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買ったものの記録〜2014夏と秋

夏と秋に買ったものなどの記録です。細かいもの等は省略し、主なものだけ記録することにします(面倒くさいので写真は実際のものではなく楽天のアフィリエイト画像です)。



・ドクターマーチンの8ホールブーツ


今年の春先からずっとずっと欲しかったマーチンのブーツをついにゲット。マーチンといえば「5時に夢中!」視聴者の方は野犬ファッションでおなじみの恋愛相談師マーチンさんの方が頭に浮かぶと思います(笑)。プロパーだと二万円を越えてしまうのですが、楽天で安いお店を見つけたので思い切って買いました(写真のお店です)。こういうブーツは冬が長い国に住んでると、本っ当に使えるんですよ。パンツでもスカートでもいいし、夏はショートパンツに合わせたりしても可愛い。セレブの愛用者も多いようで、彼女らの私服画像は参考になります。




・オーバルフープピアス(Salt)

自分への誕生日プレゼントとして購入。オーバル型のフープピアスは前にジューシーロックで買ったものがあったんだけど、もう少しボリュームがあるのが欲しいな〜と思って買い求めました。私はメタルにアレルギーがあって14金以上のゴールドコーティングじゃないとダメなんですが、こんなにお手頃価格でゴールドコーティングのお洒落なものが手に入るとは!毎日のようにヘビロテしています。SaltさんのHPには丸顔の人はオーバルタイプ、卵形の顔の人はサークルタイプのピアスがいいとアドバイスがあったんですが、まさにその通り。ミートボールみたいに丸顔の私にはオーバルがドンピシャリでした。このSaltさんというお店は他にも なかなか良さそうなものがいっぱいで、これからもチェックだと思ったのでした。
Karine.png

・Karine Sultanのピアス (画像はHPからお借りしました)

これも自分への誕生日プレゼントとして購入。こちらでは欲しい服が全然売ってないので、ピアスでお洒落を楽しむといった感じになっています・・・。あ~、イエナやドゥーズィエムクラスでお買い物した〜い(お金ないけど・・・)。Karine Sultanは一年ほど前から気に入っているブランドで、以前も自分へのご褒美として二つ購入しました。しかし今は楽天にほんのちょっとしか取り扱いがない!その為Karine Sultanのサイトで通販してみることにしました。無事商品も届けられ一安心。このピアスは思ったよりも小さかったけど、スクエア型がずっと欲しかったのでまあ良し。しかしKarineもピューター(錫)ベースの金コーティングでこれだけお手頃なのが偉いです。このピアス、なんとたったの30ドルですよ!これからもKarineは要注目です。Karineのサイト、アクセサリーを実際につけたときのサイズ感がわかる写真がないのでちょっと微妙!と思って注文のときにお店に言ってみたところ、今後サイトをリニューアルするそうでそのときに改善されるとのこと。今度はカフタイプのブレスレットが欲しいです。

Karine SultanのHP

関連記事:Karine Sultanのピアスが気に入ってしまった件について


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『アリス』お子様も観られるシュヴァンクマイエル

           


今年はシュヴァンクマイエル監督の生誕80周年らしく、色んな名画座やミニシアターで回顧上映が行われているようです。なぜハリウッドがリメークしないのか不思議な超怪作の「オテサーネク」に続き「アリス」を鑑賞して来ました。劇場には5歳くらいの子連れの家族もいて「あれ、大丈夫なのかな・・・?」と心配になりましたが(「オテサーネク」が子供の鑑賞には適さない映画だったから)、「アリス」は大丈夫!エロ一切なしで、どちらかというとお子様向けです。お約束のおまけ短編は共産主義をシュヴァンクマイエル風におちょくったショートフィルムでした。

「アリス」はルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」をシュヴァンクマイエル風に映像化したストーリーです。ヒロインのアリスちゃん(クリスティーナ・コホウトヴァー)は「オテサーネク」のアルジェちゃんのようなブサイクではなく可愛い女の子でホッとしました。なんかこのアリスちゃん、ちょっと友人umekoに似ている・・・(umekoは私と同世代なのだが、いつまでも幼女のような魅力のある不思議なオナゴなのだ)。

アリスというと私はディズニー映画のアニメ映画が浮かびます。子供の頃何回も観ましたし、ディズニーランドに行くと必ず何かアリスグッズを買ってしまうんですよ。しかし、シュヴァンクマイエルの「アリス」はチェシャ猫もハンプティダンプティもタバコが好きな毛虫も出て来ませんでした。うさぎとイカレ帽子屋とトランプの女王様くらいだったかなあ。あとは骨で出来た動物がいっぱい出て来たけど。それでも充分に楽しい映画でした。生身の人間はヒロインのアリスちゃん以外登場せず、蚤の市で売ってる様なアンティークのようなガラクタのような物質で構成されています。その古物たちがカクカクと動くだけでもう童心に帰ってしまうんですよね。童心といってもディズニーのようにひたすらカラフルなファンタジー世界というわけでなく、ダークさが加えられているのがミソ。こういうなにか得体の知れない感じの方が子供は好きそうな気もしますね。

私的にツボだったのが、引き出しを開けるシーン。うさぎ が机の引き出しに入って行くんですが、アリスちゃんも後を追って引き出しを開けようとするんですよ。でも引き出しの取っ手がポロっと取れちゃって後ろにコケてしまいます。取っ手がないので、周りにあったハサミなんかでこじ開けるんですが。場面が変わるごとにこのシークエンスが繰り返され、お約束として引き出しがポロっとはずれるのがなんだか可愛らしかったです。あとアリスちゃんが魔法のクッキー(これがいかにもチェコっぽい素朴なクッキーなのだ)を食べて伸びたり縮んだりするんだけど縮んだアリス表現が普通の人形になるんですね。このお人形がちょこまか動いたりするのが可愛かったです。お人形なんだけどシーンによって不思議と表情豊かに見えるのもポイントです。


※以下、ネタバレ含みます。



冒険を終えてラストシーン、部屋で居眠りしていたことに気が付いたアリスちゃん。夢落ちか・・・と思ったら、剥製だったうさぎのいたガラスケースが割れていて、うさぎがいなくなっていたんです。「夢だけど、夢じゃなかった!」(from「となりのトトロ」)というオチなのでした。主演のクリスティーナちゃんについて調べたところ、この映画に出演したっきり女優の仕事はしていないみたいです。どんな美人さんに成長しているかと楽しみだったのにちょっと残念。でも彼女のダークな可憐さは映画の中で永遠に封印され輝き続けることでしょう。「アリス」は全世代に向けておすすめです。

余談:最近、iPadを手に入れたので電子書籍の漫画ばかり読んでいます。特に観たい映画もないため映画鑑賞からは遠ざかってしまって・・・。漫画の感想も映画の感想みたいに書ければいいんですけど、うまくいくだろうか?



チェコっとお出かけ:第8回 コルヴェノヴァの蚤の市

週末にクラスメートとコルヴェノヴァの蚤の市に行って来ました。実は去年の秋から行きたいと思っていたんだけど、すぐに寒くなり(去年の秋は寒くなるのが本当に早かった・・・)、そしてうかうかしていたら暑くなりで一年越しの訪問になってしまいました。

地下鉄B線のコルヴェノヴァ駅で下車。駅から徒歩2分くらいですかね。すぐにわかります。なんとこの蚤の市は入場料が必要。入口の改札機に20コルナ(@100円)もしくは1ユーロを入れて入場します。小銭は5コルナとか1コルナとか細かいとダメで、20コルナ硬貨か10コルナ硬貨二枚と制限があります(両替所的なカウンターもあるので、そこで変えられます)。

コルヴェノヴァ

実質100円なので、1ユーロを出しちゃうのはちょっともったいない気が。


さて、中はアスファルト舗装されていないだだっ広い敷地に縦横無尽に店があるという、ちょっとしたカオスです。わたしたちが行った日は前日に雨が降っていたようで、ドロドロの大きな水たまりがいっぱい出来ており、そこに板を渡して通れるようにしていました。晴れていても下が土なのでヒールやお洒落靴は避けた方が賢明です。

お店は・・・洗剤やお菓子や電池などの日用品を売るお店やアンティークのお店が区画分けされずにダーっと並んでいます。だからエロDVD屋の横にヨーロピアン骨董のお店があったりします。これ、ジャンルごとにエリアを区切るだけでもだいぶ見やすくなると思うけど、ごった煮な感じがまた楽しいっつっちゃあ楽しいです。それでは写真でコルヴェノヴァの蚤の市をお楽しみ下さい!


コルヴェノヴァ3

店舗のジャンル、形態は色々。屋台っぽかったり露天商っぽかったり。


コルヴェノヴァ4

売り手もプロだったりセミプロだったりアマチュアだったりするみたいです。


コルヴェノヴァ5

欲しいものがあったら、必ず値切ってみましょう。
このゾウさん・・・コワ可愛い。買わないけど。



コルヴェノヴァ6

20コルナのスカーフはお土産に良さそう。
自分の足とセンスで選んだってところがいいじゃないですか!まあ、友達に気に入ってもらえるかはわからないけど。


コルヴェノヴァ7

人形と食器と紙モノが骨董品の主な構成という感じでした。


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哀愁漂うテディベア。


コルヴェノヴァ10

次の持ち主を捜す人形たち。


コルヴェノヴァ11

食器はポーセリンとクリスタルが主力のようです。


コルヴェノヴァ12

チェコビーズを売るお店で可愛いブレスレット発見。戦利品写真は後ほど。


コルヴェノヴァ13

セクシーなパンティも20コルナから。そういえば靴下だけ売るの屋台も何軒かありました。


コルヴェノヴァ14

チェコといえばブルーオニオン。お皿は100コルナ(@500円)からでマジ安い!
旧市街あたりのお店では3倍くらいするそうです。ブルーオニオン狙いの方は蚤の市へ!


コルヴェノヴァ15

フード屋台もたくさん出ています。おなじみトルデルニーク(菓子パン風焼き菓子)も。
プラハ先輩曰く、もともとはチェコの伝統菓子ではないそうだが・・・。



コルヴェノヴァ16

ドナルドのアンティーク人形。微妙にディズニーの許可取ってなさそうな感じがまた味ですね。


コルヴェノヴァ17

このオバやんはディスカウントを頼んでも「これ古いものだから」とまけてくれませんでした。
店主によっても色々です。



コルヴェノヴァ18

九九を勉強する学習おもちゃ。筆者もブッシュボタンがたくさんついた学研の付録で勉強したなあ・・・。


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シャボン玉が出る鉄砲をデモするオバやん。子供はもうガン見です。


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哀愁漂うぬいぐるみたち。


コルヴェノヴァ20

流し台が安い!って誰が買うんだ・・・と思ったら帰りのトラムでコレもったオジさんと遭遇しました。


コルヴェノヴァ22

昭和のサラリーマン風のテディベア。「お父さん、お勤めご苦労様です」と労いの声をかけたくなる。


コルヴェノヴァ23

この猫の写真は結構可愛かったな・・・。せめて値段を聞いておけば良かった。


コルヴェノヴァ24

日本の女子に人気のチェコの絵本もあります。読めない本は買わない主義なのでスルー。


コルヴェノヴァ25

ここにあるものは全部10コルナ(@50円)!でもどれもいらな〜い!(笑)


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片目のないお人形が怖いよ〜!当選したらダルマのように黒目を入れればいいのだろうか。



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狐の剥製、ペアでどうですか?


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細々としたお店は品物を見るのも大変。


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お腹がすいたらひとやすみ。この構わない感じが妙に居心地良かったりする。


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20コルナのホットドッグを買って立ったまま食したのだった(水筒に暖かいお茶持参。留学生の知恵!)。


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さて、まだまだ見て回るぞ!


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素敵なキラキラをハケーン!


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なにこれ、クリスタルビーズのアクセサリーが大量にある〜!


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キラキラの海に溺れそう・・・(スリランカでこういうの見たな。全部本物だったけど・・・)!


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海外から熱い視線を注がれるチェコのアンティークボタンも!


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アクセサリーはみんなこのムッシューのお店のです(市の真ん中くらいに位置してました)。
ピアス250コルナ(@1250円)をアッサリと200コルナ(@1000円)にまけてくれた、いい人でした。



コルヴェノヴァ48

麺棒の上で休息を取るお人形。


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数は少ないですが、こういう本格派西洋アンティークのお店もあります。


コルヴェノヴァ52

キラキラシャンデリアもいつか欲しいと思っているのでした。


結局3時間くらい蚤の市を歩き回りました。晴れてたし暖かかったし、快適に過ごすことが出来てよかった。途中でトイレに行きたくなることもなかったし・・・(トイレがあることはありますが、こういうイベント会場のトイレはちょっと・・・なので)。12時を過ぎるともう店じまいムードになる所も多かったです。パリの蚤の市とはまた違って生活に根ざしたもの(期限切れギリギリもしくはアウトのお菓子とか)が売っていて庶民的な雰囲気が良かったです。さて次は戦利品の写真です!



コルヴェノヴァ戦利品2

シャンデリアタイプのピアスを200コルナ(@1,000円)でゲット!
ピアスの台紙はかつてボタン用だったのを再利用してるみたいですね。



コルヴェノヴァ戦利品3

クリスタルビーズのブレスレットを20コルナ(@100円)でゲット!


コルヴェノヴァ戦利品4

銀のケーキサーバーを180コルナ(@900円)でゲット!
200コルナから150に値切りましたが、180でディールとなりました。これから磨きます。


しめて400コルナ(@2000円)の出費となりました。ケーキサーバー以外は本当に必要なものではなかったのだけど、蚤の市マジックで興奮して買い求めてしまいました・・・。でも楽しかったです。また機会があったら行ってみたいですね。

CREA Traveller Unforgettable Praha 偉大なる王を戴く王国へ 泣かせるプラハ 幻想のプラハ城巡り 美しい旋律が響く四大劇場 旧市街ラビリンスを探検 悪魔の水路からカンパ島へ 文豪が愛したスタラー・フチの森 最旬・可愛い雑貨&カフェ (表紙キャプション)  

プラハに刻まれた記憶を巡る旅 プラハの夜は音楽とともに更ける ボヘミアの森の温泉リゾート 素顔のカフカ ちょこちょこチェコ案内 チェコ雑貨に夢中 プラハ郊外の小さな町へ (目次より引用)

クレア・トラベラーシリーズのプラハ特集は、とにかく写真が綺麗で雰囲気たっぷり。非常に美しいプラハの街並を眺めているだけでも楽しいです。王道の観光名所に加えて、劇場や音楽ホールの情報もあるので本場のクラシックコンサートやバレエ、オペラを観たいという人にはおすすめです。もちろんおしゃれなレストランやショップ情報も。電子書籍ならスマートフォンやタブレットに入れて持ち歩けるからラクチンですね。

チェコっとみつけた、こんなモノ:第34回 Apotheke の Krtečkovy čaje (クルテクのハーブティーバッグ)

クルテクティー

今回はチェコのアイドル、クルテクのお茶。


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

チェコで一番有名なキャラクターといえば、もぐらのクルテクです。プラハ市内のお土産屋さんでは「名物でっせ!」とばかりにクルテクのぬいぐるみやグッズが売られているし、本屋さんではたくさんのクルテク絵本が、文房具屋さんではたくさんのクルテク学用品が売られています。チェコの子供たちはクルテクと共に大きくなるのでは・・・と思うくらい(そういえば、姪っ子にクルテクぬいぐるみを贈ったこともありました)。

実は私、クルテクのアニメって見たことがないんですが・・・それでも絵を見てるだけで可愛いし和むので、ぬいぐるみやマグカップなどを持っています。昔ソニープラザで売ってたんですよ。クルテクのアニメを見たことがある友達は「パ、パ!」(バイバイの幼児語)とか「キュー、キュー」(何かを懸命に話している音らしい。クルテクは言葉を発しないのだそうだ)とかモノマネでクルテクの可愛らしさを再現してくれますが、それだけでもいかに可愛いキャラクターかは充分に伝わって来ます。

さて、そんなクルテクですがとにかく絵が圧倒的に可愛い。アニメ風の絵なんだけど、ディズニーのような自己主張強めのアメリカンピーナッツバター的しつこさは皆無です。キャラの顔がスッキリとしててシンプルなんだけど表情が豊か。童心にかえってしまうようなノスタルジックさとヨーロッパの雰囲気が漂っていて、大人がキャラものを持っていてもあまり違和感がない程度に洗練されています(でもチェコ人からしたら、私がグッズを持ってるのはちょっと変なのかもしれませんが)。

チェコご当地コスメでおなじみのマニファクトゥーラでは子供用のクルテクシャンプーとかクルテク石鹸とか売っていますが、今回はクルテクの可愛らしいハーブティーを紹介したいと思います。近所の八百屋兼スーパー(ベトナム人経営のよろず屋。市内に無数とある)で見つけました。うちの近くのよろず屋はお茶のバリエーションが豊富でチェーンのスーパーでは見たことのないブランドがたくさん揃っています(スリランカのディルマティーもあった。懐かしい・・・)。そこで見つけたクルテクのお茶、かわいい!と即買いしたわけです。色々と種類があったのですが、欲しかったルイボスティーとシナモンティーをゲット。どうやらApothekeというハーブティーのブランドが出しているKrtečkovy čaje(クルテクのお茶)というシリーズらしいです。

Apothekeについて

・1996年創業
・「あなたのハーブ薬局」というキャッチコピーを持つ100%チェコ資本の会社
・チェコ産のハーブを使用している
・取り扱い商品はハーブティーのみ
・ハーブの自然薬効能力を活かした製品作りをしている
・ブレンドティーは独自のレシピを使用

Krtečkovy čajeについて

・ハーブとフルーツをブレンドしたお茶
・人工着色料と保存料は不使用
・ビニールフィルムで個包装された可愛いデザイン
・子供向け商品
・チェコ小児科委員会から定められた飲用に適した月齢付き
・バリエーションは以下の通り
 -Lesní směs s malinou 森のフルーツとラズベリーのお茶
 -Na imunitu s jahodníkem 免疫力を高めるいちごのお茶
 -Nachlazení s heřmánkem 風邪予防のカモミールのお茶
 -Průduškový s jitrocelem ノドのためのオオバコのお茶
 -Rooibos s ibiškem ルイボスとハイビスカスのお茶
 -Zimní se skořicí シナモンの冬のお茶
 (訳は適当です)

ApothekeのHPはこちら


どうやら小さな子供用ということのようなんですが、味は大人が飲んでも普通に美味しいブレンドハーブティーです。ハチミツやシロップなどを加えてあげると子供は喜びそうですね。ティーバッグの個包装には箱と同じイラストが描かれていて、クルテクファンにはたまらないかも。しかもティーバッグの紐の先に付いている小さな紙にも同じイラストの拡大バージョンが・・・。この可愛らしさと細やかさがニクいですね。


クルテクティー3

左がルイボスブレンド、右がシナモンブレンド。


ちなみに私が買ったお店では1つ50コルナ(@250円)くらいでした。HPだと37コルナなので、かなり高めに買ってしまいました・・・。会社のHPによると薬局などに卸しているようですが、どのチェーンかは書いてありませんでした。大きめの薬局にはあるのかな?またどこかで見つけたら追記します。

『オテサーネク 妄想の子供』どうしてハリウッドがリメイクしないのか不思議!

       



おなじみの名画座でかかっていたシュヴァンクマイエル監督の映画を観てきました。前に、チェコの映画監督で一番有名なのはミロシュ・フォアマンかヤン・スヴェラークじゃないかと書いたことがありますが、いやいや、もしかしたらヤン・シュヴァンクマイエル監督こそが一番有名かつ熱狂的なファンを持つチェコ出身の監督かもしれません。画面を観ただけで「あ、シュヴァンクマイエルだ」とわかる強烈な作家性は、グロテスクとフェティッシュとシュールのハイパーミックス。それは子供の頃、発熱時に観た奇想天外な夢の中で植え付けられたトラウマにも似ています。根底にセクシャルな匂いもあるので「どんな夢だった?」と親に聞かれて、思わず説明するのを躊躇ってしまう様な後ろめたさがある悪夢のような映画なのです。

私、シュヴァンクマイエルの映画は「悦楽共犯者」だけしか観たことなかったんですよ。近所のツタヤに唯一あるチェコの映画だということでレンタルして来て観たんですが「うーん・・・?」と当時まだ子供だった自分にはピンと来なかったんです。ただコマ取りアニメみたいなカクカクさのある滑らかではない動きが「怖いな怖いな~」とそこは印象深かったですね。鯉に足の指を吸わせてエクスタシーを感じているおばさんとかが出て来たのはハッキリと覚えていますね(なんか気持ち良さそうですけど・・・)。

シュヴァンクマイエル監督作品は日本でもDVDがたくさんリリースされてて、展覧会や映画祭なんかもあったようですので、ファンの方が沢山 いるんでしょう。しかし私はピンと来ないままここまで来てしまいました。が、「悦楽共犯者」 だけしか観てない自分、これでいいのか?チェコにも住んでいるのに・・・と思って「オテサーネク」を観に行きました。これも日本公開されてたと思うんですけど、見逃してしまっていたんですよね。もう14年くらい前の話になりますが。

おまけの同時上映で「Jiný druh lásky」(直訳すると「違う愛の形」) というミュージックビデオ風の短編が上映されました。これは人間の男が粘土細工になったり、また人間に戻ったりして粘土で出来た女と愛し合うというストーリー。バックミュージックは英語の曲でしたが、画面から伝わって来る独特の空気感が得体の知れない国で作られた得体の知れないフィルム、という感じでこれもちょっぴりトラウマになってしまいそうでした。ラブストーリーぽいんだけど、なんか一抹のザラっとした禍々しさが残る・・・これがシュヴァンクマイエル節なのでしょうか。

さて、オテサーネクの元ネタはチェコに伝わる民話だそうです。子供に恵まれない夫婦が樹の根っこを実の子のように可愛がっていると、いつしかその根っこには命がやどり、泣いたり食べ物を欲しがったりするようになりました。喜ぶ夫婦でしたが、食べ物を与えても与えても根っこの食慾は尽きることがありませんでした。巨大化した根っこの食欲は増大し、家畜や村人を食べてしまうようになりました。ある日、根っこは村のおばあさんが大事に育てていた畑を荒らしてキャベツを食べ散らかしてしまいました。怒ったおばあさんが農機具で根っこをぶったぎると、割れ目から食べられた村人や家畜が出て来ました。めでたしめでたし。これがチェコの民話、オテサーネクです。


「オテサーネク」の1シーン(英字幕付き)





英語版予告編





本編のシーンをコラージュした動画





※以下、ネタバレします。


この民話をモチーフに、シュヴァンクマイエル一流のグロとシュールとユーモアで味付けしたのが本作。赤ん坊の泣き声と新生児の写真群から始まります。ここからもうハッと心をつかまれてしまいました。新生児って、ぶっちゃけグロいよね?という子供視点が入ってるような気がするんですよ。主人公のホラーク氏(ヤン・ハルトゥル)が、産婦人科の待合室の窓からボーっと外を眺めています。下の通りでは魚屋さんが大きなタライから産地直送の魚を網ですくって、お客さんの注文に合わせてさばいています。映画の中の世界は夏ですが、このストリートの魚屋さんはチェコのクリスマスの典型的な風景。チェコのクリスマス料理は鯉のフライなので、季節になると道端で鯉屋さんの屋台が出るんですよ。これを目にする度に「うわー、グロいな、グロいなー」(と思いつつ自分も季節ものだから鯉フライを食べるんだけど)と思い、怖さ半分好奇心半分で子供を数人遊ばせられるほど大きいタライの中を覗き込む自分がいるのです。

ホラーク氏が見ていると、魚屋さんはタライの中から生まれたての赤ちゃんを網ですくい、泣き叫ぶ赤ちゃんを新聞紙にくるんでお客さんに売っています(シュ、シュール!)。思わずお客さんの列に並ぶホラーク氏。ところがこれは彼の妄想で、診察室からは泣き叫ぶホラーク氏の奥さんボジェナ(ヴェロニカ・ジルコヴァ)が出て来るのでした。どうやら、奥さんの妊娠は残念な結果になってしまったようです。泣き叫ぶ奥さんを車に乗せ、帰る途中で横断歩道を横切るのは乳母車を押すお母さんたちや妊婦さんたち。皮肉意地悪描写、ここに極まれりですよ。

アパートに帰ると、好奇心まるだしの隣人が。隣に住むのはシュタードレル家で、奥さんのシュタードレル夫人(ヤロスラヴァ・クレチュメロヴァ)、旦那さんのシュタードレル氏(パヴェル・ノヴィー)、小学5年生くらいの娘アルジェヴィトカ(クリスティーナ・アダムコヴァ)の三人家族。娘のアルジェ(以下略)は小太りのブサイクな少女で、大人たちが隠したがっている本音やセックスについて興味津々なお年頃。「あたしはすべてお見通しよ」とばかりに鋭い視線を隣人のホラーク夫婦に向けているのでした。このアルジェちゃんが最高でしたね。チェコは イケメン不作の国なれど美女は豊富、ゆえに美少女も多いと常々思って来ましたが、これだけ可愛くない女の子がいるんだ!とプチ衝撃でした。奈良美智の描く幼女をもっとふてぶてしくした感じの子で、この子が傍観者としてストーリーを引き締めるのかなと思ったら、実は主演女優だったという!彼女の演技はオスカー級の鮮烈さでした。

この隣人シュタードレル家の家庭内描写も面白いんですよ。セックスに興味津々のアルジェちゃんは色んな体位なんかが載ってるセクソロジーの本を読みふけってるんですが、お父さんに見つかって怒られてしまいます。「隣の奥さんが妊娠しないのは旦那さんのスペルマが足りてないからじゃない」的なことを言って親をギョっとさせたり。そのとき家族が食べてるボンボン ショコラの中身がスペルマそっくりの白濁した液体だったりと、またまた意地悪描写炸裂!いいですね〜、こういうのニヤっとしてしまいます 。知恵を付けたアルジェちゃんはセクソロジーの本のカバーをおとぎ話のカバーに変えて読み続けるのでした(笑)。

シュタードレル家が揃って食事をするシーンが何回も出て来るんですがね、ドロっとしたスープが入ったお鍋が超アップで映るんですよ。そして底からヌプッ!とエロ漫画に出て来そうな擬音語と共にお玉が浮かび上がりスープをサーブするのですが・・・。こんなに気色悪いスープ初めて見た・・・ウエ〜って感じ!とにかく食べ物が全然美味しそうに見えない。ってか意図的にマズそうに、なんなら「吐瀉物ですコレ」くらいの勢いで描かれています。しかも、このスープがヌプッ!シーンは劇中くどいくらい繰り返されます。監督自身、子供時代に食べることがあまり好きではなかったそうで。 なるほどですね。食も見方によってはグロテスクな行為なんですよ。そして登場人物たちの口もとも超アップになります。スクリーン全体が口になってセリフをしゃべってるんですけど、唇は巨大な軟体動物のようだし、チラチラと見える歯がなんか化け物みたいに見える。食べ物と口をドアップにすると、こんなに気持ち悪くなるんだ・・・と新たな発見でした。監督はきっとデリケートすぎる子供時代をおくったのだと思われます。

妊娠してないことがわかって、ノイローゼ気味の奥さんボジェナさんを連れたホラーク氏はハタ(田舎にあるコテージ)へ行きます。コテージでも赤ちゃんのために準備してあった大量のレースの服やよだれかけを見ては泣き崩れるボジェナさん。さすがに可哀相になってきま す。 ちょっと疲れ気味のホラーク氏、どうしたものかのう・・・ と思いながら庭仕事をしていると、大きな切り株を見つけました。地面から引き抜くと、その形状は・・・頭と手足があって、なんだか赤ん坊のように見えます。ホラーク氏は壊れかけた奥さんを慰めようと思って「ほらほら、見てご覧、赤ん坊だよ」と彼女に根っこを見せるのでした。

SATCで、子供を欲しがってるシャーロットに夫のトレイが赤ん坊の等身大ボール紙をあげてケンカになるエピソードを思い出してしまいました。デリカシーがないっていうか、あーあって感じでしたけども。しかし壊れたボジェナさんは「本当だわ、これが私達のベイビーなのね!」と根っこをお風呂に入れてベビー服を着せ、おむつをあてて甲斐甲斐しく世話をしだすのでした。ホラーク氏は自分から根っこを持って来たくせに「お前なにやってるんだ、これは冗談なのに」とボジェナさんをいさめます。しかしもう誰もボジェナさんを止めることは出来ません。彼女を正気に戻すことが出来なかったホラーク氏はなんとか根っこをコテージのタンスに入れて、プラハにボジェナさんを連れ帰るのでした。

エスカレートしたボジェナさんは妊娠クッションなるものを作り始めます。一ヶ月から九ヶ月まで胎児の大きさに合わせたクッションを作成し、お腹の中へ入れて想像妊娠をするボジェナさん。彼女は隣人のシュタードレル家におめでただと言ってしまい、それがホラーク氏の職場の同僚にも伝わり、もう想像妊娠でしたとは引っ込みが付かなくなってしまいました。「産気」づいたボジェナさんに隣人のシュタードレル家が救急車を呼ぼうとしたところにホラーク氏が帰って来て、電話線を引き抜きます。うめくボジェナさんを病院ではなくコテージにつれていくホラーク氏。

そして時を同じくしてコテージに置いてあった根っこはなんと命を持ち、ボジェナさんの母乳を飲んだり、笑い声をあげたり泣いたりするようになりました。オテサーネクと名付けた根っこをお風呂に入れて、彼(!)をあやしながら、おむつかぶれしないように股にパウダーをはたき、クリームを塗るボジェナさん。とうとう、恐れていたことが現実に・・・と頭を抱えるホラーク氏。かといって彼女とオテサーネクを引き離すことも出来ず、そのままベイビーとして育てることになってしまいました。赤ちゃんを熱望していたボジェナさんの可愛がりようは半端ではなく、 いままで可愛がっていた飼い猫そっちのけです。近所の人には赤ん坊が根っこなことはもちろん知られてはいけません。しかし、目ざといアルジェちゃんは赤ん坊が人間ではないことに気が付いていたのでした。

このアパートには他に老人が二人住んでいて、中庭で野菜を育てているおばあさんとロリコンで超老眼のおじいさんがいます(夫婦ではない)。おばあさんが小さな苗を土の中に植えて、だんだん苗が野菜に育って行くカットが挿入されますが、これはオテサーネクの成長とシンクロしています。ロリコンのおじいさんがアルジェちゃんとアパートの廊下や階段で会うとき、アルジェちゃんにはおじいさんのズボンのジッパーの中がゴソゴソと動いて、中から手が出て来る幻覚を毎回見るのですが、ちょっとこの表現はギリギリ?(ちなみに本作はPG12だから、アルジェちゃんくらいの子はまだ鑑賞できないぽいですね)+ホラーク夫婦と隣人シュタードレル家の長屋的風景もまた味わい深さがあります(まあ少女に欲情するジイさんは危険なんだが・・・)。

オテサーネクをアパートに連れて来て育児を始めるホラーク夫婦ですが、ある日可愛かった赤ちゃんが奥さんの髪の毛を食べようとする事件が起こります。赤ちゃんなのにもうビッシリ歯が生え揃っているし・・・口だと思っていたふし穴からは時々目も見えたりします(ひいい!)。それだけではなく食慾が旺盛すぎて哺乳瓶を20〜30本作ってもあっという間に飲み干してしまうのです。やっぱり、この根っこには何かあるんじゃないか・・・と怯えるホラーク氏ですが、もちろん奥さんが 根っこを手放すはずないのでした。


オテサーネクが最初に凶暴化するシーン(英字幕)






凄まじい食慾を見せるオテサーネクは液体だけでは満足せず肉のかたまりも食べるようになります。ホラーク夫婦は大量の肉を買い込み、オテサーネクに与え続けます。そんな生活に疲れて来たある日・・・大量の肉でも満足しなくなったオテサーネクは夫妻の飼い猫を食べてしまうのでした。ベビーベッドの横にはネコの毛皮と肉塊のついた骨が!!!うおおおーっ!とネコ好きの私はドン引き。しかし、ついにオテサーネクは生物に手を出すようになってしまったのですよ。ここから物語のボルテージはグっと上がります。

次にオテサーネクがたいらげたのは郵便局員。手紙を配達しに来たんですけど、ドアの開いていたホラーク家に「誰かいませんか〜?」と入って食べられちゃったんですね。血しぶきがついた手紙があらゆるところに散らばり、肉塊のついた大きな骨の横で安らかな寝息をたてているオテサーネク・・・(ボディーが透明にならず、ちょっとお行儀悪い程度に残してるのがまた強欲な感じがしてイイ!)。真っ赤な肉塊付きの骨が並べられている様子はまるで食肉工場です(ちょっと「冷たい熱帯魚」的。もちろんオテサーネクの方が早いです)。ここまで強烈が過ぎると、もうユーモアに昇華されちゃってプククク・・・と笑ってしまいます。「うわー!どうするんだこれー!」とホラーク氏は手紙をかき集め、食べられた郵便局員のかわりに手紙を配達。それを何も知らない隣人のシュタードレル夫妻が「こんな夜中に配達かしらね〜?」と見ているんですよ(笑)。

次の犠牲者はソ ーシャルワーカーのオバさんです。赤ちゃんを決して他人に見せようとせず、様子のおかしいボジェナさんを見て近所の人が「あのご家庭なんか変なんです」と通報したみたいなんですね。制止するボジェナさんを振り切って部屋に入ったオバさん。キッチンでは巨大な寸胴鍋で何かが煮られていました。中を見ると、大きな肉のかたまりが・・・(それがまるで脳みそみたいに見えるのがシュヴァンクマイエル風のギャグか)。ベビーカーの中を見ると赤ちゃんのお人形が入っていました。ボジェナさんが子供が欲しすぎて壊れてしまった可哀相な女の人だと思ったオバさん。しかしそのとき奥の部屋からオギャー!と泣き声が。なんだ、本物いるんじゃない〜とオバさんは部屋へ入ろうとします。「ダメです! 入ったら ダメ! 」と制止するボジェナさんを振り切って部屋に入ったオバさんが見たモノは・・・巨大な切り株のお化けでした。その刹那バン!とドアが閉まり、磨りガラス越しに惨劇が繰り広げられています。オバさんの阿鼻叫喚の叫び声、飛び散る血しぶき、ドアにバン!と当たる大きな赤い肉塊・・・そしてムシャムシャと食肉を咀嚼する不気味な音・・・ここで久しぶりに声をあげて笑ってしまいましたね〜。いや最高です、本当面白いです。磨りガラスのドアに肉塊バン!演出は小技ですが光ってました。

アパート近辺で行方不明者が二人も出たので、下でキャベツを育ててるおばあさんが警察署に行って「ちょっと、この事件なんとかしてくださいよ!」と頼むシーンがありました。そこで警官のおじさんがフレビチキ( オープンサンド)らしきサンドイッチ風のものを食べながら、適当に受け流すんですが・・・この食事シーンもとってもマズそうに撮られていました。警官は美味しそうに食べてるんだけど、指についたソースだかなんだかがグチョっとしてて「ひえ〜」って感じ。シュヴァンクマイエル監督は本当に食べることが嫌いなんですね。これはある意味食慾減退ムービーですよ。

さて、話は前後するかもしれませんが、隣の赤ん坊がどうやら怪物らしいと気付いたアルジェちゃんが民話「オテサーネク」の本を読みます。そのストーリーは前述した通り。彼女はこれで現実にこのアパートでオテサーネクが起きていることに気が付くんですよ。お母さんに「まだまだこれは始まりよ」と警告したりします。ネコ、郵便局員、ソーシャルワーカーのおばさんと 犠牲者を出したオテサーネクに絶えきれなくなったホラーク氏は、彼を厳重にロープで締めて地下室にある大きな箱の中に閉じ込めます。ボジェナさんはそれでも「私達の子よ、やめて!」と拒絶するんですが・・・。母親の悲しい愚かさみたいなものがさりげなく描かれています。オテサーネクが地下室にいることを知ったアルジェちゃんは、こっそりと降りて様子を見ることに。食べられそうになるんですが「私は味方よ!」と言って、オモチャや食べ物を運んで可愛がるようになります。それでも人間を食べないと我慢が出来ないオテサーネクのためにアルジェちゃんはアパートの住人を犠牲にすることにしました。それも、マッチをクジがわりにして・・・!

ターゲットになったのが、ロリコンじじい。ここまでの話で 、ホラーク夫妻の様子を盗み見るアルジェちゃん(スカートがたくしあがってパンチラしている)に忍び寄るロリコンじじいというシーンが天丼されてきたのですが、この描写もギリギリアウトぐらいでしょうかね。観客は皆笑ってましたが・・・って私も笑ってたか。「おじいさん、こっちこっち、こっちよ〜♥」と、セクシーにロリコンじじいを地下室へ誘い込むアルジェちゃん(笑)。じじいはオテサーネクにひとのみにされてしまったのでした。さすがにこの時点の前後で警察も動き始めているんですが、ホラーク夫妻は「し、知りません」と嘘をつきます。

すっかりオテサーネクと仲良くなったアルジェちゃんは、まるで弟のように彼を可愛がります。おとぎ話の本を読了しストーリーの結末を知ったアルジェちゃんはキャベツおばあさんの鋤(これがオテサーネクに致命傷を与える武器)を隠します。しかしおばあさんにバレて怒られてしまうのでした。小さな苗だったキャベツはもう収穫出来るくらい育って来ています。「あんた、何か隠してるね!」と何かを嗅ぎ取ったおばあさんなのでした。

シュタードレル家の奥さんは「行方不明事件が解決しない限り、危ないから家から出ちゃダメよ!」と言って部屋の入口を家具でブロック。アルジェちゃんはオテサーネクの世話をする為にそのブロックを突破します。ロリコンじじいが犠牲になったことを知ったホラーク氏はいよいよダメだということでオテサーネクを殺すことに。泣き叫ぶボジェナさん。シュタードレル家から電動チェーンソーを借りて、地下室に降りるホラーク氏でしたが、案の定食べられてしまうのでした。一部始終を見ていたアルジェちゃんは「これ、ホラークさんがありがとうだって」とチェーンソーを父親に返すのでした。こ、怖い!これで犠牲者が四人と一匹になりました。それでも空腹に絶えきれなくなったオテサーネクは地下室の窓から見える畑のキャベツに手を出します。枝を伸ばしてキャベツを捕獲し次々に食い散らかすオテサーネク。それを見ていたおばあさんは「・・・こりゃ化け物じゃ!」と 鋤を握って怪物を殺そうとします。かけつけたアルジェちゃんは「お願い、殺さないで〜!」と懇願しますが、おばあさんは彼女を振り切って地下室へ降りて行くのでした。これでEND・・・。

うわ〜、面白かった〜!鋤を手にしたキャベツおばあさんが四人の大人を平らげたオテサーネクに向かって行くというハードボイルドな感じなのもいいし、退治の描写をあえて描かないことで渋〜い仕上がりになってますよ。童話ではお腹の中から食べられた人や家畜が出て来るんですが、映画ではみんな食肉加工ばりに咀嚼されてるので生き返りませんね(涙)。この映画、パソコンが出て来るけどものすごく分厚い昔のパソコンなので、おそらく70年代か80年代に制作された映画なのかな〜?と思ったら普通に今世紀の映画だった!ビックリ。ベビーカーとかかなり古い感じなんですよ。プラハ って今風のものを映さなければ簡単に時代をさかのぼることが出来るんだなあと思いましたねえ。

最初は「ローズマリーの赤ちゃん」みたいな妊娠ホラーかと思ったらものすごいモンスター映画だったこの映画。根っこの赤ん坊キモイし、血は出るし、肉塊飛ぶし・・・ということでメチャクチャ面白いじゃないですか!ザッツ、エンターテイメントじゃないですか!タランティーノとかロドリゲスとか好きな人はすごく気に入ると思います。てか、こんなに面白いのにどうしてハリウッドリメイクされないのか不思議ですよ、私は!ということで、シュヴァンクマイエルにず っぽりハマってしまいました。「悦楽共犯者」も今観たら面白いのかも・・・。次はシュヴァンクマイエルが「不思議の国のアリス」をベースにした「アリス」を観ます。



チェコっとお出かけ:第7回 プラハ・カフェ放浪記2


プラハのカフェを巡る、プラハ・カフェ放浪記の第二弾がやってまいりました。タイトルの元ネタは吉田類さんの「酒場放浪記」です。
プラハ・カフェ放浪記の第一弾はこちら

カフェ・サヴォイ
サヴォイのHPはこちら


サヴォイ

プラハでもハイソな雰囲気のカフェ・サヴォイ。


サヴォイ4

中はこんな感じ。


サヴォイ3

奥のスペースはこんな感じ。
地震のない国だからボトルをこんな風に飾れるんだなあ。



サヴォイ2

かさ高にマジパンという不安要素あれど、美味だったサヴォイ・ケーキ。
1/4サイズもありました。他にはお約束のザッハーやチーズケーキなんかも。


サヴォイ5

化粧室のある半地下からはガラス張りの工房見えました。


第一弾でも行った有名カフェ、スラーヴィアとブルタヴァ川を挟んだ対角線上ずっと向かうとカフェ・サヴォイがあります。サヴォイっていうとロンドンにある超高級ホテルを思い浮かべますが(このホテルは映画「モネ・ゲーム」にも登場してました)、どうやらホテルとは関係ないみたいです。ここに初めて来たときは在住歴の長いマダムに連れて来てもらったのですが、プラハにしては珍しいハイソサイエティーでかつ明るい雰囲気。「ああ、こ んなところもあるのね・・・」という印象を受けました。そのときは中でもリーズナブルな白ワイン をグラスで飲んで、たしか180コルナ(@900円)くらいだったかなあ~。ちょっとお高めです。二度目はカフェ大好きY嬢と午後のお茶をしに行きました。

Y嬢はキャロットスープとカプチーノ、私は紅茶とサヴォイ・ケーキをオーダーしました。嬢のスープはお皿の中央に浮き島の様に置かれたチキンの周りにウエイターさんからスープが注がれるというサーブのされ方で、まるでフランス料理。「洒落とるのう~、ここはプラハかえ?」と感心してしまいました。味も美味だったそうです。私はやっぱりその店の名物ケーキを食べたくなるクチで、サヴォイ・ケーキ(105コルナ=@525円)を頼みました(ケーキは奥のショーケースに置いてあります)。周囲をマジパンで囲まれているのはカフェ・ド・パリのパリ ケーキと同じです。しかし・・・ここのケーキは残念ではありません!かさ高で甘そうだけど、甘さが強過ぎず中のダークチェリーとチョコレートのコンビネーションもちゃんと効いています。「お、おいしい・・・」と完食。サヴォイはいけてます!他のケーキも是非食べてみたい。

在住歴の長いマダムが週末よくサンデーブランチに来ると行っていましたが、Y嬢のお友達でハイソなローカルの方々もよく訪れるとか。なるほどですね。ちょっと高いけど、雰囲気もいいし美味しいものが食べられて、かつツーリスティックすぎない・・・というお店は中々貴重だと思います。私達の隣の席ではフランス語を話すメンズ二人組がクリームブリュレを仲良くシェアしていました。「なんか他のカフェと違って洗 練されてて、雰囲気いいねえ」とY嬢に囁くと「フランス語が聞こえるだけでお洒落だと思ってるでしょ」とズバリ言われてしまいました。はい、その通りです(笑)。私はフランス(語)に弱いのです。

カフェだけど、お食事もとっても美味しそうでした。朝食メニューも英国風、フレンチ風、ヘルシー風・・・と何種類もあってこちらも美味しそう。サヴォイで朝食をしたあとでプラハの街に繰り出すと素敵な一日になりそうですねえ・・・(うっとり)。あとはサーヴィス係の人がもっと気配りが効いてスマイルしてくれたらパーフェクトをつけることでしょう(担当のウエイトレスさんがY嬢のキャロットスープに浮かんでいたチキンのかたまりを食べるナイフとフォークをまるっと忘れていました)。や はり接客やサービスの質というのはプラハ、残念ながらまだまだのようです。

「死ぬまでに行きたい世界のベーカリー25」にも選ばれているそうです。

(日本からはサダハル・アオキ・パリとアンリ・シャルパンティエが。しかしこうして並びで写真を見ると日本のレベルの高さは改めてすごい)


カフェ・インペリアル
カフェ・インペリアルのHPはこちら

インペリアル3

こちらがカフェ・インペリアル。

インペリアル2

タイルとレリーフが美しい。


インペリアル

この奥がホテル・インペリアルのロビーになっています。
満席のときはホテルのラウンジに座ってと案内されてしまうのでした(ちなみにロビーのインテリアは普通)。


前に行ったときに満席でフラレてしまったのでリベンジ。今回はあっさりテーブルにつくことが出来ました。地下鉄ナーメスティーリプブリキ駅、ショッピングモールパラディウムから歩いて3分ほどのホテル・インペリアル。その一階にあるのがカフェ・インペリアルです。立地は結構ゴミゴミしてて庶民的なお店(社会主義的デパート メントストア、ビーラーラブチもすぐ近く)がある通りにあります。しかし、通りに面した窓から覗くと・・・そこには古色蒼然としたハプスブルグ帝国的カフェ世界が広がっています。天井を彩る白いタイルの美しさはあれど、どことなく拭いきれない薄暗さがあったのはお向かいがビルだからでしょうか。その点サヴォイは開けた場所にあったので陽光が差して明るかったんですね。まあ、この薄暗さもヨーロッパらしさと思えればそれも旅情に変わってしまうでしょう。ケーキはなんとショーケースにも入っておらず、カバーもかけられてなかったのが少し残念でした(乾燥するし、ホコリがついてそう)。お腹がいっぱいだったのでウインナコーヒーだけオーダー。値段は65コルナ(@325円)くらいでした。

どこかから聞いた前情報でコーヒーにはコブリハ(ジャムが入ったドーナツ)が付くということでしたが、来たのはコーヒーだけでした(恥ずかしかったので、真偽の程は聞けなかった)。クリームはここのカフェでよくある風味ゼロのスーパーで売ってる缶クリームで、コーヒーも普通です。しかし特筆すべきことはコーヒーが生温くないということ。これはプラハの古いカフェでは結構珍しいのでは。ホテルの下のカフェなので客層はほとんどツーリストですが中心部から少し離れているので落ち着いた感じです。隣のテーブルでは英国アクセントの老夫婦がウエイターさんのアドバイスをもらいながら白ワインを選んでいました。しかしサーヴィス係にスマイルが足りないですね。これはも うプラハ全般に言えることですが、気持ちよく微笑んでチップをもらおうというモチベーションも全然なさそうな感じがして少々寂しいです。今後、素敵なスマイルを見せてくれた人にはチップをはずもうと思うのでした。


インペリアル5

驚いたのは化粧室の洗面台の蛇口。蛇口ってか白鳥口?
こんなおぼっちゃまくんの家みたいなラグジュアリーな蛇口は初めて見ました。お見逃しなく!


これでだいたいのメジャーなプラハの老舗グランドカフェを回りました(グランドカフェ・オリエントはこちらのページを)。カフカが常連だったというカフェ・ルーブルもクラスメートや友達と何回か行きました。ルーブルの食事は悪くないですが、ケーキが大きくて美味しくないのでお気をつけあれ!

以上、プラハカフェ放浪記でした。

CREA Traveller Unforgettable Praha 偉大なる王を戴く王国へ 泣かせるプラハ 幻想のプラハ城巡り 美しい旋律が響く四大劇場 旧市街ラビリンスを探検 悪魔の水路からカンパ島へ 文豪が愛したスタラー・フチの森 最旬・可愛い雑貨&カフェ (表紙キャプション)  

プラハに刻まれた記憶を巡る旅 プラハの夜は音楽とともに更ける ボヘミアの森の温泉リゾート 素顔のカフカ ちょこちょこチェコ案内 チェコ雑貨に夢中 プラハ郊外の小さな町へ (目次より引用)

クレア・トラベラーシリーズのプラハ特集は、とにかく写真が綺麗で雰囲気たっぷり。非常に美しいプラハの街並を眺めているだけでも楽しいです。王道の観光名所に加えて、劇場や音楽ホールの情報もあるので本場のクラシックコンサートやバレエ、オペラを観たいという人にはおすすめです。もちろんおしゃれなレストランやショップ情報も。電子書籍ならスマートフォンやタブレットに入れて持ち歩けるからラクチンですね。

チェコっとみつけた、こんなモノ:第33回 ベヘロフカ (ハーブのリキュール)

ベヘロフカ

カルロヴィヴァリの深い森を思わせるグリーンのボトルが美しい。
ビールもいいけど、ベヘロフカもね!


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

今回も正真正銘チェコ産チェコ製のチェコブランドの製品です。カルロヴィヴァリというチェコの地名をご存知でしょうか?プラハから西の方に車で1.5時間程で行ける温泉保養地です(ドイツ語読みではカールスバード)。温泉といっても裸になって入浴する温泉じゃなくて、飲む温泉が主なんですよね。それはお風呂大好き日本人としては残念なんですが・・・(温水プールなんかはあります)。ベヘロフカはそのカルロヴィヴァリで作られている有名なリキュールです。カルロヴィヴァリには12の源泉があるそうですが、ベヘロフカは「13番目の源泉」と言われ親しまれているそうです。

チェコ人に聞いたところ消化を助ける働きをすることから、食後酒としてミニショットをひっかけるのが定番なんだとか。そういえばプラハのレストランで、食後にベヘロフカが出て来たことが何回かありました(チェコじゃなくてイタリアンレストランだったけど)。前に友人Iと行った有名ホスポダのウ・カリハでは食前酒としてチョイスに入っていました。私はお酒が強い方ではなく、ビールなら大ジョッキ二杯くらいがマックスの酒量です(これでも飲めるようになったのだ)。ベヘロフカはアルコール度数38%と非常に強いお酒なんですが、不思議と気持ち悪くなったり頭が痛くなったりしないんですよ。むしろ食後の胃がサッパリ、スッキリして「よーし、もう一軒行っちゃうぞー♪」と楽しい気分になるのです。ということで、今回はベヘロフカについて調べてみました。


ベヘロフカの誕生について


・1794年にカルロヴィヴァリでヤン・ベヘールという薬局経営と東方のスパイスを扱う事業をしていた人物が蒸留酒製造所を作る 。
・ベヘールは彼の商材であったハーブやスパイスを使ったお酒を作ることを考えていた。
・1805年にカルロヴィヴァリを訪れた英国人医師フロブリッグとベヘールが出会う。意気投合した彼らは薬用リキュールのレシピを共同開発し始める。
・英国人医師フロブリッグが謎の失踪を遂げるが、彼はリキュールのレシピを残していた。
・1807年に残されたレシピを元にベヘールが薬用リキュールを完成させる。

・・・・と、ここから現代まで様々な歴史があるようですが、長いし面倒なので省略します(興味のある人はベヘロフカのHPを見て下さい)。そして現在、200年以上の歴史を持ち35カ国以上に輸入されるチェコはカルロヴィヴァリの名物リキュールとしてその名を知られるようになったということです。チェコ人とイギリス人のコラボレーションから産まれたんですね。しかし謎の失踪・・・ミステリアスですね。


ベヘロフカについて

・使用されるハーブはおよそ20種類。
・ハーブは手摘みのものが世界中から輸入され、カルロヴィヴァリに集められる。
・ハーブの仕入れ先は、南アメリカ、オーストラリア、アフリカ、インドネシアなど。
・もちろんチェコはカルロヴィヴァリ産のハーブも使用される。
・水はカルロヴィヴァリ郊外にあるスタノヴィツェという場所の名水を使用。
・水は柔らかく、アルコールとハーブエキスを混ぜるのに適している。
・水は特に処理などは行わず不純物を濾過させるだけ。
・この水がリキュールの味を決定する重要なファクターとなる。
・ベヘロフカのレシピを知る人間はこの世に二人だけしかいない。
・ 厳密な温度管理の元に生産され、完成するまでに二ヶ月を要する。
・リキュールの純度を上げる為に完成直前に-5℃まで凍結される。
・完成後は自社ラボで味、香り、色などの品質検査が行われる。
・飲むときは-6℃まで冷やして飲むのがベストとされる。

HPにある動画では、皆さん非常に誇りを持ってベヘロフカ作りを行っている印象を受けました。−6℃で飲むのがベストということは初めて知りましたね。私が今までレストランで飲んで来たショットのベヘロフカはそんなに冷えてなかったような・・・。でも美味しいんですよ。ハーブの風味が口腔内にふわ〜っと広がって、ハーブいっぱいなんだぞ、身体に良いんだぞ〜という感じがします。アルコールとして舌触りの強さもちゃんとあるし、ほんのりと甘みもあって食後の〆にも丁度いいお味。美味しいし、胃はスッキリするし、最高じゃないですか?

私は日本から来た友人にお土産としてベヘロフカをおすすめしています。チェコといえばビール。でもベヘロフカはカクテルにも出来るので、お洒落な家飲みのときなんかのときには話のネタになります(HPに様々なカクテルレシピあり)。市内のスーパーやお土産屋さん、どこでも簡単に買えるのもポイント高し。0.5ℓで160コルナ(@800円)くらい、1リットルで300コルナ(@1,500円)くらいです。プラハ先輩はレモン風味のベヘロフカがさわやかな風味で女子受け率高しだと言ってました。こちらはまだ飲んだことがないので今度買ってみたいと思います。またご当地のカルロヴィヴァリにはベヘロフカミュージアムがあって、よりディープにベヘロフカのことを知ることが出来るそうです。お酒好きな方は立ち寄ってみると楽しいのでは?

ミニ情報:プラハやカルロヴィヴァリのカフェではベヘロフカ入りのコーヒーが飲めたりします。私はプラハのカフェ・インペリアルで見つけました。ハーブ系飲料とコーヒーって合うのかな・・・?

ベヘロフカのHP

★日本の酒屋さんでも取り扱いがあるようです。★

ベヘロフカ 38度700ml 正規品

ベヘロフカ 38度700ml 正規品
価格:2,451円(税込、送料別)

チェコっとみつけた、こんなモノ:第32回 Saloosの bio karite granatove jablko (ザクロオイル配合シアバター)


Saloos.jpg

今回はチェコブランドのスキンケアです。


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

今回はチェコのブランドで、かつビオという恐らくボタニクス以来のご当地ビオコスメです。義理の母マミンカ(普通の化粧品はかぶれてしまう敏感肌)が、Saloosのシアバターを使っていたので、興味がわいて私も買ってみることにしました。

さて、私の近頃のスキンケアはいたって簡単です。前はチェコっとみつけたでも何回も取り上げたイヴロシェのローションとクリームを使っていましたが、最近はちょっと飽きてしまいました(シャンプーは引き続き使ってます)。今の洗顔後はニュクスのプロデジューオイルを顔に塗るだけになりました。有名な製品なのでご存知の方も多いと思いますが、フランスでは何十秒かに一本売れるベストセラー製品。髪、顔、身体とどこにでも使えるマルチオイルです。しかも98%が自然由来の原料なので、そこも好きなところ。ちなみにプラハでも薬局で売っています。100mlが750コルナ(@3750円)と、日本よりもずっと安いのでニュクスファンはまとめ買いすると良いのでは(免税もあるし)。

プロデジューオイルはすごくいいんですが、やっぱり目の周りの小さなシワなんかにはアイクリームを使う必要があるかな~と思っていました。ポイントでもらったイヴロシェのビオのアイクリームを使っていたんですが、これがすごくゆる〜いテクスチャーで心もとなく、残念ながらシワにはあまり効果がなかったんですね。キールズやオリジンズのアイクリームも使ってましたが、プラハには売ってない・・・。アメリカのわりと新しめのブランドってプラハにはないことが多いんですよ(Y嬢によるとベアミネラルはウィーンにないけどプラハにあるらしい)。

以前にロクシタンのシアバターをアイクリームがわりに使っていたことがあって、これが結構よかったんですね。目の周りみたいによく動く皮膚には固めで留まるテクスチャーのものじゃないと、効果が発揮出来ないのかも・・・とそのときに思ったのでした。だからまたロクシタンのシアバターを買うつもりだったのですが、Saloosがずっと気になっており、HPを見たりしていたらさらに興味が出て来たので近所のdm(ドイツ系ドラッグストア)にてゲット。シアバターには色々な種類がありましたが、マミンカと同じくザクロオイル配合のシアバターにしました。HPから得られた情報を箇条書きで書いてみます。

Saloosについて
・1993年に設立されたチェコのブランド。
・チェコで初めて自然化粧品としてCPK(※)認定されたブランド。
・可能な限り自然原 料にこだわっている。
・主力製品はボディーマッサージオイル。

※CPK・・・チェコのビオ農業管理局という部署が行っているビオ製品認定制度。
      認定された製品にはCPKのロゴが入っている。
      CPKは国際エコサート基準に準じている(以下、その他の主な基準)。
      -鉱物油、ワセリン、石油系原料、シリコンは不使用。
      -合成の香料、保存料、乾燥剤、色素等は不使用。
      -動物原料不使用。
      -動物実験は実施していない。
      -容器はエコフレンドリーなリサイクル出来る素材を使用している。

製品について

・エイジングケア用でリバイタライズ作用がある。
・シワにも効果がある。
・肌を柔らかくする効果がある。
・顔、首、身体に使える。
・ビオのシアバターに、ザクロのオイルを配合。
・dmで185コルナ(@925円)

私が読み取れたのが以上です。シアバターはアフリカでしか取れないと思いますが、どの国から輸入しているのかはHPに書いてありませんでした。フェアトレードなど人道的立場にたった輸入がされてるともっとグっとくるんですが、この辺は問い合わせてみないとわかりませんね。実際に使ってみての感想は以下の通りです。


Saloos2.jpg

ザクロというよりはマンゴーという感じ。中には乾燥を防ぐプラスチックの中蓋も付いてます。


・いわゆる赤くて酸味のあるザクロ・・・というよりはマンゴーのような色と匂い。
・ロクシタンのシアバターよりかなり固めのテクスチャー。
・肌に塗布すると表面がツヤツヤになり肌がソフトになる。
・刺激がまったくない(これは私の場合)。
・塗った後の肌は、ほのかにザクロのようなマンゴーのような香りがする。
・使っても使ってもなかなか表面が減らない・・・。
・消費期限内(15年の12月)に使い切れるかは微妙。
・でも逆に言えば持つということなのでコスパはすこぶる良し。

顔だけではなく全身に使えるので、これから冬場を迎えるにあたって首、手のひら、ひじ、ひざ、かかと、腕、脚と塗りたくろうと思います。美容師の友人から聞いたのですが、シアバターはヘアワックス代わりにも使えるそうです。かなりのマルチアイテムですね。Saloosは他にも気になる製品がいっぱいなので、また買うことがあればネタにしたいと思います。

SaloosのHP
dm(ドイツ系ドラッグストア)のHP
Nuxe.cz のページ(チェコのニュクス取扱店リストが載っています)

『ビフォア・ミッドナイト』あ・ゆ・み・よ・り!

                                           



ビフォア・サンライズ 」「ビフォア・サンセット」に続いての鑑賞。ビフォア・トリロジー最後の作品です。うーむ・・・決して悪かないけど前作の「ビフォア・サンセット」の出来が神だったので、どうも本作は「はい、続編です」という仕上がりになってしまったのが否めない感じもしますね・・・。今回は時間制限もないし、二人以外の登場人物も多い分なんか薄まってしまった感があるんですよね。まあ所帯をもうけて友達のところへバカンスに来ているのだから、ダイアローグのみで成り立たない構造ってのはわかってるんだけど・・・。



※ネタバレします。



前作から9年、双子の娘をもうけたジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)。ジェシーの前妻との息子ヘンリーをバカンス先のギリシャの空港で見送る場面から始まります。ジェシーは元妻とひどい別れ方をしていて、息子ヘンリーを巡っての元妻との関係も良好とは言えないようです。てか、ジェシー元妻は元妻で充分かわいそうな人ですよね。夫が出張から帰ってこなくて、元カノと元サヤになるし。もともとそこまで愛し合っていたわけではなく子供が出来たから結婚したというのも不幸なんですが・・・(夫はずっとセリーヌを引きずっていたわけだし)。

ジェシーの息子は12,3歳くらいでしょうか。成長していく息子の側にいてやりたい、父親らしいことをしてやりたい、今それをしないと後悔すると思ったジェシーは「シカゴへ引っ越すってのもアリかも・・・」となんとなく口に出しますが、政府のエコ団体への就職が決まりそうなセリーヌと対立してしまいます。しかし9年経って、いったいあの二人はどのように変わっているのか・・・と思ったけど本質はほとんど変わっていません。二人でいる時はいつも話してる。しかも適度なユーモアと皮肉もあって、よく映画やドラマで出て来る長年連れ添ったカップルのグダグダな倦怠感みたいなものはほぼありません。非常にうまくいってるんですよ。「ブルーバレンタイン」でミシェル・ウィリアムズが出してたみたいな「もうダメ・・・、もうコイツとホント無理・・・」って末期オーラが全然出てないんですね。

その後ジェシーはまたパリでの「ビフォア・サンセット」のエピソードを元に小説を書いて売れてるみたいです。ギリシャ語にも翻訳されているし。こうやって実生活のことを書いた本が売れるのっていいですよね〜。そりゃセリーヌが「あんたは作家センセイ面してて楽でいいわよね」みたいに言われますよ(笑)。しかし元妻との離婚で有責なのはどう考えてもジェシーだから、慰謝料とか相当取られたんじゃないかな・・・お金に困ってる描写はありませんでしたけども(追記:アメリカの離婚は日本の離婚と違って、有責側が慰謝料を支払うというケースはあまりないらしいそうな。よかったね、ジェシー)。結局なんだかんだ言ってジェシーは幸せものですよ。パリに住んでるしギリシャに長期バカンスに来られるし、離れて暮らしているけど息子と可愛い双子の娘はいるし。

バカンス先の家で友人たちと一緒にディナーをするシーンがありますが、そこで色々な話をするんですね。しかしギリシャ人みんなアクセントきついけど英語上手だなあ。一人の未亡人の女性が、夫のことを非常に愛していたけれども年月と共にだんだんと忘れて行ってしまって、そのとき彼をもう一度失うのが辛い、みたいなことを言うのが非常に印象的でした。我々は時間に対して無力な存在でありただ流されるだけなのです。ジェシーのアメリカにいるおばあちゃんが亡くなった知らせも入って来たりで、「人生は有限なのである」というメッセージが伏線になるかと思ってたんだけど、あまり後半では触れられていませんでした。もしかして四作目への布石?

友達からホテルステイをプレゼントされたジェシーとセリーヌは、ディナーの後で歩きながらホテルへ向かいます。歩きながら話し続ける二人をピッタリと捉えたカメラワークは「ああ、ビフォアシリーズだなあ・・・」という感じ。後ろにチラチラと映るギリシャの田舎町の佇まいもいいですねえ。「ねえ、今の私があの列車に座ってたらまた一緒にウィーンで降りようって誘う?」とか、そういう会話してること事態がラブラブなんじゃん、と思いますけどホテルにチェックインして、さあセックスしようと思ったらケンカになるんですよ。ジェシーの息子ヘンリーから飛行機の乗り換え地に無事に着いたよという電話がかかって来るんですが、セリーヌが言ったふとしたひとことから口論に・・・。

服を脱ぎかけのセリーヌが乳を出しっ放しで電話をするんですが、その半裸がエロスじゃなくて生活感丸出しなのがパンチ効いてるんですよ。ジェシーがそれに心なしか引いてるのも受ける。そこから口論になってもセリーヌの乳は常時出しっ放しで「そろそろ乳をしまってはくれないものか・・・」とソワソワしてしまうんですよね。その乳自体も全然扇情的ではない普通のおばちゃんの乳なのがいいですね〜(若干下向き)。もう監督とジュリー・デルピーはわざとやってるだろうと笑ってしまいました。しかも、ジュリー・デルピー自身が結構太っちゃってるんですよね。顔はそのままだけど、腕とか脚とか結構太いんです。シャツ姿だとわからなかったけど、サンドレスだと如実に太いところがあらわれてました。一方のイーサン・ホークは病気?ってくらいガリガリだった前作から少し太って良くなったけど、ひげもじゃでなんかジョッシュ・ブローリン化してます。アメリカ人男性ってオッサンになるとあんな仕上がりになる人多い気が。

口論は彼らが抱えている色んな問題に飛び火し、元妻とのイザコザ、住む場所の選択、仕事の選択、家事の分担、子育て、ワンパターンなセックス、過去の浮気疑惑とありとあらゆる口論のネタをこれでもかというくらいバンバン炎上させていきます。セリーヌが「あたしに貞淑な妻像を求めてくんな!」とか「小さな妖精さんが脱ぎっぱなしの汚い靴下を拾ってると思ってんのか?」とか言ってましたが、2013年の映画にしてはちょっとクラシックなテーマな気もしますねえ。アメリカ人とフランス人のカップルでパリ在住だから、なんとなく勝手に進歩的な人達だと思ってたので細々とした家事をやってくれる小さな妖精さんとか、結構古典的なネタを出して来るなあ〜と思いました。でもそれだけドメスティックな永遠のテーマってことなのかな。私は女だからどうしてもセリーヌの言い分に肩入れしてしまって「作家っていう自由業でプライベートをネタにして稼げていいわね〜、アタシなんか働いて子育てして家事して、物思いに耽る暇もないわ!」というのに本当に気の毒だなあと思ってしまいました。しかしこういうケンカって聞いてる方もキツイですね。映画の中で20分以上はこの口論に費やされていたでしょうか。

「もう愛してない」と捨て台詞を吐いて出て行くセリーヌ。カフェでふてくされているセリーヌにナンパ男が?と思ったらジェシーでした。ジェシーは「94年に列車の中で出会った男」として現れるんですよ。別にSFとかそういう話でなく、セリーヌと仲直りするためにキャラを作って現れるんです。ジェシー、偉いなあ・・・。彼は彼女のことを昔より綺麗だとか褒めたりするんですよ。男性諸君よ、これ!これだよ!女は下手に出られたりするのに弱いんですよ。更にジェシーは未来から来たと言って82歳のセリーヌ(まだ尻もいかしてるという設定)からの手紙を預かって来たと言います。むう、さすがロマンチック小説の作家、芸が細かいですよ。手紙の中で82歳のセリーヌの役を借りて思いの丈を告白するジェシー。この芝居がかった設定は一作目でも出て来ましたね。誰か他の人のキャラを借りて素だと言えない恥ずかしいことを言うという便利な設定です。

更に洒落てるのは手紙の追伸に「人生で一番よかったセックスはペロポネソス半島(いま来てるところ)で経験するわよ、やり逃さないで!」というパンチラインが来てるところ。ジェシー・・・「あんたのセックスってワンパターンでいつも同じなのよ!」って言われた後でこのトリート、なかなか言えないよ・・・。やっぱりジェシーはセリーヌのこと愛してるんだなと思いますよ。ケンカって意地の張り合いになると膠着状態になるから、どっちかが折れなきゃ絶対に仲直り出来ないんですよね。先にキャラを作ってあゆみよったジェシー、本当に偉いです。セリーヌに「遊びじゃないからやめて」って冷たく言われてしまいますが、ジェシーの一生懸命な気持ちが伝わったのでしょう。「タイムマシーンってどう動くの?」と話に乗ってやるセリーヌ。これもいい。お互いにあゆみよりですよ、あ・ゆ・み・よ・り!(お・も・て・な・し!風に)説明するジェシーにバカ女キャラ(ディナーのときに出してたキャラ)で「すごーい」というセリーヌ。あーよかった、よかった!そして劇中ののどかなシーンで流されていたギリシャ風のほっこりとする音楽が流れてENDです。

カップルに限らず濃い人間関係の持続で何が一番大事なのか、それはA.Y.U.M.I.Y.O.R.I.、あゆみよりである!と私はこの映画で学んだ様な気がします。仲良くしたい気があるならあゆみよる。まだ別れたくないならあゆみよる。再構築したいならあゆみよる。お互いにあゆみよれるうちはまだ大丈夫。これですよ!この映画だと男が全力であゆみよったあとで、女がそれに「仕方ないわねぇ」と乗ってあげるカタチであゆみよってますが、痴話ゲンカの場合はこのバランスもベストのAYUMIYORIだと思います。

さて危機を乗り越えたジェシーとセリーヌ、また続編は9年後でしょうか・・・。50代くらいになってますが、どんなネタで来るか楽しみです。たぶんこの後もう一人子供が産まれてるかもしれませんね。双子のどちらかがティーンネイジャーで妊娠しておじいちゃんおばあちゃんになってる二人とか、実はあっさりと別れてお互い別の人と暮らしてるけど、逆に本当の親友同士みたいに何でも話せるいい関係になってるとか、色々と想像が広がります。

『ビフォア・サンセット』1作目を越えるウェルメイドな出来に唸る


                                       
                                              



ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離」に続き鑑賞。いや~、いいですね。前作から9年を経て、成熟したワインのような深い味わいの大人の映画になってますよ。このラストもまた粋ですな~。これは変則的なハッピーエンドであり、9年越しの二人はその後パリで幸せに暮らしました・・・となるんだろうと予感させるんですが、その実は三作目で明らかになるとして・・・まず二作目の感想と行きましょう。


※ネタバレします。


あれから9年。作家になったアメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)はブックツアーでパリを訪れています。本はウィーンでのセリーヌとの出会いをモチーフにした恋愛小説。著者を囲む会でインタビューを受けていたジェシーは、店の片隅で微笑むセリーヌ(ジュリー・デルピー)を見つけます。これが9年ぶりの再会。つまりウィーンで約束した半年後に駅のホームで待ち合わせはかなっていなかったのでした。実のところジェシーは約束を守ったのですが、セリーヌはおばあさんが亡くなってしまいウィーンには行けなかったのです。ジェシーの飛行機が出るサンセットまで、パリの街を散歩することにした二人は旧交を温め合うのですが・・・。

回想シーンとして「 ビフォア・サンライズ」の映像が挿入されるんですが、もうその瑞々しいことといったらありません。役者が若いだけじゃなくて、なんかこう・・・全てがキラキラとしていて、恋に落ちたその瞬間だけしか見ることが出来ない輝きに満ち満ちてるんですよね。「うわっ、マブしい!!」と感動してしまうんですよ。しかしジェシー役のイーサン・ホークは痩せちゃって老けて見えるな~。サンライズのころがかなり可愛らしく見えます。一方セリーヌは小じわらしきものが顔に見られるけど、それ以外は昔のままです。セリーヌの服がまたさり気なくていい。ジーンズに黒いコットンのノースリーブブラウス(後ろボタンで背中がチラ見えする!)で、その上に刺繍っぽいキルティングっぽい軽めのジャケットを羽織って斜めがけバッグしてるんですよ。靴はサンダルで、このなんでもないような服、しかもノーアクセサリーなのにこのお洒落感。パリジェンヌ魂が炸裂してるんです。はあ、羨ましい・・・。

再会したばかりなのにマシンガントークを始める二人。これだけブランクがあるのにこの息の合いっぷりは、やっぱり得難いものだったんだなあ・・・と思う訳です。ウィーンの約束の顛末、今までの人生(しかもセリーヌはジェシーも住んでいたニューヨークに留学していたのだ!)、仕事に思うこと、子供時代のプチトラウマ、お互いの現パートナーとの関係、etc,etc....トピックは本当に尽きることがありません。たぶん沈黙の間隔が15秒もないんじゃないでしょうか。のべつまくなしに話して、話して、話す。それが男と女の色っぽい感じではなく、気のおけない長年の親友と話しているみたいな感じなのがリアルで良いんですね。脚本には引き続きリンクレイター監督に加えて主演の二人もかかわっていて、なるほどなあ~という感じですよ。

ウィーンでは一晩中のデートだったのでやや間延びした感があったけど、パリでは時間にして1〜2時間くらいでしょうか。コンパクトになった分、密度がグっと濃くなっていて、それも良かったと思います。この短いランデヴーの間にもお互いの9年間と現在の感情が十二分に詰まっていて、それが説明セリフではないリアルさで迫って来るんですね。デートの後半になると「あのときの約束が果たされていれば僕らは・・・」みたいな後悔が滲んでしまって、かなり切ない展開になります。

セリーヌはエコ団体で働くキャリアウーマンで、経済的には男なんか必要ないけどやっぱり愛されていたいみたいな隠れ乙女キャラとして描かれています。歴代彼氏がみんな彼女の後の相手と結婚していて、「私は何なの?もう愛には何も期待しないし、出来ない。きっと私の人生のロマンスはウィーンで会ったジェシーとすべて使い果たしてしまったんだわ・・・」とヒステリーを起こします。一方のジェシーは大学時代からの腐れ縁彼女とデキ婚して、現在は倦怠期に陥り「まあ結婚ってこんなもんだよな・・・」と妥協しながら毎日を送っています。独身と既婚、それぞれに悩ましい32歳の現実がリアルに浮かび上がるんですよ。ヒスを起こすセリーヌに「それでもロマンスを諦めちゃダメだ!」みたいなことを言うジェシー。彼は彼でいつもウィーンのセリーヌのことが引っかかっていたのです。自身の結婚式に向かう途中さえも、セリーヌらしき女性を道でみかけては後悔・・・(その女性は実際にセリーヌだった可能性があるというオチも!嗚呼!)。


若い頃はこう思いがちです。「まだまだこれから出会う異性はいっぱいいるんだし、今ここで決めなくてもイッツオーライ☆」と・・・。しかし、三十路越えしてから気が付くのです。「世の中に、本当に気の合う異性って一人か二人くらいなんだ・・・(しかも彼/彼女と出会えるかどうかの保証はない)」と・・・。そうなんです、そうなんですよ。前作では連絡先交換しないなんてカッコイイな、粋だな~って思ったけど、あのときカッコつけないで、ちゃんとコンタクト交換しときゃ・・・!!!と悔いるわけです。セリーヌのおばあさんがあと一週間生きていたら・・・もしもジュリーが留学しているときにアメリカで二人が出くわしていたら・・・運命のいけず!と悲しくなってしまうんですよ。

再会のマシンガントークから後悔の念を滲ませるまでの構成がものすごく自然で、もう二人に感情移入しまくり。そして刻々と迫って来るタイムリミット・・・前は続編なんて野暮なんじゃと思ったけど、ただの二匹目のドジョウ的続編ではありません。一作目で作り上げたものを更に美しく切なく経年変化させた仕上がりはさすがの一言です。そしてまたヨーロッパの美しい街が自己主張せずに二人の背景にスっと入って来るのがいいですね。今回はパリなんだけど、必要以上に美化されていないパリというのも好感が持てます。

ジェシーはドライバーさんに電話して飛行場へ。セリーヌを家まで送り届けますが、ドアまで送ると言って車を降ります。セリーヌの住むアパルトマンの中庭では住人がバーベキューパーティーをしています。ここで登場する近所のおじさん(アルベール・デルピー)とおばさん(マリー・ピレ)がジュリー・デルピーの実のご両親。「パリ、恋人たちの2日間」や「ニューヨーク、恋人たちの2日間」にも出演しています。しかしこの二人からジュリー・デルピーという娘が産まれたのかと思うと不思議ですね。

セリーヌのアパルトマンで彼女が趣味で作った曲を一曲だけ聴いたら帰るというジェシー。セリーヌがギターを弾きながら歌った歌は、どう解釈してもジェシーのことを想う歌でした。「(曲中に出て来る)男の名前は、そのときのオーディエンスによって変えるのよ」と言うセリーヌでしたが。ウィーンでセックスしたことを忘れているフリをしていたくらいなので、ツンデレだと思います。ジュリー・デルピーはギターも歌も上手で、エンディングでも歌を披露しています。作曲もするみたいで、多才だなあ。そのまま楽しくCDを聴く二人。「飛行機、乗り遅れたわね」「だね」という会話で終わります。この終わり方もシャレとるの〜!シャレとる!とうなる私なのでした・・・。いや〜、とても綺麗に終わったと思うのでこの続きを観るのが怖いような・・・。ということで次に観る映画は「ビフォア・ミッドナイト」です。

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