNA検査を促すのでした(笑)。そういやマークとジャックがケンカしていたときに、ジャックはコンドーム付けていなかったと言っていましたが、キャンプ場のシーンでボロボロになったコンドームの箱がちらっと映ってたかな~。

そして1年後・・・ブリジットはついに純白のウエディングドレスに身を包み、結婚します。花嫁を待っていたのは、やはりマークでした(私の記憶が正しければマークはこれが三回目の結婚のはず)。ブリジットのパパママも、マークのパパママも嬉しそう。てか役者さんが生きててよかったよ。もうここまで来るのに何年かかってんだ・・・つかよかったのう、ブリッジ!!!と私もすっかりブリジットの長年の友人気分ですよ。結局ジャックは父親ではありませんでしたが、今では彼らの良き友人です。1歳になった息子(超可愛い)を抱っこして幸せそうなブリジットなのでした。めでたしめでたし。

そして風に舞う新聞が映り、死んだはずのヒューヒュー演じるダニエルが奇跡的にどこかで発見されたという記事が映るのでした(笑)。私は幸せな気持ちで映画館を後にしたのですが・・・このブログを書くにあたって調べたら、なんとポストクレジットシーンがあったようなんですね。ちょ、みんなマーベルに影響されすぎ!という感じですが、ブリジットとマークと息子が揃ってダサいクリスマスセーターを着ている写真?が映るんだそうで。今度観る機会があったら最後まで観なきゃ・・・。出来としては1作目以下、2作目以上といったところですね。でもシリーズのファンなら必見。きっと幸せな気持ちになれることでしょう。世界中のブリジット・ジョーンズに幸多からんことを!


          


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『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』キリアン・マーフィー&ジェイミー・ドーナン共演、対ナチスレジスタンスたちの熱きドラマ in プラハ






ナチス占領時代のチェコ・スロバキア(当時)で起きたレジスタンスの若者たちによるナチス高官暗殺事件とその後の戦いを描いた映画です。この映画のことも、元になった歴史上の事件のことも、なーんにもなーんにも知らなかった私ですが・・・。友人のY嬢(戦時下の欧州歴女)がこの映画に誘ってくれたのでした。ネットで検索し「へー、プラハで。へー、こんなことが。でも演じるのはイギリス人なのね・・・。チェコ人を英国イケメン俳優(キリアン・マーフィー&ジェイミー・ドーナン)が演じてくれるなんて光栄じゃあないの」という程度、あとは歴史的事実を軽くWikiで参照した程度で鑑賞しました。

映画館に行く前に、Y嬢が映画のロケ地へ連れて行ってくれました。そこは聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂(外側だけロケ使用。内部はセットらしい)。場所はメトロ/トラムのカルロヴォ・ナーメスティー(カレル広場)のすぐ近くです。大聖堂のあるこの道は車で何度も何度も通っているところ。なんか古い教会があってレリーフの前にいつも花やキャンドルが置いてあるなあ、程度に思っていたのですが・・・。入ってみたところ、聖堂の内部は透明な板で囲まれていて中に入れず手前で見学するだけになっていました。古めかしくて、そこまで大きくはない聖堂です。

その下に半地下のギャラリーがあり、アンソロポイド作戦についての展示がありました(入場無料)。説明パネルと実際事件に関わった人々の靴やカバンなどが展示されています。英語でも説明文があるのですが、あまりにも長文のため読むのをあきらめ写真のキャプションを読んで「ここでレジスタンスたちが命を落としたらしい」とボンヤリとした情報を得た私。Y嬢が「ほら、これが◯◯◯で・・・」と説明してくれるのですが「討ち入りっていうか、忠臣蔵の善悪逆転バージョンみたいな感じ・・・?」とさらにボンヤリしたイメージが出来上がっ たのでした。ギャラリーでは子供たちが描いたアンソロポイド作戦の英雄たちのお絵描きも飾られていて、この国の人々は幼い頃からこの歴史について親しみがある様でした。

そしていざ鑑賞。感想は・・・面白かった、胸アツ、この事件のことを知らなかった自分が恥ずかしい(聖堂の前をよく通っているのに)・・・というもので、教えてくれたY嬢に大変感謝しました。「今までに何度も映画化されてるし、てっきり知ってるのかと思った」と言っていましたが、私は歴史物が苦手。特に戦争ものはほとんど観ていないのです・・・。

ということで、以下自分のメモも兼ねて関連リンクを貼っておきます。
Anthropoid (film) Wikiのページ
エンスラポイド作戦 Wikiのページ
キリアン・マーフィーが演じたヨゼフ・ガプチーク Wikiのページ
ジェイミー・ドーナンが演じたヤン・クビシュ Wikiのページ
ベーメン・メーレン保護領
ラインハルト・ハイドリヒ


以下、導入部あらすじです。

1941年の12月、チェコ亡命政府のエージェントであるヨゼフ・ガプチーク(キリアン・マーフィー)とヤン・クビシュ(ジェイミー・ドーナン)はパラシュートでナチスドイツ占領下のチェコに潜入する。途中で敵側に見つかるも、ヨゼフの機転で危機をくぐり抜けた二人はプラハへ向けて移動する。プラハでレジスタンスの「アンクル」ことヤン・ゼレンカ ・ハイスキー(トビー・ジョーンズ)とコンタクトを取り、二人はプラハにいるレジスタンスのメンバーに「アンソロポイド作戦」の内容を明らかにする。それは当時ベーメン・メーレン保護領とされたチェコ・スロバキア一帯を統治していたナチス高官のラインハルト・ハイドリヒ(デトレフ・ボス)を暗殺するという作戦だった・・・。アンソロポイド作戦の遂行がナチ占領下欧州の状態を崩すきっかけになるという信念のもと、ヨゼフとヤンはアンクルたちと共に諜報活動に励む。レジスタンスのモラベッツ一家のもとに居候し、家族の友人である若い女性マリエ(シャルロット・ルボン)とレンカ(アンナ・ガイスレロヴァー)の協力を得て次第に計画は現実味をおびて来る。1942年5月、ついにアンソロポイド作戦決行のときがやってくるのだった・・・。

ここまでが結構長いんですよね。しかもちょっとばかし退屈。だから「やっぱ歴史物ってモッタリしてるなあ」と眠くなるんですが、ここまでは前半部なので作戦決行から勢いが付いて引き込まれて行きます。メインの俳優陣ですが、ほとんどがイギリス人なんです。キリアン・マーフィーはアイスブルーの瞳が印象的な俳優さんで「プルートで朝食を」や「バットマン(クリスチャン・ベール時代)」に出てる人ですね。知的でセクシーな感じで、どことなくベネ様とイメージがかぶります。まあベネ様の方がずっとずっと個性的なお顔だけど。相棒役には「フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ」(観たけど感想文なし)のSMイケメン富豪役が記憶に新しいジェイミー・ドーナンです。実年齢はヨゼフ役のキリアン・マーフィーがアラフォーでヤン役のジェイミー・ドーナンがアラサーくらいですね。だから兄弟的なペアという感じにも見えます。

プラハの「アンクル」を演じたトビー・ジョーンズは映画ファンならおなじみの小さなおじさん。「キャプテン・アメリカ」の悪の枢軸ハイドラ(まんまナチス)お抱えの科学者ドクター・ゾラ(これは確かドイツ人役だったっけ)や英国俳優大挙出演のスパイ映画「裏切りのサーカス」などに出てます。レジスタンスに協力する若い女性マリエを演じるシャルロット・ルボンは「イヴ・サンローラン」(ギャスパー・ウリエルじゃない方)にイヴのミューズ役で出ていた美人。レンカ役のアンナ・ガイスレロヴァーは チェコの超実力派女優で、私が観た映画だと「幸福の罪」で怪演してました。彼女の映画はこれと「Honeymoon」(感想文なし)しか観てないのですが、人生のド絶望みたいなものを演じさせたら右に出るものなしというクールビューティーで怖い怖い女優さんです。

あとのレジスタンスメンバーもほぼイギリス人、少しチェコ人というキャスティングでした。エンドクレジットを見て笑えたのがナチス側の俳優がほぼチェコ人だったことですね。あとは、やっぱり言語の問題が・・・。英語圏制作映画では誰もが英語を話している前提なのはよ~くわかっていますが、本や手紙はチェコ語になっているのに(通りのプレートはドイツ語)みんな英語を話している。しかもキャストごとになまり方が色々でした。本当はチェコ人の英語って変ななまりがほぼなくって、すごく聞き取りやすいんですよ。でも妙な東欧風?なまりになってたり、ドイツ風だったりはたまた南欧風?だったりと、役者ごとになまりにバリエーションがあったので耳が少し疲れてしまいました。イギリス人俳優はイギリス英語で話してくれれば、ええんや・・・。

ナチス側の通訳が、高官の話すドイツ語を英語に訳してチェコ人とコミュニケーションを取るシーンは「あ~」と思ってしまいましたね。それに返すチェコ人の英語も妙になまっているわけで言語的にそれはそれは不思議な世界観になってしまうわけです。これはもう、しょうがない!ショーン・エリス監督がメイキングで「本当はチェコ人俳優によるチェコ語の映画にしたかったけど、それだと公開規模等で制約 が出てしまうから英語にした」と仰っていました。 やはり英語作品じゃないと色々な人に観てもらえませんからね。これはこれでベストな形なんですよね。私もおそらくチェコ映画だったら観ていないでしょうし・・・。



※以下、ネタバレします。



歴史的な出来事を描くという他に、レジスタンス活動にすべてを捧げた若者たちの青春という側面も描かれているんですね。ヤン(ジェイミー・ドーナン)は潜伏先のモラベッツ一家に出入りしている美しいマリエ(シャルロット・ルボン)に一目惚れしてしまうんです。台所で彼女に何気なくアプローチするヤン。「え、任務は・・・?」と思ってしまうんですが、イケメンなジェイミー・ドーナンなのでまあしょうがないのか(笑)。あっという間にヤンとマリエは恋仲になり、ついには婚約しちゃうん ですよ。一方のヨゼフ(キリアン・マーフィー)は同じく協力者の女性レンカ(アンナ・ガイスレロヴァー)と心を通わせます。でもヤン&マリエよりもずっとさりげない感じで、作戦の前にお別れのキスをする程度なんですね。作戦決行後にこの二つの恋が、あっけなく散って行くのがまた切ないんですな・・・。

ところで。この作品ではストレートの恋愛だけが描かれているわけではありません。ヨゼフ→ヤンのブロマンスも描かれてるんですね。観ていて「あっ・・・監督、今、腐女子に目配せしてるよね・・・?」という瞬間があるんです。まずは台所でマリエに言い寄るヤンのシーン。最初はヤンとマリエの二人だけだったと思うんですが「そうはさせるか!」とばかりにヨゼフも台所に現れて邪魔 をするので、嫉妬しているように見えるんですよ。その後、ヤンとマリエがしっぽりしているのを発見してしまったヨゼフはレンカとレコードをかけて踊ったりするんですが、現場を押さえてしまい傷づいてる感は隠せません(切ない・・・)。そしてモラベッツ家の一人息子アタ(ビル・ミリナー)のお誕生日会の席でヤンとマリエが婚約発表。「ちょ、おま・・・!」と裏切られた顔のヨゼフ。まあ生死をかけた任務の最中に何やっとんじゃ、ってことでもあるんですがBL的にグっとくるところです。

白眉は作戦決行の直前にヤンが取り乱すシーンですね。モラベッツ家の部屋で武器を確認する作業をするヨゼフとヤン。アンソロポイドは決死の作戦だったので、実行部隊は独身者ばかりが選ばれていたので した。しかしヤンはこの時点でマリエと婚約しているから、もう守るものが出来てしまったわけです。急に弱気になり「いやだ、死にたくないっ・・・!」と銃を持ったまま泣いて暴れ出すヤン。そんなヤンを後ろから抱きとめて「大丈夫だ、ゆっくり銃を下ろして・・・」落ち着かせるヨゼフ。ヤンが暴れたときに割れたガラスの音を聞いてモラベッツ夫人が「どうしたの?」と部屋にやってくるわけですが、ヨゼフが「大丈夫ですから!」と夫人をシッ、シッ!とばかりにすごい勢いで追い払います。夫人完全に邪魔者ですね。ここも萌え~。というわけで、しっかり監督からの目配せをキャッチしたのでした。

個人的にテンションが上がったのが聖堂以外の何気ない場所でのロケ。「うおー、ここよく通ってる!」とか「ここ家の近く!」という場所が出て来て驚きました。そういえば去年のある日に近所の通りが封鎖されてクラシックな装いのエキストラがたくさんいるのを見て、ドラマか映画の撮影かと思っていたのですが、本作だったのかも。ということでいよいよ作戦決行となるわけですが、ここの緊張感がすごかったですね。ターゲットのハイドリヒは居住地から本部が置かれているプラハ城まで車で出勤していたんですが、この車がオープンカーで運転手兼護衛が1人だけ。手薄なんですよ。Y嬢によるとハイドリヒはプラハ市民からの好感度を上げるためにこのようなスタイルを取っていたんだけど、ヒトラーからは警備を厚くするように忠告されていたんだそうです。

通行人のふりをしたレジスタンスの1人が道を横断するふりをしてハイドリヒの車 を止め、そのときにヨゼフが前へ出て銃を乱射するというプランだったんですが、こんなときにヨゼフの銃がまさかの弾つまり。ヨゼフが撃たれる前にヤンが手榴弾をハイドリヒの車に投げ込み、銃撃戦になります。その後至近距離から肩を撃たれたハイドリヒは負傷しましたが、即死には至りませんでした。

ハイドリヒ暗殺未遂ということで街の中はナチスによる厳しい粛正が行われます。レジスタンスのメンバーたちはモラベッツ家を離れ、聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂の地下にある納骨堂に潜伏することになるのでした。聖堂キター!という感じですが、ここから破滅への道が始まるわけです。ハイドリヒは病院で死亡。アンソロポイド作戦は成功したのですが、ナチスは暗殺者の情報提供に懸賞金をかけます。レジスタンスの中に裏切り者がいてナチスにタレコミをしてしまうんですね。この人がカレル・チュルバ(イジー・シメック)という人でY嬢曰く「実際の写真を見るとレジスタンスメンバーで一番イケメン」ということ。確かにそうかも。

裏切り者のカレルのせいで、レジスタンスを匿っていたモラベッツ家に手入れが入ります。レジスタンスメンバーは事前にアンクルから自殺用のお薬を配布されていました。なのでモラベッツ夫人はお薬を飲んで自殺。アンクルもお薬で自殺。マリエがどうなったかは語られませんでしたが、レンカはその前に命を落としたことが描写されていました。モラベッツ家の一人息子のアタが連行されて拷問にかけられます。この拷問シーンが辛かった。 アタ君はバイオリニストを志す少年なんですが、バイオリンは踏まれて壊されるし、指は折られるし。そしてダメ押しでお母さんの生首を見せられてレジスタンスの潜伏場所を吐いてしまうんです。このときにバケツに入ったフェイクの生首がしっかり画面に映るんですが、ラテックスの作り物感があって残念!これはブツを見せるより「バケツの中に何か恐ろしいものが入ってます」という撮り方のがずっとよかったでしょう。

そして大量のナチスが潜伏先の聖堂にやって来て、壮絶な銃撃攻防戦が始まるのでした・・・。確かレジスタンス数名が立てこもった聖堂で自決をするまでに6時間も要した、と最後のテロップに書いてあったような・・・?これもすごいことですね。聖堂の上部にいたヤンと数名が かなりの数のナチを殺したので、地下の納骨堂にいたヨゼフと数名には少しの猶予があったようです。確かヤンが銃弾に倒れた瞬間、それがヨゼフにもわかったという描写があったかな。聖堂の外壁から地下の納骨堂へ通じている穴へ放水されヨゼフたちは水攻めにされるんですね。この外壁の穴が大きな通りに面していて、今も穴の周りには生々しい銃弾の後が残されています。現在、穴の上にはアンソロポイド作戦の英雄たちを讃えるレリーフがあり、花輪やロウソクが絶えることがありません。「ここいつもお供えしてあるなあ」と何気なく通り過ぎていたあの穴が!実に生々しい歴史の証人だったわけです・・・。

ダイナミックな立てこもり銃撃戦でしたがラスト近くで水攻めになってからは一切の音 が遮断され、静に静かにレジスタンスたちの最期が描写されて終ります。この動から静へのスイッチング演出が見事でした。ただ、ヨゼフの前に既に亡くなったレンカの幻が出るのはちょっと感傷的すぎたかな。レンカよりもヤンとの思い出がフラッシュバックで挿入された方がよかったかもしれません。これまでに腐女子目配せがあっただけに。そして映画が終了する前に、この作戦のインパクトや歴史への影響がテロップで語られます。ハイドリヒ死亡後、ナチスは見せしめとして田舎の村を皆殺しにしたり、大量のチェコ人を処刑したりしたそうな・・・。絶句・・・。しばらくショックで言葉が出て来ませんでした。

しかしながらアンソロポイド作戦の成功は当時の戦局をマシにしたという見方もあるそうです。そしてアンソロポイドは成功した唯一のナチス高官暗殺事件なんだそうです。そういえばトムちんの「ワルキューレ」もヒトラー暗殺の話だけど失敗してましたね。すべて70年ちょい前の話ですが本当に恐ろしい時代であり、今もテロの驚異などありますが当時と比べたらだいぶ平和なんだなと思わずにはいられません。日本公開ですが、現在のところ未定のようです。主演の二人は日本でも知名度がある俳優さんだから、公開規模は小さくても実現するといいなと思います。



Anthropoid.jpg


「我らは決して降伏しない!」プラハ 聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂の7人の英雄たち
キリアン・マーフィー演じるヨゼフは上段左。
ジェイミー・ドーナン演じるヤンは上段真ん中。
裏切り者のカレル・チュルバはもちろん入ってません。


これは現場となった聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂のギャラリーで売っていた絵はがきです。Y嬢が二枚買ったのをブログ用にと一枚譲ってくれました。実際のアンソロポイド作戦に従事したメンバーの写真です。この国のメンズにはイケメンがいないと普段から思っていたのですが、彼らのポートレイトの実に凛々しく精悍なこと。イケメンではない人もいますが、大志を抱いている人間はやっぱりどことなく顔つきが違う。そういえば日本も戦争中お国のために徴兵されていく男子の顔つきがキリリと引き締まり、非常時で不謹慎ながらイケメンになって戦地に赴くメンズが増えたというエピソードをどこかで読んだことが。シリアスないい映画の感想だったのに、結局最後はイケメンかどうかという話に着地してしまった・・・。すみません。



ちょっと前に話題になった小説も、同じテーマを扱っているそう。読まなきゃ。



『カフェ・ソサエティ』やはりポスト・ウディはジェシー・アイゼンバーグ






ウディ・アレン翁の最新作です。新作が来る度に思うけど、翁はほぼ毎年コンスタントに作品を撮っていて本当に素晴らしいですね。30年代の華やかなハリウッド業界とその近辺を舞台に一人の青年が経験する人生と恋を描いた作品で、非常にライトな仕上がりでした。ナレーションは翁自身が担当していて、いつもの飄々淡々とした語り口で物語が進行されます。

以前に「ローマでアモーレ」の感想で「俳優としてのポスト・ウディ・アレンはジェシー・アイゼンバーグでは」のようなことを書きましたが、まさに今回はそれを体現するかのような映画でした。ジェシー・アイゼンバーグ、彼は中肉中背でイケメンでもないし(んでもって髪がチリチリ)、特にこれといってパッとしたところがないユダヤ系の青年です。ややキョドり気味で早口。自虐的でシニカル。やっとやっと現れたウディ・アレンの正統的な後継者なのでしょう。そんなアイゼンバーグをかつてだったら自らが演じていた役にキャスティングし、クリステン・スチュワートとブレイク・ライブリーという二大若手美人女優との間でウロウロさせる。きっとパズルのピースが完全にはまった!と思ったのではないでしょうか。

主演のボビーを演じるジェシー・アイゼンバーグ除く今回のメインキャストは 、ほとんどウディ・アレン作品初登場ですね。ハリウッドの大物プロデューサーでボビーのおじさんであるフィルに「フォックスキャッチャー」や「マネーショート」のスティーブ・カレル、ボビーが一目惚れするフィルの秘書ヴォニーに「アクトレス 女たちの舞台」でアメリカ人女優ながらセザール賞を受賞したクリステン・スチュワート、ボビーの妻ヴェロニカにサメ映画「ロスト・バケーション」で新境地を開いた(すみません、彼女の映画これだけしか観てないのに)ブレイク・ライブリーという華のあるキャスティングです。



※ネタバレします。



これが三角関係なんですね。ボビー(アイゼンバーグ)とフィル(スティーブ・カレル)は甥っ子とおじさんという親戚関係で、ボビーはフィルおじさんの秘書ヴォニー(クリステン)が好きになっちゃってアプローチ、でも実はヴォニーはフィルおじさんと不倫中。かなりいいところまで行ったのに、ヴォニーはボビーの元を去ってフィルおじさんと結婚してしまうのでした。すべてを知ったボビーがヴォニーの元へ行き「僕とフィルおじさんとどっちと結婚するんだ」と問いつめた0.5 秒後に「フィルと結婚するわ」とサックリ言われてしまうのでした・・・ 。可哀相!

クリステン・スチュワートは性格のよいガールネクストドアな感じの女の子。リボンの結び目をサイドにずらしたカチューシャなんかしています。でも顔がキリっとしてるのでそれが甘くならず逆に男前が引き立つ感じでしたね。一見真面目そうなんだけど、おじさんと不倫をしていたということでボビーはショックを受けるのですが・・・。ジェシー・アイゼンバーグがもう彼女にメロメロになっているのがすごく可愛いんですよね。そいや翁も「アニー・ホール」でダイアン・キートンにメロメロになる演技がとてもスイートでしたっけ。

ボビーの恋愛とは別に、ボビーのユダヤ系ファミリーのホームコメディ的な流れも平行して描かれます。フィルおじさんはハリウッドの豪邸に住み、大スターともお友達といった大物プロデューサーなんですが、ボビーの家族はニューヨークの下町に暮らす庶民。口やかましいお母さん(ジーニー・バーリン)に、のんびりしたお父さん(ケン・スコット)、何をやっているかわからないけど羽振りの良さそうな兄ベン(コリー・ストール)、それに親戚といったメンバーでホームコメディが展開されるんですが、兄貴のベンのお仕事が実はギャングだったんですね。

だからボビーの恋愛模様の小休止として、その兄貴がニューヨークで悪さをしているシーンが必ず入って来るんです。兄貴が仲間と人殺しをして死体を建設現場に遺棄、上からコンクリートを流してカモフラージュというブラックな天丼ギャグが何度も重ねられます。一家の親戚が「隣人のラジオがいつもうるさくて困ってる」とこぼすと、間もなくその隣人が姿を消す(もちろん兄貴の仕業)という親戚思いなギャングでもあるのです(笑)。このブラックなホームコメディがあったお陰で作品が単なるロマコメにならずに仕上がっている感じがしました。

ヴォニーにふられて傷心のボビーはニューヨークへ帰り、兄貴の紹介かなんかでセレブが出入りする有名ナイトクラブで働くことに。失恋を忘れるために仕事に精を出してマネージャー的なポジションにまで出世します。そしてナイトクラブのお客さんだったセクシーなヴェロニカ(ブレイク・ライブリー)と恋仲になり結婚。可愛い子供も授かり順風満帆でしたが、そんなある日フィルおじさんがヴォニーを連れてナイトクラブへやってきます。ヴォニーと再会し心乱れるボビー。さて・・・という展開。

ブレイク・ライブリーですが、この映画で顔がデカいな!とびっくりしました。最初に登場したときは彼女だって全然わからなかった・・・。やっぱりブスだか美人だか微妙なラインなんですが、性格が良さそうな嫁なんですよ。でもジェシー・アイゼンバーグと比べたら彼女の方が全然上。はっきり言って全然釣り合ってないんです。でも彼を愛し、子供を愛し、家庭を守ってる女性なんですね。一方のクリステン・スチュワートはお金持ちのフィルおじさんと結婚してドレスアップし(衣装はシャネルだそう。クリステンは今期プレタポルテもメイクアップもイメガやってますな)退屈を持て余した有閑マダムのようになっていました。ちょっとこの二女優のキャスティング逆?とも思ってしまったんですが、髪色や女優としてのイメージからブレイクの方が派手っぽいけど、 実はよく見ると顔が地味なので納得。真面目に見えたクリステンのがちょい悪女だったんですね。クリステンは不埒な美貌の持ち主ですし。

そしてあれよあれよという間に焼けボックイに火がつき、ボビーとヴォニーは不倫の仲に。ヴォニーという女は実は真面目そうに見えて不倫の関係が好きだったのかも?ボビーもあんないい嫁がいて第二子も妊娠しているというのに、嫁とヴォニーの間を行ったり来たりするようになってしまうのです。不倫三角関係の頂点にいるのがサエないジェシー・アイゼンバーグなもんだから、な〜んかおかしいんじゃないか?と思う人もいるかもしれませんが、まあ翁の映画ですからね。こういうこともあるんじゃないかなあ、という感じです。一応ボビーもただの若造だった昔と違い、今は自信に溢れた有名ナイトクラブのマネージャーですしね。

一方、ボビーの兄貴は今まで散々やらかした悪事がバレてとっつかまり、刑務所でクリスチャンになってしまいました。それを聞いたユダヤ系であるボビーの両親のリアクションが面白かったですが。そして大晦日の夜がやってきます。ナイトクラブでカウントダウンをして新年を祝う人々。生演奏で流れる「蛍の光」。新年になった瞬間ボビーは嫁ともキスをしてお祝いするんですが、心はハリウッドにいるヴォニーのことを考えています。一方ハリウッドで新年を迎えたヴォニーもボビーのことを考えています。嫁は何かに気付いていて、ふとしたときに「浮気してない?」と真顔で聞いたりするんですが、ここはドキッとさせられましたね。

ライトな映画でしたが、新しい年が巡ってきても人生はただ粛々と続いて行くのみ・・・という無常観のようなものが漂うラストでした。新年が来て「おめでとう」と挨拶して何となくリセットされた気分になったものの、本質は何も変わらないのを悟った瞬間にふと寂しくなったり切なくなったりするものですが、このライトなコメディーのラストはなんだかそんな気分にさせられるのでした。そんなわけで最後は締まっていてよかったと思います。でも翁の作品としてはややパンチに欠けていて、平凡な印象かな・・・。近年ではかなり地味な部類に入るかも?メインキャストの誰かの熱烈なファンなら劇場で観なくちゃですが、そうでなければDVDを待ってもいいと思います。



『ロスト・バケーション』ブレイクVS.サメ、時々カモメ



                        

ポスターはサメ目線なのだけど。


ブレイク・ライブリーが出ずっぱりのサメ映画です。ブレイクVS.サメ、時々カモメって映画でしょうか。私にとってブレイク・ライブリーは映画女優というよりゴシップファッション雑誌によく出ているセレブでした。実際動いてるところをあんまり見たことないんですよ。友人I宅滞在時に「ゴシップ・ガール」を見せられて「脚長っげー!」と思ったくらいで、印象に残っていないんです。顔がブスなのか美人なのか微妙な線だし、よく見るとなんか妙にオバチャンぽいときがあるし、アメリカンな大味の女って感じの印象だったんですが(あと「デッドプール」の嫁か)・・・。

今回この映画を観て、ブレイク・ライブリーの好感度が上がりましたね。岩の上で孤軍奮闘する彼女を応援、好きにならずにいられない!という映画なのでした。ヒロインは医学生でサーファー。女友達とメキシコの田舎で波乗りな休日を過ごすはずでしたが、女友達が前夜に引っ掛けたメンズだかと過ごすということでブレイクは1人、人気の少ない美しいビーチにやって来ました。このビーチは同じくサーファーであった亡くなったお母さんとの思い出の場所。しかし地元民は何故だかこのビーチの名前を決して口にしません。言ったら呪われるのか・・・?と不吉な予感が漂います。


※ネタバレします。


サーフィンをするヒロインをダイナミックに映し出すカメラワーク。そのうちサメがやって来るんだろう・・・と思っていたら案の定、不穏なムードに。背びれが見えて、来る、来る 、来る・・・キター!!!と思ったらイルカでガクッ。まあうまく引っかかったわけです(笑)。しかしその先にはクジラの巨大な死骸が浮いていました。そう、サメの仕業です。ヒロインはサメに脚を噛まれ、あわやエサになるところでしたがクジラの死体の上に這い上がります。しかしサメに体当たりされまた海へ落ち、命からがら海抜数十センチ程度の岩の上に逃れるのでした。

ここからロバート・レッドフォードのセリフほぼなし映画「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」ばりの孤独な戦いが始まるのでした・・・。なんといってもビーチからそんなに離れていない岩の上という設定がいいですね。思い切り叫べばビーチにいる人に声が届くくらいの距離なのに、サメにロックオンされてそこから動くことが出来ないという制約が効いています。あと岩が海抜数十センチだかというギリギリの設定なので、満潮時には足場がなくなって海に沈んでしまうというのも嫌〜なドキドキを運んできますよ。

身につけているものや流れ着くものだけを使ってサバイバル。鋭利なアクセサリーでパックリ開いた傷を応急手当するシーンは本当に痛そう。海水もしみそうだし・・・。ブレイクは岩に登って来るカニを食べますが、美味しくなかったのか吐き出すんですよね。日本人としては「あれ、カニまずい?」って少し残念に思いました。岩の上にいた翼をケガしたカモメと仲良くなります。私はブレイクがこのカモメを取っ捕まえてムシャムシャ食ってしまうのではないかと考えていたんですが・・・(笑)。そこまでリアル路線ではありませんでした。

というか普通に考えて、一緒に旅行に来ていた女友達が心配して探してくれないのか・・・?と思いましたが。夜帰って来ないのを不審に思って警察に連絡するとか、ビーチまで送ってくれたローカルにコンタクト取るとか、色々手はあるだろうに・・・。iPhoneも電波が入るビーチにあったから、どうにかしてデテクト出来ないんですかね。まあ女友達が警察行ったらブレイクVS.サメの映画じゃなくなっちゃうんだけど(笑)。

夜にビーチで酔っぱらっていたローカルのオッサンや、翌日やってきたサーファーに助けを求めるもみ〜んなサメに喰われてしまうんですよ。サーファーが使っていたヘルメットに付いていたカメラに助けを求めるメッセージを録画して流したり、近くに浮かんでいた浮標まで泳いでそれに付いていたファイヤーガンを打つも方向を間違えて海の中に沈んじゃったり、通りかかった船に気付いてもらえなかったり、ここらへんの精一杯頑張ってもまったく功を奏さない感じが「オール・イズ・ロスト」な感じでした。

少し残念だったのが、サメ映画なんだけどヴィランとしてのサメのキャラクターがあんまり立ってないところ。海中でサメの顔をとらえたカメラワークが数える程しかなかったし、サメならではのでっかい口や牙をもう少し見せて欲しかったところです。あとサメの全身がファイヤーガンの火に包まれるシーンがあったりするので、悶絶するサメのアップとかも見たかったかも〜。まあ孤立したヒロイン視点を貫くということで意識的にそうせずにしたのかもしれませんが。サメ撃退でGJを果たしたチェーンの仕組みがよくわかってなかったので「?」と思いましたが、まあ賢い人はいつも見ているところが違うんでしょう。

最後はブレイクもカモメも助かってよかったし、こんな目にあっても海を愛して果敢にサーフィンを続けるポジティブなヒロインということでいい話フィニッシュ。めでたし、めでたしなのでした。ちょっと物足りない部分もあったけど、懸命に頑張るブレイクは実に感じが良くて思わず彼女のことが好きになったのでした。この時点で第一子を生んでいたので、経産婦ながら見事なスタイルも堪能致しましたよ。何かのときに役に立つかもしれないから普段から色々アクセサリーを付けるのって実は大事かも・・・?と思ったりも。色々な映画でも有事に女性のアクセサリーが思わぬ役に立つシーンがありますよね。「スネーク・フライト」でも確かピアスがいい仕事してました。


           

確かこんな感じのネックレスでセルフ緊急オペしてました。

『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』ブルーノの嫁が降板して悲しい


                         
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あの4ホースメンが帰って来た!ということで鑑賞。今回はマジシャンたちによるミッション・インポッシブル的な感じの仕上がりでした。まあまあ面白くはあったんだけど、やっぱり一作目の方が出来が良かったかな~という感じでしたね。ジェシー・アイゼンバーグは坊主頭よりモジャモジャ頭の方が似合う。ただ「スーパーマン VS.バットマン」が終ってから撮影されていたっぽいから髪型はしょうがないのかな。

4ホースメンが帰って来たと言いましたが、前作で紅一点だったブルーノ」の嫁(by友人I)ことアイラ・フィッシャーは今回産休で降板。これは残念でした。彼女の代わりにリジー・キャプランという女優さんが入りましたが、この人はBSOL映画の「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!」にヤク中みたいなゴスっぽい女子役で出てた人。ちなみにアイラ・フィッシャーもこの映画で巨乳バカ女を演じていました。この映画は楽しかったですね。しかし、今回のリジー・キャプランはあまり可愛げがないというか、なかなかにウザい女。紅一点だからセクシー担当かと思いきや、ギャーギャーうるさくてウザい関西の女芸人みたいな立ち位置でした。だからか着衣のままブラを外すシーンもありがたみがなかったです(笑)。

他のキャストは嬉しいことに続投です(女刑事のメラニー・ロラン以外)。チームの中の若手、デイブ・フランコがだいぶイケメンになってましたね。前はただの顔の濃い人だとしか思わなかったんだけど、数年を経ていい感じになってたと思います。でも新入りのリジー・キャプランとくっつくのかよ・・・と そこは残念でしたが(笑)。新キャラで敵役のハリー・ポッターことダニエル・ラドクリフ(しかし思ったよりも背が伸びなかったから、いつまでたっても子供みたいだな)、台湾スターのジェイ・チョウが出ていました。

一作目の感想で海外ドラマの「華麗なるペテン師たち」に似ていると書きましたが、ラストの大掛かりな仕掛けはまさにそんな感じ。「ジャジャーン、本当はこうでした~」という種明かしの方法もそれっぽかったです。「わ、わしゃ一体・・・」と、これ以上ないほど見事に騙されてしまったマイケル・ケイン御大の狼狽顔が印象に残ってますね(ここは予告編でチラっと出て来たからOKですよね?)。私はウッディ・ハレルソンの双子設定を活かして、実は彼が敵側の双子になりかわっていたという実に古典的なトリックを考えていたんですが、それは全然かすらずでした(笑)。

ワクワクするのは 序盤の製品発表会に忍び込む4ホースメン、衣装をポイポイと替えながらバックヤード に侵入するジェシー・アイゼンバーグのシーンと、マカオの金庫の前で機密情報が入ったカードを手業でパスしながら盗み出すシーンですね。もちろん特殊効果も使われているんですが、ただカードを仲間内でパスし合うだけでこんなに面白いんだ!とシンプルに唸りました。あとはBGMが盛り上げ上手!さあーこれから世紀のイリュージョンが始まるよ、目撃する準備はいいか?!と挑発してくるようなエキサイティングさでした。

カードパスをして機密を盗み出す中盤がクライマックスくらい盛り上がったので、ラストに向けて尻すぼみになってしまったのは残念。まあこんなもんかなー二作目なーと思ったんですが。なんと既に三作目も予定されているのだとか!うーん、続編を熱望するまでは面白くなかったけど・・・?三作目では紅一点のアイラ・フィッシャーは戻らずリジー・キャプラン続投だそうです(ちょっと、いやかなりがっかり)。もうグランドイリュージョンはお腹いっぱい感もあるし、それよりも「コードネーム U.N.C.L.E.」の二作目作って欲しいなあ・・・。


チェコっとみつけた、こんなモノ:第40回 アンティーク雑貨その2


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

39回に続き、早くも第2弾の40回です。前回のときモラビア地方のハンドペイントの花瓶を買ったお店を再訪&友人が新しいお店を教えてくれたので、そこで買ったものを記録します。


棚

飾り棚にモラビア地方のハンドペイントの陶器を置いて。

・小さな飾り棚

実は前回、来チェコ友人を連れて行ったお店バザールアンティーク(Křemencova 175/4, 110 00 Praha 1-Nové Město)で「いいな~」と思いつつも比較的大物だった為に諦めていたのがコレ。なんとお値段250コルナ(約1250円)。お店ではこれに陶器などが飾ってありましたが、観葉植物を置く棚として使おうと購入。再訪して「まだある!」と興奮しお店の方にすぐ買う旨を伝えたので、一体どこ製なのか、いつの時代のものなのかは全く不明です。もし重かったら取り置きしておいてもらって後で車で取りに来ようと思っていたのですが、お店の方がテキパキと解体してコンパクトにしてくれたのでスーパーの袋の中に入れて持ち帰ることができました。帰宅し組み立て、改めてホレボレと眺めています。夫に見せたら「いい買い物だったねえ」と彼も気に入った様子。アンティークショップではグラスや陶器や布類や絵 の取り扱いはたくさんあるのだけれど、こういう「ちょっとあったら便利」という軽家具が置いてある所はなかなかないようです。小さなテーブルはあると何かと便利なので今後もアンテナを張って行きたいところ。



マグ1

マグ1の表。

マグ1裏

マグ1の裏。汚れついたままですみません。

・モラビア地方のハンドペイントのマグ その1


来チェコ友人を連れて行った同じお店で購入。例の白地に花柄のやつです。150コルナ(約750円)でした。前回買ったサイズ大きめの花瓶が170コルナ(850円)だったから、このマグはちょっと割高に感じたんですが、ノリで買ってしまいました。そして残念なことに帰宅してから少し欠けている部分を発見!値切れば良かった・・・。こちらのマグカップは日本の標準的なサイズより一回り大きめのものが多い印象です。しかし、これ食洗機に放り込んで大丈夫なのかなー。もしダメだったら洗うの面倒・・・。ということで、未使用のまま棚に飾られているのでした。





花瓶



・モラビア地方のハンドペイントの一輪挿し

同じお店で購入。80コルナ(約400円)でした。これも特に柄に惹かれたというよりは「モラビアシリーズを一カ所にまとめて飾れば可愛いかも」というノリで買ってしまいました。でもやっぱり可愛い。同種同サイズだけど色違いの花が連なって描かれています。しかしこれにどんな花を生ければいいのやら・・・。柄が華やかなので生花とケンカしてしまいそうです。




マグ2

マグ2の表。

マグ2裏

マグ2の裏。


・モラビア地方のハンドペイントのマグ その2


こちらは友人おすすめのアンティークショップにてハント。このお店もかなりの良店でした。教えてもらったお店なので、申し訳ありませんが場所は秘密とさせて下さい(中央から少し離れたローカルな場所にあります)。やはりこのお店もハンドペイントの陶器が豊富にあり、すっかりコレクター魂に火がついた私はもう夢中。しかも安い!!!なんとこのマグは39コルナ(約200円)です。鼻血ブー!!!しかしよく見ると飲み口と平行に引かれた茶色い線が霞んでいる部分があり、そういうことか・・・と納得(しかし前述の150コルナマグは欠けているので、そちらの残念さが引き立ってしまう残念な結果に・・・)。帰宅して見てみると第39回で購入した花瓶と絵柄、タッ チともに酷似していました。そしてマグ1、 一輪挿しと並べてみると・・・同じ白地花柄で似ているんだけど、タッチが全然違うことに気が付きました。私はやっぱり花瓶とマグ2のタッチが好きだなあと。ビヤッ!とダイナミックに描いたタッチとオレンジの差し色がいいんですよね。



花瓶とマグ2

前回買った花瓶とマグ2を並べて。柄とタッチがよく似ています。


ということで興奮のアンティークショップ巡りPart2でした。友人が連れて行ってくれたお店には黒地に花柄植物柄ハンドペイントの陶器もあり「ええっ、黒いパターン?!」とこちらにも手を伸ばす気満々です。友人曰く「プラハにはあまりないけどブルノ(チェコ共和国第二の都市)あたりに行けば、こういうのたくさん売ってるよ」とのことでした。ブルノ・・・行く機会ないですね。ということでプラハのアンティークショップ巡りは続きそうです。



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