@itan-journ@l praha

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ウルヴァリン:SAMURAI』またひとつ日本を舞台にした珍作が

        



7月の頭くらいからチェコでは公開されていたのですが、帰省のため観られず・・・。日本では公開前だったので観られず・・・。チェコに帰って来たらすでに公開終了していたというわけで、気が付いたらもうDVDになっていました。

大好きなヒューヒューが日本で大活躍!という映画なんだけど、ちょっと違うでしょうそれは・・・という点がたくさんあって気にかかってしまい、心から楽しむことが出来ないのが残念でした。主なつっこみどころは映画評論家の町山智宏さんがポッドキャストで解説されているので、そちらを聞くと楽しめると思います。

この「昔の洋画よりはだいぶリアルな日本に近づいて来てはいるし、制作側の努力の跡も感じられはするのだけれど、やっぱりなんだかオカシ イことになっている日本の描写」は、いちいち「違うんだよなあ~」と思いながら観るより、もうそういう「ジャンル映画」として楽しむのが一番なんでしょうね。ガイジンがみたニッポンという視点で観てみると、これまたキッチュな現代アートのような趣となるのでしょう。菊地凛子が主演した映画「ナイト・トーキョー・デイ」を思い出しました。

現実と乖離した日本演出に大きく貢献していたのが、スーパーモデルの岡本多緒と福島リラです。主人公の恋人役と相棒役に、普通の女優ではなく頭身や顔の造作が常人とはかけ離れたスパモをキャスティングしたところがお洒落であり漫画的なのであります。

タオちゃんは、モード雑誌で私服もよく見ていたしSPURの連載も読んでいたのでとてもなじみがあります。演技は普通でしたが、世界的大スターのヒュー・ジャックマンと並んでも違和感が全然ないところが凄いです。キモノをメンズに着せて上げてからのキスシーンは「ラストサムライ」でもありましたなあ。このプレイは温泉宿なんかですると盛り上がるかもしれませんねえ~。

福島リラは宇宙人みたいな顔をした不思議系モデル。彼女がアクションを結構頑張ってたんですね。ちょっと不思議な顔したアクションが出来る東洋系って、結構需要があるような気がします。ルーシー・リューに次ぐフィーメールアクションスターとして活躍して行って欲しいですね。

しかしアメリカの映画やドラマって結構日本人女性が好きじゃあないですか?「007は二度死ぬ 」「ラストサムライ」「終戦のエンペラー」「サヨナラ」「将軍 SHOGUN」、これみ~んなアメリカ人が日本にやってきて日本人女性とデキちゃう話ですよ(ボンドはイギリス人で、いつもご当地美女とデキているので例外ですが)。この最新系が本作ですね。この手の赴任先で日本人美女とデキるパターンはコンスタントに作られているので、日本人女性って向こうでは結構珍重されているんだなあ~って思う訳ですよ。同じアジアでも中国人女性や韓国人女性やタイ人女性とアメリカ人男性のロマンスってあまり見ないではないですか。なんだかアメリカが大和撫子幻想を抱き続けてくれているように感じるわけなのです。

恐らくアメリカ人男性×日本人女性の原型はプッチーニのオペラ「蝶々夫人」ではないかと思います。オペラの超名作ですが、私はこの話が大大大嫌いでね~。時代が時代とは言え、乱暴に言っちゃうと異人にヤリ捨てられた若くてバカな現地妻(コブつき)の話ではないですか〜。現地妻として性的に搾取され、散々待たされたあげく、相手は本国で結婚しちゃってて、最後は子供を残して自殺するんですよ?本当にひどい話ですよ。蝶々さんが歌う「ある晴れた日に」は非常に美しい名曲ですが、いやいや蝶々さんよ、もうあの異人は帰ってこないよ、いつまで騙されているんだい、まったく目出たい子だね・・・と思ってしまうのでした。




※ここからネタバレします。





閑話休題。しかしヤシダさん(マリコのおじいさん)って本当にひどい人じゃないですか?被爆から救ってくれたウルヴァリンをいとも簡単に裏切ってしまうんですからね~。マリコさんの切り替えの早さにも驚きましたけど。あと、悪役を演じた女優(スヴェトラーナ・コドチェンコワ)がものすごいチープに見えました。なんか地方都市のパチンコ屋のCMに出ている外国人モデルみたいで・・・。

一番の見所アクションはやっぱり新幹線の上でウルヴァリンがヤクザと格闘する場面ですかね~。あれって物理的に可能なんでしょうか?いやこんなこと考えるのはヤボか・・・。ウルヴァリンとヤクザが「居酒屋だるま」っていう看板とぶつかって落っこちそうになっていましたが、あんなところに看板なんかあるわけねえべ・・・ってもう優しい笑顔になっちゃいました(笑)。

なぜか関西のラブホにお泊まりすることになったウルヴァリンとマリコさん。もちろん別室ですが、趣向を凝らした日本のラブホはちょっとクール・ジャパンではないですか?いちいち部屋ごとのテーマを訳して伝えるマリコさんにも受けました!そういえば「ブルー・バレンタイン」で冷えきった夫婦がバレンタインにラブホに泊まるシーンがありましたね。あのときはたしか火星探査部屋ではなかったでしょうか。

あと、雪の白川郷みたいな場所でニンジャの大群にウルヴァリンが攻撃されるシーン。ウルヴァリンが縄がついた鎌みたいなのを背中にいっぱい刺されて最後はヒザをついてしまうんですが倒れないでキープしてるんですよ。古い日本の民家に夜ちらつく雪。ここはなんか監督が「どう?ニッポンっぽいでしょ?」と思って撮っているような気がしましたね。弁慶と牛若丸の弁慶オマージュ的な・・・?

とにかくまあ珍味でした。しかしヒューヒューは撮影で日本が大好きになったようなので、よかったです。

スポンサーサイト

本格的なバーゲンシーズン到来前に秋の買物を記録

あと一ヶ月ほどで冬のバーゲンが始まります。その前に買ったものを記録しようと思います。しかし、本当に何も買ってないな〜と我ながら驚いています。プラハでは心の底から欲しい!と思う様なモノもないし、お金もない。ないないない、恋〜じゃない♪(「NAI NAI 16」 唄:シブがき隊)一目惚れして買うのではなく、なんとなく必要かなと思って買うという感じですよ。お買い物天国の東京に住んでいなくてよかった・・・と思うのはそんなときですね。



bataウェッジ


・ウエッジソールブーツ(Bata


去年から、黒いウエッジソールブーツが欲しいと思っていたのでゲット。しかもバーゲンでした。2430コルナ(@12,150円)が1399コルナ(@6,955円)になっていたのです!!いつものようにソールはゴム、あとはレザーでとっても履きやすく買って正解でした。Bataについては「チェコっとみつけたこんなモノ」でも書いていますが、お手頃で本当に重宝します。これで4足目になりました。ほんの少し流行を意識した靴は、普通の服を少しモードな感じにしてくれるので意外と活躍します。



HMニット


・ニット (H&M)

レシートが手元にないのでわかりませんが、たぶん800コルナ(@4,000円、高!)くらいでプロパー購入。しかし、買うのが少し早過ぎたかも・・・と後悔。こちらは暖房をきかせているので室内でも薄着の人が多いのです。恐らくこの手のニットはバーゲンでいっぱい出るでしょう・・・。まあクルーネックのニットは便利なので黒も欲しいなあ。




Promodチュニック


・フォークロアブラウス(Promod

こちらは9月上旬に購入。値段は忘れてしまいましたが、バーゲンで2,000〜3,000円くらいだったと思います。Promodはフランスのファストファッションチェーンで、プラハにも何店舗かあるのでよくチェックします。パリっぽいんだけど、エスニックなテイストを入れるのが得意なブランドだという認識です。たまに「こんなの一体誰が着るってんだろう・・・」という変なプリントの服も売っていますが・・・。ホームページにあったスタイリングではこのチュニックにショートデニムとブーツ、スエードのフリンジ付きショルダーバッグを合わせていました。ちょっと70年代ぽい感じなのかな。



Topshopワンピ


・ワンピース (TOPSHOP)


これは買ったのではなくお友達のノワちゃん(仮名)からのお下がりです。どこかで見たことがある!と思ったらケイト・モスのコレクションでした。やった〜!まだ一度も着てないけど、暖かくなったら是非トライしたい一着です。しかし思ったよりも胸元が開いているので大丈夫かな・・・。

以上が、秋の買物の記録です。冬のバーゲンではアクセサリー(帽子、手袋、スヌード)、ニット、コート(カジュアルすぎないもの)、ワンピースを買いたいなと思っています。特に重視しているのがアクセサリーなのです。冬が長いヨーロッパですから、お気に入りの帽子、手袋、スヌードがあると寒い外へ出かけるときのテンションが全然違います。

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』凡作だがチャーミング

        


行って来ました、マイティーソーの二作目。ちょっと今度は本当にクリへムに恋しちゃいましたね~。クリへム様が一作目よりもググっ・・・と男前になってるんですよ!「ラッシュ」のときも華があるイケメンだのう~と改めて思いましたけど、ソーはもう神様なだけに神レベルのカッチョ良さと言ったら良いのでしょうか・・・。前は金髪のゴリラにしか見えなかったけど、本当に男前やわあ~としみじみ思ったのでした。

神レベルにカッチョ良いクリへムが出てはいるんですけど、映画自体の出来は正直全然なんですよ。個人的には一作目の方がずっと面白いと思いました。二作目は、ロキ(トム・ヒルドストン)は独房に入れられてるし、ジェーン(ナタリー・ポートマンが)「地球に 来てたのに私に会いにこないで、ニューヨークに行ってたじゃない!プンスカ!」みたいなことを言ってたので「アベンジャーズ」から少し経ってからの話みたいなんですね。

今度の敵はロキではなくて、ダークエルフとかいう名前の別の部族。この人たちが宇宙を支配しようとしていて、ソーがそいつらから地球とアスガルトを守るみたいな話でした。悪役がみんな特殊メイクしてて、特に誰もが知ってる有名な俳優さんではなかったので、いまいち影が薄かったんですよ~。そこが残念でした。影が薄いと言えば、浅野忠信も一瞬の登場で「一作目もチラっとしか出てなかったのに、今回もこれだけ・・・?」って感じでした。悪いやつらが放った悪いロケットみたいなのがアスガルトや地球を侵略してい くシーンなんかも既視感いっぱいなんだけど、ソー様の打ち出の小槌アクションは、やっぱりカッコイイ~、もっと見た~いって思いました。

とにかくソー様がカッチョいいのですよ。今回はコスチュームが二種類あって、腕全体が鎧で覆われたタイプと、超~たくましくってムッキムキの腕丸出しのタイプがあるんですよ。私、気付いちゃったんですよ。筋肉を見たい私としてはやっぱりノースリーブっしょ!と思いきや、以外と隠してる方が萌えるということに・・・私、気付いちゃったんですよ(一体なんの告白なんだ)。あと今回はサイドの髪を後ろで束ねてて、それもカッコええわあ~と萌えたのでした(革ひもみたいなので縛ってました)。



※ネタバレします。



今回、悪の手が迫るのはロンドンです。ナタポのチームがロンドンで研究をしていて、荒廃した一角に時空のゆがみがあるのを発見。そのゆがみを通ったものは異次元空間に飛ばされちゃうみたいなんですよ。その時空のゆがみがダークエルフの地球侵略計画とも繋がっていたみたいで。

ナタポは、ロンドンでブラインドデートっぽいことをしてるんですよ。あ~やっぱ遠距離恋愛って続かないのかな・・・って切なくなっちゃうんですが。遠距離つーたって宇宙の彼方に住んでいる神様との遠距離ですからね・・・。連絡手段もないし、次いつ会えるのかも全くわからないんですよ!ジェーンもお年頃だからそろそろお相手を見つけたい気持ちもわかるが、デートの相手が全然フツーのメンズ(性格は良さそうだが)。あんな神カッコイイ人の後で、こんなフツーのメンズと付き合えるのかい?ジェーンよ・・・とちょっと思ってし まいますが←(余計なお世話)・・・。

そこへナタポ の助手ダーシー(カット・デニングス)が邪魔しに来るんですね。この子は前作にも三枚目役で出ていましたが、なんか独特の可愛らしさがあるんですよ。どっかで見たことあるんだよね~と思って今回調べたら、SATCに金持ちマゴギャル役でゲスト出演していた子だそうです!キャリーたちがランチをしていると、マゴギャル三人組がやってきて彼女らがシャンペンをおごるんですよ。カット・デニングスは、サマンサのリッチなクライアントの娘で、キャリーに「あんたのコラム、マジで最高!」と言って去って行く・・・というシーンに出てた子でした。

もうひとつ「マジで?!」と思ったのが、ナタポの友人でストーンヘンジでご乱心してヌードになったおじいちゃんのエリック(ステラン・スカルスガルド)なん ですが、なんとアレクサンダー・スカルスガルドの実のお父っつあんなんですね。いや~、DNAって本当に不思議ですね。そう考えると美男美女の両親よりも普通の親から美男美女が生まれるってケースは多い気がします。

異次元と通じるゆがみに入ってしまったナタポは、なんか宇宙の悪い憑き物につかれちゃうんですよ。そこへソーがやってきて、ナタポをアスガルドに連れて行くんです。いきなり彼氏の実家へ訪問ということで緊張するナタポ。お父上のオーディン王はアンソニー・ホプキンスだし、お母上はレネ・ルッソだしで、なんかすごいご家庭ですよね。彼女をお父上に紹介するソーですが、「ジェーン・フォスター。すでに知っておる」と言われて「ヤダ、お父さんにもう私のこと話したの?」とちょっと嬉しそうなナタポ(笑)。

しかしアスガルドにはソーの幼なじみで女剣士のシフ(ジェイミー・アレクサンダー)がいて、彼女はジェーンに対して冷たいリアクションです。ジェイミー・アレクサンダーさんは「ラストスタンド」にも出てたブルネット美人。アメリカのモデルさんぽい顔なので、なんかそのうちレブロンとかエスティーローダの広告とかに出そうです。

ロキ(トム・ヒルドストン)は独房(家具は純正ヨーロピアン調で豪華)に入れられているんですが、まあ「アベンジャーズ」であれだけやらかしたから仕方ありませんね。Wiki情報ですが、トム・ヒルドストンは最初ソー役のオーディションを受けていたらしいです。しかしロキ役で大大大正解だったんじゃないかと思います。貴族的でノーブルな雰囲気を漂わせた悪者感はとても素敵です。トム・ヒルドストンさん自身もイギリスのお坊ちゃんらしいんですが、至極納得です。

今回、ソーはロキに協力を頼んでダークエルフと対決するんですが「ロキが途中で裏切るのか?裏切らないのか?」と、彼のクセモノ感を存分に活かした設定だったと思います。しかも・・・ロキが途中で色んな人に変身するシーンがあるんですが、なんとあの人がカメオ出演!!あの人とは・・・先にネタバレと断っておいたので言っちゃいますが、キャップ(クリス・エヴァンス)です!なんかノリノリでしゃべってるキャップって見たことなかったのでビックリし ました(軍人だから普段は全然キャピキャピしてないのだ)。そういや以前、友人Iとアベンジャーズの中で誰が押しメンかを話したことがありましたが、今の私は正直キャップじゃなくてソー様です。

しかし今回、ソーは結構可哀ソーなんですよ。ダークエルフがアスガルトの宮殿を襲ったせいでお母上のレネ・ルッソが命を落としてしまうのです。神様だけど死んじゃうんですね。そして、結局は裏切らずに協力してくれたロキも敵との戦いで命を落としてしまうのでした。

ダークエルフがイギリスのグリニッジ(ざっくり言うと世界標準時を決める子午線が通ってる街)を攻撃して、そこから地球侵略をしようと企んでいることがわかり、ソーとナタポはロンドンへ行きます。ここからは深刻さはまったくなく、アクションも大味なんですが、小さな笑いがいい具合にちょこちょこと挟まれてて結構笑ってしまったんですよ。

異次元にいるナタポの携帯にブラインドデートのお相手から電話がかかってくるんですよね。「あれっ?電話通じてる!リチャード、お願い切らないで!」ってナタポが必死になるんですよ。電話が繋がりやすい所を辿ると、ロンドンにあった空間のゆがみから消えたものがいっぱい溜まっていました。しかし、ブラインドデートの相手は勘違いして「僕にそんなに会いたがっていたのか・・・」って感激してるんですよ。するとソーが「リチャードって誰だ?」と訝しげに聞くんですね(笑)。ジェーンが「お父さんに私のこと話したの?」って嬉しがったりするシーンがあったりもしたし、なんか今回はBSOL映画テイストが入ってるんですよね。

今回の監督さんはケネス・ブラナーではなく、アラン・テイラーさんという方で、ドラマを中心に活躍して来た方だそうです。調べてみるとSATCのいくつかのエピソードで監督もされていて、なんとなく共通するBSOLテイストな感じもわかる様な気がします。アラン・テイラーさんが監督している回で記憶に残ってるのは、キャリーがバーガー(せんだみつお似のライター)にポストイットでフラれるエピソードですね。ちなみにテイラー監督の次回作は「ターミネーター」の新作だそうな。


そしてまたウケるのが、ロンドンにあるナタポたちのフラットに来たソーが、「ここはモノをかけるところなのだろうか・・・」と、とまどいながら打ち出の小槌をコートハンガーにかけるシーンですね!笑ってしまいました。あと、ロンドンの地下鉄でソーが「グリニッジにはどう行けばいいのだ?」って一般乗客に聞くシーン。ソー様、現代のロンドンではただの危ないコスプレ野郎です!その後、行き方を教えてもらって普通に乗車しているシーンが面白かったですね~。思えばこういうカルチャーギャップネタって1作目にいっぱいあったような気がします。決して傑作ではない映画ではあるんですが、こういう小ネタの応酬は実に愉快です。

目出たく地球を救ったソー様は、アスガルドに帰ってお父上のアンソニー・ホプキンスにロキが犠牲になって亡くなったことを告げるのでした。色々悪さをしたロキだったけど、最期はリスペクトに価するものであったと。しかし、ソーが下がった途端、アンソニー・ホプキンスの姿がロキに変わり・・ ・えっ、一体どういうことなの?次回作への伏線なのでしょうか~。

マーベル映画お約束のおまけシーンは、シフとソーのお付きのデブが古道具屋っぽいところ に曰く付きの小さな箱を売りに行くというものでした。そこにいたのはベニチオ・デル・トロで「1つはなくなったが、あと5つ残ってるぞ」と意味深なことを言って終わるのでした。ベニチオ・デル・トロも今後マーベル映画に登場しちゃうんでしょうか。楽しみです。

そしてここでWikiを見て、重大なミスに気が付きましたよ。いくつかあるトレイラーでは人間の姿をしたソー様がジェーンとキスするシーンがあったんですよね。でもこのシーンは劇中になかったので変だなあ・・・?と思っていたら、クレジットが全部流れ終わった後に、おまけシーンその2があったようです・・・。今回は二段階のおまけ!マジで・・・と頭を抱えるのでした。以前も「アイアンマン3」で失敗した教訓が、まったくもって活かされていないのでした。


チェコっとみつけた、こんなモノ:第29回 Nos Macaronsのマカロン

nosmacarons.jpg

ファーマーズマーケットにあるNos Macarons(ノ マカロン)のお店。
ノ マカロンは、仏語で「私達のマカロン」という意味です。
写真はお店のフェイスブックからお借りしました。


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

今回はマカロンです。東京はパリ以上に美味しいマカロンが豊富な街なので、わざわざプラハのマカロンを話題にする程のことでもないのですが、ファーマーズマーケットにしか出店していないマカロン屋さんを見つけたので記録しておこうと思います。

ある金曜日の学校終わり、クラスメートとアンジェル駅前を歩いているとファーマーズマーケットが開催されていました。お野菜、チーズ、肉(加工する前の七面鳥が天井からぶら下がっていてビックリ)、はちみつ、ワイン、雑貨(布製品、アクセサリー、カゴ、ナチュラルコスメ etc...)などを売るお店がいっぱい出ていて賑わっています。その中でパステルカラーのドリーミーな一角を発見。なんとマカロンを売るお店でした。

そのときは「フーン」と思って通り過ぎただけだったのですが、またアンジェルに引き返す機会があったので今度は夫と一緒に行ってみました。すると店の前で若い女の子達が数人並んでいます。まさかの行列か?と思ったら、お店の人がいないだけでした。「買いたいのに・・・」と、困った様な表情のギャルたち。しばらくマーケットをうろうろして、戻って来るとお店の人が戻っていました(ホッ)。前に見たときはマカロンがもっといっぱいあったのに、今はもうだいぶ減っています。

お値段一個25コルナ(@125円)。日本の高級マカロンの半額くらいですが、チェコでこのお値段はちょっとお高めです。迷ったけど「ストリートで気になる食べ物があったらその場で買う」という旅からのマイ教訓を思い出したので、いくつか買ってみることにしました。お店のお姉さん(無愛想)曰く・・・「どれも作りたてで新鮮なの。PAULなんかのマカロンとは品質が全然違うのよ」とのこと。

プラハにもPAULがあるんですが、確かにケーキやマカロンがあんまり美味しくないんですよ。日本のPAULなんかどれを食べても美味しいのにな〜と不思議です。やはり技術的に卓越した日本人の職人さんが作っているからではないかと思うのですが・・・。これには日本に住んでいた夫も同意見でした。特にプラハのPAULでマズいのはマカロンで、マカロン・アンディビジュアル (どら焼きみたいな大きいサイズのマカロン)は一口食べて買ったのを後悔するようなお味でした・・・。

やっぱりチェーン店のマカロンは微妙なようで、スタバのマカロンもひどいですが・・・。かつて東京でマカロンの食べ比べを行っていた友人Iは「スタバのマカロンはマカロンじゃなくて、ボール紙だからよろしく」と言っていました(笑)。


マカロン

右奥から時計順に、シトロン、ブルーベリー、ラベンダー、苺。

さて、Nos Macaronsのお姉さんが自信を持っておすすめするマカロンのお味は・・・やはり言うだけあって美味しかったです。クリームが本当にフレッシュで、ちゃんと素材の香りがします。特にラヴェンダーは香り高くて、まるで富良野にいるかのようでした。クリームはゆるめで、まるでケーキのような感じ。そして一口かじっても、残りのカバーの部分がバリバリに割れてしまわずにしっかりと形をキープ。パウダーかかった発色が美しいのは言うまでもありません。ひとつ25コルナも納得の出来でした。

今は市場にだけしか出店していないみたいですが、前はアンジェ ルに小さなショップをかまえ ていたんですよ。そのときも「フーン」程度でしたが・・・。しかし実店舗はないにせよ、市場に出店することでお客さんの裾野は広がったのではないかと思いますが。ファーマーズマーケットに出かける楽しみが増えました。

Nos Macarons(ノ マカロン)の出店スケジュール
(※下記はお店の人に頂いた名刺にあった情報です。)

火曜日、木曜日、金曜日:ナーメスティー・リプブリキのファーマーズマーケット
(地下鉄B線Náměstí Republiky駅下車、Palladiumのすぐ隣)
水曜日:アルカディーのファーマーズマーケット
(地下鉄C線Pankrác駅の近く?ちょっとよくわかりません。ごめんなさい!)
金曜日:アンジェルのファーマーズマーケット
(地下鉄B線Anděl駅下車すぐ)
土曜日:ナープラヴカのファーマーズマーケット
(地下鉄B線Karlovo náměstí駅下車、ヴルタヴァ河沿い)

『ダーク・ブルー』パヤオも絶賛したチェコ映画

        



学校の文化プログラムで鑑賞しました(英字幕付き)。第二次世界大戦中のイギリス空軍で戦ったチェコ人パイロットのお話です。2001年に日本でも公開されたのを覚えているのですが、そのときはあまり興味がなくて観なかったんですよね。飛行機が出て来る映画ということで、全体的なテイスト的には「紅の豚」や「風立ちぬ」っぽい感じもあるせいか宮崎駿さんが絶賛コメントを寄せてたりしたのを覚えていますよ。しかも日本ではDVDがジブリから出ているらしい。よっぽどパヤオのお気に召したんだなあ〜という感じでちょっと嬉しいです。

映画が始まる前に文化プログラム担当の先生が色々と解説をしてくれました。本作の監督はヤン・スヴェラークさん。彼の一番有名な映画はオスカー外国語映画賞に輝いた「コーリャ 愛のプラハ」です。コーリャに主演していたおじいさんがヤン監督の実のお父さん、ズデネック・スヴェラークさんなんですね。ズデネックさんは、ハゲててもう結構な爺さんなんだけど妙にセクシーで精力びんびんな感じの俳優さんです(コーリャでの役柄がそういう感じだったのもありますが)。私はひそかに「ズデネック・スヴィラエークはチェコのショーン・コネリー」だと思っているのですが・・・。コーリャの脚本を、ズデネック&ヤン親子が書いて、父が主演、息子が監督をしたんですね。本作ダーク・ブルーは父が脚本、息子が監督しています(父は出演なし)。

内容は第二次世界大戦中にイギリス空軍で戦ったチェコ人パイロットの男達の青春グラフティーみたいな感じでしょうか。戦争が大きなテーマとしてあるんだけど、戦争ものにありがちなシリアスな重さは全くと言っていい程ないんですよ。本当に軽妙な作りで、お茶目な洒落っ気もあります(DVDジャケットは男の子が飛行機とともに若い命を散らす・・・みたいな感じで、なんか少し神妙な感じですが)。

戦時中の話なんだけど、パイロットたちは恋愛もするし、失恋したりもする。いつ実戦で死ぬかもしれない立場にいるわけだけど、彼らの人間らしい営みが実に愛らしく優しい目線で描かれているんですね。そんな可愛らしいストーリーテリングで進められるお話なんだけど、やはり彼らは戦争がなければ命を落とすこともなかったわけで・・・本当にさり気な〜く反戦メッセージもこめられたりしているように感じました。チェコ語のタイトルは「Tmavomodrý svět」で、直訳すると「暗い青色の世界」。てっきり空のことかと思っていたら、チェコ人パイロットの制服の色がダークブルーなので、そこから来ているそうです。

時は1939年のチェコスロバキア(当時、チェコとスロバキアは1つの国だった。1992年に分離)。チェコスロバキア空軍パイロットのフランタ(オンドジェイ・ベトヒー)と新人カレル(クリシュトフ・ハーディック)は年が10歳以上離れているけど良き友人同士。ヒトラー率いるドイツによるチェコスロバキア(当時)併合があり、チェコスロバキアの軍隊は解散みたいな感じになっちゃうんですよ。しかしパイロットであることを辞められない主人公たちはイギリスに渡り、イギリス空軍としてドイツと戦うことになるんです。

私は大学受験で世界史を選択したものの近代史はほとんどと言っていい程、手を付けられなかったのでまったくもって近代史には疎いです。アジアの近代史はともかく欧州近代史は本当にボ〜ンヤリとした知識しかなかったけど、この頃の欧州は本当にもうグッチャグチャで大変なことになっていますね・・・。イギリスとドイツがケンカ、ドイツはチェコを乗っ取り、フランスにも侵攻。フランスとチェコはイギリスに加勢してドイツとバトルですよ。この前、我が家ににチェコ人、ドイツ人、イギリス人、フランス人の友人が来てビールを酌み交わしたけど、現在は平和で本当に素晴らしいことですよ・・・と思ったのでした。しかしこの頃のドイツは本当に悪い感じですね。この頃の記憶がいまだにハリウッド映画に登場するドイツ人キャラに少なからず影響を与えているのではないかと思ってしまいます(関連記事:チェコ人が知らないチェコ語〜プラハのチェコ語教室から)。





※以下、ネタバレします。






フランタを演じる俳優さん、オンドジェイ・ベトヒーはこの前日本で観た家族離散サスペンス「幸福の罪」にも出ていました。映画の中ではわりとイケメンっぽい扱いをされていますが、私は正直そこまで美男だとは思いませんねえ〜。性格はすごく良さそうなんですがね。黒髪黒目なのでチェコ人ってよりもちょっとラテン系っぽい感じだと思います。一方ヤング担当のカレルは、20そこそこ(もしかしてまだ10代?)くらいのうら若き男子。バカで若くて何にもわかっちゃいない感じなんですよね〜。これが若さか・・・と思わず遠い目をする私。この二人が親友同士で、故郷(東チェコのオロモウツあたり)を後にして一緒にイギリスへ向かうんですよ。

フランタにはハニチカ(リンダ・リボヴァー)というすごく綺麗な彼女がいるんです。ハニチカは駅のそばに住んでるんですが、そこの駅員(ハゲかけのサエない男)が彼女に片思いしていて、毎晩窓の下で彼女の気を引くためにセレナーデを奏でてるんですよ。それを聞きながらフランタとハニチカはイチャイチャしてるんです。しかしその晩にドイツ侵攻のニュースが入って来て、フランタはイギリスに行くことになるんですね。可愛がっていた犬を彼女に預け、カレルと一緒に故郷を後にするわけです。フランタと別れる時の犬がね〜、もう実にいい演技をするんですよ。おそらく犬好きの方なら号泣メン必至です。

映画の中の時間軸として、戦中と戦後が交互に出て来るんですよ。戦後は1950年くらいのチェコスロバキアで、フランタが軍需工場みたいなところで強制労働させられているんです。先生の解説によると、戦争が終わった後チェコスロバキアは独立。しかし共産主義のソ連に侵略され、大戦中にイギリス側で戦った兵隊は刑務所に入れられ強制労働をさせられたそうな。大戦中は前線で戦ったのに、戦争後は強制労働だなんて本当に悲惨ですね。

フランタは強制労働中に具合が悪くなって、医務室に運ばれるんだけど、そこにはドイツ人のお医者さん(ハンス・ヨーグ・アスマン)がいるんです。このお医者さんはかつてはナチスだったんですね。昔、敵側だった人に治療されるわけですが、ドイツ人=悪人(でサド)という単純な図式じゃないところがいいんですよ。このお医者さんも過去に色々あったみたいで、今は大戦や東西冷戦に対して冷めた視線を持っている様なんですね。フランタ達にも決して暖かく接している訳ではないんだけど、芯はそこまで悪い人じゃないという感じに描かれていて、またそこが深みがあっていいんですよ。

さて、話は戦中に戻り・・・イギリスに渡ったフランタ達はイギリス空軍の訓練を受けます。自転車を飛行機に見立てたヌル〜い訓練に、面倒くさい英語レッスン。カレルは「land(着陸)」の発音が悪くて先生に何度も直されています。私には全然OKに聞こえますが、イギリス人のおばあちゃん先生はしつこく「la〜nd」とカレルの発音を矯正するんです。今、チェコ語の学校で同じ様な目に合っている私には共感がわき上がるシーンでした。

のんびりしていたかと思うと急に出動命令が出たりして、飛行機に乗るわけです。普通の戦争映画だとここで緊迫する演出なんかが始まって、雰囲気がガラっと変わるところなんですが、なんだか飛行機に乗っていても割とのんびりしているんです。「あれ?これって演習じゃなくて実戦シーンなんだよね・・・?」みたいな。だけど仲間が撃ち落とされて死んじゃったりして「あああ・・・」ってなるんですよ。「オレ、海で泳いだことないから泳いでみたいなあ・・・(チェコは内陸国)」と言っていた仲間が、イギリスの寒そうな海岸で死んでいるのが切ない・・・!!!

同じく実戦で墜落したものの命に別状がなかったカレルは、民家に助けを求めます。そこにはスーザン(タラ・フィッツジェラルド)という女性が戦争に行った夫の帰りを待ちながら暮らしていたのでした。久しぶりに触れる暖かい家庭の雰囲気に、和んでしまったカレルはスーザンと一夜を共にするのでした。タラ・フィッツジェラルドは私が知ってるところだと「ブラス!」に出てたイギリスの女優さんです。「ブラス!」ではユアン・マクレガーの相手役をしてました。地味なんだけど、知的な感じの女性です。しかしカレルよ、随分と年増好みだのう・・・。

その後、カレルが基地に帰るとフランタは大喜びなんですよ。てっきり死んだと思っていたのでね。しかしカレルは「オレ、恋しちゃったんだ!」ともうスーザンにメロメロになっちゃうんですね。カレルはほとんど童貞みたいなもんだったから、もう舞い上がっちゃって大変なんですよ。一度、スーザンにお礼を言いに行こうと言うことで、カレルとフランタはスーザンの家に出かけます。するとスーザンの熱はすっかり冷めていて「あれは過ちだったわ。もううちに来ないで」と言うのでした。

しかしスーザンはカレルではなくフランタに恋してしまったんですよ。フランタもスーザンのことを好きになっちゃって、後で彼女の家に車を走らせるんです。すると家には親戚だか近所の人だかが一緒にいたので、通りすがりのふりをして道を聞くんです。するとスーザンが「しばらく行って右です。このあたりは道が悪いので、どうかゆっくりと走って下さい・・・」みたいなことを言うんですよ。その後でフランタが車を運転していると、横道から別の車が来て彼の車の前に止まります。それはスーザンだったんですね。見つめ合う二人。二人の恋はもう誰にも止められないのでした。

こうしてチェコのパイロット親友同士とイギリス人女性(夫は兵隊に行ってて留守)の三角関係in戦時中が出来上がってしまう訳です。欲を言えば、スーザンがフランタに惹かれるシーンをもっとハッキリ演出したほうがよかったんじゃないかな〜って思うんですが、まあ私がニブいのでしょう。私はボンクラなんで学校や職場でひっそりと恋愛しているカップルに、わりと最後の方まで気付かないタイプです・・・。逆に私の父は「職場の人が男と女の関係になったら、すぐにわかる」と豪語していました(笑)。

スーザンからフラレてしまったカレルは、未練がましく飛行中に彼女の家を空から眺めています。彼女の家に横付けされた車に見覚えが・・・。それはフランタの車だったんですね。カレルは夜、スーザンの家を訪ねます。窓からそっと中をうかがうと、フランタとスーザンが愛し合っているのが見えました。右隣で鑑賞していた日本人のクラスメートは「ああ〜、ヒサンだ・・・」と呟いていました(笑)。親友に恋人を取られる、なんて残酷なのでしょう・・・。基地に戻ってフランタを殴るカレル。フランタは謝ることしか出来ませんでした。

その一件以来、カレルはフランタと口をきこうとしません。ある日、実戦でフランタを攻撃したように見えたカレルが実は彼を助けていたことがわかります。フランタは感謝と謝罪の言葉を伝えようとしますが、カレルはそれでもフランタを拒絶するのでした。このシーンで、以前、基地で開催された楽しいパーティーのときに使われた風船が割れちゃうんですよ。楽しかった時間が過ぎ去った・・・という時の経過を描写していると同時に、もう二人の友情が修復出来ないということを伝えているようで、これまた切ないんです。

そしてまた実戦。フランタの飛行機は敵の襲撃を受けて墜落。フランタは海上に着水しましたが、救命ボートがありません。それを上から見ていたカレルが、救命ボートを下に落とそうとするんだけど上手く行かず、彼も海上に着水しようとするんです。フランタが「やめろ!」と叫びます。そして、不幸なことにカレルは着水に失敗して命を落としてしまったのでした・・・。あまりにもライトな描写のため、「え・・・?ダメだったの・・・?」と呆然。フランタはカレルの飛行機に積んであったボードで一命を取り留めたのでした。

その後、フランタはスーザンの家を訪ねます。すると彼女の態度がいつもと違うんですね。生け垣から出て来た彼女は車椅子に座った夫と一緒でした。戦争で留守にしていた夫が帰って来ていたんです。以前のように通りがかりのふりをして道を聞くフランタ。すると夫が、いかにも軍人っぽいしゃべりで道を教えてくれるんですよ。「ありがとう。ゆっくり走る必要はありますか?」と言ってスーザンに目配せするフランタ。「いいえ、その必要はありませんわ」と言うスーザンなのでした・・・。せ、切ない・・・。「あ・・・そうですか。どうもありがとうございました」と取り繕うフランタが、これまた切ない・・・。そして、スーザンの家に預けられていた双子(フランタにもなついていた)が、窓から「おーい!」って手を振っているのも切ない・・・・。

その後、戦争が終わったかなんかでようやく故郷のチェコはオロモウツに帰ったフランタ。恋人ハニチカの家に行くと、彼女はあのセレナーデを奏でていたイケてない駅員の妻になっていました。「ハゲそう」と言われていた駅員はもうすっかりハゲあがっているし、彼らの子供はもう4歳くらいだしで、結構な時間が経過していた訳ですよ。預かってもらっていた犬を引き取ろうとすると、彼らの子供が「これうちの犬だよ」と言うのです。当事者(?)の犬はなんだか困った様な顔をしているんですよ・・・。フランタは「元気でな」と犬に別れを告げて去って行くのでした。これまた切ないんだ。

ラストシーンがまたいいんです。薄紅色の雲間を飛ぶ二機の飛行機。ひとつはフランタで、もうひとつはカレルのです。カレルが「知らなかったの?オレ、ずっとお前のこと見てるよ」とフランタに優しく言うんですね。二人でチェコ語で話していると、イギリスの司令官から無線で「スピークイングリッシュ!」って言われるんですよ。実戦中も無線でこのやりとりが何度もあったんですね。しかしフランタが司令官に「すみませんが、これはプライベートな会話なので」って言って映画は終わります。

はああ〜、なんて映画なんだ〜。パヤオが絶賛するのわかるんですよ。前述した通り、飛行機が出て来るってのが大きな理由だとは思うんだけど、「戦争いかん!」と声高に主張しすぎないところとか、何気なくて安穏な日常の大切さとか、気のいい男たちの友情とか、いつもちょっとしたユーモアを忘れないところとか、エロシーンがあっても品よくまとめられているところとか。ちょっとした脇役や動物や小道具を使った切ない描写とかもいいんです。わかる、パヤオがジブリからDVD出すのもわかるんですよ。

泣きまではしなかったけど、実にジーンとくる良作でした。左隣で鑑賞していたベネズエラ人のクラスメイトは、カレルが死んだシーンでひっそりと涙を拭いており、観賞後に「これが人生ってものね・・・」とため息まじりに言っていました。韓国人のクラスメイトは「戦争っていけませんね・・・」と凹んでいました。
 
学校でもらった資料によると、本作は当時のチェコ映画史上最大の予算で作られているんだそうです。公開の2001年に、チェコ国内で最大のヒットになり、ライオン賞(チェコのアカデミー賞みたいなものらしい)では最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀音楽賞、最優秀編集賞を受賞したんだそうです。しかし一方で、批評家からはあまり歓迎されない作品でもあったそうで、そのために「コーリャ 愛のプラハ」に告ぐオスカー外国語映画賞ノミネートは逃したんだとか。

個人的にトリビアだなあ〜と思ったのが、ヤン・スヴェラーク監督がいかに本作にかけていたかを伺わせるこのエピソードです。「コーリャ 愛のプラハ」でオスカー受賞後、スヴェラーク監督のもとにはハリウッドから監督オファーが殺到したらしいです。「サイダーハウス・ルール」「ショコラ」(ラッセ・ハルストレムが監督)「グッド・ウィル・ハンティング」(ガス・ヴァン・サントが監督)なんかをオファーされたのですが、すべて本作のために断ったんだそうです。う〜ん、確かにどの映画もスヴェラーク監督のテイストっぽい!と思います。チェコにこだわって仕事を続けるスヴェラーク監督に対して、ラッセ・ハルストレム監督はアメリカ映画を立て続けに撮っているので、ちょっとセルアウトしちゃった感がなくはないですが。いずれにせよ、スヴェラーク監督の映画は今後もチェックしていきたいと思います。

風邪の回復と予防に効く、マミンカのチキンスープ

義理の母マミンカから教えてもらったレシピを備忘録も兼ねて記したいと思います。ときたま夫の実家で出て来るチキンのスープ・・・。シンプルなんだけど美味しいなあ〜と思っていたら、マミンカが「これは風邪のときに食べるといいの。風邪の人は元気に、元気な人は風邪の予防になるスープなのよ」と言うではありませんか。

そういえば洋画や海外ドラマを観ていると「風邪を引いたらチキンスープを飲みなさい」と言っているシーンがあるような・・・。SATCで同じ日にデートを二本入れたシャーロットが、一本目のデート相手に「ごめんなさい、なんだか風邪っぽくて・・・」と言って切り上げ、急いで二本目のデートに行くんですよ。で、二本目のデートの相手に家まで送ってもらってドアの前でイイ感じになってたら、心配してチキンスープを届けにきてくれた一本目のデート相手と鉢合わせしてしまい、どちらのメンズからも振られるというエピソードがありました、ありました。


チキンスープ


これが材料です。ヨーロッパでセロリの根っこと西洋ワサビはよく使うのだそうです。



チキンスープ2

オールスパイスと粒胡椒。


材料(3〜4人分)

・骨付き鶏もも肉 1本(好みで増量可)
・にんじん1本
・たまねぎ1個
・西洋ワサビ1本 (チェコ語ではKren)
・セロリの根1個 (チェコ語ではCeler)
・パセリの葉(適量)
・粒胡椒 4粒
・オールスパイス 2粒 (チェコ語では Nové Koření)
・塩(適量)
・胡椒(適量)
・ヌードル(スープ用のもの)

1. 野菜の皮をむく。
2. 深めの鍋に皮をむいた野菜と骨付き鶏もも肉、粒胡椒とオールスパイスを入れ、
  ひたひたになるまで水を入れる。
3.    1.5時間程中火で煮込む。
4.    食べる10分程前にヌードルを入れ、塩胡椒を加えて味を調整する。
5.    野菜を具として食べる場合は、鍋から出して食べやすい大きさに切る。
6.    鶏肉をほぐして上からパセリを散らす。
  

チキンスープ3

完成しました。お好みで塩胡椒を振ります。


野菜の皮を向いて煮込むだけ。これだけです!とても簡単で驚きました。チェコの人は、野菜をダシとしてみなして食べるときに捨ててしまうことが多いそうですが、小さく切って具として食べる人もいるそうです。私もたまねぎ以外は具として食べるのが好きです。西洋ワサビとセロリの根っこは馴染みがないのお野菜なのですが、どちらも煮込んだ後はホクホクとしてお芋のような食感になり、とても美味しいと感じます。

セロリなんですが、てっきり茎や葉の部分を使うのかと思ったら根っこを使うんですね。見た目はゴツゴツしてて球根みたいですが、この部分を輪切りにしてニンニクを擦り込み、フライにしても美味しいんですよ。プラハに来て初めて食べたのですが、新たな発見でした。

お皿によそった後は、また塩胡椒して味をカスタマイズします。野菜の旨みが出ていて、自然の恵みを感じます。スープの元を入れなくても野菜だけでこれだけ美味しいなんて驚きでした。骨付き鶏肉を使った煮込み料理だし、西洋ワサビは朝鮮人参のような漢方ぽさがあって、なんだか西洋版のサムゲタンのようです。サムゲタン、韓国では風邪をひきそうなときに食べる料理なんだそう。東京で働いていたとき「ちょっと風邪っぽいかな・・・?」と思ったら韓国料理屋さんに駆け込んでサムゲタンを注文していたことを懐かしく思い出しました。


チェコっとみつけた、こんなモノ:第28回 チェコガーネットのアクセサリー

チェコガーネット


クラシカルなガーネットのアクセサリー。
指輪は夫からのプレゼント
ペンダントは義理の母マミンカからのお下がり、
ブレスレットは私の両親がプラハに来たときに買ってもらったものです。


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

今回はガーネットのアクセサリーです。ガイドブックなどにもチェコの名産品として紹介されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。旧市街広場やカレル橋の周りにもガーネットを中心にした宝石屋さんがたくさんあります。プラハのガーネットアクセサリーは粒状の石をパヴェっぽくふんだんに使ったデザインで、台座が金のものが多いです。ゴールドの台座に深くて暗い赤い石が映えて、クラシカルなムードのものが多く、なんだかすごくチェコっぽいなあと思います。

名産品ということは、チェコでガーネットが採掘されているということなのですが、ものの本によると最近では採掘量が減って来ており、チェコ産のものは今後貴重になるとか・・・。プラハで売られているガーネットの殆どが、実はチェコ産ではないという噂もあるようです。まあアクセサリーは気に入るか気に入らないかということが大事だとおもうので、石の産地にこだわらなければいいだけの話ですが、どうしてもという方はチェコ産という証明書が付いているものを購入すれば安心なのではないでしょうか。

チェコで取れるガーネットは「パイロープガーネット」という種類で、深い葡萄酒色が特徴だそうです。確かに年月を経て深みを増した赤ワインのようです。ワイン色したガーネットを見ると往年の名曲「ワインレッドの心」(安全地帯)を口ずさみたくなります。チェコのガーネットも消えそうに燃えそうなワインレッドなんですよね。パイロープガーネットは取れる結晶自体が小さいので、加工すると数ミリになってしまうんだとか。だからプラハのお土産屋さんで売られているガーネットアクセサリーはみんな小粒を活かしたデザインなんですね。個人的にはボリューミーな石が好きなので、ちょっとそれは残念です。でも色が深いので小さい石の方が全体的なバランスがいいのかな〜とも思います。

ガーネットの和名は柘榴(ザクロ)石。本当にザクロの粒みたいです。1月の誕生石なので、1月生まれの方がプラハに来たらきっと楽しいのではないでしょうか。しかしデザインがやはり重厚というか古典的でゴージャスなアンティーク風のものが多いんですよね。舞踏会で貴婦人がつけているようなイメージなんですよ。粒をこれでもか〜!と集結させたようなゴッテリとした感じのものが主流となっているので、カジュアルかつシンプルなさり気ない普段使い系は探すのが大変です。でもないわけじゃないので、もうこれは1つ1つデザインを見ていくしかありません。それもまた楽しいですが・・・。私がプラハで行ったことがあるお店はStudio Sperkです。ツーリスティックなところから少しだけ離れた所にあって、どちらかというと地元の人がお買い物するジュエリーショップという感じのお店です。上の写真のブレスレットはここで私の両親が来チェコしたときに買ってもらったものです。


ガーネットの石言葉は「真実」「忠実」「貞操」「友愛」「勝利」「秘めた情熱」「真実の愛」。

ガーネットは信頼と愛情の石として言い伝えられ、別れの際に恋人同士や友達同士が再開の証や再会のためのお守りとして、ガーネットを贈ったり交換したりしたと言われる。持つ人に変わらぬ愛情を持たせ、忠実さや貞節を守らせる力があると伝えられる。愛を継続させ、恋人の心移りを防ぎ、永久の愛と幸福をもたらすと言われる。」(引用元はこちら

そういえば夫と付き合い始めの頃にチェコのガーネットの指輪(写真のもの)を買ってもらったことがありますが、夫との遠距離恋愛が続いたのも、もしかするとガーネットパワーが効いたのかも・・・しれません。もうひとつ、チェコの宝石と言えば、「モルダバイト」というこれもまたシブ〜い浅田飴みたいな緑色をした石があるのです。こちらはまだ手に入れていないのですが、機会があればゲットしてみたいと思っています。モルダバイトのアクセサリーもプラハで買うことが出来ますが、産地に近いチェスキー・クルムロフの方が品数が多いそうです。


参考文献:
苦礬柘榴石(パイロープ・ガーネット:Pyrope Garnet)
1月の誕生石ガーネットってどんな宝石?
パワーストーン辞典 ガーネット




★プラハのお土産屋さんで売っているのは、右の写真のようにほとんどが小さい石を集めたもので、中世の街並を売りにしている観光地のせいかクラシカルなデザインが多いです。セット売りが好きらしく、同じデザインのものでピアス、リング、ネックレス、ブローチと一式揃っていたりします(たぶんバラ売りもしてくれると思いますが)。大体リングひとつで1.5万円〜2.5万円くらいで買えるので、日本の物価と比較してみるとすごく安く感じるかもしれませんね。骨董屋さんへ行くとアンティークのガーネットアクセサリーもあって、新品と比べると少し高いですが風格があるというか年月を経た輝きがあるような気がします。地金はやはり圧倒的に金が多いです。赤黒い血の様なヴィンテージワインのような色のガーネットがゴールドの地金に映えて、中世都市の錬金術的な世界へ誘います・・・。★

『グランド・イリュージョン』4ホースメンの活躍もっと見たい!

       



予告編がとても面白そうだったので、気になっていた1本です。プラハでの劇場公開は見逃してしまいましたが、DVDで観ることが出来ました。

なんか、ケイパーものでマジシャンもので、モーガン・フリーマンとマイケル・ケインの「バットマン」おじいちゃん名優コンビも出てるということで、こりゃあ面白そうだのう〜と思っていたんですよ。「ケイパー」ってのは今回覚えたばかりの単語なんで使ってみました。スモークサーモンの上に乗っているツブツブではないのです(それぱケッパー)。ケイパー・ムービーとは、それぞれの専門分野を持つプロフェッショナルたちがチームを組んで「でかいヤマ=お宝」をかっさらうという犯罪活劇のことを指すんだそうで。「オーシャンズ11」とかがそれに当たるみたいですね。テーマは詐欺ですが、BBCドラマの「華麗なるペテン師たち」もその流れなのかなと思います。



※ネタバレします。




予告編を観る限り、てっきり4人のマジシャンをメインにした痛快犯罪活劇かと思っていたんですが、実際に鑑賞してみた後だと、真の主役は銭形警部役のハルク・・・もといマーク・ラファロじゃん!という印象を持ちました。私が観た予告編ではマーク・ラファロもメラニー・ロランもまったく出てこなかったので、彼らの登場シーンは「おっ、出てるんだ」って思ったんですが、まさか中心となって行くキャラクターだとは思ってなかったので「こいつらに時間裂き過ぎじゃね・・・?」って思ってたんですよね。

最初にフードをかぶった謎の男がチラッチラッと出て来るんですね。その謎の男が4人のマジシャンを集めるんですよ。てっきりそれがモーガン・フリーマンだと思っていたんですよね。しかし、ただのマヌケな刑事役だと思っていたマーク・ラファロが実は・・・というオチだったんです。途中でインターポールのメラニー・ロランが実は・・・と思っていたんですが、見事に騙されました。しかし「あっ!そうだったのかッ!」というカタルシスはなかったですが・・・。4人のマジシャン窃盗団、4ホースメンは実は実行部隊でブレインは別にいたってのがちょっと残念なんですよ。なぜなら、4ホースメンがマジシャンであることを活かした奇想天外な窃盗アイディアを実行するところが見られると思っていたからで・・・。先にケイパーものと言ってしまいましたが、厳密に言うと少し違うのかもしれませんね。

さて4人のマジシャンですが、演じている俳優さんもキャラクターもとても魅力的なんですね。キャストのチョイスも派手過ぎず地味過ぎず、絶妙の人選だと思います。まずリーダー格のダニエル(ジェシー・アイゼンバーグ)。ジェシー・アイゼンバーグはなんかいいんですよね〜。もう30くらいなんですが、ティーンネイジャーっぽいピュアな部分がそのまま残っている様な感じですよ。イケメンではないどころか、オトコをまったく感じさせない人なんだけど、な〜んか魅力的。超早口なんだけどクリアな台詞回しもいいです。ここまで書いて気が付いたけど、ジェシー・アイゼンバーグって男版エレン・ペイジなのではないでしょうか。早口(でも滑舌良くて聞き取りやすし)、皮肉っぽいキャラ、異性をまったく感じさせないけれども不思議な魅力・・・ってところで共通してますよね!二人は「ローマでアモーレ」で共演していますが、なるほどウッディ・アレン監督は共通点を見抜いていたのかもしれません。

あと今回思ったんですが、ジェシー・アイゼンバーグは少しベン・スティラーっぽいです。私は常々、「ルパン三世」がハリウッドで映画化されるならば、ルパン役はゼッタイにベン・スティラーだと思っているのですが、ジェシー・アイゼンバーグもルパンやれるかも。ただ、もっと大人の色気をつけた方がいいとは思いますが・・・と思ったのは、4ホースメンの紅一点のヘンレー(アイラ・フィッシャー)が不二子ちゃんに見えたからで。アイラ・フィッシャーは「華麗なるギャツビー」や「バチェロレッテ」なんかに出ている、ちょっとオバカな巨乳役を得意とする女優さんです。アイゼンバーグとアイラ・フィッシャーが並んでいるのを見ると、ちょっと頼りにならなそうなルパンと、ちょっとオバチャン入った不二子ちゃんに見えたんですよね(笑)。

三人目のマジシャンのメリットはウッディ・ハレルソンです。ウッディは私が子供の頃から映画に出ているので、もう結構な年じゃ・・・と思ったら52歳でした。トム・クルーズと同年代くらいかな。しかしアラサーのアイゼンバーグよりも「ちょっとだけ兄貴分」にしか見えない所がすごいです。クセモノ役を得意とする彼ですが、この映画では尺が足りなかったせいか、存分に彼の持ち味であるクセモノぷりを発揮させてもらえなかったのが残念。もっと見てみたかったです。

四人目のマジシャン、ジャック(デイブ・フランコ)は印象が薄いんですが、濃い顔の若いイケメンです。フランコって名字は・・・と思ったら、お兄さんはスパイダーマンシリーズや「127時間」のジェームズ・フランコでした。印象が薄い上に途中で死んじゃったりするんですが(しかしトリックだった)、彼が追跡してくるハルクにカードをシャッ!シャッ!と投げるシーンはなんかマジシャンっぽくてカッコ良かったです。

4ホースメンそれぞれの紹介→謎のタロットカードで招集→1年後ラスベガスのショーでパリの銀行から大金強奪→銭形役のハルク登場、でも証拠ナシで4ホースメン釈放・・・まではすごく面白いんですよ。こちらもすっかり騙されてワクワクしました。ここからもっと4ホースメンのトリックの舞台裏とか日常とか見られるのかな〜と思ったら、そこは全然なかったんですよね。その代わりにハルクとパリから来た女刑事、メラニー・ロランのお仕事とロマンスに時間が裂かれていて。あれ〜、4ホースメンもっと見たいんだけど!ってなってしまいました。

メラニー・ロランはフランス女優にしては顔も身体も薄めなんだけど、なんかファムファタール感があるんですよね。一旦恋愛関係になっちゃったら刃傷沙汰とかに発展しそうな危険な感じですよ。インターポールから派遣されてきた女刑事なんですが、ちょっと若過ぎましたね。アイラ・フィッシャーにもネタにされてたけど、どう見てもキャリア5年目くらいのギャルにしか見えませんでした。私はなまりフェチなので、仏語なまりの英語は萌えでしたが。

結局、ホースメンのブレインはモーガン・フリーマンなんでしょ?と思っていたんですよ。でも彼はマイケル・ケインに大金で雇われて敵側になるんですね。これも実はフェイクなんでしょ?と思ったらそのままでした。あと実は死んだ伝説のマジシャン(ハルクの父ちゃん)がマイケル・ケインだったというオチもあるのかな〜と思ったら、マイケル・ケインは普通にお金を盗まれる大富豪役でした。脇役が豪華だと「これだけの名優が脇を固めているんだから、後からまた重要な役で出て来るのでは・・・」と妙な勘ぐりをしてしまいますね。

4ホースメンのトリックをモーガン・フリーマンが後からネタバレ解説してくれるんですが、さすがに全部ではないんですよ。いかにも重そうなアイラ・フィッシャーがシャボン玉の中に入って浮いたり、ジェシー・アイゼンバーグが取調室で手錠抜けをしてハルクに手錠をはめたり、フォースメンがビルから飛び降りたらお札になったりのトリックが知りたかったんですがね〜。スルーされているネタがほとんどでした。ただね〜、やはり美味しいシーンを予告編で使いすぎてる気がします。ビルから飛び降りたらお札になるシーンはちょっと最後に取っておいた方がよかったんじゃないのかな〜と。その分、ハルクとメラニー・ロランが4ホースメンを追跡しているってのがわかるシーンを入れた方が良いんじゃないかと思いましたよ。

デイブ・フランコがアジトから逃げてカーチェイスするシーンは、迫力でちょっとここだけマジに浮いてしまうくらい本格的な仕上がりになっていました。で、死んだと見せかけて生きていたわけですが、ホースメンのメンバーが全然悲しんでるシーンがないので「ひどい!仲間が壮絶に死んでるのにアッサリしすぎててドン引き!」って思ってしまいました(笑)。

面白くない訳ではないんだけど、な〜んか散漫な印象だったのが残念なんですよ。予告編ではマジシャンのケイパーものということを前面に押し出していて、そういうカタルシスを得たい観客にアピールするように作ってあるんですよね。しかし敵側の刑事が不慮の死をとげた伝説のマジシャンの息子で、ホースメンの影のブレインだったと。どうしてかというと、父親の不慮の死の原因となった相手(モーガン・フリーマン)に復讐したかったから、というなんか面倒くさい設定が隠されていて・・・。もうちょっと上映時間長くなってもいいから、4ホースメンのキャラとかスキルとかを見せるシーンを入れつつ、各自が伝説のマジシャン(ハルクの父ちゃん)を尊敬してるみたいな描写も入れれば良かったのではないかと思います。しかし続編も作る気マンマンなラストでした。次回作があるなら、もっと4ホースメンそれぞれを掘り下げた部分も見てみたいです。

しかし毎回毎回「あっ、そうだったのかーっ!」というタネあかしと、プロのお仕事っぷり、チーム内の人間関係までキッチリまとめあげている「華麗なるペテン師たち」ってすごいなあと思います。まあドラマシリーズだからこそ出来る強みなのかもしれませんが・・・。

あと邦題が無難な感じになっちゃっているので、もうちょっとシャレっけがある原題(Now you see me)を活かしたタイトルにすればいいんじゃないかな〜と思いましたよ。

余談:日本版の映画公式サイトに、モンキー・パンチさんのコメントが!4ホースメンがルパン、不二子、次元、五右衛門に似ていて愉快だということです。むむむ、やはりこの4人の組み合わせってルパンの影響あったのかしら・・・。しかしルパン=ジェシー・アイゼンバーグ、不二子=アイラ・フィッシャーは分かるけど、次元と五右衛門は・・・。次元=ウッディ・ハレルソン、五右衛門=デイブ・フランコかな〜。以前、ブラック・アイド・ピーズがルパンファミリー説をとなえたときは、すんなりハマったんですがね。

『マチェーテ・キルズ』リ〜ファンド!

        


ジャケットはテンション上がるんだけど・・・。

「そういえば、そろそろマチェーテ2やるみたいだよ」と何気なく夫に言ったら、「えっ、それホント?いつなの?」と食いついてきました。「いや、アメリカで封切られたみたいだから、そろそろかと思って・・・」と会話をしていた数日後。「今日、マチェーテのチケット予約した!X時に◯◯駅で待ち合わせましょう!」と夫から電話がありました。

最近、血がドバーって出て笑える映画を観ていないから、楽しむ気満々で観に行ったわけですが・・・もう超絶につまんなかったです。あまりに退屈だったので途中で少し寝てしまいました。夫のオゴリで観たからいいようなものの、自腹切ってたら「Re〜fund!」「Re〜fund!」ってアメリカの映画ファンみたいに野次りたいところですよ。夫は「思ったより普通だった。前作の方が良かったね」と言っており、私より肩すかしはくらっていないようでしたが。

ってか前作もガッカリまではしないものの、期待を下回る出来だったのでした・・・。ロドリゲス監督、どうしちゃったの?もしかしてスランプ?私は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」、「デスペラード」、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」、「プラネット・テラー」と前作「マチェーテ」くらいしか観たことないのですが、ちょっと心配になってしまいます・・・。



※ネタバレします。



お約束のグラインドハウス映画風の予告編から始まります。なんと次回作は宇宙が舞台!マチェーテ・キルズ・インスペースということで、ライトセーバー風の刀を持ったマチェーテが宇宙で大暴れってことみたいです。この時点で「ふ〜ん、そうなんだ・・・」という超普通のテンション。予告編、テンションを全然上げてくれないんですよ。そういえば前作でも予告編が入っていたような・・・気が。その予告編を元にしたのが本作ってことなんでしょうか。もう綺麗サッパリ忘れてしまいましたが・・・。「プラネット・テラー」「デス・プルーフ」のグラインドハウス二本立てに入ってた予告編のマチェーテなんて、それはそれはもうメッチャ面白そうで「うわ〜何コレ?!超〜観たい!!!」ってテンションが上がったのになあ・・・。こちらは今でも覚えているので、インパクトは相当強かったんだと思います。

今回はなんか007を100倍に薄めたみたいな話でしたね・・・。マチェーテがアメリカ合衆国大統領(チャーリー・シーンだけど、この映画では本名のカルロス・エステヴェスで出演)から悪い武器商人のメル・ギブソンをやっつけて欲しいって頼まれるんですよ。前作でヒロインだったジェシカ・アルバは殉職しちゃってて、マチェーテは亡くなった彼女のために渋々任務を引き受けるんですね。なんか国家のピンチで大企業絡みで宇宙もって言うと、ショーン・コネリー時代の007ぽくないですか?お約束の美女とのとカラミもあったりするんですよ。

タイトルにキルズって入ってるから、もうマチェーテが「まさか!」「そう来るか!」というバリエーション豊かな必殺技を駆使して、敵を殺して殺して殺しまくるのかと思っていたんだけど、そうでもなかったし。一応、悪い奴らのクビがスパーっと切られてカボチャみたいにゴロンゴロン転がったりするんですけど、もうそんな描写では満足出来ないんですよ・・・。あと全体テンポも、な〜んかまったりしてるんです。特にメンデス(デミアン・ビチル)の心臓が止まるとミサイル発射となったあたりから「ああ、今まで我慢して観て来たけど、コレもうこの先カタルシスないな・・・」って思ってしまいました。ハラハラ要素を投入したところから、よりつまんなくなるって何なんだ。ガガ様やアントニオ・バンデラスも出てたりするんですが、彼らも登場によって特にテンションをグっと上げられるようなキャラクターではなく・・・。なんかもったいない感じ。ギャグもいまいち冴えていません。

我慢して最後まで観たけど、コレといったアクション的山場もなく決着がつかないまま、ロケットに乗ってまさかのマチェーテ・イン・スペースでしょ・・・。もう、なんじゃそりゃ?!という世界ですよ。今までのマチェーテ・シリーズの中で一番面白かったのはグラインドハウスのときの予告編だったんじゃ・・・とも思いますねえ・・・。架空の映画に対して「超観たい〜!」と夢を持っていたときの方が幸せだったなんて、残念でなりません。

この映画で個人的に「おお!」と思ったのがミス・サン・アントニオを演じたアンバー・ハードですね。ジョニデの今カノということはゴシップニュースで知っていたのですが、本当になんて綺麗な人なんでしょうか。スカヨハに似てるけどスカヨハを縦にびよーんと伸ばして、ちょっとクリステン・スチュワートを足した上でもっと品と時代っぽさを加えた様な感じの女優さんですよ。生きてるバービー人形みたいなんだけど、ただの綺麗だけの女優じゃないという感じがしました。そういえば彼女がマチェーテと絡むシーンで、「3D眼鏡着用」というサインが出るんですが、グラインドハウスっぽい演出が残されているのはココくらいではなかったでしょうか・・・(寝ていて見逃したのものもあるかも)。

女性キャラで言うと、「アタイ」の一人称が世界一似合うミシェル・ロドリゲスも健在。置屋の女将マダム・デズデモナ(ソフィア・ベルガラ)と美女軍団もいましたね。やっぱりセクシー美女が水着みたいな格好で銃器使うという絵図は、それなりにテンションがあがるんですよ(私は女ですが・・・)。置屋の女の子達はよかったけど、マダムのおっぱいピストルは「それフェムボットじゃん・・・(fromオースティン・パワーズ)」って思ってしまいました。

オースティン・パワーズと言えば、日本帰省の飛行機の中で2作目の「オースティン・パワーズ:デラックス」を13年振りに観たんですよ。ヘザー・グラハムがもうお人形さんのように可愛くて改めてビックリしました。初代ヒロインのエリザベス・ハーレイが実はフェムボットだったんですが、彼女もメッチャ綺麗だったなあ。オースティンも007オマージュいっぱいあったけど、回を重ねるごとにパワーダウンして行きましたねえ。でも軽快な「ソウル・ボサ・ノバ」がかかるオープニングは毎回楽しませてくれましたよ。マチェーテも音楽がかかるやいなや「これ、マチェーテでしょ!」っていうアンセムぽいテーマ曲をつければよかったんじゃないかなと思いますねえ・・・。しかしマチェーテ・イン・スペースってどこまで本気なんでしょうか?おそらくDVDになっても観るかどうかわからないと思いますが・・・。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。