@itan-journ@l praha

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『デアデビル』思い出話に花が咲き・・・


         


確かにコスチュームはダサい、デアデビル。

えっ?いまさらこんなん観てるの?古〜っ!!!ってビックリされると思いますが・・・。そうです、まさかのデアデビルですよ。これが縁で結婚したベン・アフレックとジェニファー・ガーナーは、いまや3人の子持ち!ベン・アフレックは監督主演した「アルゴ」で作品・脚色・演出でオスカー受賞とは、公開当時誰も予想していなかったのではないでしょうか・・・。

いまさらデアデビルなわけは、やはり友人Iから譲ってもらったDVDだったわけで。私は公開当時(2003年)にこの映画を飛行機の中で観たんですよ。でも字幕ナシだったので英語があまりわからなくて。デアデビルもといマットが家でオナゴからの留守電を聞くシーンがあるじゃないですか。それをヤリ捨てた女からの恨み節だと勘違いして「デアデビルって、ああ見えて意外とヤリ◯ンなんだな〜」って思ってました・・・(笑)

あとコリン・ファレル演じる敵の名前がブルズアイって言うんですけど、ダーツなんかで的のド真ん中に的中したことを英語で「ブルズアイ=大当たり」って言うのを知らずに、デアデビルが最後に「ブルズアイ・・・」って呟いたのを「殺すには惜しい相手だった・・・と思って名前をつぶやいているんだな〜」と勘違いしていました。「ムービー43」で中学生がダーツをくわえてブルズアイをするバカ映像を撮っていたので、それで意味を覚えましたね(わりと最近の話です)。

「デアデビル」も「dare to 〜=あえて、〜する」みたいな意味をTOEIC対策で覚えていたので、あえて悪魔みたいなキャラを演じているヒーローなんだなって解釈していましたが、英語で「デアデビル」とは「向こう見ずな人」「がむしゃらな人」って意味があるんだそうな・・・。色々と勉強になりますなあ。

しかし至極単純で漫画のような話(もともとアメコミ)なので、まあ普通に面白いんですよ。デアデビルはアイアンマンやソー、キャプテンアメリカやハルクと同じマーベルヒーローなんですが、続編も作られてないし(ヒロインであるエレクトラのスピンオフはあるんけど)ましてや「アベンジャーズ」にも参加してもいないしで、このまま何もないことになってしまうんでしょうか〜。ベン・アフレックも、さすがにもう出てくれなさそうだしなあ・・・。しかしベン・アフレックとジェニファー・ガーナーの子供たち的にはちょっと気恥ずかしいですね。両親が出会った作品が「デアデビル」ですからね。いわばデアデビル・チルドレンですよ!


※ネタバレします。


主人公マット(ベン・アフレック)は幼い頃に不慮の事故で失明してしまいますが、視覚以外の感覚が異様に発達し、本人の努力のかいもあって超人的な能力を身につけます。お父さん(デビット・キース)はボクサーだったんですが、八百長試合を断ったせいでギャングに消されてしまうのでした。成長したマットは昼は貧乏な人ばかりを弁護する弁護士、夜はデアデビルになって法で裁くことが出来なかった悪人を退治するひとり必殺仕事人をやっています。

ある日、美しいエレクトラ(ジェニファー・ガーナー)と知り合い恋仲になるのですが、彼女の富豪のお父さん(エリック・アヴァリ)が街を仕切るギャングのキングピン(マイケル・クラーク・ダンカン)に目をつけられ、キングピンに雇われた殺し屋ブルズアイ(コリン・ファレル)に殺害されてしまいます。復讐に燃えるエレクトラですが、彼女は現場にいたデアデビルが犯人だと勘違いしてしまい・・・という話です。

10年前の映画だけあってみんな若いです!コリン・ファレルはあんまり変わってないけど。ベン・アフレックはやっぱりヌボーっとしていて、アクションにキレが足りないような気がする。なんか身体が重そうなんですよねえ・・・。マッチョというかちょっと太ってる人って感じ〜?

ある日彼は行きつけのカフェでエレクトラをナンパするんですが、実はエレクトラも腕に覚えアリの武闘派ギャルだったのでした(富豪のお父さんが小さい頃から様々な格闘技の先生をつけてくれていたらしい)。公園で格闘しているうちになんかいい感じになって彼女の名前と連絡先をゲットするマットなんですが。常日頃から男女口論前戯を唱えている私にとって、口論だけでなくフィジカルな武闘も前戯なんだなあ〜と深くうなずいてしまいましたよ。「パシフィック・リム」でも同じ様なことを書きましたが。

ところでエレクトラが白いキャミの上にノーカラーのデニムジャケットを羽織っていたんですが、こんなデニムジャケット、2003年当時流行っていませんでしたか?私はギャップで買いましたよ〜。その上にフェイクパールの2連ネックレスをつけて遊びに行っていました。懐かしいのぅ。ってかこの映画の中のジェニファー・ガーナーの乳がすごいんです。大きさじゃなくて、乳だけが重力に反比例するようにグっと上向きなんですよね、乳だけが。パーティードレスのときもすごい上向きになっててビックリしました。アクション自体はデアデビルよりもエレクトラの方がしなやかで良かったですね。

時代ネタで言えば、復讐に燃えるエレクトラが家で自主練するシーンでエヴァネッセンスの「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」がかかるんですがコレが懐かしかったです。当時MTVをつけるとこの曲か、ビヨンセの「クレイジー・イン・ラブ」がかかってました。「ブリング・ミー・トゥ・ライフ」はサビが何かの曲に似てるんだよな〜と思ったら、BoAの「アメイジング・キス」に似ていることが判明!(ちなみにBoAちゃんの曲は2001年発表なので洋楽パクリではない模様)。今更ですがマッシュアップしたらいいんじゃないでしょうか。「アメイジング・キス」はテスティモ秋のCMソングになってて、CMには藤原紀香と加藤あいが出てました。純銀配合のマニキュアが出てて、それを買ったのを覚えています(しかし本当にどうでもいいことばかり覚えているな、私・・・)。

しかしコリン・ファレルのマッド演技が最高でしたね。故郷アイルランドからアメリカに移動中、隣のババアにずっと話しかけられてウザいからピーナッツを飛ばして窒息させるんですよ(笑)。ってか街をしきってるキングピンからの仕事の依頼なのになんでエコノミー乗ってるんだよって気がしますが(笑)。額にダーツの的のタトゥーがあるし、目が始終いっちゃってるしでノリノリなコリン・ファレルなのでした。ノリノリなブルズアイに対して、なんかデアデビルがモッタリしてるんだよな〜。

アクションヒーローがモッタリしてるって、よく考えたら致命的ですよね。だから続編出来なかったのかなあ〜。アクションがいいエレクトラはスピンオフ出来てますものね〜。エンドクレジットの途中でおまけがあるんですがブルズアイがまだ生きてて、ハエを注射針で仕留められるくらい元気だって描写があったから、次回作ではパワーアップして、なんならアイルランドから兄貴とか連れて復讐しにくるんだろうなって思ったんですけどねえ〜。

悪のボス、キングピンはマイケル・クラーク・ダンカンですよ。調べたら既にお亡くなりになっていました。享年54歳だそうで。残念です。キングピン、ボディーガードとかつけてるんだけど実は自分も強いってキャラクターで、最後はオフィスでデアデビルと対決するんですが、ボスキャラとの対決が室内ってのもなんか地味っちゃ地味でした。

ということで、文句もあるけど漫画漫画しててまあまあ楽しかったです。しかし10年も前の映画となると、色々と付随する思い出話も多くなるんだなあ・・・という感じですよ。しかしダラダラとこういうことを独り語りするのも意外と楽しいものです。私の脳みそHDの中で、こういういったどうっでもいい記憶がいったいどのくらいの領域を占めているんだろうと考えるとちょっとゾっとしますが・・・。

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『ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた』監督夭折が残念すぎる

        



友人Iから譲り受けたDVDシリーズ、一体これで第何弾になるでしょうか・・・。もう面倒くさいので数えるのをやめます。当の友人Iは、ダウンタウンの松っちゃんがこの映画のことをどこかで褒めていたのでレンタル落ちを買ったと証言していました。

邦題タイトルはBSOLテイストで甘めなんですが(DVDジャケットも甘いなしかし・・・)一人の女性の成長物語として、なかなか良い作品でしたよ。しかし邦題やDVDジャケットってなんでこう恋愛フォーカスになってしまうんでしょうかね〜。ほ〜らスイートなラブストーリーですよ〜、こういうの女性はみんな好きでしょ〜?って言われているようで、なんかウザいんですけど。まあ映画会社がそういう方針で売って行こうということなんでしょうが、意外と世の中にはこんなテイストが苦手なオナゴもいるわけで・・・。

たしか監督をしたのが主演の女優さんで、何かの事故で若くして亡くなったんだよね・・・と思っていましたが、監督は主演の人じゃなくて同僚ウエイトレス役のエイドリアン・シェリーさんだったんですよ。しかも事故というのが、隣人に逆恨みされて殺害されてしまったんだとか・・・。いい味出している脇役を演じられて、こんな素敵な映画を撮る才能豊かな人なのに、本当に残念でなりません。しかもシェリーさんの実の娘がヒロインの娘役で出ているそうで。なんだか娘さんにとってはお母さんからの遺言みたいな作品になっている気がするのでした。



※ネタバレします。




映画の始まり、アメリカ〜ンな甘い甘〜いパイを作る作業の手元だけを映しながら、キャストのクレジットが出ます。このクレジットがダイナーの看板サイン風になっていて可愛い。ウェイトレスがお揃いの制服を来ていて、ちょっとジャンクでボリュームたっぷりのパイを出すダイナーが舞台なんですよ。普段はヨーロッパの雰囲気を漂わせているワタスですが(笑)、こういうお店に行くのが実はア↑コガレだったりします。大筋ではT.G.I.フライデーみたいなイメージではあるんだけど、チェーンじゃなくて個人経営っぽいお店に行ってみたいんですよね〜。

ヒロインのジェナ(ケリ・ラッセル)が浮かない顔で妊娠検査スティックを持っているシーンから始まります。どうやら彼女は夫アール(ジェレミー・シスト)の子を妊娠してしまったらしいのです。あれ、妊娠したのに喜んでないの・・・?と思ったら、夫は結婚して以来なんだか束縛がひどくなりモラハラ&DV気味で、ジェナは密かにお金を貯めて家を出て行く計画を立てていたのでした。

ウェイトレスのジェナはパイ作りの名人でもあります。彼女のパイを一度でも食べた人はそのウマさにメロメロになってしまうんですよ。来たる全米パイコンテストに出場して、その賞金を元手に夫から逃げる&独立して店を持つことを目標にしているのです。

ジェナの同僚であり友人として、ブロンドで左右のオッパイの違いをいつも気にしているベッキー(シェリル・ハインズ)とメガネで独身のドーン(エイドリアン・シェリー 兼監督)がいます。ジェナはこの中で一番美人なんですが、一番不幸。しかし気の置けない友人兼同僚が周りにいて、ちょっと羨ましいです。またこの脇役二人の佇まいがアメリカコメディ映画の名バイプレーヤー、って感じで安定感抜群なんですよ。ドーンはちょっと変わったオナゴで、いつもとんがったメガネをかけているんですがそれが可愛い!キラキラがついてたりして、私もこんなメガネ欲しい〜!と思わずセリマ・オプティークのサイトを見に行ってしまいました(セリマはこういうレトロ調のメガネを出しているブランドなのであった。既に二本ほど持っています)。

にしてもレトロな感じの画面だったので、これは一体いつの映画なんだ?と思ったら2007年の映画だったんですね。意外と最近っちゃ最近です。ウェイトレスたちが制服の上にカーディガンを着て出勤したりするのもなんか懐かしい感じ。携帯電話が出てこなかったので、時代設定は80年代頃か?いずれにせよ少し昔の話なのかもしれません。

望まない妊娠してしまったジェナは、全然ハッピーではありません。産婦人科に行って先生に「おめでとう!」と言われても「出来たから取りあえず生むけど、全然嬉しくないんです」てなふう。産婦人科のジム先生(ネイサン・フィリオン)は「あ・・・そう。じゃあおめでとうございません」と言います(笑)。このジム先生とジェナはこのあと恋に落ちるのですが。ジム先生のボンクラっぽさがたまらないんですよ。全体的にヌボーっとしていて、ボンヤリした感じ人なんですが。この人が担当で本当に大丈夫かな・・・と一抹の不安が生じてしまう感じ。しかし童顔で優しそうなメンズなんですよ。私はこういう人嫌いじゃないですねえ。なんか佇まいとかキャラがちょっとうちの夫に似ているような気がしないでもないです(身内ネタすみません)。

妊娠したジェナに同僚ベッキーとドリーがプレゼントをくれます。それは「妊娠日記帳」。赤ちゃんへのメッセージを残しておけるノートのようなものですな。そこにジェナが書き込む文章がモノローグになって彼女の心情を語るのですが。ジェナが本当に正直に自分の言葉で赤ちゃんに語りかけてるんですよ。まず私はここで思わず泣いてしまいました。

なんでかって?これほどまでに消極的な妊娠(けれど中絶をするほどの惨事でもなく、産み育てる意志はある)をした女性の本音をぶっちゃけたモノローグがあったでしょうか?そこには別に「私、赤ちゃんなんて本当はいらなかったのに・・・」って暗くネガティブな感情が吐露されているわけではないんです。予定外の妊娠に戸惑いつつも、お腹の子と誠実に向き合っている女性のリアルな心情があるわけなんです。ここはさすが自身も妊娠を経験した女性監督ならではの視点ではないかと思いますよ。異種族間との子供を予定外に孕んでしまって、社会的経済的にも子育てするのに相応しいとは言えない環境にいるのにもかかわらず、葛藤ひとつせずにただただ微笑みながら完璧な母親になる女性を描いている日本のアニメ映画とか、本当に女のこと何ひとつわかっちゃいねえな・・・と思ってしまうわけです。

ジェナの夫は無職というわけではなく、一応働いているみたいです。どうやら彼はジェナに何不自由ない生活をさせているのに、どうしてウェイトレス辞めないんだよ・・・と不満を持っている様子。全米パイコンテストにも出場させてくれません(そもそも夫の許可がいる時点でおかしい)。みんなジェナのパイを食べてメロメロになっているのに、夫がパイを食べるシーンはなかったような・・・いや食べてたかも知れないけど他の人のようにメロメロになってないような・・・。これフード理論になりますかね。ジェナは妊娠のことを夫に内緒でとにかくお金を貯め続けるのでした。

どうやらジェナは産婦人科医ジム先生の初恋の人にそっくりだったようです。バス停で会って話すシーンや、早朝検診の病院シーンがなんかいいんですよ。ジム先生のボンクラテイストも相まって、ほのかな始まりを予感させると言うかね〜。勢いでジム先生とキスしてしまったジェナは「愛してない夫がいるけどお産の担当医と不倫だなんて、嗚呼そんなのいけないわパイ」←(タイトルは正確ではありません)などを作って仕事に打ち込んだりしてみます。この映画では色々な甘いパイが出て来るんですが、個人的にはお菓子パイよりもキッシュみたいなおかずパイの方が好きですね〜。ほうれん草とかサーモンとか肉とかのパイ、ワインと一緒に頂くと最高じゃないですか?

もう一人、脇役ですが重要な役のおじいちゃんがいるんですよ。ダイナーのオーナー、ジョーおじいちゃん(アンディ・グリフィス)です。毎日パイを食べに来て、水二杯、氷なしのジュースをリクエストする面倒くさいジジイです。しかし、毒舌だけど年の功なのか人柄を見る目が異様に確かなおじいちゃん。こういうキャラクターが出て来るのも、ああ良いアメリカの映画だなあ〜という感じですね。ジェナとジョーおじいちゃんのシーンは立場の違いや年齢差があるけど、対等な友人同士として話しているという感じがなんかいいんですよ。

そうそうもう1人脇役で、ダイナーのコック兼雇われ店長のカル(ロー・テンプル)というオッサンがいるんですが、いつもキッチンでベッキーと口喧嘩してるんですよ。寄ると触るとギャーギャー言ってるんですが、実はベッキーとカルは不倫の仲だったんですね。男女の口論は前戯説がこれでまた立証されたわけです。ベッキーには介護が必要な夫がいるんですが「夫には悪いと思うけど、カルといると楽しい」みたいなことをサラっとジェナに語ったりするんですよ。ベッキーは別にダーティーな女というわけではなく、彼女は彼女で幸せを追求する権利はあるみたいなことが描かれているように感じました。脇役にも人生があるわけです。

ジェナはパイ作りの天才で美人でしっかりとした女性なのに、どうしてダメ亭主と・・・と思うんですが、ダメ亭主も救いようがないくらいどうしようもないクソ野郎とまでは行ってなくって、でもこのまま人生を共にしたくはない程度のクソ野郎なんだな〜という感じが絶妙です。妊娠も時間の経過とともに隠せなくなっちゃって、独立資金として家の中に隠してあったお金が見つかっちゃうんですよ。ジェナは「赤ちゃんのための貯金よ。ベビーカーとかを買ってあげたくて・・・」って嘘をつくんですが。次のシーンでバザーらしき場所でベビーカーを買うシーンがあるんですが、そのときのジェナの目の死にっぷりが切ない!

月満ちて女の子を出産したジェナは、赤ちゃんを抱いたとたんに強い女に生まれ変わるんですよ。ホームビデオで赤ちゃんとジェナを撮影する夫に「もうこれ以上一緒にいたくない。離婚しましょう」ってキッパリ言うんですね。一方ジム先生(彼の妻は病院でインターン中)はジェナと赤ちゃんと一緒に本気で逃げよう言うんですが、ジェナは彼ともキッパリ別れるんです。彼といて幸せだったけど、自分のせいで彼の奥さんを不幸には出来ないと言うんですね。出産を経て彼女は強くなったのでしょう。ちょっとジム先生が可哀相でしたが・・・。

実はジョーおじいちゃんが同じ病院に入院していて、出産前のジェナに手紙を渡してたんですよ。残念ながらジェナの出産後にジョーおじいちゃんは意識不明になってしまったのですが、手紙を開けてビックリ。そこにはダメ亭主から逃げる&パイの店独立開業の資金に充分な額の小切手が入っていたのでした。ジョーおじいちゃんは、ジェナの素質みたいなものを見抜いていて「お前さんなら、今からやり直せる」と語っていたのでした。おじいちゃんとジェナがパーティーで語るシーンはなんかグっと来ました。

その後ジェナは全米パイコンテストでグランプリを獲得。どこかの田舎町に娘の名前を冠したパイのレストランをオープンします。そこではベッキーもドーンも働いていて、ジェナがよちよち歩きをするようになった娘(監督の実の娘さんだそう)を連れて帰宅する後ろ姿で終わります。ここでまた泣いてしまった訳ですが・・・。しかし店も制服もドリーミーだし、ジェナは荷物も持ってないしで、なんだか現実ではないような終わり方でした。もしかしてこれはジェナの夢?いや、きっと今までの話とコントラストを付ける為にこのような演出になっているのでしょう。

しかし、なんでこの映画がここまで良質なのか・・・ということを考えてみたのですが、経験していない人が浅い感情で書いた話ではないからということに気が付きました(監督が脚本も書いています)。おそらくエイドリアンさん自身が体験したことや周りで実際に起きたことがモトになっているのでしょう。特にヒロインのモノローグシーンに、リアルな息づかいを感じ取れるのです。あと映画全体に漂うムードが凄く優しいんですよ。なんだかふるさとに帰って来た様なホっとする雰囲気がします。それに色々と失敗してきた人への監督からの優しい目線みたいなものを感じるんです。返す返すもエイドリアン・シェリー監督の夭折が残念でなりません。



チェコっとみつけた、こんなモノ:第24回 Yves Rocher (イヴロシェ)の自然派コスメ5

「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

第20回に続きまたイヴロシェです。恒例の割引ハガキが送られて来たので行ってきました。



イヴロシェ20139

・Shampooing soin nutri-réparateur (Nutrition repairing shampoo) ★★★★★☆☆(5つ星)

ビオのホホバオイルが配合されたシャンプーです。このシリーズのシャンプーは大好きで、いつも買っています(ボトルや成分などの情報は省略)。ダメージ修復にフォーカスしたシャンプーということで、重めのテクスチャー。洗い上がりはしっとり、潤います。乾燥するこれからの季節にピッタリ。89コルナが75コルナ(@375円)でした。

・Lifting bio soin anti-rides nuit (Anti-wrinkle night care) ★★★★★☆☆(5つ星)

第19回で触れたアンチエイジングクリームの夜バージョンを買いました。朝用と同じくビオのアルファルファエキスを使用しているそうです。前回触れなかったビオ比率などの情報ですが・・・。98.8%の成分が自然由来のもの、その中で43.5%の成分がビオのものなんだそうです。石油系成分、シリコン、パラペンフリー。

朝用と同じくエコサート印とコスメビオ印が付いています。これらのマーク、よく見かけるんだけど、いったいどういう認証なのかということがボンヤリとしていたので、調べてみました。こちらのページに詳細が載っています。ふむふむ、どちらも結構厳しい基準なんですな。今後の買物の参考になります。

朝用のクリームとの比較ですが、匂い(人口的な香りは付けていないとのこと)が大人っぽくてリラックスするような感じになっています。テクスチャーも重めですが、もちろんベタベタはしません。夏の間はイブロシェではない保湿クリームを使っていたので、これから朝夜のコンビで使うのが楽しみです。箱には26人の女性が使って、うち92%がアンチエイジング効果を実感しているとか・・・。26人っていう人数が若干微妙ですが。でも塗り終わった後のお肌はモチモチして、とても良い感じです。555コルナが割引で333コルナ(@1,650円)でした。安く買えて嬉しい!


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・Crème nourrissante mains (Nourishing hand cream) ★★★★★★☆(6つ星)

ビオのはちみつとナッツを使ったハンドクリームです。エコサートとビオコスメ印が付いています。98%の成分が自然由来で、そのうち13.5%がビオだそうです。はちみつはアカシアで、オーツ麦から抽出した成分とひまわり油も入っています。

はちみつとナッツということで、朝ご飯に食べるコーンフレークみたいな組み合わせです。軽めのテクスチャーで、伸びが良く浸透が早いです。はちみつ&ナッツの甘い香りがします。塗る前は老婆の手みたいにガッサガサだったのが、塗った後は赤ちゃんみたいにすべすべ&しっとり〜。第11回で紹介したアルニカのハンドクリームも優秀でしたが、こちらもなかなか良いです。ただこちらは成分がほぼビオのため、お値段が高いのが玉にキズ。149コルナが割引で99コルナ(@500円)でした。まあ500円でこれだけビオならば全然OKか。

・Baume lèvres nourrissant (Nourishing lip balm) ★★★☆☆☆☆(3つ星)

同じくビオのはちみつとナッツを使ったリップバームです。エコサートとビオコスメ印が付いています。ハンドクリームは素晴らしかったんだけど、こっちは使ってみての感動は正直そこまでないです。匂いもハンドクリームと違って軟膏っぽいお薬チックな匂いがします。でもまあ寝る前に塗って朝は調子いいので、機能的には良いのではないでしょうか。人工的な香りを付けていないということなんですが、リップだしもうちょっと使った時にアガる何かがあってもいいなあと思うのでした。125コルナが割引で89コルナ(@450円)でした。


イヴロシェ201393


たくさん買ったのでもらったおまけ。こういう景品よりも現品プレゼントの方が嬉しいのだが・・・。
ネックレスはスワロフスキーらしい。しかしおそらく姪っ子行き。

『ニューヨーク、恋人たちの2日間』ジュリー・デルピーはポスト ウッディ・アレン?

        



ジュリー・デルピー監督主演映画「パリ、恋人たちの2日間」の続編ということで観てみました。今回の舞台はニューヨーク。ジュリー・デルピー演じるマリオンは彼氏と別れて今はシングルマザーですが、新しい彼氏のミンガス(クリス・ロック)と彼の娘と一緒に暮らしています。

彼らのニューヨークのアパートに、パリからマリオンのお父さん(アルベール・デルピー ジュリー・デルピーの実のお父さん)と妹のローズ(アレクシア・ランドー)とその彼氏(アレクサンドル・ナホン)がやって来ることに。今回も仏米カルチャーギャップと家族のドタバタを描いた楽しい作品になっています。邦題には「恋人たちの」と付いていますが、恋人という甘い響きからは想像出来ないくらい、ちょっとおかしな人達の日常生活の話で「うざったい義理の家族たちの2日間」とでもいったら良いでしょうか。


※ネタバレします。


前の彼氏アダムと別れたフォトグラファーのマリオンは、職場(VOICEというカルチャー雑誌?の編集部)で知り合ったミンガスと付き合い同棲しています。二人は共に前のパートナーとの間に子供がいるんですが、1つ屋根の下で子供たちを一緒に育てています。前作からこれこれこういう理由で今こうなってるんです〜というのが人形劇で説明されてて、実にわかりやすい。この人形劇説明がラストにも使われていて、なんだかほのぼのするんですよ。

前作でマリオンは彼氏アダムのことを「グリズリー(クマちゃん)」と呼んでいましたが、今作の彼氏ミンガスは「コアラベアー(コアラちゃん)」になってました。どうやらマリオンは彼氏のことを動物例えするのが好きなオナゴのようです。クリス・ロックは妊婦ムービー「恋愛だけじゃダメかしら?」にイクメンパパ役で出ていましたね。

パリから来襲(?)した義理の家族、英語はなんとか通じてるみたいだけど自由過ぎだし破天荒過ぎ。ちょっと、いやかなりドン引きしているアメリカ男という構図は前作と同じなんですが、今回は相手方が自分の家に押し掛けて来ているので逃げようにも逃げられないという、ちょっと可哀相な感じです。クリス・ロックが始終「え、マジで・・・?」という顔をしているのが面白い。一番タチが悪いのは妹カップル(の彼氏の方)なんですが、電動歯ブラシは良からぬことに使われるし、小さな娘には教育上悪いことを吹き込まれるし、アパートの共用部分で悪さをするしで、警察に捕まって強制送還になったときはホッとしましたよ。

もともとマリオン自身がアーティストだし、普通の人とは違った女性なのですが。隣人のお小言をまくために仮病(それも命に関わる重病)をでっち上げるたり、自分の魂をオークションにかけた挙げ句、買った人から取り返そうとして殴り合いのケンカとか、常軌を逸しています。彼女の「魂」を買ったのが俳優のヴィンセント・ギャロ(彼自身を演じています)なんですが。デルピーとギャロのこの並び、遠い昔にどっかで見たことある〜この二人って付き合ってたんだっけか?と思ったら2000年の映画「GO! GO! L.A.」という映画で恋人役で共演していました。懐かしいぃ〜。

マリオンも変だけど、彼氏のミンガスもちょっと変なんです。彼はラジオDJなんですが、ネタの原稿書きに煮詰まるとオバマの等身大パネルと話し込んだりしているんですよ。要は似た者同士ってことなんでしょうか。ニューヨークでクリエイティブ仕事をしている人は、みんなどこか壊れているってことが言いたいのかも?

マリオンはギャラリーで個展を開くのですが、写真が一枚も売れません(寝てる人ばかり撮った微妙な写真ばっかり)。影響力のある批評家にもケンカを売っちゃうし、もう写真家生命も終わりか・・・と思いきや、隣人に不治の病だって嘘をついてたことが思わぬ大逆転を生んでしまうのです。「彼女はもうすぐ死ぬから、作品を買ったら死後価値が出るはず!」と隣人が作品を買ったら、それを聞いていた周りの人も買って全部売れちゃうんですよ。ここは、ニューヨークアートシーンって実はこんなものっていう風刺みたいな感じでした。

人形劇でも説明されていたけど、前作で出ていたマリオンのお母さん(マリー・ピレ ジュリー・デルピーの実のお母さん)は既に亡くなっているんですね。実際のマリー・ピレさんも亡くなっているんですよ。前作では若い頃の奔放な性の武勇伝をブロークンな英語で彼氏のアダムに聞かせていました(もちろんアダムはドン引き)。実のお父さんであるアルベール・デルピーもノリノリで可愛いけどちょっと困ったおじいちゃんを演じているし、ジュリー・デルピーはよいご両親に恵まれていますね。お父さんもお母さんも、綺麗な女優だけではなく監督の才能も持ち合わせた娘で、きっと凄く嬉しいんじゃないでしょうか。リアルでも素敵な家族なんだと思います。

常軌を逸していた行動を次から次に起こしていたマリオン、実は妊娠していたのです。彼女が家族のために朝クロワッサンを買いに行くシーンで、薬局のウインドーに「最近イラついていませんか?もしかしたら妊娠したのかもしれません」というコピーの妊娠検査薬のプロモーションが飾ってあるんですよ。それで検査薬を買うんです。

イライラの原因は妊娠のせいもあるけど、アパートの呼び出しブザーが壊れてるってことも一因のようで。ブザーが壊れていて、誰かが来るとビーッ!!!と部屋中にものすごい音が鳴り響くんですよ。修理の人を呼んでるけど全然来てくれなくて、キレて管理事務所的なところに電話するんですが、自分の名前を言うときに「デュプレです。だから、デュ・プ・レ!!!いい?DはディックのDで・・・」って説明するところが最高でしたが。

検査薬の結果は陰性でしたが・・・ラスト近くでトイレに入ったミンガスがゴミ箱に捨てられている検査薬を発見すると陽性になってるんです(アメリカの妊娠検査薬はこんなに適当か?!)。驚いたミンガスは家族を連れてセントラルパークを散歩しているマリオンのところへ走るんですが。妊娠のせいでホルモンバランスちょっとおかしくなったマリオンは、セントラルパークの塔の上に引っかかった鳩を助けようとしているんです。彼女はこの鳩が亡くなったお母さんのように思えて、鳩を助ければお母さんも成仏出来るから助けなきゃ!というふうになっちゃってるんですよ。塔から落っこちそうになるんですが、間一髪でお父さんと妹とミンガスが上から引っ張って彼女を助けるんです。

突然「今これをやらないと、後々不幸なことになってしまうのでは・・・」という妙な思い込みが生まれる時ってないですか?瞬間的に自分の中でゲンかつぎしなければならないことになって、妙な衝動に突き動かされてしまうときが数年に一回くらいあるのですよ。そういうときは大抵、精神的に不安定なときですね。やはり・・・。塔から落ちそうになっているマリオンを見てミンガスが「俺たちの小さなオバマが生まれるんだよう〜!」と言うんですが、オバマのママはたしかヨーロッパ系なのでした。

そしてメデタシメデタシ・・・の顛末が冒頭と同じく手作り感たっぷりの人形劇で語られる訳です。ヒネクレタ私は全てが上手く行って、み〜んなハッピー☆という終わり方が好きじゃないのですが、人形劇ソリューションは不思議と「よかったのう」と和んでしまいました。その後、「To Marie」ってジュリー・デルピーのお母さん、マリー・ピレへの献辞が出る訳なんですが、ちょっとそこで感動するんですよ。

この映画のレビューコメントで「ウディ・アレンがニューヨークを離れて以来、最高にスイートなロマンチックコメディ! -ガーディアン誌」というのがありますが、なるほどウッディー・アレンがヨーロッパの都市を舞台にして映画を撮りまくっている今、本作のようにニューヨークを舞台にしたちょっとシャレたコメディーはあまりなかったように思います。こんな映画の中のニューヨークが見たかった!と思っている人もいたのではないでしょうか。「最高にスイート」とガーディアン誌も褒めていますが、思うにジュリー・デルピー監督は甘辛のバランス感覚が良いのではないでしょうか。甘みだけじゃなくて、ちょっと塩味もプラス。そして全体的にいい感じになるという、スイカに塩、あんぱんに桜の塩漬け、みたいな塩梅に仕上がってますよ。今後も主演監督で映画を作って行って欲しいと思うのでした。

前作で妖精役だったダニエル・ブリュールですが、今回もなんかの活動家としてテレビで叫んでいました。ダニエル・ブリュールはソー様ことクリへムとF1レーシングの映画で共演していて、今プラハで色んな場所にポスターが貼られています。予告編が面白そうだったので観に行こうと思っているのでした。

チェコっとみつけた、こんなモノ:第23回 ブルチャーク(ワイン祭りレポート付き)

「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

今回のネタは、チェコ初秋の風物詩 ブルチャークです。ブルチャークとは発酵途中の若いワインのこと・・・なんだそうです。参考までに該当するWikiを貼っておきます。ドイツやスイスなんかでも飲まれているようですね。しかしブルチャークって名前の響きが、なんか洗練されてなくって田舎っぽいな〜。流通経路が発達してなかった昔はワインの産地でしか飲むことが出来なかったらしいので、もともとそういうものなんでしょうね。

しかし、発酵途中のワインって一体どんな味なんだろう・・・と興味しんしんです。夫やマミンカは「ブルチャーク?あれを飲むと頭がガンガンして、お腹も痛くなるし、次の日大変だよ〜」と、二人ともネガティブな反応を示すのでした。チェコ語の先生に聞いた所、まるでジュースみたいに飲みやすいわりにアルコール度数が高いらしいので、調子に乗ってグイグイ飲むと後で大変なことになるのだとか。

9月になるとチェコのあちらこちらでワイン祭りが開かれ、爽やかな秋空の下人々はブルチャークを飲んだり買ったりするんだそうです。ワイン祭り、去年は来たばかりでバタバタしていたので行けなかったけど、今年は行きたいなあ〜と思っていたら、プラハ先輩がお城周辺でやっているワイン祭りに行くので一緒にどう?と誘ってくれたので、お言葉に甘え同行させてもらうことにしました。


ブルチャーク

1杯 30コルナ(@150円)のブルチャーク。
プラハの街並を眺めながら、ナ ズドラヴィー!(乾杯!)


ブルチャーク9

ペットボトルでも売っています。1本150コルナ(@750円)でした。


ブルチャーク14

発酵が進むので、買ったらすぐ飲んだ方がよいそうです。
発酵中の飲み物なので、フタをゆるめに閉めておかないと開けたときに爆発するんだとか。デンジャラス!


ブルチャーク3

お城近くの公園にある建物が、ワインのデギュスタシオン会場として使われていました。
入場するのに20分くらい並びました。


ブルチャーク5

中はこんな感じ。ワイン屋さんが様々なチェコのワインを提供しています。
ワインにもよるけど、1杯400円くらいで地元のワインが飲めます。赤白ロゼ、色々あります。


ブルチャーク4

入口で入場料(いくらか失念)を払うと、オリジナルグラスをくれるので、これでワインを飲みます。
会場にはグラスを洗うマシンもあって、違う種類を何杯でも飲めるようになっていました。



ブルチャーク7

チェコの渋めの赤ワインを飲んだら、お腹がすいて来たので外の屋台でハルシュキをゲット。
ハルシュキはスロバキア料理で、ニョッキとハムとキャベツの酢漬けを合わせた軽食です。ワインと合う〜!
スロバキアはお隣ですが、チェコ出身の夫にとってもエキゾチックな料理なんだそうだ。



ブルチャーク13

民族衣装を着た人もちらほら!刺繍とポンポンのついたベストが可愛いオジさま。
民族衣装の子供たちも通りかかりましたが、食べ物を持っていたため写真撮れず。残念!



ブルチャーク15

プラハ城の衛兵さんが祭り会場をパトロールしていました。
これは夏服バージョン。個人的には毛皮の帽子を被った冬服の方がシックで好きかな〜。


ブルチャーク11

建物にもたれてワインを飲んでいたら、ヨチヨチ歩きの可愛い子が寄ってきました。
彼女が手に持ってるのはトルデルニークという筒状になった菓子パンです。


ブルチャーク12

「ねえ、あの雲・・・オバチャンに似てない?」とでも言っているのでしょうか・・・。
しかしチェコの子供もまるで作り物の人形のように可愛らしい子ばかりである。



食べたり飲んだりしながらのレポートだったので、なかなか「これは!」と思う写真が撮れなくて残念でしたが・・・。お天気が最高に良かったので(たぶん秋になる前の最後のピーカン的な陽気)、外で食べて飲んで最高に気持ちのよい日でした。屋台で食べたり飲んだりした後は、またブラブラ歩いて最後はお城近くのカフェで一休みしてから帰りました。

さて、ブルチャークのお味ですが・・・まるでジュースみたい!微炭酸のりんごジュースのようで、こりゃ〜何杯でもいけちゃうわ!!!という感じ。プラハ先輩によると、本当にりんごジュースで割って「ブルチャーク」として出している業者もいるんだそうです。それはそれで美味しそうだけど、悪いですねえ〜。りんごジュースぽいんだけど、なんかカルピスをちょっと入れた様な感じもして、まろやかで優しい風味もするんですよ。これ飲み過ぎると後でひどい頭痛を引き起こすだなんて、とても思えないくらい。美味しいな、美味しいな〜、本当に美味しいな〜。季節限定の旬の味ということで、旬のものや初物を珍重して飲み食いする日本人のマインドにもピッタリ来ますよ。こんな美味しいものが、初秋しか飲めないなんて〜!

この日は白ワインのブルチャークだけを飲みましたが、赤ワインのブルチャークもあるんだそうです。そして一口に白ワインのブルチャークと言っても、各ワイン農家ごとに味が違うから飲み比べも楽しいんだそうですよ。ここのブルチャークの後は、こっちのブルチャーク、とハシゴしていったらあっという間に酔っぱらってしまいそうですね。

私はブルチャーク2杯、ワイン1杯に留めておきました。帰りにトラムに乗ると、心配そうな彼氏に付き添われグデングデンに酔いつぶれた金髪チェコ女子の姿が!プラハの公共交通機関でほとんど酔っぱらいの姿を見ることはないのですが、ブルチャークの季節のトラムはほんの少しだけ日本の師走を走る終電にも似ているのでした。

9月に来チェコされる方は是非ブルチャークを飲んでみて下さい!イベントやお祭りのスケジュールはプラハ在住外国人向けサイトExpat.czなどで確認出来ます。

わたしの”捜索”料理:チェコ生まれの地中海風タブレ


地中海タブレ

プロのレシピにアレンジを加えた”捜索”料理です。

相変わらずタブレづいている日々です。今回は我が家の定番料理、名付けて「チェコ生まれの地中海風タブレ」のレシピです。これは我が家の定番メニューで、帰省時に日本の家族や友人に披露したところ思いのほか好評だった為、調子に乗ってしまいアップに至ったというわけです。

クスクスという食材、タブレというメニューの多芸多才っぷりですが、これは前にも書いたので今回は省略します。このメニューはゼロから"捜索”を重ねた訳ではなく、もともとあったレシピにアレンジを加えたメニューです。私のバイブル、口尾麻美さんの「クスクスっておいしい!」に掲載されていた、トマトとバジルのタブレに追加の具材としてツナとバルサミコ酢を足したものです。ツナを加えるのは夫のアイディアなので、「チェコ生まれの地中海風タブレ」としました。


材料:だいたい2人分
クスクス(@100g。お腹に合わせて増減)
プチトマト(10個くらい。お好みで増減)
オリーブ(15個くらい。お好みで増減)
ツナ缶(1個)
オリーブオイル(@大さじ2)
バルサミコ酢(@大さじ3)
塩(適量)
バジルの葉(@5枚。飾り用の葉はちぎらずにそのままにしておく)

1. フライパンにクスクスを入れ、1つまみの塩をふり、オリーブオイルをひと回しかけ入れる。
2. クスクスと1:1の割合になるように水を入れ、10分ほど置く。
3. プチトマトを櫛形に切る。
4. オリーブを半分に切る。
5. ツナ缶の水気をよく切る。
6. バジルの葉を手で細かくちぎる。
7. 3~6で下ごしらえした材料を大きめのボウルに入れ、塩、オリーブオイル、バルサミコ酢を加えよ〜く和える。
8. 1でクスクスを入れたフライパンに火をつけてパラパラになるまで煎る。
9. クスクスをボウルに入れて、具材とよく和える。バジルの葉を上に飾って出来上がり。

Tips:
・クスクスが少ないとサラダ風、多いと主食風になります。
・ツナ缶の水気が残ったままだとベチャっとして美味しくないので、鬼のように水切りします。
・オリーブは時間があればもっと小さく切った方が上品に仕上がります。
・バジルは包丁で切らると風味が落ちるらしいので、必ず手でちぎります。
・最後に、味見をして薄かったら塩、オリーブオイル、バルサミコ酢を加えて味を調整します。

日本の家族や友達に披露したところ、「これってチェコ料理なの?」と聞かれました。レバノン料理とイタリア食材のフュージョン料理といったところでしょうか。クスクスはグローバル食材なので、世界の様々な場所で様々な融合が生まれていることでしょう。友人のあみーごは「タブレット美味しかったよ!」と可愛いメッセージをくれましたが、タブレットじゃなくてタブレです。iPadの仲間ではありません(笑)。

『ムービー43』ヒューヒューって本当いい人なんだなあ・・・


                              



この映画のことを知ったのは「5時に夢中!」の夕刊ベスト8で取り上げられていたからです。「ヒュー・ジャックマンがノドに◯ン◯◯を付けた怪作」ということで、「なんじゃそら?!」と思っていましたよ。日付だけが本当の新聞、東スポのネタかと思っていましたが・・・本当に存在していました。

日本でのキャッチコピーは「レッツ、ドン引き!」ということです(笑)。いや〜、しかしな〜ヒューヒューが出ることは知ってたのですが、Aリストスターがいっぱい出ていて驚きましたよ。ケイト・ウィンスレット、ナオミ・ワッツ、リーヴ・シュライバー(夫婦で)、リチャード・ギア、ケイト・ボスワース、ハル・ベリー、ユマ・サーマン、エマ・ストーン、クロレッツちゃんことクロエ・グレース・モレッツ、テレンス・ハワード etc・・・えっ、ジェラルド・バトラーも出てたって?気付かなかった〜(アイルランドの小人役でした)。

そして皆さんもれなく「えっ、こんな役・・・やっちゃっていいの?」っていう事務所的にNGが出そうなものばっかり。しかしさすがはAリストスター、もう本当にきっちりお仕事されてます。きっちりバカやってるんですよ。プロだなあ・・・。そもそもこの映画も無名やB級俳優がやってたらタダのゴミ映画ですしね(苦笑)。「えっ、あんな人が?」というAリストスターだからこを成立するバカ映画になってるんだと思います。でなかったら日本で公開されることもないでしょうしね〜。

でも一番濃いエピソードがトップバッターになってるから、ちょっと尻すぼみな感じかも。とにかくヒューヒューがね・・・。世紀のイケメンスターで歌も演技もアクションもなんでもござれの、あのヒュー・ジャックマンがですよ?ノドに◯ン◯◯を付けた男をこの上なくナイスに演じてるんです・・・ヒューヒュー、いい人すぎるよ、アンタ!!あまりにこの映画のインパクトがありすぎて、近いうちに観ようと思っているウルヴァリンのノド元が気になってしょうがないよ!!そして◯ン◯◯を付けたヒューヒューをガッチリと困惑の演技で受けるケイト・ウィンスレットも本当素晴らしいですよ。やっぱりコメディーって演技力が備わっている芸達者じゃないとダメってのがよくわかるのでした。

ハル・ベリーにもびっくりしましたけど・・・。ハルさんは「キャットウーマン」でラジー賞主演女優賞に輝いた時も授賞式に来たらしいので、きっとすごくノリのいい人なんだろうなあ、うん・・・。オスカー女優の余裕ってやつでしょうか。にしても、そこまでやらなくていいのに〜って思ってしまいました。そしてクロレッツちゃんですよ。年端も行かない可愛い可愛いクロレッツちゃん、デリケートなお年頃のクロレッツちゃんにそんな下ネタ・・・。しかし普通に演じ切ったクロレッツちゃん、すごいなあ〜と感嘆のため息しか出ないのであった。「キックアス2」、楽しみです。

『エリジウム』ティッシュみたいな花が飛んでいたのは何故か・・・

        


帰国後バタバタしていて映画を観ることもままなりませんでしたが、久しぶりに夫と映画館へ行ってきました。ウルヴァリンが観たかったけど時間が合わなかったので「エリジウム」を鑑賞。日本帰省中は、ほぼ1日1本のペースで映画を消化して行っていましたが、今後は勉強などもあるので週末限定になりそうかなあ・・・・とちょっとブルーです。

マット・デイモン主演のSF大作なんですが、SFって結構英語が難しいんですよねえ。「クラウド・アトラス」しかり「スタートレック」しかり。字幕なしで映画観るのも2ヶ月振りくらいだし・・・しかし「エリジウム」はとても単純な話だったので、なんとかついて行けました(ちなみにキモサベIの英語リハビリ映画のおすすめは「ハンガーゲーム」だそう)。

今から150年後くらいの地球は、汚染が進み荒廃していてゴミ溜めのようになっています。ロサンゼルスに住んでいるのはヒスパニック系の住人ばかりで、メキシコのスラム街がどんどん北へ北へ拡大していってこうなってしまいました、といった印象。一方で富裕層はエリジウムという宇宙ステーションに移住しているんです。そこは自然と都市生活が共存する豊かなライフステージ(新築マンションのキャチコピーみたいだな・・・)。病はすべて、日焼けサロンのカプセルみたいなものに入ったら完治するという世界です。地球の貧乏人は、空に美しく浮かび上がるエリシウムの姿を指をくわえて見ているほかありません。

孤児院で育ったマックス(マット・デイモン)は、地球にあるロボット工場で蟹工船も真っ青な日々を送っています。この工場での労働描写がかなりブラック!従業員に命にかかわることをクビをちらつかせてやらせるし、その結果死にそうになっても「もう手遅れだから無理っしょ!」と見捨てるような会社なんですよ〜。まさに使い捨て!マックスは作業中の事故で被爆しちゃって5日間の命になっちゃうんです。あ〜ブラック企業、怖いな、怖いな〜。

マックスは友達のジュリオ(ディエゴ・ルナ)の紹介で、エリジウム不法入国ブローカーのスパイダー(ヴァグネル・モーラ)のところへ出向き、エリジウムへ行って治療をするために彼らのヤミ船に乗せて欲しいと頼みます。その引き換えに、エリジウム全体を制御するシステムのプログラムを盗む仕事を引き受けざるを得ないことになるのでした。

このスパイダーという男が不法入国の闇ビジネスを仕切っていて、難民をエリジウムに送り込む役割を果たしているわけです。不法入国船に我先にと飛び乗る貧乏な移民希望者たち。そこには病気になった子供をかかえた母親も乗っている訳ですよ。エリジウムに行ってカプセルに入れば完治するんですから、皆必死です。すし詰めになって命がけで行くわけなんですが、不法入国船に乗っている人がほぼヒスパニック系なので、これって地球=メキシコ、エリジウム=アメリカ(の豊かな都市部)ってことかいな・・・と社会情勢に疎い私でも思う訳なのです。

一方エリジウムには不法移民 水際防止大臣みたいな冷徹なデラコート長官(ジョディー・フォスター)がいて、しっかりと不法移民をブロックしているんですね。彼女はクルーガー(シャルート・コプリー)という荒くれ者風なエージェントを使って、そいつにヤミ船を撃ち落とさせるわけなんです。もちろん乗船していた人達は全員死亡ですよ。

工場で起きた事故で余命5日のマックスは人体改造されて、ロボコップみたいな強さを手に入れるんです。なんか脊髄に機械が埋め込まれてて、脳がパソコンのHDみたいになってるし、腕や脚に色んなものが付けられていて、かなり痛そうです(手術方法がまたプリミティブで痛そうだった)。マックスが働いていたロボットメーカーのブラック企業はエリジウムのシステム開発も請け負ってる風で、その社長(ウィリアム・フィクナー)からデータをハッキングするんですね。もともとその社長とデラコート長官がエリジウムの大統領(ファラン・タヒール)に向けてクーデターらしきことを企んでいたっていう前置きもあったりします。

で、社長を襲ってエリジウムの根幹プログラムをゲットしたものの追われる身になったマックスは、幼なじみで看護士のフレイ(アリシー・ブラガ)の元に逃げるんですよ。二人は幼い頃に孤児院で知り合い、将来一緒にエリジウムに行こうね!と約束した仲だったのですが、長年疎遠でその間にフレイはシングルマザーになっていたんですね。で、彼女の娘も重病で彼女もエリジウム行きを切望していたのです。マックスは彼女の娘を助けることが出来るのか、そして自分自身も・・・というお話です。



※以下ネタバレします。



ぶっちゃけ、面白さはあんまり・・・そこまで・・・といったところです。マット・デイモン頑張っていたんだけど、そこまで彼に入れ込めなかったというか。私の好きな苦労描写は、それこそいっぱいあるんですけどね〜。なんでかなあ。

ブラック工場の事故であと5日の命になってしまったマックスなんですが、5日というタイムリミットがある設定をあんまり活かせていない様な気がしましたねえ・・・。一体今が何日目なのか?あとどれくらいの時間が彼に残されているのか?が観てて全然わからないのですよ。なんならロボコップ化する手術のときに、お知らせタイマーみたいなのを腕時計みたいに埋め込んでおけばよかったのに〜って思います。そのデジタル画面を映すことで「ああ〜、あとX日X時間X分X秒しかないっ!早く、早く〜!」っていう「TIME」みたいなタイムリミット・ハラハラ効果が出せたのに、もったいない気がします。

未来の地球はスラム化されていて、ほとんどがヒスパニック系住人(ロスではってことだけど)。白人なのはおそらくマックスだけです。ここも不思議っちゃ不思議。友達も近所の人もみ〜んなヒスパニックで、なんでマックスだけ白人?と違和感があるので、おそらくその説明があるのではと思っていたんですがナシでした。エリジウムは白人ばかりなんですが、そこではフランス語を話してたりするんですね。夫は「フランス語を話すことがイメージ的にステータスだからなんじゃない?」と言っていましたが。ジョディー・フォスター自身がフランス語が堪能なので、恐らくそれが大きいのではないのかなあと思いました(自分が出演している映画の仏語吹き替えもやっているらしい)。東アジア系はロスにもエリジウムにもいなかったような。もう絶滅してるってこと?

理想郷のエリジウム。遥か地球から見上げた姿はまるで夕方に見る白いお月様のように、はかなげで綺麗です。しかし、どれだけエリジウムが凄い場所なのかって説明もちょっと足りないんじゃないかな〜。先進医療があるのは確かにわかるんだけど・・・それだけ?って感じがしました。まあ他の要素があるとゴチャゴチャするから先進医療だけでいいっちゃいいのかな。あとエリジウムの豪邸のセキュリティーが甘い様な気が。植木鉢でガラス割って侵入できるわ、アラームはならないわで、なんだか緊迫感に欠けるのでした。

マックスの友人ジュリオを演じるのはディエゴ・ルナ。「ミルク」でゲイを演じていた為、またゲイでは・・・と思ってしまいましたが(おさげしてたし)。しかし彼をずーっと見ていて「誰かに似ている、誰かに・・・」とモヤモヤしていたのですが、インドネシア人の友人SL氏に似ているということがわかってスッとしました(笑)。

ジョディー・フォスターが雇っている傭兵兼エージェントみたいなクルーガー役の俳優さんは、一体誰なんだろう〜?と思っていました。南アフリカの方なんですね。すごくなまっていて台詞聞き取りに苦労しましたよ。南アフリカなまりってアイルランドなまりと似てませんかね・・・?このクルーガーも、もうちょっと不気味さというか厄介な敵という感じに描ければもっと面白くなったんじゃないかな〜と思います。幼なじみの彼女に手を出そうとしたりしてたけど。

身体にくっついたポータブル爆弾が爆発して肉片になって飛び散ったりしてたんですが、コレもうちょっと色んなバリエーションで見たかったなあ〜。あと、戦いでグチャグチャになった顔面も日サロマシーンみたいなので修復出来るんですよ。この修復過程もグロくて面白かったので、もっと見てみたかったです。この顔修復は、なんだかシュワちゃんの「トータル・リコール」を思い出してしまいました。

ついにエリジウムの中枢までやってきたマックスはクルーガーと死闘を繰り広げるのですが・・・。彼らが戦う近未来風なメタリックサイバー空間になぜか、桜(梅?)の樹があるんですよ。メカチックなビルからキノコみたいにニョキーって何本も生えてるんです。しかも質感がクレープ紙みたいで、わりと適当に作った感じ・・・(幼稚園の謝恩会なんかのデコレーションレベル)。で、その近未来空間で花びらを散らせているわけなんですよ。花びらもなんかちり紙みたいな質感で、ゴミっぽいっちゃゴミっぽい・・・。鼻をかんだ後のティッシュがひらひらしてるみたいに見えるんですよね。なんだ、コレ?!という感じで違和感が拭えませんでした。クルーガーが日本刀みたいの持ってたりしたので、日本オマージュ的な「もののあはれ」演出なんだろうか・・・。にしては幼稚園の工作みたいな稚拙さだし・・・謎です。

で、自分の命と引き換えにマックスはエリジウムのシステムを再起動。富裕層だけのエリジウムがみんなのエリジウムになるわけです。地球から貧乏人がわんさと宇宙船に乗ってやってくるわけですが・・・。エリジウムでは、ほぼ不老不死みたいなものなので人が溢れてしまうのでは?そもそも彼らには住居もないわけだし、治療しようにも日サロマシーンを金持ちに貸してもらわないとなりませんよね。そして現エリジウムが汚染荒廃して次なるエリジウムを建設ってなっていくんじゃないかな〜という、な〜んかスッキリしない終わり方でした。まあマックスのお陰で幼なじみの娘や地球で苦しんでいる人々は助かったんですけどね。

同じくブロムカンプ監督の出世作「第9地区」ですが、まだ観ていません・・・。この映画も南アフリカなまりの英語なのでわかりにくいのだそうです。日本に帰ったときにレンタルしようかな。

A/Wのカタログ撮影は、プラハがお洒落

キモサベのumekoからもらった情報ですが、グレース コンチネンタルの秋冬カタログがプラハで撮影されているそうです。WEBカタログはこちらから!


ストラホフ修道院、プラハ城まわりの路、カレル橋などの中世ムード漂うロケーションでのカットもありますが、キュビズム建築やキュビズム美術館、キュビズムカフェ(グランド・カフェ・オリエント)など、キュビズム独特のカクカクした意匠が印象的なロケーションをメインにして撮影されています。お洋服の雰囲気とも合ってるし、とても素敵なカタログでした。

そういえば、数年前のドゥーズィエムクラスの秋冬カタログも撮影地がプラハでした。まだカタログを大事に取ってあったのです。写真の写真になってしまいますが、旅情をかき立てられるムーディーな写真なのでここに載せてみたいと思います。


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2008年、ドゥーズィエムクラス秋冬のカタログです。
旧市街広場、ティーン教会の前ですね。



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モデルちゃんはチェコ人ではなくロシア人でした。
旧市街広場には、このような観光向けの馬車が客待ちをしています。


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場所はわからないけど、石畳とくすんだパステルの家がプラハっぽいです。



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う〜ん、プラハ城の中にある聖ヴィート教会の扉の前かな〜?



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先に出たのと同じく旧市街広場です。



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お城の周りに縦横無尽にある路のひとつでしょうか。



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後ろの壁はレンガを模しただまし絵になっています。



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後ろの橋は有名なカレル橋。ブルタバ川には本当に白鳥が住んでいます。
人間に慣れていてグイグイと積極的にエサをもらいにくるので、ちょっとビックリします。



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プラハ中央駅にあるカフェかな?



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同じく中央駅のカフェと思われます。アールヌーヴォー調のとても美しいカフェです。
今年の春は修理の為に閉鎖されていたけど、今はどうなのかな・・・?



2Praha9.jpg

お城周りの路と思われます。プラハのランプはオレンジ色で夜はとても幻想的です。



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同じくお城周りの路のようです。夜のプラハは魔術的な魅力に満ち満ちています。
治安も良いので、夜のそぞろ歩きをしてみて下さい。



2Praha15.jpg

おそらくシナゴーグかな?



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カレル橋の上です。恐らく早朝に撮ったのでしょう。
私はモデルちゃんがはいているのと同じミッシェル・ヴィヴィアンの靴を買ってしまいました。


どうです、キモサベの皆さん!プラハに来てみたくなったでしょうか・・・?私はとりあえずキュビズム博物館とグランドカフェオリエントに行ってみたいと思います!

Special Thanks to umeko

CREA Traveller Unforgettable Praha 偉大なる王を戴く王国へ 泣かせるプラハ 幻想のプラハ城巡り 美しい旋律が響く四大劇場 旧市街ラビリンスを探検 悪魔の水路からカンパ島へ 文豪が愛したスタラー・フチの森 最旬・可愛い雑貨&カフェ (表紙キャプション)  

プラハに刻まれた記憶を巡る旅 プラハの夜は音楽とともに更ける ボヘミアの森の温泉リゾート 素顔のカフカ ちょこちょこチェコ案内 チェコ雑貨に夢中 プラハ郊外の小さな町へ (目次より引用)

クレア・トラベラーシリーズのプラハ特集は、とにかく写真が綺麗で雰囲気たっぷり。非常に美しいプラハの街並を眺めているだけでも楽しいです。王道の観光名所に加えて、劇場や音楽ホールの情報もあるので本場のクラシックコンサートやバレエ、オペラを観たいという人にはおすすめです。もちろんおしゃれなレストランやショップ情報も。電子書籍ならスマートフォンやタブレットに入れて持ち歩けるからラクチンですね。

日本帰省時に買ったお洋服の記録〜2013夏

しばらく更新が滞っていてすみません。こちらに帰って来てから、新しい学校が始まったりで少しバタバタしていました。さてさて、買ったもの備忘録のこのコーナー、日本帰省時に買ったお洋服をシコシコと記録していきたいと思います。

ピアス

・タンザナイトの扇形ピアス (made by 浦鉄)

トップバッターはキモサベの浦鉄さんにプレゼントしてもらったピアスです。帰省時に会って、一緒にアクセサリー屋さんなどをブラブラしているときに「今、扇形のピアスを探しているんだよね〜」とポロっと言ったのを覚えていてくれた浦鉄さん。なんと次に会ったときにコレをプレゼントしてくれたのでした。仕事から帰った後、2時間くらいで作ったとのこと。すごい・・・すごいよ、浦鉄さん!!アクセ作りの名手、浦鉄さんは前にもファーティペット付きのパールネックレスというモードなものを作ってくれたことがあるのです(もちろんチェコにも連れてきました)。

タンザナイト(タンザニアの夜)という名前はティファニーが名付けたんだそうです。その名前の通り、タンザニアにある鉱山でしか採れない石なんだそうな・・・。以下引用:「ネガティブなエネルギーを、ポジティブなものに変換する力に優れるとされ、周囲からの影響を受けずに、自分自身の良い部分を上手く表現するのを助けるといわれます。過去からの悪いパターンを克服し、良いパターンに変えていく為に、とても有益な石とも言われます。(引用もとはこちら)」再び異国で新しい生活に飛び込んで行く私にぴったりじゃないですか?

上の方にソロで付けられたクリスタルも効いていて、さすが浦鉄さんセンスある〜といった感じ。現在は、とあるキャラクターのスポークスパーソンを勤めている浦鉄さん。アクセサリーデザイナーデビューが待たれるアーティストでもあるのでした。



バッグ

・トートバッグ (kate spade)


通学用にゲット。楽天で18,000円くらいでした。このトートバック Fliker は色違いでゴールドも持っていて、使い勝手がいいしモノがザクザク入るのでリピートしました。教科書、ノート、筆箱、メガネ、ポーチ、財布、お弁当(サンドイッチ)が入る収納力は素晴らしいです。開閉部分はホックだけなのですが、中にファスナー付きのポケットがあるのでセキュリティー的にも安心(前よりも少しポケット部分が大きくなった様な気がします)。

プラハではハイブランドのバッグを持つと悪目立ちしてしまうような気がするので(関連記事:プラハでプラダは気をつけて?)、kate spadeくらいのブランドが丁度いいっちゃ丁度いい気がします。kate spadeはヨーロッパだとイギリス、ドイツ、ベルギーにしかないようなので、きっと殆どの欧州人はどんなブランドかわからないと思いますが、それで良いのです。持って歩く時、ブランドタグを内側にして持つクセがついてしまいました。



服7

・ボーダーシャツ (Saint James)

テッパンの普段着、セントジェームズのボーダーシャツをもう1枚買いました。これで通算5枚目です。3シーズン活躍するし、洗濯するほどに味が出るしで最高じゃないですか?ヨーロッパの屋内は暖房設備が行き届いているので、ウールやカシミヤのニットだと微妙に暑かったりします。そんなときにはやはりコットンのセントジェームズという感じでついつい手に取ってしまうのです。赤いルージュにマニキュアで、ちょっとパリジェンヌ風に着るのが可愛いと思います(って、周りは誰もパリジェンヌ風だとは思ってないだろうけど・・・)。




服6

・ニット (IENA)

ザックリとした編み目で黒と白が混ざった様なニットを、春から探していたんです。ファストファッションで探していたんだけど、どうもしっくりと来るものがなく・・・。帰省時に久しぶりにイエナに行ったら、夏のバーゲンの残り物でコレを発見し、半額だったので買いました。プロパーだと15,000円くらいでした・・・恐ろしや!!!ボルドーやマスタード色したパンツに合わせたり、ショートパンツ+ニーハイブーツを合わせると可愛いと思います。しかし、つくづくニッポンのアパレルメーカーの服って本当に高いよなあ〜とため息。これからは夏と冬のバーゲン時に照準を合わせて帰国しようかと思うのでした。



服2


・ワンピース (FOREVER 21)

渋谷、我が青春のHMV跡に出来たFOREVER 21にて購入。インド風の花柄が入っていて「ワイが着ずして誰が着るんや〜!」と購入。2,580円でした。安い・・・。私、いい年ぶっこいた大人なんですけどね、やっぱりFOREVERは素晴らしいですよ(まあモノによるけど)。半袖じゃないワンピースも3シーズン着られるし、便利です。あと、コーディネートを考える必要がないので、それも便利です。ワンピースは通年でいつでも募集をかけています。



服3

・チェックシャツ (FOREVER 21)


ららぽーと横浜の中にあるFOREVERにてゲット(ちょっと写真ブレちゃってますが・・・)。まさにこういう赤いチェックシャツを求めていて、一目で気に入って買いました。1,980円で感動。イエナとかでもこういうチェックシャツ売っていましたが、余裕で一万円越えちゃっていたので・・・。黒いスキニー、黒いエンジニアブーツ、黒いアウター(レザージャケットかジムフレックスのボアパーカ)で、なんだかケイト・モス風?と自分では思い込んでいます。



服4

・ブラウス (BEAMS)


銀座のBEAMSで母親に買ってもらったバーゲン品。半額で7,000円くらいでした。いい年ぶっこいて母親に服を買ってもらうなんて・・・帰省中だから甘えてみました(照)。既にヨーロッパは寒くなってるので、出番は来年までありませんが・・・。こういうキレイ色もたまにはいいかな。日本ではカーキ色やデニムのショートパンツを合わせていました。しかしショートパンツが履きたくなる気候って開放的で良いですよ。今年の夏も猛暑だったけど、私はジリジリと暑い日本の夏を楽しみました。

以上、帰省時の日本で買ったものでした。

チェコっとみつけた、こんなモノ:番外編 日本でみつけた、こんなモノ〜能作の錫製バスケット&かさ張らない日本土産


「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。今回は番外編ということで、日本で見つけたカサ張らないお土産にちょうどいいモノを紹介したいと思います。

日本から義理の母マミンカへのお土産として能作の錫(スズ)製のバスケットを買いました。実は日本の実家にも違うサイズのバスケットがあって、家族皆お気に入りの一品なのです。どうしてそんなに気に入ってるかと言うと・・・このバスケットは変幻自在にグニャグニャと曲がって面白いから!純度の高い錫はとてもフレキシブルで、好きな形に曲げることができるのです。このバスケット、買ったときは平面なんだけど手で簡単に立体的になるので持ち運びも簡単です。

錫は錆びにくく、抗菌作用が強いことから、昔から杯や食器に使われて来たんだそうですな。錫の質感もすごく綺麗。銀のようだけどなんだかニュアンスのあるパキっとしたシルバーが清々しい印象で、いつまでも眺めていたくなります。錫のインテリアブランドというとマレーシアのロイヤルセランゴールが有名ですが(フォトフレームをいくつか持っています)、能作の錫製品とはメタリックな質感が少し違う感じがします。能作の方がよりクールで繊細なような気がするのはやはり錫100%だからでしょうか。さすがニッポンの製品という気がします。

能作というブランドは、富山県高岡にあって錫の鋳造技術は400年以上の歴史があるのだそうです。このバスケットの他にもクールな錫インテリアグッズがいっぱいで、目移りしてしまいます。日本の技術&デザインでかさ張らない、外国のお友達へのプレゼントに最適というわけです。日本だと有名デパートの食器/インテリアコーナーで取り扱いがあるようです(私は伊勢丹で買いました)。

とにかくこのグニャグニャはやみつきになるので、日本の実家ではわざわざバスケットの中に入っていたモノを出して、グニャグニャさせるのが流行っています。実はヒーリング効果もあるのかも・・・。チェコのマミンカやバビーチカ、姪っ子も「うわ〜、すっごく面白い!」と争ってグニャグニャさせていました。


能作
 
買った時は2D状態。


能作2

グニャ〜っと3Dに変化中。


能作3

バスケットの形になりました。


能作5

バナナを入れてみました。


能作4

オレンジを入れてみました。

余談:日本の友人に「外国人の友人知人へお土産を持って行くのに、かさ張らないもので何かいいのないかな?」と聞かれることがあります。私が今までに持って行ったのは、藍染めのランチョンマット&コースター、螺鈿の飾りが入ったお箸、和柄のクッションカバー、掛け軸(高価なものではない、漢字が墨で書いてあるもの。意味も一緒に伝えるとイイ感じに)などなど・・・。リアルに喜んでもらえたのかはわかりませんが・・・。

おなじくかさ張らないシリーズで、海外在住の日本人にあげると喜ばれそうなものを下記に挙げてみます。

・お茶漬け(永谷園とか。定番鮭茶漬けもいいけど、地方限定だったり具が豪華版なものだと喜ばれます)
・固形のカレールー(「こくまろ」なんかの、いわゆるニッポンのカレー。海外で買うと高いから)
・ふりかけ(同じく海外で買うと高いから)
・おかか(軽いし喜ばれるし最高じゃないですか?)
・和風スパゲッティーソース(袋入りで混ぜるだけのもの。たらこ、高菜、納豆など。イカスミなんかも嬉しい)
・インスタントおみおつけ(定番ですが・・・。まつたけ風味のお吸い物なんかもGood)
・インスタントお汁粉(お餅入りのもあったりして思わず涙)
・カリポリ納豆(乾燥してフリーズドライになったアレです)
・カリカリ梅(もしくは干し梅。ジップパックになってて便利ですが、中国製ばかりなのが玉にキズ)
・都こんぶ(映画のお供にはポップコーンよりも都!)
・柿の種(現地人が来るホームパーティーでつまみに出すと、ネタになります)
・和菓子パック(町内会の集会なんかで出される小さい和菓子が詰め込まれたパック。和菓子は本当に貴重だから)
・あぶら取り紙(よーじや、まかないこすめなどの老舗和コスメブランドの。パウダー入りのも嬉しい)
・温泉のもと(粉末になった「日本の名湯」シリーズとか。バスソルトではなく日本の温泉ってのが嬉しい)



『ローン・レンジャー』11分の列車アクションにガッカリ

        


帰省中にキモサベIと観賞してきました。丸の内ピカデリーにて朝イチの回。丸の内ピカデリーってものすご〜く広いしスクリーンが大きいですね!なんか昔の映画館って感じでちょっとテンションが上がりました。アクション大作を観るにはうってつけの劇場だと思います。

観賞前に千疋屋でフルーツサンドを購入。1,000円するのですが、一箱に二人分くらいの量が入っていたので一人500円と考えるとオトクかも。フルーツはさすが千疋屋のクオリティーだし、生クリームもパンも美味しかったですよ。これからは銀座で映画を観る時は千疋屋のフルーツサンドだと心に決めたのでした。

さて映画ですが、結構宣伝してたので「あ〜ジョニデの新しいパイレーツオブカリビアン的な映画なのね〜」というボンヤリ知識はあったわけです(しかし私はパイレーツオブカリビアンを観たことがないのだった)。ラスト11分の列車アクションが映画史に残る出来って宣伝されていたので、まあこれだけでも観てみようじゃあないか、と特に期待せずに出かけたのですが、そのラストも「別に・・・」という感じで、映画自体は期待はずれでした。

かったるいので、あらすじは省略しますが100年くらい前のアメリカで先住民のトント(ジョニー・デップ)と、ローンレンジャーことジョン・リード(アーミー・ハマー)のデコボコ・コンビが悪い奴をやっつけるという話です。異なったカルチャーを持つ二人ということで、カルチャーギャップをネタにしたバディムービーなのかなって思ってたんですが、全然そんなことはなく。ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」みたいなブロマンスっぽい感じもあるのかなって思ってたんですが、これも全然そんなことはなく。

ドンパチアクションを期待していたのに、ラスト11分の列車アクションシーンまでこれといって息を呑む様なアクションもなく。で、ラスト11分までお預けになっていたアクションで圧倒的なカタルシスが来るというわけでもなく。結局、ダメじゃん!って感じなんですが・・・。アクションが思ったよりも全然少なかったし、朝イチだったので眠くて眠くて仕方なかったです。

ジョニー・デップは白塗りで、演技もワンパターンっぽかったので「ジョニデ、この仕事楽だったんじゃないかな〜」って思ってしまいましたよ(笑)。相方のアーミー・ハマーさんは初めましてなんですが、マスクをつけた顔がエロい!エロいんですが、もともとの素顔は法律命の若者なんですね。悪い奴は法に裁いてもらわなきゃっていう近代的な考えをしているお坊ちゃんなんです。でもお兄さんを殺されたりして色々あってアウトローのローンレンジャーとして生きて行く決心をするんですよ。彼のヒーローとしての成長物語でもあるんですが、なんか成り行きまかせな感じでフニャフニャだったな〜。法律ばかり勉強していた人が、急に走る列車の上で馬を爆走させたり出来るもんなのかな〜とも思いましたが。素顔はイケメンだし、マスクした顔はエロいしでいくらでも萌えキャラに化けそうなのに、なんかもったいなかったです。

その他のキャストでは象牙の義足を持つ怪しげな居酒屋の女将、ヘレナ・ボナム・カーターがよかったですね。この義足にはやはりというか仕掛けが備え付けられていて「プラネット・テラー」な展開になるわけです。ジョニデとヘレナは「スウィーニー・トッド」でも共演していましたが、スクリーン上の相性が抜群ですね。また二人で一緒に何かやって欲しいです。

アクションシーンらしい見せ場がないままジラされて、ジラされてラスト11分の列車シーンまで引っ張って、引っ張って、引っ張り続けられていたので、やはりどうしても期待値が上がってしまうんですよ。ひょうきん族のテーマ、もといウィリアム・テル序曲がかかって、「これから始まるぜ〜!」ってテンションは上げられたものの、最後まで観て「え〜コレ〜?」って言う。晩のおかずがハンバーグだって聞いてウキウキしてたのに、出て来たのはおからハンバーグだったときみたいなガッカリ感。ローンレンジャーがアクションしている後ろを白塗りのジョニデがハシゴを登っているシーンは笑ってしまいましたが。

観賞後、キモサベIが「aitanがこの映画に出るとしたら、シルバー(白い馬)役だな」と1人で納得したように言っていました。ローンレンジャーが「ハイヨー、シルバー!」と言うシーンがあって、「あれ〜この台詞どっかで聞いたことある〜」と思って記憶の糸をたぐり寄せた所、映画「紅の豚」でトニー・カーチスが言ってましたね。ローンレンジャーはアメリカで昔からあるラジオドラマなんだそうですよ。だからきっとトニー・カーチスもそれを聞いていたんでしょうね。

ということで、期待はずれだった一作だったのでした・・・。しかしひょうきん族のテーマ、もといウィリアム・テル序曲ってやっぱりテンション上がってウキウキするし身体を動かしたくなりますね。毎週土曜に聞いていたし、運動会の徒競走でも使われていたしで血湧き肉踊るとても懐かしいチューンです。映画館を出た後はこの曲が頭の中をリフレインしてしまいました。ひょうきん族と言えば「ことの終わり」でもひょうきん族ネタがありました。神様がバツ印を作っている画像をゲットしラインのスタンプ代わりに使っています(笑)。

さて、本作までが帰省時に観た映画です(もう日本から帰ってきました)。今後は通常営業に戻って映画以外のネタもアップしていきたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』誠実な国産BSOL映画

        



帰省中に私が一番観たかった邦画が本作である。今年の三月に公開されて、夏にはもうド田舎の名画座くらいでしかやっていないだろう・・・と思っていたところ、帰国の少し前にDVDがリリースされたのでレンタルしたわけです。

もともと原作のファンだったんですよね。ブックオフで100円で買った「すーちゃん」が面白かったので、続編の「結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日」と「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」も読みました(どちらもブックオフ100円)。さくらももこの絵を100倍くらいシンプルに薄めたようなヘタウマの絵で、妙齢女子が「セックスしたいな」とかつぶやいてるんですよ。これの感覚にシビレたというか「うわ〜、なんか、リ・ア・ル〜!」と軽い衝撃を受けたのを覚えています。

シングルの30代〜40代女性の仲良しグループの恋と友情を描いた作品というとSATCですが、「すーちゃん」はまさにSATCのニッポン・リアル版だと思うんですよね。そら舞台設定なんかは全然違いますよ。すーちゃんはコラムニストではなくカフェの雇われ店長だし、東京のワンルーム家賃くらいするピンヒールではなく常識的な値段で買えるフラットシューズをはいているし、様々なメンズとアバンチュールを楽しむどころか彼氏が5年もいません。しかし、悩みつつも仕事や恋と向き合って生きていて、女友達と固い絆で結ばれてお互いに思い合ってるという本質はSATCと同じだと思うんですよね。

ただキャスティングを見て「あ、これファンタジー映画かも」って思いました。すーちゃんに柴崎コウ・・・。原作のイメージだと、すーちゃんは森三中の黒沢かずこさんなんですがね〜。まいちゃんもさわ子さんも「クロサワ映画」(未見)に出てた方々みたいなイメージなんですよ。光浦さんとか大久保さんとか椿鬼奴さんとか。だから「すーちゃん」なんだけどオナゴ向けにシュガーコーティングされた別物になっているんじゃないかという不安もあったわけです。

しかし、それは杞憂でした。原作の骨組みを利用しつつ、上手に話を膨らませてドラマにし、回収しているので「疑ってゴメン・・・」という感じ。3女優もナチュラルに役に溶け込んでいて素晴らしかったと思います。観賞後は爽やかで、じんわりと暖かい気分に(この私が)。大変誠実な日本産BSOL映画と言って良いかと思います。


※ネタバレします。



すーちゃん(柴崎コウ)は、長年彼氏がいないカフェの店員。まいちゃん(真木よう子)は美人で仕事も出来るOLだけど不倫中。さわ子さん(寺島しのぶ)は、在宅で仕事をしながら母と一緒に祖母の介護をしている。3人は長年の友達で、この3人に起こる1年間くらいの出来事を追ったお話です。

最初のシーンで3人が森でピクニックするんですが、突然うさぎさんが出てくるんですよ。「あ〜!うさぎだ!」とか言ってなんかほのぼのメルヘンな雰囲気に包まれるんですが、な〜んか嫌な予感がすると思ってしまったんですね。うさぎだぁ?オマエ、こんなうさぎごときで女子供が喜ぶとでも思ってるとはオメデタイ奴だな!ケッ!きっと映画も女子供向けのスイーツ仕上がりになってるに違いねえ!と思ったんですが、違いました。ごめんなさい。

主人公のすーちゃんは、料理が大好きなオナゴ。カフェの社員で、地味だけど周囲から頼りにされています。本社からやって来る中田マネージャー(ARATA改め、井浦新)に片思い中。うまく行きそうな感じだったけど・・・という話。すーちゃんが柴崎コウかよ!って思ったけど、意外と合ってる!柴崎さんは美人だけど色気がないので、彼氏が長年いないという設定にも納得出来ちゃうんですよ。

面倒なアルバイトの扱いもちゃんと出来てるし(そういやヤング・サエコみたいな子がいたな)、オーナー(木野花)からも頼りにされています。ただ、同じ社員の岩井さん(佐藤めぐみ)からはさり気な〜く面倒な仕事を押し付けられたりもしています。原作では中田マネージャーに片思いしてるだけなんだけど、映画では結構、中田マネージャーもすーちゃんのこと好きっぽい気がするって感じなんですよ。中田マネージャーのキャラクターのふくらませ具合がよかったですね。

なんかいい感じになっていた二人なんですが(それでもあわい、あわ〜い感じなんですけど)、突然に同僚の岩井さんから「結婚するから退職するの」って告げられるんですよ。「そうなんだ、おめでとう!でも、続ければいいのに・・・」とすーちゃん。「相手がね、中田マネージャーなの」と岩井さん。・・・「落ち込むのは、帰ってからにしよう」←(すーちゃんの心の声)。恋が始まる前に、ふられてしまいました。

まいちゃんは、OA機器だかなんだかを作っている会社の営業部で働いています。美人で仕事が出来る女だけど、妻子持ちと不倫中。美人だから取引先の人当たりもよくって、不祥事のお詫びに同行させられたりして大変そうです。「この度は、まことに申し訳ありませんでした!」と上司と一緒にお辞儀しながらストレッチを両立させたり、独身ということをネタにされて笑顔で対応しつつも「あ〜、コイツら死んでくれないかな〜」と思ったり、美人で仕事が出来る女のまいちゃんだけど、ここでグっと親近感が。働く女性のオフィス百景・・・という感じでリアルです。職場の腰掛け後輩OLからはさり気なく「もうババア」みたいなことを言われたりして、女にも外に7人の敵(人によてはもっと多いだろうが・・・)がいるんですよ。

まいちゃんは妻子持ちと不倫をしていて、潮時だと思っているんだけど独り身に戻るのも微妙で、なかなか別れられないという負のループに陥っています。不倫相手が忘れて行った腕時計を「これ防水なんだよね」と言って、水を張ったタッパーの中に沈めて冷凍庫に入れちゃったりして、かなり病んでる感じ。

そんなすーちゃんとまいちゃんが帰り道偶然出会って、自転車の二人乗りをするシーンで思わず泣いてしまったわけなんですが。まいちゃんが携帯メモリーから不倫相手を削除するんです。最初は強がっていたんだけど、前に乗ってるすーちゃんの腰にぐっとしがみついて泣いちゃうんですよ。で、すーちゃんも中田マネージャーにふられたことを話して、「泣いちゃおっか?」「うわああああん!」って全速力で自転車こぎながら二人で泣くんですよ。観ていた時は、失恋して可哀相って思って泣いてたんだけど、今考えてみると二人の友情が美しくって涙を流したのかもしれません。一緒に思いっきり泣ける友達がいるって、素敵やん?(紳介風)自転車二人乗り疾走号泣なんてのも青春(最近は青春期間が伸びているのである)の1ページですよ。原作にないシーンですが、よく出来てるなと思いました。

一方、さわ子さんは在宅でWEBデザイナーのような仕事をしながら、お母さん(銀粉蝶)と一緒におばあちゃん(風見章子)の介護をしています。お母さんの銀粉蝶と寺島しのぶは顔の型が同じなので、親子役は納得。銀粉蝶さんは最近観た「ふがいない僕は空を見た」ではホラーの域にまで達した恐ろしい姑を熱演されていましたが、今回は普通に優しいお母さんでホっとしました(笑)。近所の店に出前を頼んだら、同級生(すみません。俳優名がわかりません)が来るんですよ。彼はお店を継いでいたのでした。これがきっかけで同級生と付き合い出したさわ子さん、なかなか楽しそうです。

不倫の恋を自ら断ち切ったまいちゃんは、超現実的になって結婚相談所に入会。すーちゃんはオーナー(木野花)に店長にならないか打診されます。このオーナーのパートもふくらまされていました。オーナーはシングルマザーで娘がいたんですね。40手前で出来た子で、産むか迷ったけど産んで良かったと語ったり、中1くらいの娘が「ママは母親としては微妙だけど、女としてはイイ線行ってる」って言ったりしてて、ここら辺はちょっと気恥ずかしい演出が。オーナーの私生活部分は必要だったのか疑問ですが、世の中色んな選択をした女がいるのよアナタ・・・ってことでしょうかね。

すーちゃんの自宅に中田マネージャーが忘れ物を届けにやってきました。ちょうどメニューの試作品を作っていたすーちゃんは中田マネージャーを家にあげます。「岩井さんと結婚されるんですよね。おめでとうございます」と言うすーちゃんに、「いや・・・なんか・・・正直、とまどっていて・・・こんなに早く話が進むとは・・・」と中田さん。あ〜そう言って、結婚前にすーちゃんをたぶらかそうってわけだな〜って思ったりもするんだけど、演じるARATAさんが本当にボンクラテイストな男子なので、あ〜岩井さんに結婚押し切られちゃったんだろうなって気もします(原作では、できちゃった結婚のようになっていました)。

で、急に鼻血を出してしまった中田さんは、すーちゃんに看病されるわけです。その流れでキスされてしまうすーちゃん。突然のことに驚きつつも「キス・・・5年ぶり・・・!」って心の声が入るんですね(笑)。しかし、あやまちは起こしてしまわずに「すみませんでした」と離れる二人。帰る中田さんに「岩井さん、いい人ですよ。いい奥さんになると思います」となぜかフォローを入れてしまうすーちゃんなのでした。

そして岩井さんが退職する日。バイトを代表して染谷将太くんが花束を渡します。そう、忘れていたけどすーちゃんのカフェには染谷将太くんがバイトとして働いていたのでした。彼は映画のオリジナルキャラなんですが、このふくらませも良かったですね。彼がいることで、なんかホッとする感じになったと言うか・・・。ユニフォームを脱いだ岩井さんは、白いレースのワンピにピンクのカーディガンを羽織っています(これから式場で打ち合わせ)。倉庫で在庫のチェックをするすーちゃんの所へ中田マネージャーがやってきました。「この間はすみませんでした。森本さん(すーちゃん)が、しっかりした方だったから、あやまちにならずに済んだのだと、思います・・・」と中田さん。続けて「僕は浮気はしません!」となんだかトンチンカンなことを言い出す中田さん。「それは、奥さんに言うことじゃないですか?」とすーちゃん。きっと、中田さんは自分のためだけになんとかケジメを付けたかったんでしょうね。

そこへ岩井さんが中田マネージャーを探しにやって来て、二人は出て行くわけなんですが、再び岩井さんだけが戻ってきます。「結婚式、無理に出なくていいからね」と岩井さん。「私、彼が森本さんと私の間で揺れてたの知ってるの。でも、彼に選ばれたのは私なの」的なことを言って、言葉を失ったすーちゃんを残して出て行くのでした。ここは、岩井さんの衣装がよかったですね。白いレースワンピにピンクのカーデ、こういう愛され系なフェミニンな格好をしたオナゴこそ腹黒いんですよ。で、男を外堀から埋めて結婚して行くんですな〜。現実的にARATAさんみたいなメンズはすーちゃんみたいな女子の方が好きっぽいですがね。ここもふくらましシーンでした。

岩井さんが辞めてしまったので、新しいスタッフを雇わなくてはなりません。店長になったすーちゃんは面接をします。高校生の後に面接したのはスーツを着た中年男性でした。彼は「いつになったら社員になれますか?」と食いつき気味。そもそもアルバイトの面接なのですが、36歳で家族もいるという男性は社員になれないと困る!と食い下がります。どうやらリストラをされたようです。「その履歴書、見てもらうとわかるけど、僕はこんなところで働く人じゃないんだよね」と男性。キャリアもあるホワイトカラーの元サラリーマンがカフェバイトの応募ってのも、ちょっとリアリティーがないような気もしますが、それだけ職探しが大変ということなのでしょうか。

逆ギレしたサラリーマンは「もう時間の無駄だ、その履歴書返してくれよ」とすーちゃんの手元にあった履歴書を取ろうとします。すーちゃんは「いいえ、時間を無駄にしたのは私です。スーツを着ているから、真面目そうだと思ってしまった私がバカでした」って言うんですよ!いいぞ、すーちゃん!言ってやれ!するとさらにキレた男性が「お前なんてどうせ男もいなくてやることねーから、こんなところで働いてるんだろ」って言うんですよ(てか、ヒドすぎる)。しかしすーちゃんは「ここで働いている人は皆一生懸命やっています。この仕事をバカにしている方にはお引き取り願います」みたいなことを言うんです。溜飲下がる!

後からオーナーに「人目のあるところで、あんなこと言っちゃダメよ」って怒られたりするんですが、染谷将太くんは、すーちゃんの心意気をちゃんと見てるんですよね。1人、閉店後の店内に佇むすーちゃんに「帰りましょう。電気消しますよ〜」って消灯して行ってしまう染谷くん。ここが、なんかいいんですよ。このエピソードは完全に映画オリジナルでした。

一方、さわ子さんは同級生だった彼氏と順調です。「今度、親と会って欲しいんだ」と言われ、照れながらも了解するさわ子さん。彼氏は爽やかに続けます。「それでさ、うちの親がどうしても孫が欲しいって言ってるんだよね。悪いけど病院に行って、子供が生めるっていう証明書みたいなの取って来てもらえる?」えっ・・・と動きが止まるさわ子さん。それでも「わかった・・・病院行って聞いてみるね」と言うんですが、「あなたも証明書取るんだよね?」と続けます。「えっ?」と驚く彼氏。「もしダメだったら、私達どうなるの?」とキレて、彼氏と別れてしまいました。うん、これは結婚しなくて正解。女は生む機械で、不妊だったら原因は全部女だと思っている夫や義理の両親なんて最悪ですよ。「ふがいない」の田畑智子になるところでした。

月日は流れ、すーちゃんが雇ったバイトさんも仕事に慣れて戦力にまで成長。カフェもいい雰囲気です。ただ、店頭の黒板に「すーちゃんの今日の一言」が書かれているのが、ちょっと微妙っちゃ微妙!この一言が、すーちゃんの心情を反映しているんですが、私は「なんか面倒くさそうな店だな〜」って思って入らないと思います(笑)。まいちゃんは、お見合い相手と結婚して仕事を辞めて妊婦さんになりました。写真館で一緒に記念写真を撮る二人ですが、まいちゃんは「自分の選んだこの道は本当に正しかったのか」と少し不安な表情です。

妊婦さんになったまいちゃんとすーちゃんが会うくだりは原作中の白眉と言っても良いシーン。今までは一緒の属性にいた友達が変わって行く、まさにその瞬間の心の動きが両方の立場から丁寧に描写されています。特にまいちゃんのモノローグがいいんですよ。真木よう子ってオルガ・キュリレンコ似で綺麗なだけじゃなくて、こういう微妙な演技も上手なんだなあって思いました。

それからさらに時間が経過し、赤ちゃんを連れたまいちゃんとさわ子さんが森でピクニックをしています。行けなかったすーちゃんからの手紙を読む二人。この間に、すーちゃんはさらに人間的に成長したんだなあというシーンが入ります。染谷将太くんにさりげな〜く想いを寄せられたりして、普段だったら「あー、ハイハイ、受け皿あってよかったね!」って感じなんですけど、色々と頑張ってきたすーちゃんだから「よかったねえ〜」とまるで母のような気分。いつもとは違い普通のメンズを演じている染谷くんにもちょっとドキドキしますよ(染谷くんと木野花さんは「ヒミズ」で共演してましたなあ)。

まいちゃんとさわ子さんが帰ろうとしたときに、遠くからお弁当を抱えて走って来るすーちゃんが・・・!すーちゃーん!と手を振る二人。駆け寄るすーちゃん、でEND・・・。いや〜良かったんじゃないですか?ひたむきに行きてるオナゴたちに爽やかな感動ですよ。

原作は1人で色々と考えたすーちゃんが「とりあえず風呂入って寝よう、今はそれが正しいことなのだ」と可愛く自己完結する地味な話。映画は起承転結を付けて泣きや怒りや切なさを盛り込んで仕上げてあり、ちょっと泣けてちょっと元気になる等身大なBSOL映画に仕上がってますよ。みんなでル・クルーゼの鍋を囲んだりする食事シーンもあるし(しかし鍋にレモンって美味しいのかな)。aitanデミー賞の脚色賞を差し上げたいくらいです。

北米産のBSOL映画だと、ヒロインには最後に必ずハッピーエンドが訪れてハッピーハッピーピンク色☆で終わることになっていますが。すーちゃんにもさわ子さんにも相手がいないまま終わります。まいちゃんは結婚と出産があるけど、ドラマチックに出会ったイケメンではなくお見合い相手で、その人がどんな人かも描写されません。原作がそうだからというのもありますが、ベタベタに甘くないのがいいんですよ。それぞれの生活それぞれの選択、迷ったり悩んだり、だから人生なんじゃない?と言っているかのよう。「ヒロインは幸せになるべきであーる!」という不文律がある”自由の国”アメリカ産BSOL映画よりもダイバーシティに富んでるんですよ。「幸せ」を一方的に押し付けてこないのがいいなと思いました。

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