@itan-journ@l praha

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『バイオレンス・レイク』衝撃の鬱エンディング

                           

バイオレンス・レイク 【DVD】

バイオレンス・レイク 【DVD】
価格:4,666円(税込、送料別)



マイケル・ファスベンダー出演だったのでレンタル。最近、彼にハマっています。この映画はホラーみたいな感じかな?と思って観てみたんですが・・・。実にイヤ~な後味を残す映画でしたねえ・・・。

イギリスの田舎にある湖畔で週末を過ごそうとやってきたカップルが、地元の中高生に因縁をつけられて大変な事態になっていくというあらすじです。ヒロインはケリー・ライリー。彼女は「ロシアン・ドールズ」や「シャーロック・ホームズ」シリーズなんかに出ている女優さんです。シャーロック・ホームズではワトソンの嫁メアリー役ですね。コリー犬に似ている可愛らしい女優さんですよ(友人Iは元キャンディーズの蘭ちゃんに似ていると証言)。ファスベンさんはその彼氏役です。




※ネタバレします。





週末、仕事を終えたらファスベンさんが車で迎えに来てるんですね。彼はどうやらこの旅行で彼女にプロポーズをしようと思っているようです。田舎にあるリゾート開発途中の森と湖でキャンプをします。湖の名前は「エデン・レイク」(看板の裏に落書きでなんか書いてあったけど、読みのがしちゃった・・・)。とても綺麗でエデンの園のような、ほのぼのレイクなんですが考えうる限りで最悪の事態が二人を待っているのでした・・・。

話は変わるんですが、私は湖で泳いだことがありません。チェコは内陸国なので夏は湖で泳いだりするそうなんですが、な~んか抵抗あるんですよねえ。海や川だったら、中でオシッコしようが何しようが循環しているのでまだクリーンな感じがしますが、湖ってでっかい水たまりみたいなもんでしょう?汚れが湖底にたまってそう。それにチェコ名物のでっかくて黒光りする鯉が中にいるかと思うと怖いです!

映画の中の湖も透明度ほぼゼロなんですが、ファスベンさんはシュノーケリングしたりスキューバしたりしてるんですよ。なんか魚が見えたとしても泥ブナや鯉だからテンション下がりそう・・・。イギリス映画ではたまに湖で泳ぐシーンが出てきますが、彼らも湖が好きなんでしょうか(周りは海に囲まれてるのにね~)。

森の中に車で入り、しばらくいくとある広大な湖の岸辺に出ます。そこで1人佇んでいるインド系の少年に挨拶をするケリー・ライリー。彼は何かに怯えているようにも見えます(伏線ですね)。

カップルが湖畔でリラックスしていると、マウンテンバイクで地元の悪ガキどもがやってきて隣に陣取るんですよ。ガチャガチャした音楽はうるさいし、連れてる犬は吠えまくってウンコするしで雰囲気ぶちこわし。最悪。ファスベンさんが「ちょっと音量下げてくれる?」っ て言っても「ハア?」みたいな悪ガキ。吠え続ける犬。あ~なんか不吉な予感がムンムンです!

キャンプをした次の日、カップルが駐車した車のところへ戻ってみると、タイヤがパンクしていました。悪ガキどもの仕業です。「ファック!」とキレながら修理をするファスベンさん。車を修理した後で朝ご飯を食べに森から出るんですが、ある家の前にガキどものマウンテンバイクが止められているのを見て、ファスベンさんが家の中に入って行きます。ケリー・ライリーは止めるんですが「親は自分の子供が何をしたか知る必要がある」ということでファスベンさんは家の中へ。

誰もいない散らかった家の中を「誰かいますかー?」と進んで行くファスベンさん。するとそこへお父さんらしき人が帰ってくるんです。なんだか常に怒っている中年男性で、慌てて二階へ隠れるファスベンさん。二階の窓から脱出します。「だから、やめてって言ったじゃないの!」とケリー・ライリー。この家も伏線ですよ!

また湖畔に戻ってリラックスする二人。「湖底でこんなものを見つけたんだけど・・・」とエンゲージリングを渡そうとするファスベンさんでしたが、ケリー・ライリーが「財布と車の鍵と携帯が入っているバッグがないわ!」と叫びます。再び「ファック!」となるファスベンさん。せっかく記念すべき週末になると思っていたのに、本当に本当に可哀相です。

ここから事態は急展開。車も取られたし、キレながら悪ガキどもを探すファスベンさん。森の中でたむろしている悪ガキを見付け、「車の鍵と携帯返せ!」って言うんだけど相手はナイフをちらつかせてるんですよ。ファスベンさんもさ~相手は中高生とはいえ最近の子供は何しでかすかわからないし、大事な彼女連れてるんだから大人しく森から出て警察に通報すればいいのに・・・(そうしちゃったら話成立しないけど)。もみ合ったときにファスベンさんが誤って彼らの犬を殺してしまうんですよ。

逆上する悪ガキたちから鍵を奪って、車で逃げるカップル。ところが木と衝突してしまい、ファスベンさんが車と木に挟まれて動けなくなってしまいます。「俺はいいから、助けを呼んで来て!」というファスベンさん。ケリー・ライリーは心配しながらも森の中に消えて行くのでした。

ちょっとウザイ地元の悪ガキどころの騒ぎではありません。もう命に関わる大惨事になりかけです。この悪ガキ軍団ですが、リーダー格の男子1人がモンスター級に悪くて、あとの子はわりと普通っちゃ普通の子なんですよ。なんか臆病そうで、リーダー格を怒らせると怖いから従ってると言う子たちで。1人女の子がいるんですが、彼女の顔付きが実に歪んだ様なイヤ~な感じで脇役だけど存在感がありました。

途中で心配になったケリー・ライリーが現場に戻ってみると、ファスベンさんが文字通りの血祭りに上げられているという・・・。ええ~、こんなんなっちゃうとは・・・とショックです。リーダー格が「ホラ、お前もやれよ!」って他の少年たちにナイフでファスベンさんの身体に傷をつけさせてるんですよ。女の子は無表情のまま携帯で動画撮 影・・・ 。イヤ~な意味でなんかリアルです。

息を呑むケリー・ライリーですが、自分がここで少年たちの前に出て行ったら二人とも助からないかもしれません。ブルートゥースでファスベンさんの携帯に電話をしたことから、少年たちに存在がバレてしまい再び彼女は森の中をひたすら逃げるのでした。

広大な森の中なので、一体どちらへ向かえば街や幹線道路があるのかまったくわからないんですね。一方少年たちの方はいつも森の中でたむろっているので、彼らの方が地理感があるんですよ。ファスベンさんは血だらけになりながらも逃げ出し、運良く森の中の小屋でケリー・ライリーと落ち合うことが出来ます。しかし迫り来る少年たち。彼女が機転をきかせて隠れるんですが、早く病院につれていかない とファスベンさんの命が危ない。最初は音楽うるせーな、くらいの子供だったのに、こんな生きるか死ぬかという事態になってしまうとは・・・。

森の中にファスベンさんを隠して、再び助けを呼びに行くケリー・ライリー。転んだりしてもうドロドロです。森の中でクギみたいなものを踏んでしまってクギが足の甲を貫通!抜くときに叫び声を上げないように、木の枝を噛んでクギを抜くんですが、なるほど声を押さえる為には木の枝を噛めばいいのか・・・(こんなサバイバル術が役に立つ時なんて、絶対に来て欲しくないけど)。

ケリー・ライリーが森の中で休んでいると、湖のほとりで会ったインド系の子が立っていました。「お願い!助けて!」といじめられっ子にすがりつく彼女。ああ、彼女が この子に挨拶して優しくしていたのが無駄にならなかったんだ・・・とホッとさせられますが、この時点ではまだ映画が中盤なので「もしかして・・・」とイヤ~な予感が。

やはり、このインド系の子は少年たちに脅されて彼らに加担していたのでした・・・。そ、そんな~。次に気が付くと、木の枝と一緒にぐるぐる巻きにされていてガソリンをかけられてました・・・(ファスベンさんも一緒)。鬼畜の所業なり・・・。一体、何が少年たちをここまでの非人道的な凶行に駆り立てているのだろうか???カップルはたまたま湖畔に来て、音楽のボリュームをちょっと下げてと言っただけだと言うのに。ファスベンさんたちが、人目をはばからずイチャこいてるバカップルだったのなら「リア充爆発しろ」って解釈も出来なくはないけど、全然そんなんじゃないしな~。この「どうして行きずりの人間にそこまでの悪意を・・・?」の答えが出ない感じがまた不気味なんですよね。

火が放たれましたが、ケリー・ライリーは綱を燃やして更に逃げます。インド系の子も火だるまにされてしまいました。彼女だけでも、逃げて~!!!と祈る気持ちで鑑賞を続けます。しかしケリー・ライリー、頑張ってる!よく過激なベッドシーンやヌードシーンを演じることを「体当たり演技」って言ったりしますが、この映画のケリーもかなり体当たり演技と言って良いと思います。もう人なのか森の原住民なのか、わかんないくらいドロドロのグチャグチャになってゴミ箱の中にまで入っていますから。

少年たちからなんとか逃げきって、森の出口まで辿り着きました!夜道の中を車が走ってくるのが見えます!助かった・・・と思って車に乗ると、またここでドーン!落とし穴が・・・車を運転しているのは少年たちの身内なのでした。彼から車を奪ってまた逃げるケリー(途中で1人ひき殺します)。ホッとひと息つける暇がありません。

しばらくすると民家の明かりが見えて来たので、そこに駆け込むケリー。今度こそ、助かった・・・。しかしこの映画は容赦しません。この家は前半でファスベンさんが忍び込んだ、少年たちの家だったのですよ。助かったと思ったら敵の手に落ちるの3連チャン!もう勘弁して~!結局クズの親はクズだったということで、なんというバッドエンドなんでしょう。リーダー格の少年がファスベンさんのグラサンをかけて、携帯動画を削除することで話は終わります。ファスベンさんは血祭りにあげられた挙げ句焼死だし、ケリーだけは助かると思って見ていたのにとんでもないエンディングだし・・・と、どんより気分に・・・。

アメリカ映画だとヒロインってものすごいひどい目に合うけど結局最後は助かるじゃないですか・・・。しかも彼女は孤独な子にもナイスにしてあげるくらい親切な心の持ち主なのに!この映画の悪役は恐ろしいモンスターや変態ではない、ただのクソ田舎の少年たち(リーダー格以外は普通の子)なんですが、それが妙~なリアリティーを醸し出していて背筋が寒くなりましたね。この映画もムラ社会の同調圧力がイヤ~な感じで幅を利かせてますよ。元凶は親世代にあるんだけれども、それが脈々と続いてしまっているわけで・・・。こんな映画を見てしまうと、隔離された様な田舎はマジで怖いなと思ってしまいます。

そういえばシャーロック・ホームズ(出典:「ぶな屋敷」)も似た様なことを言ってましたよ。列車でロンドンから依頼人の住む郊外のお屋敷に向かう途中、ワトソンくんが車窓を見ながら「田舎の風景って癒されるよね~」って言うんです。しかしホームズは「僕はそう思わない。人が少ない田舎ほど凶悪犯罪を隠しておくのにうってつけの場所はないからね」みたいなことを言って、ワトソンくんドン引き・・・という名シーンです。この映画もベースはホームズの考え方と一緒ですね。「エデン・レイク」という綺麗な原題にもそのイズムが入っている様な気がします。


バイオレンス邦題繋がりで山バージョンもあるようです!未見ですが。
    
                                     

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『エージェント・マロリー』タフガイな”マロニーちゃん”

        


去年の夏あたりに、この映画の予告編を劇場で見て「うわわ~!ユアンにバンデラスにファスベンさん?!好きな人ばっかり~!観なきゃ!」って思っていたんですよ。DVDでやっと鑑賞出来ました。

ヒロインの名前はマロリー。♪マロニ~ちゃん♪と頭の中で中村玉緒が歌い出したのは私だけではないようで、日本では公開初日に「エージェント・マロリー限定版マロニー」が配られたそうですよ。そうそう、コレこうやって鍋に入れると美味しくなんねん~♪ってそれはマロニーやないかい!と思わず1人でノリツッコミ。

敏腕女スパイ、マロリー(ジーナ・カラーノ)が上層部から裏切られてしまうのですが、彼らに報復を果たすまでを描いたアクション映画です。アクション映画なんだけれども、なんかあえて、あえて突き放して撮っていて非常にクールな感じよ。ジャズっぽくて都会的な音楽も印象的だし、出て来る字幕(バルセロナ、とかの地名)のフォントがお洒落なカルチャー雑誌みたいで、美意識がビンビンに感じられます。暑苦しいコテコテのアクション映画じゃなくてなんかクールでモダン、そして都会的!スタイリッシュやの~と見ていたら、本作はスティーブン・ソダーバーグ監督作品だったんですね。

マロリーの元恋人で彼女に諜報活動の指令を出すケネスが、ユアン・マクレガー。秘密組織の上層部にいるロドリーゴにアントニオ・バンデラス。マロリーと一緒に任務を遂行することになったスパイに、マイケル・ファスベンダー。他にもマイケル・ダグラス(復帰されてよかったです)やチャニング・テイタム、そして「アメリ」のボンクラ男子ニノことマチュー・ カソヴィッツも出ています。男優陣が豪華な上バラエティーに富んでいる!まるで豪華なおせち料理のようなキャスティングではないでしょうか。


※ネタバレします。






最近の私のお気に入り、マイケル・ファスベンダーがなんといってもイイですね!まあそんなに大きな役ではないんですけど・・・。やっぱりファスベンさんにはグレイッシュなヨーロッパの街並が似合うんですよ!シュっとしたスーツ着て、なんか出張帰り風のエリートリーマン風の登場。はあ~、かっこええわあ~・・・シブいわあ~・・・ってもうため息。ファスベンさんの顔はどこか冷酷でいかにも途中で裏切りそうな顔なので、こういう役は本当ピッタリ。裏切りと言えば「フィッシュタンク」も「X-MEN:ファーストジェネレーション(のちほど感想上げます)」でも裏切ってましたね。今回のファスベンさんはマロニーちゃんにコテンパンにやられて射殺されちゃってました。

ユアンはこの役、ちょっと微妙かも。まずユアンが秘密組織みたいなところでスパイを派遣する役職に就いてとはとても思えないんですよ!女を裏切る立場よりも裏切られる方がずっとしっくりくるし(しかも信じてた/好きだった相手に裏切られるとかそういう可哀相な方ね)。佇まいや声が決定的に可愛過ぎるんですな。最後はマロニーちゃんにコテンパンにやられて海辺で置き去り水責めの刑にされちゃってました。

アントニオ・バンデラスは年も年なので、上層部設定にはまったく違和感なしです。実生活では52歳、髪には白いものも混じり始めてますね。ラテン系の人は老けても老人っぽさがなくて素敵。むしろ年齢を重ねる程に濃さが中和されてダンディーな格好良さが増してくる人が多い印象ですよ。彼がマロニーちゃん最後の生け贄になるんですが、この「エ、ここで終わり!?」ってところでブツ切りにする終わり方が、な~んかおしゃれ~。さすがソダーバーグ監督~って思いました。

男優陣はみんな見たことある人ばっかりだけど、この男前でK.O.K.O.U.(孤高)な女狼 (メロウ)、マロニーちゃ んを演じる女優さんは一体誰~?初めましてなんだけど~!調べた所、演じるジーナ・カラーノさんという方で、総合格闘技畑の出身なんですね。本作のアクションシーンは全部スタントなしなんだそうですよ。顔はレイチェル・ワイズをラテン系にしてワイルドにしたような感じのシャープな美人さんなので、普通に女優さんかと思っていました。

そう言われると確かに身体に筋肉な部分があって格闘技感あるかも。しかし華がある人です。彼女のアクションをひたすら追 いかけているだけで結構面白い映画が出来てしまうんですから。ハリウッドスターと絡んでも遜色なしの存在感もありますよ。女スパイものって言うと、こんなに強いんだけど実は乙女な可愛い部分もあるんですよ~(「ソルト」とか「ハンナ」とか) っていう演出も多いけど、ひたすら格闘&真実追求のみだったのが逆に新鮮。不~二子ちゃ~んみたいな色仕掛けもなし。スリットが入ったセクシー衣装もなしですよ。ある意味女を捨てている、でも女属性に頼ってないのが男前な女なのである。

あと女性のアクションシーンって言うと、チャリエンみたいにフェミニンなしなやかさを活かしてたりヒラヒラ とジャンプしたりするのが多いですよね。男のアクションでもダンスっぽかったり様式美を取り入れたのがあるけど(ジェイソン・ステイサムの映画とかそんな感じじゃないですか?)。でもマロニーちゃんはガチの肉弾戦。リアル・ストリートファイターなんですよ。股で男のクビを締めて窒息させたりね。

楽しんだのですが「?」と思ったシーンが1つあって、マロニーちゃんがファスベンさん殺害後ホテルから逃げるシーンで何故彼女はキャスケットを被ってたんですね。これ、物陰から敵の動向をさぐるときなんかに先にツバが見えちゃうから全然適してない帽子じゃん??って、ちょっと引っかかってしまいました。わざわざキャスケットの上からフードを被って、素知らぬ顔で立ち去るシーンもあったのでよっぽどお気に入りの帽子だったんでしょうか。ここがガーリーっちゃガーリーなポイント?かもしれません。

『ハート・ロッカー』極限状態の男同士萌え

               

ハート・ロッカー [ ジェレミー・レナー ]
価格:3693円(税込、送料無料)



今までに散々、ジェレミー・レナーのことを「じゃがいもが煮くずれたみたいな顔の人」だとか「あの丸顔の人」(これは友人I)だとか言ってきましたが、私は彼の出世作さえ観ていませんでした。「ハート・ロッカーも観ないでジェレミー・レナー語るんじゃねーよ」って声が聞こえてきそうです。どうぞ、お許し下さい・・・(ちなみに揶揄していますが、ジェレミー・レナーのことは好きですよ!)

イラクの地でテロが仕掛けた爆弾を解除するのがお仕事、米軍爆弾処理班の活躍を描いた映画です。私は恥ずかしいことにイラク情勢なんて本当に全!然!わからないので、ジェレミー・レナーの爆弾解除スペシャリストが体験した任務を通して「やっぱり仕事に一生懸命なメンズって素敵よね」という見方しか出来ませんでした・・・てへ。

ちなみにハート・ロッカーって心に鍵をかける何かだと思っていたんですが、ハートは痛みの方、ロッカーは駅にあるロッカーという意味でそこから転じて「苦痛の極限地帯」とか「棺桶」って意味のスラングなのだそうです・・・ってネットで調べた説明も今更で本当に本当にすみません。


※ネタバレします。


冒頭、ものすごい防護服を着て爆弾処理班がお仕事をしているところから始まります。解除スペシャリストは、ガイ・ピアースですよ。あ~、な~んかヤな予感。な~んか爆発しそう!と思ったらやっぱり爆発しちゃうんですよ。それでガイ・ピアースはお亡くなりに・・・。あんなゴツい防護服来てたのにダメだったんだ・・・としょんぼりです。

ガイ・ピアースの後任ということでウィル(ジェレミー・レナー)がやってきます。ジェレミー・レナー若い!当時38歳くらいということですが、童顔丸顔なのでどう見ても20代にしか見えません。すごく可愛らしいんです。で、腕に覚えアリの仕事人、ウィルがどんどんイラクの爆弾を解除していくんです。路上で芋づる式に爆弾を見つけるシーンは思わず「うわわ・・・」とゾっとしました。


爆弾処理でスタンドプレーをしてチームメイトから怒られたりするんですが、「まあいいじゃん、結局爆発してないっしょ?」てな風ですよ。この暴れん坊が!となるわけなんです。危険がいっぱいのフィールドでは指示に従わないとダメだってことはわかるんですが、勝手な暴れん坊の活躍をもっと見てみたいと思わせる魅力があるんですね。色々言われてるけど、やっぱり言われた仕事はキッチリとこなす男ジェレミー・レナーなんですよ。

爆弾処理とは別に、砂漠でテロ狙撃犯をやっつけるみたいなシーンが中盤にあります。なんかアラビア風ターバンを巻いた男たちがいるんですが、それがアラビアのロレンスしていたレイフ・ファインズなんですよ。作戦中のイギリス軍?かと思ったら民間の傭兵って設定なんだそうです。レイフ・ファインズが話すイギリス英語、やっぱり素敵やわぁ~などと思っていたら、銃撃戦になってレイフ・ファインズがあっけなく死亡。ガイ・ピアースもすぐ死んじゃったし、有名俳優だからって生き残る不文律はこの映画の中にはないようです。

ここの長距離銃撃シーン は、爆弾処理シーンよりも印象的でしたね。望遠レンズで見ながら撃つくらい相手が遠いんですよ。で、銃にレンズは付いていないので、レンズで狙いを定める係と、実際に銃を撃つ係の二人一組で実行しなきゃならない。今までスタンドプレーなウィルのことを散々怒っていたサンボーン(アンソニー・マッキー)が銃を撃つ係、ウィルが狙いを定める係になるんです。

ウィルは爆弾処理のスペシャリストだけど、ここでも異様に冷静沈着なところを見せて、ものすごい包容力を発揮してサンボーンをターゲットへ導くんですよ。落ち着いたウィルに対して、サンボーンはちょっと心身ともにバテ気味なんです。そんなサンボーンを「大丈夫、おまえは出来る子だ。俺を信じて撃て!!」的コーチングでがっつり受け止めるウィル。弾丸がいっぱい入っているカートリッジみたいなのが血でかたまってて、唾で拭いたりするところもなんかリアル(戦場経験ないけど)。ウィルはバテ気味のサンボーンのために後方にいる仲間からジュースを取ってもらって、ストローを指して彼に飲ませてやるんです。どうやらテロを全員撃ったみたいだけど、攻撃出来る状態のままで放心したように待機しているところもリアルでした。

次のシーンでは、キャンプにもどってボトル酒を飲んで打ち上げですよ。もうさ~、ウィルにあんな風に戦場で落ち着き払って手取り足取りされちゃったり、優しくジュース飲ませてもらったりしたら、こりゃ好きになっちゃうんじゃない?!って思うじゃないですか。私がサンボーンなら、もう「抱いとくれやす~!」って身体を投げ出しちゃいますよ(笑)。極限状態を共に乗り越えたウィルとサンボーンが肉体関係結んじゃうんじゃないかと思っちゃいましたが・・・。上半身裸になって(おおっ!)しかし・・・お腹に印をつけて、殴り合う二人なのでした。これがホモソーシャル世界におけるセックスの代用品なんでしょう、きっと・・・うんうん。

ここでウィルが結婚していて、生まれたばかりの息子がいることがわかります。チェーンを通した結婚指輪がウィルの思い出ボックス(今まで解除してきた爆弾のパーツなどの武勇伝グッズが収められた箱)から出て来て、「何これ?」って言うことになるんですが、「これ?結婚指輪だよ。これにもあやうく殺されかけた」ってウィルが言うんですね(笑)。「ウィル結婚してたのか・・・」とちょっとテンションが下がったのは私だけではないはず(笑)。

私が「いいなあ~」って思ったのはここら辺までで、この後からはウィルの活躍は思ったよりも描かれないし、しょっぱい失敗体験なんかがひたすら描かれて行きます。特に強烈だったのが、身体中に爆弾を巻き付けられたイラク人のおじさん。解除したいんだけど鍵がたくさんかけられていて、更に時間がない。最後まであきらめを捨てないウィルだったんだけど、タイムリミットでおじさんを助けることは出来ませんでした。ウィルのせいじゃないさ・・・って思うんだけど。その後ジープの中でウィルとサンボーンの短い会話シーンもなんか染みるんだ~。ここでのサンボーンの顔が甘えた様な乙女に見えるんですよ。

ラスト近くでウィルは休暇をもらってアメリカの家族の元へ帰るんですよ。スーパーで奥さんと別々のカートを押しているシーンがあったんですが「微妙に夫婦仲がうまくいってないぽいな」と思わせるシーン。だって奥さんと一緒にカート押さないんだもん。シリアルの棚の前で立ち尽くすウィル。欧米のでかいスーパーって死ぬ程商品量があるから選ぶのめんどくさいよね~って思ったんだけど、ここは戦場ではスキルフルなウィルなのに日常生活ではなんも役に立たないことに関するイラつきなのかなと解釈しました。

ラスト、またイラクで防護服を着て爆弾処理に向かうウィルのシーンで終わります。俺がやらなきゃ誰がやるという思いを胸に秘めている感じがします。危険な爆弾処理に向かっているのですが、何かがふっきれた後の晴れがましさを感じさせる表情のウィルなのでした。やはり「アベンジャーズ」や「ヘンゼル&グレーテル」のように、仕事が出来て頼りになる男、ジェレミー・レナーなのであった。

「ハート・ロッカー」はオスカーの作品賞と監督賞をゲットです。監督はキャスリーン・ビグローさん。美人な女性監督で、オスカーのときは話題になりましたよね(「アバター」のジェームズ・キャメロンは元夫で、元夫婦対決だったのでした)。私は腐女子というわけではないですが、いや~この極限状態におけるホモソーシャル感、ええわ~。出ている男たちは特別イケメンってわけでもないし、砂埃だらけだし、作戦中はシャワー浴びたりしてないんだろうけど、なんだかとっても美しいんですよね。極限状態萌えなんですよ。

たしかこの映画で宇多丸さんと町山さんが討論してたよな~と思って関連ポッドキャスト群を観賞後に全部聞いてみました。長いし、途中で論点がどこなのか見失い気味でしたが・・・宇多丸さんの主張もわかるし、町山さんの主張もわかる。私は難しいこたわかんねけど、「やっぱり仕事に一生懸命なメンズって素敵よね」(超訳:極限状態のホモソーシャル感萌え~)という意見なので、本当に映画の見方って色々だなあ・・・って改めて思いましたよ。

『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』リベンジはう◯こで


        



町山さんが以前ポッドキャストで紹介されていたので、鑑賞してみました。

英単語でThe Helpって「お手伝いさん」って意味なんですね。60年代頃のアメリカ南部でお手伝いさんとして働く黒人女性たちが受けてきた不当な扱いを本にして出版し、人種差別に一石を投じるというストーリーです。

舞台は60年代のアメリカ南部ミシシッピ。だいたい60年くらい前の話なんですが、今だったら人権問題に関わる様な人種差別と女性差別が公然とまかり通っている土地、ということですよ。ちょっと重い話なのかな~と思ったけど、映画の雰囲気はノスタルジックでほのぼのしてるし、ほとんど女性が出演しているのでいい意味でライトな感じです。深刻ぶらないのが逆によかったんではないですかね。


※ネタバレします。



ヒロインのユージニアことスキーター(エマ・ストーン)は 大卒でジャーナリスト志望の女の子。当時としては女で大卒でマスコミ志望なんてものすごく異端なことだったのでしょう。彼女の周りの女友達は全員結婚してて子持ちです(それでヘルプさんを雇っている専業主婦)。「ローカル紙で働くことになったの!」(しかし仕事は家庭欄のお悩み相談担当)と報告しても「フーン・・・」と変な空気になってしまう時代&土地柄のようです。スキーターのママ(アリソン・ジャネイ)は娘を愛しているけれど、「早くいい人とっつかまえて、嫁に行かんと!」とこぼしてばかりです。

スキーターのお家は大きくて、それなりに名家のようです。スキーターはコンスタンティン(シシリー・タイソン)というヘルプさんによって育てられました。この当時、南部の裕福な家庭では掃除、洗濯、料理、子育てのいっさいがっさいの家事がすべてヘルプさんによって行われていたようです。だから専業主婦って言ってもほとんどやることがないので、婦人会したりお茶したりして時間を潰しているんですね。スキーターが帰省したら大好きだったコンスタンティンがいなくなっており、ママに聞いても事情があって辞めたということしか教えてくれないのでした。

南部の田舎で浮きまくっているオナゴがエマ・ストーンなんですが、とても可愛いです。目がブライス人形みたいに大きくって、色気ゼロ。聡明で人種差別や女性差別に気付いているのは田舎で彼女くらいなんですよ。でも決してインテリぶってるわけではなくて、才気と若さがほとばしる元気な女の子という感じが魅力的です。彼女がビー玉のような目を見開いて一生懸命に話しているシーンは「となりのトトロ」のメイちゃんが大きくなったみたいだなあ〜と思て見ていました。

スキーターは地元の婦人会みたいなのに一応入っていて、そこで会長をやっているのが友人のヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)なんですが、このヒリーがものすごい人種差別をかましてくれるんですよ・・・。彼女の家ではミニー(オクタヴィアス・スペンサー)というヘルプさんを雇っているんですが、ヘルプさんと同じトイレで用を足すと病気が移る!といういうトンデモなデマを信じているんですよ。だからヘルプさんはお外にある掘建て小屋みたいなトイレを使わされているんです。当時は白人と有色人種で行くお店や乗るバスが違うという時代なので、まあそういうおかしな考えの人もいるのかな~と思うんですが、かなり驚きました。

スキーターは友人エリザベス(アナ・オライリー)の家で働くヘルプさんのエイビリーン(ヴィオラ・デイビス)に家事相談コーナー の回答を手伝ってもらうことになります。エイビリーンは優秀だった一人息子がいたのですが、不慮の事故で彼を亡くしているようです。エイビリーンはエリザベスの小さな娘に愛情をそそいでいるのですが、やはり待遇は良くないし公平な扱いを受けているとは言い難い状況。ヘルプさんたちの置かれている状況に疑問を持ったスキーターは、彼女たちのヘルプ経験をインタビューをして本にまとめることを考えつきます。

一方ミニーはヒリー家のトイレを使ったことでクビにされちゃったんですよ。外は人が20人近く死ぬくらいの竜巻で、用を足しに屋外に出ると死ぬかもしれないって状況下だったのにもかかわらず!またヒリーがものすごい神経質でヒステリックな女性に描かれていて、アフリカ系ヘルプさんたちを差別しているくせに、婦人会でチャリティーを呼びかけてたりしているんですね。差別の最下層にいるのが黒人ヘルプさんだとすれば、次のレイヤーにいるのが白人女性、そしてその上に男性というヒエラルキーがあって、ヒリーやスキーターたち白人女性も実社会から閉め出されているというのがさりげなく描かれています。

トイレの件を詫びてまた雇ってくれるようにお願いするミニーですが、ヒリーににべもなく断られてしまいます。更にヒリーの地元人脈のお陰でトイレ事件の噂がまわり、どの家庭も雇ってくれなくなってしまうんですよ。そんなとき、地元婦人会からハブられているセリア(ジェシカ・チャスティン)がミニーを雇ってくれることになります。セリアは巨乳で話し方もバカっぽい女性なんですが、心は美しいというマリリン・モンロー的キャラクターです。ミニーがセリア家で作ったフライドチキンが美味しそうで、観た後でKFCに駆け込みたくなりました。

ヒリーがミニーの後に雇ったヘルプさんは、子供の学費のために借金を用立ててくれないか・・・(その分タダ働きするからという条件)と申し入れますが、冷たく却下されてしまいます 。そのヘルプさんはお掃除のときにソファーの裏から偶然見つけた指輪を質入れしてしまい、逮捕。ミニーのトイレ解雇事件や彼女の逮捕を受けて、最初はスキーターのインタビューに及び腰だったヘルプさんたちが次々と協力してくれるようになります。

悪役ヒリーを演じるブライス・ダラス・ハワードは映画監督ロン・ハワードの娘さん。クラッシーな感じの美人さんで、60年代ファッションもお似合いです。少し前にケイト・スペードの広告にも出ていましたね。でもこの映画ではものすごいクソビッチなんですよ。

そんなクソビッチに似つかわしい復讐劇が、この映画最大の見所です。ミニーがお詫びの印に焼いて来たチョコレートパイを食べつつ、ミニーをいたぶるヒリー。「なんか今日のパイ異様においしいけど何が入ってんの?」と聞いたらミニーが「どこどこ産のバニラと、私のう◯こです」って言うんですよ。これは笑撃でしたね~。ってかう◯こって騙して食べさせられるほどのものなんでしょうか?匂いとか、大丈夫なの?(しかしこれはリアルにう◯こ入りということではなく、チョコとう◯この類似を利用したミニーの牽制ジョークだと思いたい・・・)それを見たヒリーのママ(シシー・スペイセク)が「アンタ、二切れも食ってるし~!」って笑死するのもよかったですが(笑)。

ヒリーはこの後にもパーティーでドレスをセリアに破かれたり、チョコパイのトラウマを蒸し返されたり、口の上にヘルペスみたいなのが出来ちゃったりして散々な目に会うのでした。セリアの台詞によると、どうやらモト彼を彼女に略奪されている過去があるみたいです。だからセリアが地元婦人会でハブられていたのか~。ヒリーも充分に報いを受けているんだから、まあ許してやるかという気にもなります(笑)。

「ヘルプ」が出版される前に、個人的なヘルプとの思い出を入れたらどう?と編集者の女性に言われて、スキーターはコンスタンティン解雇の事実をお母さんから聞き出すのでした。お母さんは地元婦人会の中で自分のメンツを守る為に、コンスタンティンをクビにするしかなかったのです。お母さん自体はそんなことしたくなかったんですが、地元の同調圧力みたいなものに逆らうことが出来なかったんですね・・・。個人個人は決して悪い人じゃないのに、力のある人や同調圧力に屈してしまう・・・ここは地味に悲しいシーンです。

そして目出たく「ヘルプ」が出版(プライバシーにかかわる部分は変更されているが読む人が読めばわかる!という状態)。瞬く間にベストセラーになり告発完了!とハイファイブな気分にもなるのですが、出版された後もヘルプさんたちの状況が劇的に改善されるわけではなく・・・。コンスタンティン解雇事件と同じ様なことが繰り返されるというエンディングでした。しかし容易なハッピーエンドにしなかったことで、最後がグっと締まって映画がワンランク上のものになったと思います!

しかし不思議なのが、食事やトイレを雇い主とは厳密に分けられているヘルプさんに食事の支度や育児を投げっぱなしなところ。病気がうつる!うつる!と騒いでいるくらいなら、彼女たちが調理したものなんて食べれないし、彼女たちに自分の子供を触れさせることもし たくなくなるのでは・・・?と思いましたが、すべては白人に都合の良いロジックでの差別なんですね。

チョコレートパイって普段からそんなに食べてるお菓子じゃないけど、この映画を観たせいでますます食べなくなってしまいそうです(笑)。

『恋とニュースのつくり方』BSOL映画ではなく、お仕事奮闘記

         



ささ、たまにはBSOL映画でも挟んでリラックスしないとね・・・と鑑賞。邦題に「恋」って入ってるし、DVDパッケージのレイチェル・マクアダムスがピンクのふんわり愛されスカートにピンクのハイヒールで「えへっ♪」って片足をピョコンと上げてるんですよ。てっきり新人女子アナがハリソン・フォードとダイアン・キートンの両大御所にいたぶられる話かと思いましたが、彼女は女子アナじゃなくって番組のプロデューサー役なんですね(いたぶられるのは同じ)。

恋に仕事に頑張る、ちょっとドジなオナゴという設定がBSOL映画の基本・・・。たしかに本作のヒロインもそうなんですが、通常のBSOL映画が恋愛に比重を置いているのと違って、この映画は恋愛よりもお仕事!ひたむきにお仕 事一筋なオナゴの話なんですよ。女友達に携帯でキレながら電話したり、デートの前に勝負服を鏡の前で取っ替え引っ替えしたりするシーンはナシ!スーツや動きやすい地味服で西に東に走り回る熱血テレビウーマンのお仕事奮戦記なのでした。

いや~、しかしコレだけお仕事に全身全霊を捧げられて、さらに成果が出て評価されるってさ〜本当に本当に本当に素晴らしいことですよ。あたしなんか・・・あたしなんか・・・ってココで昔の恨み節を垂れ流すのは本意ではないのでストップしておきますが、とにかくそういう仕事に就けたってってことがまずラッキーだと思うんですよ。それに、頑張るヒロインはとても輝いています。輝きすぎてサングラスが欲しいくらい。

ローカル局で働くヒロインのベッキー(レイチ ェル・マクアダムス)はデートの最中でも上司からの電話を取るくらい仕事熱心な働きマンでしたが、レイオフでクビになってしまいます。必死で就職活動をした結果、もっと大きい局で朝の情報番組のプロデューサーの職をゲット。しかしその番組「デイ・ブレイク」は低視聴率の低予算番組で問題は山積み。ベッキーは伝説のアンカーマン、マイク(ハリソン・フォード)をキャスティングしようと試みますが、難物のマイクはまともに取り合ってくれません。説得の末やっとマイクを雇うことが出来ましたが、長年番組のホステス役を勤めてきたコリーン(ダイアン・キートン)とマイクは犬猿の仲。ベッキーは上司のジェリー(ジェフ・ゴールドブラム)から視聴率を上げないと番組終了と言われ、番組の刷新を計ろうとします 。

もうね~さっきも言ったんですが、レイチェル・マクアダムスが眩しいんですよ。本当にキラキラしてて、頑張ってる!ずっと見てるとちょっと疲れてくるんですがね。でもまあ、実際の職場にこういう「私精一杯頑張ってます!」って雰囲気をいつでも出している人がいるとそれはそれでウザいと思うんですが・・・(笑)。しかもこの映画も「早口映画」(命名、友人I)。テレビ業界の話だけあって、みんな早口でまくしたてる、まくしたてる。字幕がないとちょっと厳しかったですね(汗)。

ヒロイン、レイチェル・マクアダムスは号泣映画「きみに読む物語」や「シャーロック・ホームズ」シリーズでおなじみ。美人だけど気さくな感じの女優さんです。しかしハリソンに、ダイアン・キートンに、ジ ェフ・ゴールドブラム、なんか80年代って感じで懐かしいですね~。ハリソンは伝説のアンカーマンって設定なんだけど、なんか始終モゴモゴ 言っててアナウンサーにはとても見えませんでしたが(笑)。でもインディー・ジョーンズは今も私のアコガレのメンズですよ。仲が悪いハリソンとダイアン・キートンが番組のシメで「グッバイ」って言うのを競い合ってるのが大人げなさすぎで面白かったです。「俺たちニュースキャスター」を思い出してしまいました。

ヒロインの相手役、アダムにはパトリック・ウィルソンです。この方は「ヤング≒アダルト」や「リトル・チルドレン」に出ているイケメンさんですが、角度によってはものすごい薄情な感じの微妙な顔になることを今回発見しました。すごくカッコイイ人なのにちょっと残念。役柄では同じテレビ業界の人ということで、仕事人間のヒロインを優しく見守る系でよかったです。

デイ・ブレイクの視聴率を上げる為に、毎回エクストリームな現場にお天気おじさんを行かせたり、ダイアン・キートンと爬虫類を絡ませたりするんですね。ダイアン・キートン、もう大御所な女優さんなのに日本の若手芸人みたいなことをノリノリでやってて、素敵だな~って思いました(笑)。ハリソンもダイアン・キートンも、もうアラセー(セブンティー)なのに朝の番組に出てて素敵。日本だったらキャピキャピした若い女子アナが出てるでしょうけど、こういう落ち着いた中高年が出てる朝の番組ってのもいいもんですね。

始終ムスーっとしていたハリソンが、ついにやる気を出して取材したいストーリーがあると言い出します。ほのぼのローカルネタかと思いきや、政治家の汚職を独占スクープしたのでした。このことから視聴率は更にうなぎ上りに。ハリソンはその昔、仕事中毒になるあまりに家庭を顧みず後悔していたことをヒロインに打ち明けるのでした。その間にベッキーとアダムがなんか仕事の忙しさからギクシャクし出してたりするんですが、こちらはどちらかと言うとオマケ。ベッキーとアダムよりもベッキーとハリソンの方の人間関係にずっと重きが置かれているんです。

デイ・ブレイクを局を代表する番組にまでしたベッキーに、キー局から仕事のオファーが来ます。迷いつつも面接を受けに行くベッキー。もはや彼女に取ってデイ・ブレイクの出演者もスタッフも、単なる仕事仲間以上の存在になっていたのです。これもかなり羨ましいですね~。私には仕事やバイトを通じて友達になった人も沢山いますが、五寸クギを打ちこんで呪ってやりたい程の人も沢山いますよ。でもデイ・ブレイクファミリーはみんなが仲良し!夢の様な職場だと思います。バイトと言えば、その昔某局でバイトをしていたことがあるんですよ。だからゴチャゴチャしたオフィスとか、幅が異様に狭いスタジオ裏の通路とかチョッピリ懐かしかったです。

キー局で面接を受けていると、モニターにデイ・ブレイクの生放送が・・・って、ベッキーはプロデューサーなのに現場にいなくていいのかい?!って思ったけど。番組を見ていると、ハリソンが急にお料理をし出します。このお料理は、ハリソン登板の日に彼がベッキーに作ってあげようとしたものです。メキシコ料理のファヒータかと思ったら、フリッタータというイタリア風厚焼き卵みたいなお料理でした。なんでしょうか、ハリソンなりのベッキーへの愛情表現?感激したベッキーはすぐにスタジオへ向かうのでした。

うーん、まあハッピーエンドなんですけれどもね、ベッキーのキャリアアップのことを考えたら絶対に転職した方がよくないか?って思うんですが、無骨者のハリソンが料理を作るシーンはちょっとジーンと来てしまうんですよ。ベッキーにはこれからもデイ・ブレイクの看板プロデューサーとして頑張るみたいなラストです。アダムとも仲直りして、携帯は冷蔵庫の中!というのもシャレてるし、犬猿の仲だったハリソンとダイアン・キートンがなにやらいいムードなのも微笑ましいです(やはり、男女のケンカは前戯説)。

人によって好き嫌いは分かれるかもしれませんが、転職したての人やモチベーション不足な人が観ると「私も頑張ろう」って気になるかもしれません。逆に「ケッ!」と思う人は・・・思い切ってネクストチャレンジ、転職をしてみるのはいかがでしょうか。

『世界にひとつのプレイブック』ちょいと過大評価では・・・?

       



確か、オスカーにノミネートいっぱいされて受賞もしたんじゃなかったっけ・・・。とりあえず観ておこうか、と鑑賞してみました。

なんと、作品賞、主演男優賞(ブラッドリー・クーパー)、主演女優賞(ジェニファー・ローレンス)、助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、助演女優賞(ジャッキー・ウィーヴァー)、監督賞、脚色賞、編集賞にノミネートされ、主演女優賞で受賞してました。近年稀に見る受けの良さ。主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色)でノミネートされるのは「ミリオンダラーベイビー」以来なんですって。す、すごい・・・。

しかし鑑賞してみてぶっちゃけの感想は・・・決してつまらない作品ではないけれど、そこまでオスカーにチヤホヤされるような映画ではない。過大評価しすぎでしょ!というものでした。ノミネート段階でこの映画が「ミリオンダラーベイビー」と同じ評価ってところが不思議でたまりません(この映画がお好きな方は、ごめんなさい・・・)。

それぞれの事情でパートナーを失った男女が復活するというお話ですよ。主人公のパットはブラッドリー・クーパーなんですが、これはちょいとミスキャストでは・・・なんかイケメンすぎるんですよ。奥さんが自宅で浮気しているのを見て逆上し、相手をボコボコにした挙げ句に双極性障害(躁鬱病)になっちゃって精神病院で治療をすることに。これはかなり可哀相なんですが、そうはいっても今をときめくイケメンのブラッドリー・クーパーだから、あんまり同情の念が湧かないんですよね。ど〜せすぐに新しい彼女出来るっしょ!入れ食いっしょ!みたいに思ってしまうんです。

仕事も失ったので、お父さん(ロバート・デ・ニーロ)とお母さん(ジャッキー・ウィーヴァー)の暮らす実家に身を寄せるしかないんですが、親子仲も全然悪くないし、アラフォーで自宅警備員という残念な感じもしませんよ(たまに自己制御が効かなくなってご近所迷惑をかけたりするんだけど)。ブラッドリーさんはゴミ袋を着て外をランニングしてたりするんですが、それさえも「何やだ、可愛い~」ってなっちゃう。なぜなら今をときめくイケメンだから。

妻の浮気現場(それも自宅で。矢口と同じだな)を見てしまい、浮気相手をボコボコにしてしまったことから病院に入れられてしまうんですが、これは100パー奥さんが悪いな。しかもその現場で結婚式で使った二人の思い出チューン、♪マイシェ~リ~アモ~♪が流されていたんですよ。奥さんの浮気相手は、なんだか妙に肌色の面積が多いなと思ったら、ハゲてたからでした。キャスティング、ハゲのおっさんとブラッドリーさんが逆だったら、人生復活劇として多くの人に刺さったのではないかと思うんですがね・・・(でも評価されてるから、みんなには刺さってるのか・・・)。ブラッドリーさんの演技もノミネートされてるのに本当に普通だしな~。ブツブツ・・・。

施設から退院して家庭療養に入ったパットことブラッドリーさんは、友人の家でティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会います。はい、次の出会いキター!早過ぎだろ!って思いますが、まあ映画なので仕方ありません。 実はティファニーの方がもっと辛い思いをしているんですよ。3年連れ添った夫を事故で亡くしているんです。彼女は精神疾患があるかどうかわからない描かれ方でしたが、始終ブスっとしていて不機嫌なバイブスを出している女。職場で色んな人(女性も?)と寝まくってクビになったと言っているので、やっぱりちょっと壊れ気味なのかもしれません。

ティファニーはなんかやたらとパットに友達になろうよ~と迫ってくるのですが。ちょっと怖いです!彼女はダンス選手権のパートナーを探していたんですね。ダンス・・・やってるオナゴにしてはちょっと肉付きが良過ぎるような気が。ダンスのパートナーになってくれるんならツテを通じて奥さんに手紙渡してやってもいいんだけど、と言うティファニー。ということで、練習を始める二人なのでした。いきなり、ダンスかい?!とちょっと唐突な感じだけど、まあ良いでしょう。

ティファニーが「7時半に迎えに来て」とサクっとデートを取り付けるんですが、このスキルは見習いたいところである。「今度ね」じゃなくて具体的な日時を瞬時に指定することがキーなのである。しかし行く先はファミレスみたいなダイナーみたいな場所で、パットはシリアル、ティファニーはお茶しか頼まないんですよ。チョイスの微妙感が絶妙でした。その後ケンカになってしまうんですが、ここまでケンカ出来るってことは仲良しな証拠じゃないですか?(私は男女の口論が前戯だと思っているクチなんで・・・)

パットの父ちゃん(デ・ニーロ)はなんかレストランを始めたいらしくて、その資金をアメフトの賭けで調達しようとしているんですよ。助演賞ノミネートなだけに結構演技は頑張っていました。お母さん(ジャッキー・ウィーヴァー)も助演賞。家の中の会話シーンがとにかく騒がしかったな~。どうやらパットは「ツキを呼ぶ男」のようで、彼がアメフトの試合を見ているとひいきのチームが勝つというジンクスがお父さんの中にあるんですね。で、次の試合にはスタジアムに行くぞ!と連れて行かれるわけです。パットはティファニーとのダンスレッスンをサボって試合に行くんですよ。

うちの母もスポーツのジンクスについて似た様なことを言ってますね~。母は「ワールドカップの日本戦は、ママが見てないと勝つ」と言って、後半戦はあえて風呂に入りに行ったりしてますね。日本代表の運命が市井のオバチャンにかかっているわけないのですが、それがたまたま当たったりしてるので彼女の中でジンクスになってしまっているんです(笑)。

試合には負けるし、ケンカに巻き込まれるしで散々だったパットと父ちゃんと友達が帰宅すると、カンカンに怒ったティファニーがいて「アタイとパットが一緒にいるときは絶対に勝つんだよ!」と今までのひいきのチームの成績をずっと言っていくのです。ティファニーの剣幕に押された父ちゃん「そ、そうかも・・・」となって次の試合とティファニー&パットのダンス選手権でダブルの賭けをすることに。そのときのティファニーのある言葉から、妻からもらったとされる手紙がティファニーによるものだと気付くパットなのでした 。

ここでもう映画も後半戦に来ており、後はダンス選手権でのカタルシスとハッピーエンドを残すのみです。しかしこの時点でティファニーがどれだけダンスにかけてるかとか、ティファニーとパットの心の機微だとかが、まだ充分に説明しきれてないように感じるんですよね・・・。パットがティファニーに惹かれて行くってのはなんとな〜く描写されてるんだけども(着替えのシーンかい!っていうダイレクトなものでしたが)。未亡人のティファニーがいつからパットのことを好きになったのかちょっと不明。「めぞん一刻」の響子さんみたいに亡き夫と現在の男との間で悩んだりしないのかな、と思ってしまいましたが。まあティファニーはそういうキャラじゃないですね。職場の人間を食い尽くすビッチなんで(笑)。

で、いよいよ来たダンス選手権の日。集まったダンサーってみんな身体がすごい出来てるし衣装も凄いし、プロじゃん!こりゃあ無理だっぺ・・・と思うも賭けの条件はティファニーたちが平均点5点以上を取ることなのです。観客の中にはパットの妻の姿も。思わず狼狽するティファニーに、自分で誘ったんじゃん?って思いましたが、真人間に生まれ変わったパットと奥さんがヨリを戻すかもしれないって思ったんですね。

めちゃくちゃなダンスを披露する二人は平均点5点以上を獲得。ショボイ成績なのに「うおー!」と喜ぶ二人とお父っつあんたち。アメフトの試合も勝ったし、これで完全に賭けに勝ったのです。あまり映画には入り込んでない私でしたが、発表のシーンはやっぱりドキドキしてしまいました。

んで、パットと奥さんが親しげに会話をしているのをティファニーが遠目から辛そうに見てるんですよ。そんなティファニーをお父っつあんが見てるという。ちょっとデ・ニーロの表情が「ティファニーちゃん、なんなら息子じゃなくて俺とどうよ~?」みたいな感じもしましたが(笑)。でハッピーエンドになだれ込む訳ですが、うーむ、やっぱりな~んか足りないんだよな~。個人的に何が物足りないのか考えてみました。

・パットのダメさ加減の描写が足りない
とにかくブラッドリーさんがイケメンすぎだし、俳優にリア充感がアリアリなのがダメ。今をときめくイケメン俳優でもゴスリングなんかだったら演技力でダメ感も充分に出せただろうと思うけど、ブラッドリーさんの演技力は正直そこまでじゃない(だから主演男優賞ノミネートは本当に不思議)。どん底からの再生というテーマの立て付け的にも、前半のダメ感は不可欠だし、もっと共感を誘う何かが欲しかったな~。ティファニーの壊れ加減は職場の人と寝まくったということで説明されてたし、男が家まで来て親に追い払われていたのでOK。

・希望の綱であるダンス大会への必死さが足りない
パットのダンス大会参加モチベーションは妻とヨリを取り戻せるかも・・・ということころにあるので、別にダンスなんかどうでもいいっちゃどうでもいいんですよね。でも踊るのはそれだけ妻が好きだから。彼がどれだけ妻へ未練があるのかってのを執着だけじゃなくて見せて欲しかったな~。ティファニーはガレージを自分で改造して練習場にするくらいダンスが好きってことかもしれないけど、もっと心情的にダンスを愛していることがわかればよかったんじゃないかと思った。二人とも「今の自分にはコレしかないんじゃ~!」って必死さがイマイチ足りない。完全に隠し芸大会みたいなテンションだったし。

・ダンスなどを通じて相手の人間性を知り、惹かれて行く過程が足りない
二人がなんで惹かれ合ったのかいまいちよくわかんなかったんですよ。最近観た「砂漠でサーモンフィッシング」だと困難なプロジェクト進行中に色々あって、「この人いいひとじゃん・・・」ってお互い好きになって行くのがわかったんだけど。ここのプロセスを丁寧に描写しておかないとハッピーエンドのカタルシスが減るので「ああ~っ、お互い好きなのはわかったから、つまらない意地みたいのは捨てて、早くくっつかんかい!」と思わせるくらいにしてほしかったかも。特にケンカシーンが派手だっただけにさ。

クリス・タッカーの出てるシーンを削って、上記3点を補強すればよかったのに!と思うのでした(笑)。
以上です!

『幸せの行方...』ボディが透明に...?

         


ライアン・ゴズリングが出ているので借りてみました。嫁役がキルステン・ダンストで、夫婦の話という情報のみで鑑賞したのですが・・・・何コレ、コワ~ッ!!!

実際にあった事件を元にしたサスペンスで、観た後ちょっとウツになりそうでした・・・。ライアン・ゴズリングの仕事も素晴らし過ぎて・・・。今回はなんと妻にDVをした挙げ句、サイコパスになって1人でボディを透明にしてしまう(出典:「冷たい熱帯魚」)という男ですよ!他作品で見せる雰囲気のあるイケメンぷりは完璧に封印。狂った演技の完成度が高過ぎて本当にヤバい人にしか見えませんでした。いやはやすごい役者だわい!




※ネタバレします。




デヴィッド(ライアン・ゴズリング )は大金持ちのお家に生まれた御曹司。不動産会社重役のお父さん (フランク・ランジェラ)はデヴッドに後を継がせたがっていますが、反発したデヴィッドはお父さんや会社から距離を置いているのでした。デヴィッドはふとしたことから出会ったケイティ(キルステン・ダンスト)と付き合うようになります。ケイティは中流家庭の出身でしたが、身分の違いを乗り越えて二人は結婚するのでした。

田舎に家を買って、健康食料品店を始める二人。幸せな生活を送っていましたが、デヴッドはお父さんに頼まれて彼の不動産会社で働き始めることに。その頃からデヴィッドの様子が次第におかしくなってきます・・・。

導入部、誰かに生い立ちを聞かれているデヴィッドのシーンから始まります。もう彼は老けていて、今までの人生を回想してるんだなということがわ かります。最初に「この事件は、◯◯年と◯◯年と◯◯年にどこと、どこと、どこで起きた事件をベースにしている」と出るんで、なんか実話を元にした話なのかな~と思う私(この時点では邦題も知りません)。

デヴィッドのお母さんが変な亡くなり方をしていることが、彼の人生に影を落としているようです。しかしパツキンが眩しいキルステン演じるケイティと結婚し、とても幸せそう。お父さんとは上手く行ってないかもしれないけど、まあ人生そうなんでも上手くは行かないでしょう、と思っていました。舞台は70年代なんですが、この時代に健康食料品店を開くなんて結構進んでるんじゃないかな~と思いましたよ(軌道に乗っていたかどうかは描かれていませんが)。店の名前が「all good things」と言って、これが原題になってます。この原題からまさかこんな話だとは・・・思いもよりませんでした!(泣)

スーツを着てお父さんの会社で働くようになってから、デヴィッドの様子が明らかにおかしくなってくるのです。最初は慣れない会社勤めでちょっとストレスがたまっているのかとも思ったんだけど、「あっち側」に完全に行ってしまってる感じ。嫁のケイティは子供を欲しがっていたんですが、デイヴィッドは「子供はちょっと・・・」という感じでかみ合いません。今まであんなに幸せだったのに、一体どうしちゃったの?!という展開です。ケイティはその後妊娠するのですが、デイヴィッドの意見を尊重(?)して中絶することにするのでした。

ヒドい展開です。 ケイティが打算的な玉の輿狙いでもなんでもなく、ただ自然にデイヴィッドと出会って純粋に恋愛した結果の結婚であるから余計に「ええ~なんで?なんでなん?」という感じに・・・。それでもいい嫁のケイティはデヴィッドに寄り添おうと努力するんですよ。ただ、中絶のあたりから彼女の心も荒み始めます(そりゃそうだ)。

メディカルスクールに行きたかったケイティは、進学をすることに。ところが彼女の進学の件を知ったデイヴィッドはまた不可解な行動を取り出し、彼女のことを完全にコントロールしようとします。クレジットカードを止めたりして、DV夫に豹変して行くデイヴィッド。DVと言うとまず身体的な暴力が思い浮かびますが、精神的/経済的な暴力もDVに含まれるんだそうですよ。

ゴズリング演じるデイヴィッドは一見マスオさんみたいで、優しそうなどこにでもいる普通の旦那さん風なんですが、メガネの奥の目がヤバいです。下手に逆らったら大変なことになりそうというバイブスがビンビンに出ています。怖いな、怖いな~。実家で進学のお祝いをしているケイティを「帰るって言ってんだろ」と髪を引っ張って無表情のまま車に押し込むシーンは怖いし、ドン引き。その後、DVにおける共依存?を思わせるシーンなどがありますが、もう警察とか法律のお世話になるレベルにまでなってしまいます。

ケイティ、早く安全なところへ逃げてー!って思ったらもう次の次のシーンあたりでは行方不明になってました・・・。えええ・・・まさか・・・ボディが透明に?てかこんな悲惨な話だなんて知らなかったよー!最悪「ブルーバレンタイン」みたいなビターな夫婦の離縁話くらいに思ってたけど、凶悪殺人事件かよ!そう言えば、これ実話ベースですみたいな字幕が冒頭に出てたんだった・・・ (今更気が付く)。

飼っていた愛犬がデイヴィッドに殺されたことを知ったケイティは、逆上して農機具を持ち彼に復讐をしようと思うのですが、その後はおそらく農機具で逆に殺されてしまった・・・という風に撮られています。彼女の行方不明事件について捜査が行われたのですが、物証がないようで殺人にはならず、今日現在でも行方不明者のままなんだそうですよ。

ケイティ失踪から、デイヴィッドの奇行は輪をかけておかしくなり、不動産会社の仕事も辞めたようで女装して聴覚障害者のふりをしたりするようになります。この女装時代に知り合った隣人も殺害してるし、元カノ(ケイティ失踪をテーマにした小説を書いた。映画の中ではケイティ失踪の協力者的な描かれ方)も殺害してるし。血がべっとりとついた糸ノコを持った、うつろな目のゴズリングにゾっとします 。しかし、隣人(その後殺害されるんだけど)にふと見せたりする寂しそうな笑顔なんかに「ああ、この人も可哀相っちゃ可哀相な人なのかもなあ・・・」と思わせられたりして。

そもそもの原因は彼のお父さんとお母さん(お母さんは自殺。デイヴィッドは現場を目撃)にあるみたいなんですよね。幼少の頃のトラウマを引きずって来たっぽいので、そういう意味ではデイヴィッドも気の毒な人なのかもしれませんが・・・。

ケイティ失踪から約20年が経過した後の、隣人殺害事件でデイヴィッドは罪に問われ、ケイティ失踪も再捜査が開始されますが、結局隣人殺害は無罪、元カノ殺人も無罪、ケイティ失踪も新たな手がかりなし、という結果に・・・。ここらへんはサラっと流されていたけど、膨らませたら結構面白い法廷劇になるんじゃないかな~と思いましたが、描くには全然時間が足りないですね。ラストでまた字幕が出ます。実在のデイヴィッドは今も市井で暮らしているんだそうですよ・・・。映画的には「コイツが犯人です」って言ってるようなもんなんです。

この悲惨で凄惨な内容で「all the good things」ってタイトルもすごいブラックっていうか、やるせないです。そして観賞後に、邦題「幸せの行方...」を知ってまたゾッとするのでした。幸せから不幸に転落しただけじゃなくて、最終的には行方...しれずになっちゃってるし。この事件も人を見る目のなさによって引き起こされる悲劇ですが、さすがにこんな結末になるとは誰も予測出来なかったのではないでしょうか・・・。また幸せな時代のゴズリングが「きみに読む物語」ばりに優しそうなだけに、恐ろしいです。しかし優しい夫からDV夫、サイコパス殺人鬼に変化していくゴズリングの演技力、本当に素晴らしいですね。そこまで話題にはならなかった映画みたいだけど、ゴズリングの役者っぷりは必見だと思いました。

『ザ・タウン』ベンのハラハラ演出は鉄板

        



ベン・アフレックが「アルゴ」の前に監督した映画です。友人Iが面白かったと言っていたので観てみました。

勝手にポップな話かと思っていたのですが、結構ドッシリとしたチンピラ・サスペンス映画でした。しかし・・・ベン・アフレックとジェレミー・レナーが何喋ってるか全!然!わからないのです・・・。英語なんだな~ってことが判別出来るくらいで、「アカン・・・途中で脱落するかも・・・」と心が折れそうになりましたが、なんとか最後まで行けました。観賞後に町山さんの映画塾の動画を見てみたら、彼らが話しているのはアイリッシュ・ボストンなまりの英語でアメリカ人が聞いてもよくわからないくらいなまっているんだそうです。そうだったのか、ホッ・・・。しか し、やっぱりローカルなチンピラ映画って難易度高いんだな・・・。

ボストンで銀行強盗をしている4人組、彼らが結構やり手なんですよ。ある銀行を襲って、そこにいた銀行員の女性に金庫を開けさせます。その後その女性銀行員を伴って逃走。銀行強盗は彼女を無事に逃がしてやるのでした。この銀行強盗のリーダー、ダグがベン・アフレックで、彼の弟分ジェムが「煮くずれたジャガイモ」「あの丸顔の人」ことジェレミー・レナーです。

その後ダグは銀行員の女性、クレアに接近してなんと彼女のことを好きになってしまうのですよ。クレアを演じているのがレベッカ・ホール。「それでも恋するバルセロナ」 や「アイアンマン3」に出てた真面目そうな女優さんですね。実はダグには切れてるんだかどうだか微妙な元カノがいて、それがゴシップガールことブレイク・ライブリーなんですよ。ブレイクはジェレミー・レナーの妹ということだったが、こんなに顔の型と体型の違う兄妹がいるんだろうか?と思ってしまいました(笑)。

クレアに自分の正体を隠しつつも銀行強盗を止められないダグ。そんな彼らを追いかけるFBI特別捜査官を演じているのがジョン・ハムです。ハムって名前がインパクト大!日本の「ハムの人」別所哲也が悔しがるであろう名前である。

最初は「この女、なんか俺たちのこと知ってるんじゃねえか」と思ってクレアに近づくダグなんですが、次第に恋愛関係になっていくんですよ。 銀行強盗VS警察のカーチェイスと銃撃戦の迫力も結構凄かったですが・・・私的にはジェレミー・レナーの首に入ったアイリッシュ印のタトゥーがクレアに「見えるの、見えないの?」というシーンに非常~にハラハラさせられました。

クレアは銀行強盗されてるときに、ジェレミー・レナーのタトゥーを見ているんですよ(顔は覆面着用だからわからないんだけど、首筋からタトゥーが覗いていた)。で、ダグに「強盗の1人がこんなタトゥーしてるのを見たんだけど、これ警察に言った方がいいわよね・・・?」ってカフェで打ち明けてるんですね。そんなときに偶然デート現場に通りかかったジェレミー・レナー。「よう、兄弟!こんな綺麗な彼女がいたなんて知らなかったゼイ!」って気さくにジョイン するジェ レミー・レナー。また彼が座った位置が、クレアから首の後ろが見えそ~で見えないけど見えそ~な絶妙のポジション!「きゃああ~!み、見え、見え・・・」とハラハラさせられるこの演出は、「アルゴ」でもおなじみ!ベン・アフレックはこういう演出が本当に上手いな~って思いました(笑)。

ジェレミー・レナーはアドレナリン中毒的な暴れん坊役でしたが、本当に演技が上手~。なんか目の奥底に秘めてる光がアウトローなんですよ。目の奥底から役になりきっているんです。ジェレミー・レナー、カタギにはたぶん戻れないだろうな・・・と思って見てました。彼はこの役でオスカー助演男優賞ノミネートだそう。納得の演技力です。

銀行強盗後のカーチェイスシーンも「逃げられるの?逃げられないの?」とハラハラさせ られましたよ。ベンをはじめとした強盗軍団にもうすっかり肩入れさせられて「このまま、どうか逃げ切ってくれ~!」と固唾をのんで見守るのでした。なんだかベンには不思議と共感させられてしまう力があるような気がします。彼自身が本当はいい人っぽいんですよね。不良なんだけど捨てられてる子犬に傘をやるin雨の日みたいな、善人感があるんですよ。

ただ、クレアとの恋愛パートはもうちょっと胸キュンにさせてくれてもよか ったかなあ~。メインのパートじゃないっていうのもあるかもしれない。しかし主人公が銀行強盗稼業から足を洗うきっかけになった出来事なんだし、凄惨な銃撃シーンと対比させるためにも、もうちょっとベタにロマンスしててもいいんじゃないかと思いました。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』私もカンバー”ビッチ”?

        


週末、夫が観たいというので付き合い鑑賞してきました。私、スタートレックについては全くの門外漢だし、SFはあんまり好きじゃないのですが、今回の悪役 を演じるのは「SHERLOCK」のベネディクト・カンバーバッチ様ですので、ベネ様をスクリーンで観られるのだったらいいか・・・と思って行ってきまし た。

なんとな~く、ボンヤ~リとスタートレックってこんな感じなんでしょ?っていう知識があるくらいでしたが、まあシリーズを詳しく知らなくてもソコソコ楽しめましたよ。しかし、映画自体は・・・普通っちゃ普通でしたね。あと、英語が結構難しかったんですよ・・・。

SF 映画とかアメコミ映画って、勧善懲悪だし特撮効果で魅せる至極単純なジャンルだと思っていたんです が、日常とはかけ離れた設定&世界観なだけに、その説明などが全部早口台詞なんかで行われてしまうと途端に取り残されてしまうんですな・・・。特に本作み たいな世界観がビシィっと確立されたシリーズなんかだとその傾向は強いです。「オブリビオン」みたいな単発系だと割と平気っちゃ平気なんですが・・・。

と いうことで、ふわっとした感じで「こういう話なのね、はいはい」という理解の程度です・・・。しかしベネ様をスクリーンで堪能出来たのは非常によかったで す。黒い髪、黒い服(タイトめ)を着て悪役を演じられているベネ様は本当に素敵な役者さんなんだな~と、今更ながらに思いました。品格が滲み出ていて、 本当に存在感があるんです 。美声を存分に生かした台詞回しも格調高し。本作は米国製ブロックバスターSFなんですが、ベネ様の台詞があるシーンはまるでシェークスピア悲劇のようで した。

ベネ様のお顔は爬虫類系で、いわゆる分かりやすいイケメンとは違うんですが・・・な~んだか独特の色気があるんですよね。「この人って普段どんな生活をしているんだろう?何を食べてるんだろう?寝る時は何を着て寝てるんだろう?そして・・・夜はどんな感じになるのだろう? (キャー!)」などと思わず想像力をかき立てられてしまうメンズなんです、はい。「SHERLOCK」のシャーロック役はベネ様にアテ書きされたと何かで 読みましたが、なるほどな~。早く「SHERLOCK」のシーズン3が見たいな、見たいな~。

ベネ様はテロリストと してスタートレックチームと対立していたんですけど、中盤でなんか取引をして一緒に別の敵艦に忍び込む展開になるんですよ。ヒーローと悪者が手を組んで別 の敵をやっつける場面においても、ベネ様は非常に頼りになるんです。陽性な魅力のヒーローのカーク船長(クリス・パイン)と陰性な魅力の悪役ライバルのベネ様の対比を見ているとなんか少年ジャンプの漫画みたいだな~と思いました(ヒーローをしのぐ悪役人気が出るパターン)。ベネディクト・カンバーバッチのファンのことを「カンバービッチ」と言うそうですが (ガガ様のファンが「リトルモンスター」というのと同じノリ)、私も改めてカンバー"ビッチ”になってしまいました。

え~と、他に何か映画について語ることあったっけ・・・。面倒くさいので箇条書きにし ます。

・冒頭に山海塾のダンサーみたいな白塗りの異星人が出てきます。彼らの中の1人が赤子を抱えているのですが、赤子も山海塾みたいだったのでなんか面白かったです。

・ スポック(ザカリー・クイント)は、宇宙人と人間のハーフという設定なんですね。通信士の女性ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)と付き合ってるって設定なんで しょうか。でも女性が好きそうにはとても見えない・・・と思ったら、中の人がゲイなんですって。スポックたんの感情を表にしないキャラが、ちょっとシャー ロックっぽいなって思ってしまいました。演じているザカリー・クイントさん、調べたらBSOL映画「運命の元カレ」にも出演されていたようです。記憶にないけど~!

・メカニック系統担当のスコッティ役はサイモン・ペグでした。すごいなまってるなあ~と思ったらスコットランドなまりなんだそうです。サイモン・ペグ、ちょっと痩せて、老けちゃった?

・ なまりと言えば、ものすごいロシアなまりの少年パヴェル・チェコフ(アントン・イェルチン)がいましたが、やはりロシア出身って設定なんだそうです。しかしどれだけ訛りがあっても、あれだけ流暢に外国語を話せればいいよな~って思いますよ。日本人っぽい名前のヒカルさん(ジョナサン・チョー)って人もいましたね。色んな国籍の人がいて、宇宙人も働いているエンタープライズ号はダイバーシティが実現出来てる組織なんですね。

・ヒロイン的なポジションのオナゴ、キャロル・マーカス(アリス・イヴ)は綺麗かもしれないが、 ちょっと顔が角張っていやしないか・・・。調べたら、中の人は「SATC2」でシャーロットが雇ったベビーシッターの人と同じでした(シャワーで服が濡れてスケスケになった人。シャーロットが夫と浮気するんじゃないかと心配していたが、ラストでレズビアンということが判明)。

え~、感想というよりは出ている俳優さんについての独り語りに終わってしまいました。申し訳ありませんが、以上です!

『17歳の肖像』鬼畜の所業なり・・・

         


キャリー・マリガンの出世作、そういえばまだ観てなかった~と思って鑑賞致しましたよ。この映画のポスターとかDVDのパッケージだと、シュッとした顔のキャリー・マリガンですが・・・・本当はぷくぷくホッペなんだな!パッケージと本物の顔の印象が全然違うな~って思ったのを覚えていますよ。


60年代のイギリス、お勉強の出来る女子高生のジェニー(キャリー・マリガン)はオックスフォード大学進学を目指しています。家には優しいお父さん(アルフレッド・モリーナ)とお母さん(カーラ・セイモア)がいて、ジェニーの進学を応援しているのでした。ある日、オーケストラのレッスンの後でチェロを抱えたまま雨に降られたジェニーは、デイビット(ピーター・サースガード 。プライベートではマギー・ギレンホールの夫)という男性から車で家まで送ってもらいます。落ち着いた大人の男性、デイビットに惹かれて行くジェニーでしたが・・・というのが導入部です。



※後半ネタバレします。






観賞後に映画評論家の町山さんが本作について話しているポッドキャストを聞きましたが、当時のイギリスってビートルズが出る直前でフランスなんかと比べると「なんとな~く、ダサイ国」だったらしい(それを言ったらチェコなんか・・・って思うけど)。で、お金持ちや貴族のためだった大学が庶民に門戸を開いた頃が60年代で、ちょうど映画の時代と重なるんですね。ジェニーちゃんのお家は決して裕福なお家ではないけれど、お父さんもお母さんも娘の為には教育を惜しまないとい う中流家庭です。

そんなジェニーちゃんはチェロを演奏し、近くて遠い隣国フランスに憧れている女の子。シャンソンのレコードを聞いたり、会話の端々にフランス語を挟んだりしてるんですよ。このフランスかぶれが!まるで私かい?と思わず胸にじょわ~っと何かが広がりますよ(私はオリーブ少女の成れの果て)。ジェニーちゃんは「トレシック」とか「ネスパ?」とか簡単な部分だけをフランス語で話す、フランス語版ルー大柴みたいになってるんですよね(笑)。

勉強ばかりだったグレーな毎日に、突然現れた大人の男。ものすごく優しくて知的で、自分のことをレディーとして扱ってくれるデイビットに心を開いて行くジェニーちゃん。しか~し・・・デイビットという男はJKに車から声かけ ーの、ナンパしーの、花贈りーの、デート誘いーのって、今だったらもう完全に不審者ですよ?しかもジェニーちゃんは16歳という設定!デイビットいくつさ?30中盤~40ってところでしょ?逃げてー、今すぐジェニーちゃん逃げてー!! と思わず119番にダイヤルしそうになりましたよ・・・。まあピーター・サースガードが結構若く見えるので、そんなにオッサンと少女でロリコン!!って感じには見えないっちゃ見えないんですけどね。

ジェニーちゃんの親は常識人に見えていたのに、あっさりデビットのお世辞攻撃に陥落・・・。あたしがジェニーちゃんの母親だったら娘の横っ面をはり倒してでも一緒に出かけさせたりしないけどなあ~。まあ最初はグループ交際から始まるんですよ。デイビットの友達のダニー(ドミニク・クーパー。「キャプテンアメリカ」ではアイアンマンの父ちゃん役)とヘレン(ロザムンド・パイク。「アウトロー」に出てた女優さん)と一緒にクラシックコンサート行ったり、ナイトクラブで酒とタバコやりながら ジャズ聞いたり、アンティークのオークションに行ったり・・・と今まで勉強しか知らなかったのに、魅惑の大人世界に足を踏み入れるジェニーちゃんなのですよ。デビッドは「若い人に色々と教えてあげるのが好き」みたいなことを言っていたので、きっと光源氏と若紫的な交際に喜びを見いだすタイプなんでしょう。

しかし、こんな爽やかな交際で終わるわけないで ・・・と思ったら、キター!親に嘘をついての旅行ですよ( ダニーとヘレンも一緒なんだけど)。有名な作家のサイン会に行くとか適当な嘘をついて旅行に出かける訳です(行かせる親も親だなって思うけど)。で、ついにベッドインか?!と思ったら「17歳になるまでバージンでいたいの」とジェニーちゃん。ここで年齢を改めて知って驚愕するわけです、ってことは今16歳!つい最近生まれたみたいなもんなんですよ!「もちろん待つよ」とデイビット。ただし乳は見せろと言われるのでした。あり得ない。

デイビットも彼のお友達もとても裕福そうなんですが、実は彼らは地上げ屋みたいなことをやってお金を稼いでいたのです。「それってどうなのよ・・・」と思うジェニーちゃんですが、デイビットに丸め込まれ「まあそんなもんか☆」と思ってしまうんですね。 オッサンには16歳のJKを丸め込むなんてことは朝飯前なんですな・ ・・。

大人の世界に触れてのぼせ上がったジェニーちゃんは、どんどん成績が落ちて行きます。「このままじゃオックスフォードあかんで」と先生に言われるし、お父さんには怒られるし。だんだんと「はたして勉強だけが私の人生なんだろうか・・・?」という疑問も頭をもたげてくるんですよ。担任の先生(オリヴィア・ウィリアムズ)に反抗して校長先生(エマ・トンプソン)に呼び出されたりしてしまいます。エマ・トンプソンの英語、知的だし早口だしでぜんっぜんわからなかった・・・。

確かにのう~・・・若い頃って「世の中こんなに楽しいことがいっぱいあるじゃない!楽しんでなにが悪いの?私はつまらない大人になりたくないし、楽しいことをとことんやり尽くしたいの!」って思いがち。それが若さですよ。けど、その楽しいことって嫌なことが あるから楽しいんやで・・・とまた老婆心。確かに勉強だけが人生なわけじゃないけど、勉学に励める環境にいるんだったらしといた方がいい、勉強。でも若いときはいくら大人にそう言われてもピンとこないんだよなあ~。

ジェニーちゃんには好いてくれる幼なじみの男の子みたいな子がいるんですが、この子もデイビットの前では太刀打ち出来ないんですよ。高校生の彼が、デイビットの圧倒的な経済力の前に崩れ去る誕生日パーティーのシーンは切ないです・・・。そうこうしてるうちにデイビットとのお泊まり第二弾がやってきました。なんと今度は誕生日にパリ!てか親もよく行かせるよな・・・。

パリに行く前に空港近くのホテルみたいなところに泊まるんですが、突然デイビットがバナナを持ってくるんですよ。「フルーツなんかに処女を捧げたくない!」というジェニーちゃんなんですが、これ冗談だったとはいえなんとも微妙なシーンでした 。パリではモンマルトルが見えるホテルに泊まって、セーヌ川をお散歩ですよ。しかしパリのシーンはやはりムードがあるっていうか、街に色気がありますな~。私がパリ好きなせいもあるかもしれませんが、はあ、いつか住んでみたい・・・。ここでジェニーちゃんが着ているワンピース、なんか昔のアニエス・ベーみたいですね~。昔、こういう服に憧れてましたよ。

パリから帰って来て、シャネルの5番を担任の先生にお土産として渡すジェニーちゃん。当時のJKがシャネルの香水を買えるお金なんか持っている訳がないじゃないですか?!もう援交ですよエンコー!国をまたいだエンコーなんです。先生は当然ながら「受け取れません」と言う訳ですが、教育委員会の議題にせんかい!と、家庭や学校が あまりにも放任していて心配になるのでした。

そうこうしているうちに、なんとデイビットからプロポーズされるジェニーちゃん。ええっ・・・?デイビットは本気と書いてマジだったのかい?!と思ってしまいますが・・・。ジェニーちゃんも、もう結婚するから学校辞めまーす!と言って退学しちゃうんですよ。まあなあ~若くして結婚するって生き方もあるのかもなあ~と思い、もうやんや言うのはストップして見守ることに。親も「ああそうなの」って感じですよ。しかし、な~んかあるでコレは・・・このままで終わるわけない!しかし私には見守ることしか出来ません(入り込み過ぎ)。デイビットと家族でおしゃれしてレストランに出かけることになったある夜、ジェニーちゃんはふとしたことから驚愕の事実を知ってしまうのでした・・・。

またそのオチかい・・・!!!と私も思わず驚愕。デイビット、結婚してました~。「離婚するつもりで・・・」などとテンプレートなことを言うデイビット(しかし逆に不倫している人でこの台詞を吐かない人っているんでしょうか)。ついこの間見た「ジェーン・エア」と「フィッシュ・タンク」が頭をよぎります(「本当にあったコンナ話」もよろしく!)。騙され不倫、アゲインである。しかも相手は年端も行かないJK(ジェーン・エアもフィッシュ・タンクも若いオナゴだったな、そういえば)。騙され不倫でロリコンでって・・・これは万死に値する、鬼畜の所業なり・・・!もう「あ、あわ、あわわわ・・・」と空いた口が塞がりません。

そんでなんかうやむやになったまま、ジェニーちゃんを置いて車で走り去るデイビット。えええええええええ・・・・・。この先彼は出てきません。つまり逃げたんですよ。ジェニーちゃんは思い切って彼の家を訪ねます。すると家の中から生活に疲れた風の中年女性と、デイビットに似た子供(微妙に可愛くない)が出てくるんですよ。「こ、子供まで・・・・」と固まってしまうジェニーちゃん。すると気付いた奥さんが「あなたも騙されたのね・・・。あの人の浮気はこれが初めてじゃありません」と更に衝撃を与えてくれるのでした・・・。

しかし、デイビットという男は何かの病気なのだろうか?訪ねて行けるくらい近くに妻子と住んでいて、JKを誘惑してプロポーズするなんて普通の神経の持ち主では出来ないだろう。一体どうするつもりだったのだろうか?このままバレなければ二重生活を送ろうとしていたのか・・・とにかくあり得ないの一言である。

お父っつあんが、ジェニーの部屋のドア越しにビスケットと紅茶を持って語りかけるシーンが泣けるんだ~。「父ちゃんは学がなくて苦労したからよ〜、お前には立派な人になってもらいたかったんだよ・・・」ってね!しかも有名作家のサインをもらいに行くお泊まりの大義名分も微妙にバレてたんですよ。両親はその有名作家が住んでるのは泊まりに行ったところと別の場所だってことを後からラジオで聞いて「そんなわけないよねえ~。だってジェニーは彼のサインもらってきたんだし」と話していたと言うね・・・。ここは涙なしにはみられませんでした。

で、ジェニーちゃんは校長先生と担任の先生に全力で謝って、大学進学のために猛勉強します。担任の先生には結構ひどいことを言ってしまったんですが、彼女は優しく受け止めてくれるんですよ。で、なんとかオックスフォード合格するのでした・・・。人生棒に振らなくって本当によかったよ!!!セーフ、セーフ!落ち着いたオックスフォードの街でキャンパスライフを満喫するジェニーちゃん。大学入ってから出来た彼氏とパリに旅行しても、まるで初めて来たかのように振る舞うと言う・・・。うう、涙ぐましや・・・。

原題の「Education」、はあ~こういう意味でしたか~とストンと腑に落ちる感じ。しかし高い授業料だったね~!考えてみれば、この話も人を見る目がないことによって引き起こされる悲劇である。しかも家族揃ってだからね !本当に、世の中おかしな人ばっかりだから気をつけねばイカン・・・と思うのでした。


バスルームにIKEAのマガジンラック取り付け完了


お風呂で半身浴をしながら、本や雑誌を読むときに使える壁掛けマガジンラックが欲しい、欲しい~と思いたってから早数ヶ月・・・(バスルーム用の壁掛けマガジンラックが欲しいを見て下さい)。

ついに、ついに、マガジンラックをゲットしました。しかし、前に欲しがっていたメーカーものではなくIKEAでゲット・・・。だって、私が前に欲しがっていたのは1万円もする超高級品です。これはさすがに許容範囲を越えている・・・と思って泣く泣くあきらめたのでした(洋服なんかだと1万円だったらまあいいか、と思ってしまうんですがね・・・)。

IKEAのホームオフィスグッズなんかを扱っている売り場で、壁掛けマガジンラック(KVISSLE)を発見したので「まあこれでもいいかな・・・」と思って買ったんですよ。5段になってて、ちょっと風呂場には収納スペックありすぎだな~と思ったので3段にして取り付けてみました。


壁掛けマガジンラック2

取り付け完了の図。
シャンプーを置いている棚もIKEA。BLANKEMというシリーズです。
壁掛けマガジンラック

仏字雑誌等は、ディスプレイ用です・・・。
米澤よう子さんのパリジェンヌ本は風呂で見るのにちょうどいい内容+大きさ!



壁掛けマガジンラック3

横からみるとこんな風な感じです。


イイ!すごくイイです。むしろIKEAの方が全然いい!前に欲しがってた高級マガジンラックはステンレスの質感が美しかったけど、ケージみたいになってて隙間があるので、そこからシャワーの水がかかってしまいそうだったんですね。でもIKEAのは本や雑誌の大部分が隠れるようになってるので水濡れにも強いのです!白い色も我が家の風呂場に合ってるっちゃ合ってます。なお、残りの2段はリビングの棚に置いて書類なんかを入れるのに使っています。

『バチェロレッテ ―あの子が結婚するなんて!―』一度でイイから見てみたい、サプライズのストリッパー

        


キルステン・ダンスト主演のBSOL映画です。30手前くらいのオナゴの仲良し4人組の中の1人が結婚するということになるのですが・・・その子が一番デブでブス!なんでお前が先に結婚すんだよ!となるわけですが、そこはオナゴ。「おめでとう~」って猫なで声を出してハグしたりしてるんですよ。で、結婚式の前日。みんなでホテルにお泊まりしてバチェロレッテ・パーティーなどするんですが、花嫁のいないところで特大のウエディングドレスを着て二人羽織り的なことをしてたら「ビリッ!!!」と破けちゃうんですね。式まであと数時間、どうする・・・というお話です。

BSOLっぽいっちゃぽいんだけど、タイムリミットがあるコメディー映画という感じですかね~。式前日のバカ騒 ぎが発端となってアタフタする ・・・というのはハングオーバーシリーズにも似ていますね。まあ面白いっちゃ面白いけど、ラストは普通に「ああなんとか式に間に合ってよかった」で終わって特にヒネリもなかったので、ちょっと肩すかしな印象でした。

リーダーのレーガン(Not元大統領)を演じるのがキルステン・ダンスト。なんかキャリアウーマンっぽくて「このグループの中ではアタシが一番スペック高し!」と思ってそうなオナゴです。しかし彼女が着ているものが素敵~。30そこそこにして、上質なシンプルシックがわかっているオナゴなんですよ。冒頭、 デブの結婚を怒りに震えながら携帯で他メンバーに報告するシーンで着ていたネイビーのワンピとバーバリーのトレンチコート、いい!バチェロレッテパーティーで着ていた 白い胸元にスリットが 入ったワンピースにシャネルのマトラッセを合わせた上質シンプル、いい!てな具合で、さぞやいいお給料もらってるんだろうな~と思いましたよ。性格はツンツンしててイライラしてる、まあお高くとまった女ですな。ホテルのスタッフの人にも威張り散らしてるし、最悪なんですよ(見てる方は面白いけど)。中華系のプランナーさんなんて「おい、そこのチャイナタウン!」呼ばわりだもんな・・・(笑)。

ゴス系ビッチのジェナ(リジー・キャプラン)は、ほとんど廃人ですね。すぐ誰とでもやっちゃうオナゴで、翌朝「しまった!」ってなるタイプ。そして飛行機でたまたま隣の席になった人に岩井志麻子ばりの下ネタ世間話をするというオナゴ・・・。人の財布をさり気なく抜き取ったり出来るストリートワイズさも持ち合わせています(注:スリは犯罪です)。しかし、彼女には過去に深い傷跡があったのでした・・・というキャラクター。

巨 乳のバカ女、ケイティーは「お買い物中毒な私!」のアイラ・フィッシャー。彼女は外見も可愛らしいし、スイーツ演技が上手なので、BSOL映画がとてもよ く似合う女優だと思います。巨乳でバカだけど、なんか可愛らしくて憎めないというマリリン・モンローみたいなキャラクター。巨乳なのでドレスはいつもビスチェタイプです。

で、結婚するデブのベッキー(レベル・ウィルソン)なんですが、このデブどこかで見たなあ~と思って調べたら「恋愛だけじゃダメかしら?」で赤ちゃんグッズの店で働いていましたね 。映画の感想では触れなかったけど、脇で結構いい味出してたんですよ。劇中で彼女のデブ要素もちゃんと取り入れられてました。で、今回は結婚が決まったデブなんですが、これも上手いなあ~と思いました。デブが「ブヒヒ♪」と笑いながら芸能人ばりに婚約指輪を見せるシーンは、私もちょっとした殺意を覚えまし たよ(笑)。

これでキルステンがキレステンになるんですが、意外とアメリカのオナゴも日本のオナゴみたいに、「誰が先に結婚するか・・・」みたいな 競争心理があるんですね。もっとそういう意識からは解放されているかと思っていたんですが、意外と保守的なんだなって思いました。ヨーロッパでは結婚のコンセプト自体がユルユルで、子供が生まれても法律婚が後になったりしなかったりの傾向があります。所変わればですね。

まあでも、別に美人から先に結婚して行くルールがある訳じゃないしね~。これは本当にそう思いますよ。それに意外とデブはモテたりするんじゃないか と(デブ専という嗜好の方々もいるし)。ベッキーも体全体がマシュマロ乳みたいだし、一緒に寝ると肉布団のようで気持ち良さそうです。安らげる度で言ったら、常にイライラしているキルステンよりデブの方が断然上なんですよ。結婚は競争やない。みんなそれなりの相手と出会ってそれなりに結婚していくまでの時間は本当に人それぞれなんやで・・・と老婆心ながら思うのでした。まあそれに気付いてないってことはそれだけ若いってことなんでしょうなあ~。でもアラサーで気付けてないってちょっと遅いぞ☆

そんなわけで結婚式前日にみんな集合~ってなるわけなんだけど、ハッキリ言って彼女らは仲良し四人組でもなんでもないわけですよ。デブ以外の三人はまだ友達かもしれないけど、デブは完全に彼女らの引き立て役として仲間に入れてもらっている感が。他の三人は完全にデブのことを自分より下に見ているんですよね。特にキルステンは「こんなデブと仲良くしてあげられる私って、心も綺麗なのよ」ってアピールじゃないですか?高校時代の同級生だから、ってことで続いてるのかもしれないけど早く見限った方がいいよ、デブ!ってちょっとシリアスに思ってしまいました・・・リアルでゴメン。

しかし映画やドラマでよくあるけど、アメリカのバチェロレッテ・パーティーって本当に警官コスプレしたストリッパーが来るのかい?!死ぬまでに一回でいいから見てみたいと思うのでした。キャーキャー言いながら 10ドル札とかをストリッパーのパンツの中にねじ込んだりしたら「ああ・・・私、今映画の中にいるわ!」って実感出来ることでしょう、きっと・・・。日本だとストリッパーのサプライズ登場はオヒネリどころかみんなドン引きしてしまいそうですよね。こういうときはキャーキャー盛り上がれる米国のオナゴが羨ましいですな。

ストリッパー(ちょいテイラー・ロートナー似)が、思わず「ブタちゃん(高校時代のあだ名)」と言ってしまったことからデブが怒ってしまいバチェロレッテパーティーはお開きに。で、残った三人が飲みつつキメつつドレスを破いちゃう・・・という展開です。破いただけじゃなくて鼻血のシミも!ここで一気に酔いが醒めるわけですが・・・。

後半はダメージを受けたドレスを巡っての話でもあるので、もっと徹底的に ドレスをグチャグチャにした方がコメディーとして面白さが上がったのではないかな~と思います。 犬にスソを食べられるとか・・・(ストリッパーの人が ドレスで手と股間を拭いてたけど)。で、ホテルのクリーニングレディ(この人もいい味)の超絶テクで染み抜きしたり、ジェナの元カレのお母さんがホツレを 活かしてリフォームしたりするシーンを短く繋いだりすると面白かったんじゃないかな。色々あったドレスだけど、新品同様になりそれを着て微笑むデブをソフトフォーカスで撮ったりするのも笑えるのではないかと・・・私も性格悪いですかね?(笑)

で、デブの相手だけど普通の凡庸なメンズだったの で、ものすごくイケメンとか金持ちとか医者とか、キルステンを「キー!」とさせる要素もあってもよかったんじゃないでしょうか。デブと仲良くしてやってるけど下に見てるキルステンと、デブを生涯の妻として娶る本当に心が綺麗なメンズって対比も出来たんじゃないかと・・・まあそこまでシリアスな話でもないか・・・(笑)。あとオープニングタイトルが高校の卒業アルバム風で凝ってたのに、エンディングが普通だったのがちょっと残念。ハングオーバーぽいけど、今までのドタバタを振り返る写真を入れてもよかったんじゃないかと思いました。

ふう、思ったよりもこの映画について語ってしまいましたね・・・。凡作でも後からたくさん語れる、これがBSOL映画の良い所ですよ!

余談:新郎友人のイケメンとしてジェームス・マースデンが出てました。ここ数年BSOL映画でよく見る彼。きっと起用しやすい俳優なのだろうな(笑)。

『砂漠でサーモン・フィッシング』理想の恋愛プロセスがここに!

         


ユアン出演作だったのでチェックしました。そこまで評判を聞いてなかったから普通なのかな~って思ってたけど、結構面白かったです。

仕事が出来る投資会社勤務のOL、ハリエット(エミリー・ブラント)は新しく出来たばかりの彼氏ロバート(トム・マイソン)がいるのですが、ロバートは軍人で従軍することに。そんなときイエメンの富豪(アムール・ワケド)から「イエメンでサーモンフィッシングがしたいんだけど」というプロジェクトを持ちかけられ、水産学者のアルフレッド(ユアン・マクレガー)にコンタクトを取ります。しかし「砂漠で鮭釣り?そんなもん出来る訳ないっしょ」とあしらわれてしまうのでした。英国とイエメンの国際関係が悪化したことを受けて、英国首相 の広報官パトリシア(クリスティン・スコット・トーマス)が鮭釣りプロジェクトに飛びついてきます。誰もがあり得ないと思っていたプロジェクトですが、次第に実現への道が開けて来て・・・というお仕事に絡めて、ハリエット(彼氏が戦場で行方不明)とアルフレッド(妻との関係冷え冷え)の淡いロマンスも同時進行するというお話です。

ナチュラル・ボーン・意地悪顔のエミリー・ブラントがヒロインですよ。確かに仕事は出来そうです。しかし、行方不明の彼氏を思って泣いちゃったりしたりしても、意地悪顔が崩れないのが凄いです。目つきがどうしたって意地悪なんですよね。シンデレラが実写化されたら義理の姉役で是非キャスティングして欲しいと思うのでした。

ユアンは既婚設定だけど、奥さんと家で話しているシーンはまるで母と息子みたいでした。何か嫌なことがあると庭にいる錦鯉にパンをやりにいくユアンなんですよ。庭で錦鯉飼ってるなんて金持ちじゃん!奥さんに「仕事辞めたよ」って言ったら「は?住宅ローンは?年金はどうなるの?」って立て続けに言われてて、そこはちょっと可哀相でした(奥さんも働いているんですが)。

砂漠にあるダムの横に生簀を作って、スコットランドから空輸した鮭放流ということで、プロジェクトXみたいな感じの話なんですね。クリスティン・スコット・トーマスがやり手ババアで、英国とイエメンの関係悪化から目をそらす為にこのプロジェクトをどんどん進めちゃおう!ってバンバンお尻をたたくんですよ。最初はどう考えても無理だ っぺ!というフェーズからついに実現までこぎ着けるんですが・・・。しかし、話の処理が甘いっちゃ甘い。富豪を暗殺から007ばりに守ったユアンのシーンはまだいいです(面白かったので)。しかし暗殺者に狙われている様なVIPとかがいるのに、上にあるダムのセキュリティー甘過ぎねえ?と思ってしまいましたよ。

まあ、だからお仕事話と言うよりはユアンとエミリー・ブラントそれぞれのプライベートとロマンスの行方はどうなるの~?というのが見どころですね。偶然にアサインされたプロジェクトで、一緒に働くことになって、最初は意見の食い違いとかあるんだけども、困難が多い仕事を通じて次第に人間的に惹かれて行って、ラブになる・・・・(そしてプロジェクトも成功)。私がちょっと前に思い描いていた理想の恋愛プロセスがここに!!!やっぱり仕事場で出会いたかったんですよね~。

仕事ってやっぱり人格が出ませんか?だから、相手の人物像を知るには一番相応しい場所だと思ってたんですよ。それに仕事場で会ってるってことは無職じゃないって確認出来るじゃないですか・・・(注:普通はみんな有職です)。あと普段はいい人でも仕事で関わったら、ものすごいクソ野郎だったりするパターンってあるんですよね。だから仕事上でも相手を思いやれる人だったら、私生活でも優しい人かなって思うんです。まあ私はもう仕事場で知り合うチャンスはこの先なさそうなので、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが・・・。

ユアンが今回も可愛らしいんですよ。なんか昔はやっぱり「トレインスポッティング」の印象が強くあったせいか、もっとラリった役とかばかりの印象があって「リトル・ヴォイス」なんかで「へ~、こんな役もするんだあ!」ってビックリしていたけれども、今ではもうすっかり恋するラブリーな男役が中心になってきましたね。もう40越えてるのに少年のようなイノセンスは健在。こういうのもいいけど、たまにはちょっと悪い役なんかも取り入れつつ行って欲しいですな。

エ ミリー・ブラントの彼氏が戦地で行方不明になり、もう見込みはないかも・・・となって、ユアンがエミリー・ブラントに告白。これで収まるんだな~と思ったら彼氏がまさかの生還。でもその彼氏が「砂漠で鮭釣りなんて、金持ちの考えることはわかんないな!」みたいなことをポロっと言ってしまって、なんだか微妙な感じになっちゃうんですよ。イエメンの富豪は完全に自分の趣味の為ってわけではなく人民のことも考えてはいたんですがね。やっぱり自分が心血を注いでいることを馬鹿にされちゃうと、冷めてしまうんだなあ~と思いました。私も「映画ばっかり観て、なにがそんなに楽しいんだか!」って言われたら冷めると思います(笑)。

監督のラッセ・ハルストレムさんは「ショコラ」や「サイダーハウス ルール」を撮った監督さんで、こういうなんかの産業にからめたちょっとエエ話を爽やかに描く人ってイメージがあります。まあ、この二本しか観たことないんですが・・・(笑)。爽やかテイストな映画なので、パンチが効いたコメディー映画で疲れたとき口直しに観るのがおすすめです。


余談:私的に劇中で「おっ」と思ったのが、エミリー・ブラントとクリスティン・スコット・トーマスがマルベリーのバッグを持っていたことです。あと、クリスティン・スコット・トーマスが家で母ちゃん業をやってるときに、キャス・キッドソンのエプロンをしていました。私もキャスのエプロン持っていますが、料理をするときに付けるのが面倒くさいのでまだ一度も使っていません、テヘペロ!

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』ヤクセマーシュ!・・・ってチェコ語かよ!?

        



ブルーノ」を観て面白かったので、元祖である「ボラット」も観なきゃとチェックしました。出身国とキャラが違うだけで、やっていることはほとんど同じ!でも「ボラット」のが「ブルーノ」よりまだ下ネタがマイルドかな〜(笑)。同じ下ネタなのに、なぜホモセクシャルになるとよりパンチが効いてくるんでしょうかね〜。

ボラットは中央アジアのカザフスタン出身のTVリポーターってことなんですが・・・。「ヤクセマーシュ!」「ジェクユ!」って言ったりしている。これはチェコ語で「元気?」「ありがと!」という意味の言葉・・・その他のボラットの言葉は私には判別不明でしたが、なんで挨拶でチェコ語を話しているんだ!と衝撃でした。調べた所、ボラットが映画の中で話しているのはポーランド語とヘブライ語らしいです。なるほど・・・。ポーランド語はチェコ語と似てるから、基本フレーズみたいなのは同じなんだろうな。でもよかった、ボラットが話しているのがチェコ語じゃなくて・・・。

この関わりがないってことがわかって、安堵してしまう感じが「ボラット」なんですよね(笑)。んだからリアルにカザフスタンの方々の心境を思うと、本当に大変でしたね・・・とかける言葉も見つからないと言うか。だってもう世界規模で「カザフスタン=ああボラットね」って流布されちゃってるんですからね・・・。決してメジャーな国ではないだけに、あれだけインパクトのあるボラットを払拭するのは大変だと思うんですよ・・・いや事実上もう無理かもしれません。そりゃあカザフスタン政府は怒るよなあ・・・。

だって、ボラットはエレベーターをホテルの部屋だと間違えてるし、水洗トイレの使い方も知らないし、女性と結婚するには袋詰めにして拉致しちゃえばいいって思ってるんですからね!しかし騙されているアメリカの人々のリアルな表情が本当に・・・面白いですね(不謹慎ですが)!特にボラットに一生懸命水洗トイレの概念を説明しているお金持ちそうなオバサン。あと「お前の奥さんはぶしゅデーしゅ!」って言われた時の旦那さんの表情in会食とか・・・。

「ブルーノ」のときも思ったけど、みんなこんな変な人がカザフスタンのリポーターってマジで信じてるのがすごいんですよ。明らかに変だろう!ボラットは劇中でパメラ・アンダーソンに一目惚れし、彼女を嫁にするためにニューヨークからカリフォルニアまで行くんですよ。その途中でキャンピングカーで旅する若者と友達になって、パメラのことを言うと「パメラってAV出てるよ」って言われて実際のAVを見せられて純粋なボラットが泣いちゃうんですよ。で若者も「ヤベエ・・・」ってなって必死で慰めるんですけど、サシャ・バロン・コーエンって演技うまいなあって思ってしまいました(笑)。

あとWikiで読んだけど、アンティークショップで転んで陶器をたくさん割ってしまうシーンはフェイクなんですね。サシャさんが「価値あるアンティークを割るのはしのびない」ってことでフェイクになったらしいんですが、フリ◯ンで公衆の面前に出て、相方のデブとくんずほぐれつしてもう無茶苦茶やってる人なのに・・・何この英国紳士っぷり!(笑)確かにね〜映画全体から醸し出される「サシャ・バロン・コーエン、素は結構いい人」感はありますよ。しかし、カザフスタンの皆さん一人一人に謝っとけよな・・・と思うのでした(笑)。てかこのシリーズ、日本が次のターゲットになったらどうしよう・・・サシャの顔が濃過ぎるから日本人キャラはないとは思うけど。もし日本がおちょくられたら嫌だな、嫌だな〜・・・と心配になるのでした。

『俺たちニュースキャスター』町山さんのおすすめ

        


映画評論家の町山智浩さんがMXTVの「ニッポンダンディ」に出演されていたとき、おすすめの一本として挙げていたので、観てみました。

町山さんがおっしゃるには、70年代くらいのアメリカは今では考えられないくらい男尊女卑社会だったということです。この映画が始まる前に「この映画は事実に基づいているが、実際の名前などは変えられている」と出ます・・・。これだけだとなんだかシャーリーズ・セロン主演の「スタンドアップ」ばりの男尊女卑告発ムービーみたいですが・・・。確かに「女なんかと働いていられっかよ!」というシーンはあるけど、クマの檻に落ちたり、腕をもぎ取られたりってのは盛ってますよね?絶対に!(笑)

70年代くらいのアメリカ、サンディエゴのローカルテレビ局が舞台です。キャスターのロン・バーガンディー(ウィル・フェレル)は 夕方の人気番組に出演しているアンカーマン。レポート担当のブライアン(ポール・ラッド)とチャンプ(デビット・ケックナー)、お天気担当のブリック(スティーブ・カレル)の4人組おっさんチームで番組を担当しています。番組の人気は上々でいい気になっているというおっさんチーム。ところがある日、「ダイバーシティ(多様性)」を取り入れるため美人女性キャスターのベロニカ(クリスティーナ・アップルゲイト)が番組に参加することに。「女なんかと働けるか!」と大騒ぎになるおっさん4人組なのだった・・・というお話です。

70年代ルックに身を包んだおっさんが、集まって来て全員カメラ目線になるだけで「ブブッ!」っと笑ってしまいました・・・。特にオバカ担当のスティーブ・カ レルがいいですね。主人公のロン・バーガンディーのウィル・フェレルなんですが、とにかく顔がデカい!彼はそこまで男尊女卑の豚ってわけではないキャラクターで、愛嬌もあるおじさんです。途中で彼の愛犬を川に放り投げられちゃったりして、もうメチャクチャ可哀相なんですが(ロンが電話ボックスで号泣しながら電話するシーンは笑わせようとしてるんだけど結構ツライ)・・・。実は愛犬は生きていて後からピンチを助けてくれるので、動物好きの人はマジで胸を撫で下ろすことでしょう。

おっさんだけでキャッキャやってた職場に、いきなり美人で若い女性が入るということで、みんなウキウキになるのかと思ったら「女にニュースを読ませるな!冗談じゃない!やってられるか!」と憤慨する彼ら。彼女に対してセクハラや嫌がらせをするんですが、それがもう幼稚で幼稚で・・・。

特にベロニカがロンの不在でメインをすることになった日のいやがらせが凄かった。ベロニカの真横にいるんだけど、画面に映らないギッリギリの真横で笑わせようとしてるんですよ(それも小学生男子低学年レベルのギャグ)。でも集中してなんとか放送を終え、「やったわ!」と小さくガッツポーズするベロニカ。5時に夢中!火曜日でアシスタントの内藤さんが、たまにこみ上げて来る笑いをかみ殺しながら原稿を読んでいるときがありますが、あれは横の岡本夏生さんが妙なことをするからいけないんで すよね(笑)内藤さんのご苦労をお察します。

二番人気に甘んじているライバルのローカル局のキャスターはヴィンス・ボーン(大仏様のような髪型の人。たしかジェニファー・アニストンの元カレ)で、他の三番人気、四番人気の局も交えて乱闘をするシーンがあるんですが、セス・ローゲンやルーク・ウィルソン、そしてベン・スティラーがゲスト出演してて楽しかったです。特にルーク・ウィルソンの腕がもげちゃう天丼ギャグはバカバカしすぎて最高でした。バーのおっさん役でマチェーテ(ダニー・トレホ)も出ていましたが、Wikiを観たところそれ以外にもカメオ出演の有名人がいるみたいです。

まあ男尊女卑は許せないけど、それ以外のところでおっさんたちがキャッキャしてるのは観てるのが楽しいんですよ。4人で局の前にいて「なんかムシャクシャするな〜」「よし、新しいスーツを買いに行こう!」「イエーイ!」ってジャンプするシーンとかすっごく可愛いんです。つか、OLかよ!みたいな(笑)

で、キャリアをかけた世紀の大スクープがパンダの赤ちゃん出産・・・どんだけ牧歌的なんだか!パンダの二世誕生に浮かれてるのは日本くらいかと思っていましたが、米国でもホットなニュースなんですねえ。まあしかし、面白かったですよ。ギャグの1つ1つも面白いんだけど、おっさんたち(他局ライバルも含めて)が醸し出すイイ感じの仲間ハーモニーが実に心地よいのです。

そしてなんと9年越しにして続編が制作されているようで・・・(こちらのニュースを)。これはかなり楽しみです!俺たちシリーズは今後元気のないときに観てみることにします。

『フィッシュ・タンク~ミア、15歳の物語』ファスベンダー目当てで鑑賞、だが思わぬ傑作

        



久っ々に・・・この映画はいい!と手放しで褒めちぎりたい素敵な作品に巡り会ってしまいました。最高です。最高です。最高です。3回言ってもいいくらい、私はこの作品に心の琴線をかき鳴らされ、心の柔らかい部分をモミモミと揉み込まれてしまいましたよ。

なぜ観たかというと、マイケル・ファスベンダー出演作だから。「おお、じゃあ観ておこう」と押さえのつもりで観たんだけど予想以上に素晴らしい作品で、心のドアをパカーッと開かれちゃいましたねぇ・・・。今回もあらすじを辿りつつ、感想を垂れ流して行くスタイルで行きたいと思います。



※ネタバレしますので、お気をつけ下さい。





<あらすじ その1>
イギリスのクソ田舎の底辺団地に住む15歳の少女ミア(ケイティー・ジャービス)が本作の主人公です。お母さんのジョアンヌ(キアーストン・ワリング)は酒浸り無職だし、妹のテイラー(レベッカ・グリフィス)は口を開けば汚い言葉を罵るという劣悪な家庭環境。学校でも友達と上手くやれずに孤立している女の子なんですよ。クサクサした感情を内包している子なんですが、ダンスが好き。特に発表する予定はないんだけど1人で練習をしている日々を送っています。そんなある日、お母さんの新しい彼氏のコナー(マイケル・ファスベンダー)が家にやってきます。コナーは誰からも相手にされなかったミアを1人の人間として扱ってくれる不思議な男性でした。そんなコナーに興味を引かれるミアだったのですが・・・。

ヒロインのミアちゃんですが、ミーシャ・バートンを若返らせて痩せてゴス風味にした感じの美少女です。思春期特有のやり場のないイライラオーラを静電気のように放っていて、あ~上手だなあ、きっとこの人は有名な女優なんだろうな、私が知らないだけで・・・と思っていたのです。観賞後、Wikiを見てビックリ!なんとミア役のケイティー・ジャービスは演技経験ナシでこれがデビュー作。しかもこの映画のキャスティング担当の人が、駅(劇中でも登場)で彼氏と喧嘩しているジャービスを見初めたそうで。スゲー・・・。

行く所すべてで小競り合いの喧嘩が起きてしまうという、ギザギザハートの子守唄を地で行くミアちゃん。空き地に繋がれていた哀れな白い馬が、なぜか自分のように思えてしまい鎖を解いてあげようとしますが、すぐ横のトレーラーに住んでいる馬の持ち主のチンピラに捕まってしまい、慌てて逃げ出すのでした。タイトルはフィッシュタンクだけど、繋がれた馬に自分を重ねているんですよ。普段の私なら「タイトルがフィッシュタンクなのに、自分を投影してるのが魚じゃなくて馬なんておかしいじゃん、プププ!」って鬼のクビを取ったように突っ込むところ。でも全然変な感じはしません。ここでaitan的名作のルール:余計なツッコミを飲み込んでしまう力がある、コレ来ましたね。このツッコミ飲み込み力が発揮される映画、私が観た中だと「アルゴ」や「男と女」があったりします。

朝、当然のように家にいて朝ご飯を食べているお母さんの彼氏のコナー(おファス)。妹のテイラーともすぐになじんでいました。この妹がまだ10歳行くか行かないかくらいなんだけど、もうドキュンの英才教育を受けてきた成果が出てるんですよ。タバコを吸うし酒は飲むし何かっていうと「カント!(「ま◯こ」みたいな意味でしょうか・・・)」って罵り言葉を吐くしょうもない子供。この子が友達とタバコ吸ってるシーンはもう立派なビッチです。末恐ろしい・・・。しかしお出かけにはしゃいだりしてギリ子供っぽいところも残っているというキャラクター。

おファス半裸の(もちろん意図的演出)シーンが沢山あるんですが・・・もうなにそれ、ズルい!!!ってハンカチを噛み締めてしまうくらいエエ男なんですわ。こんな底辺団地にこんなウホッ、いい男!が舞い降りて来るわけねーだろーがッ!とも思うんですが。きっと彼も底辺の住人なのかもしれぬ・・・と今後を見守ることに。おファス&家族で川に遊びに行って、魚を捕るときに足を切ってしまったミアなんですが、おファスが傷に自分の靴下をあてがってくれて、さらにおんぶしてくれるんですよ。こ、こ、こ、こんなこと・・・こんなことされたら、好きになってまうやろーーー!!!と観ている私は心中穏やかではないのですが・・・。ミアちゃんの方がまだ冷静で「あれ・・・こいつイイ奴かも?」くらいなんですね。でも、これからだんだんおファスに心開いて行っちゃうんだろうな~という感じも滲ませているんですよ。

そうそう、ここでタンクから出て来たわけじゃないけどフィッシュが出てくるんでした。川で取った泥ブナみたいな鯉みたいな魚をどうするのかと思ったら、おファスさんが生きたままの魚の口から木の枝を入れて刺しちゃうんですよ。「ギャ〜!」とミアちゃんのお母さんと妹。結局魚はミアちゃんの家で飼っているバカ犬の餌になっていましたが。食べもしない魚を捕まえて串刺しにするおファス。ちょっと微妙なんですが、これが伏線っちゃ伏線になっているのかも・・・。

ミアちゃんがおファスに心を開く要素に、自分のことをダンス込みで認めてくれているってのがあると思うんですね。「ダンスうまいじゃん、踊ってみてよ」って言われて、面倒くささと照れが入り交じったブスっとした表情をしたりするんです。15歳の閉ざされた小さな世界の中で、だんだんとおファスの存在が大きくなって行くのが非常に繊細に繊細に描かれています。一方、お母さんは ミアちゃんを問題児が行く遠くの学校に入れようとしている様子。ますます意固地になるミアちゃんなのでした。

<あらすじその2>
ミアはある日、地元のネットカフェで「ダンサー募集」の張り紙を見ます。オーディションを受けてみようかと思う、とコナーに話してみると「受けるべきだよ」と言われほんの少だけ希望が見えて来ました。白い馬が繋がれていた空き地に、以前襲われそうになったときに落とした私物を拾いに行くと、そこにはビリー(ハリー・トレッダウェイ)という青年がいて、CDを返してくれました。ビリーと親しくなったミアは彼と初体験を済ませるのでした。

おファスはDIYホームセンターみたいなところで働いているんですよ。で、彼の職場にぶらりと立ち寄った(風の)ミアに 「もう一回ケガ見せてみな」と言って、絆創膏を貼ってくれるのでした。はい、萌え~。オーディションのためにビデオを取らなきゃいけなくなって、おファスからソニーのハンディカムを貸してもらうミアちゃん。「これどうやって使うの?」と聞いたら、パンツ一丁のファスベンさんが使い方を教えてくれるんですよ。これ、わざとだろ!って思いますか?でも映画ではたまたまパンツ一丁のときだった、という風になっているんですね。「いやらしい!」って思う人の心こそがいやらしいという感じで撮られているんですよ。

観賞後に仕入れた情報なのですが、俳優には最初から完成された脚本を渡さず、小出しで渡して行っていたそうです。だから演じている彼らはこれから何が起きるのかを知らなかったと。 私はこの方法が微妙なイヤらしさをカットするのに一役買ってると思いました。やっぱり全体の話がどうなるかわかってるのとわかってないのとでは演技も微妙に違うと思う〜。

ある夜、お母さんとおファスがセックスしている物音を聞きつけたミアちゃんは、思わずドアの隙間からそっと覗いてみます。その後に仲良くなったビリーとさっさと初体験を済ませていることから、おファスのセックスを盗み見したことが彼女を性の方へ向かわせたというのがわかります。しかしおファスは大サービス。ちょっと「SHAME」を思い出すのでした(制作年的には本作の方がずっと先ですが)。ミアちゃんの初めて出来たボーイフレンド、ビリー役のハリー・トレッダウェイさんは、そんなにパっと見イケメンではないけど澄んだ瞳が美しい男の子だと思いました。

そんなある夜のこと、酔っぱらったお母さんを抱えておファスが家に帰ってきます。起きたミアちゃんがリビングに行くと、おファスがテレビを見ながらお酒を飲んでいました。そして流れでセックスしてしまう二人なのであった・・・。まさかおファスさんに限って・・・と思っていましたが。ミアちゃんは15歳の設定(中の人は当時19歳くらい)なので、これイギリスでも法的にアウトなんじゃね?しかも、ファスベンさん早・・・い。俺のが彼氏のよりデカイだろ?」って言ってたのに、なんかやっぱり途中でヤバいと思って上手く行かなかったんでしょうか。この辺の英語聞き取りはちょっと自信がありません(照)。

明日の朝また話そう、と言われて寝室に戻るミアちゃん。どうやらセックスを妹に見られていたらしく、妹がお母さんにチクりお母さんとおファスは喧嘩。彼は出て行ってしまったのでした。挙げ句の果てにお母さんから「やっぱりアンタのこと堕ろしとけばよかった。病院に予約までしてたんやで!」と言われてしまいます・・・。

とにかくミアちゃんはおファスに会って話をしないと、ということで彼の職場に電話。どうやら実家に帰っているらしいことがわかり、1人で彼の家まで向かうのでした。

<あらすじ その3>
家にいたコナーに会うことが出来たミアですが、コナーはミアを駅へ車で送り返します。また後でゆっくり話そうということでしたが、ミアは電車に乗らずに再びコナーの家へ。そこでコナーには妻子がいるということを知るのでした。ミアは彼や彼の妻に知られずに小さな娘を連れ出します。散々連れ回した後で娘を家に返すミア。途方もなく夜道を歩いていると、怒り狂ったコナーが車で現れミアを殴りつけて去って行くのでした。

ここから修羅場ですよ。しかし、見せ方は常に冷静沈着。起きていることを引きで撮ったショットが多くて、犯罪行為に駆り立てられる逆上したミアみたいな描き方ではありません。いや~、しかしな~・・・また出た、「騙され不倫」ですよ!しかも親子丼で未成年!ファスベンダー映画を観ていて「本当にあったコンナ話」を思い出すのは「ジェーン・エア」に続いてまたか!という感じですよ。そういやドライブのときに誰かと携帯で話していたけど・・・やっぱりそうだったんかい!

もう「うわあ・・・」と言うしかないです。そしてまさかの子供連れ去り!この女の子がまた蝶よ花よと大事に育てられてる感じの髪型や服なんですよね~。すごくガーリーな洋服を着せてもらってるんですよ。ラメが付いたポンチョだとか、かぎ針で編んだワンピースだとか、可愛いピン留めだとか。ママの愛情たっぷり!みたいなすごく可愛いお洋服で・・・。逆にそれがいたたまれない・・・って言う。おファスはマイホームらしき庭付き建て売り住宅風一軒家も所有しているので、どうやらミアちゃんのいる底辺ではなく中流層っぽいです。嫌がる娘を連れ回すミアちゃん。この子がカワイソウ!でもファスの子だと思うとなんか憎たらしい!というバランス加減も絶妙です。石を投げたり、脚を蹴ったりする子役のダダこね加減もいい。その子が途中で海にドッボーン!って落ちたりするし、でも溺れ死ななくてよかった・・ ・ミアちゃんも前科つかなくてよかった・・・である。

娘を家に返してやって、行くあてもなく彷徨っているミアちゃんの元に猛スピードの車が。逃げるミアちゃん。追いかけるおファス。ただ、どつかれて終わったのでした・・・。

次の日、オーディションに出かけるミアちゃん。おファスが一番好きな曲に自分で振り付けをしたダンスを披露する予定です。ところが審査員に「髪を下ろした方がフェミニンだ」と言われるんですね。これは前におファスから言われたことと同じ。そしてかかる彼の一番好きな曲。「やっぱ無理」とミアちゃんは踊らずに舞台から下りるのでした。

空き地に繋がれていた白い馬はもうどこにもいません。ビリーに聞くと「病気だったから射殺した。16歳で死んだ」と言われます。思わずしゃがみ込むミアちゃん。自己を投影していた白い馬は自分とほぼ同じ年齢だったのです。フィッシュタンクに飼われていた小さな魚のようだった自分も旅立つときがやってきたことを悟るのでした。

その後、家で荷物を詰めている所に妹がやってきます。「ね〜どこ行くの〜」と寂しそうな妹。ミアちゃんは彼氏とウェールズへ旅立つことにしたのでした。いつも「カント!ビッチ!」って言ってた妹が別れ際に「お姉ちゃんなんか嫌いだよ」と言って抱きついてきたり、車の後を犬と走って追って来たりするんですよ。妹ってな〜、こういうツンデレが先天的に出来るんだよな〜。姉としてはちょっとうるっと来てしまいました(ミアちゃんと妹はあんまり似ていないし髪の色も違うので、きっと異父姉妹なんだろうと設定を想像)。

イヤなことばっかだったクソな地元から旅立つという「ゴーストワールド」ソリューションですよ。私は結構このオチが好きです。いや結構じゃなくて大好きです。新天地もクソかもしれない、でもここにこのままずっといるよりはマシ、バイバイ大嫌いだった地元・・・もう最高じゃないですか!学校、家庭、地元仲間から散々疎んじられてきたけど、アタシの方からお前らを見捨ててやるよっていうイズムですよ。

そしてエンドロールに流れるヒップホップ・・・「ライフイズビッチ」とか歌ってますよ。最高です。色々と悲惨なことがあったけど、何なんだこの最後に圧倒的な清涼感に包まれる感じは・・・。監督はアンドレア・アーノルドさんという方で女優経験のある方。短編ドキュメンタリーでオスカーも持っているのだそうです。フィッシュタンクには大変感激したので、彼女が監督した他の映画もチェックしようと思います。


ライフイズビッチ!



私がよく外国人に間違えられる件について


私は生まれも育ちも生粋の日本人です。ご先祖様に外国人がいたという記録もないので、近年では他の国の血は混じっていないようです。しかし、外国に行くと外国人に間違えられることが結構あり「またか」と思うこともしばしばあります。

マレーシアやシンガポールでは中華系に間違われ、東京から到着したばかりだというのに中華系に中国語で道を聞かれたりします。パリのシャルル・ド・ゴール空港でもE-チケットを片手に持った中華系のおじさんから、「どうやってこの飛行機が出るターミナルに行けばいいのかなあ?」(推測)と聞かれたり、プラハの地下鉄で観光客の中華系に乗り継ぎの方法を聞かれたり。ああ、学生時代に「これからの時代はアジア!」と思って取った中国語の 授業だったけど、途中で挫折せずに続ければよかった・・・と思うのはこういうときです。

中華系に間違えられるのはまあわかる。日本人と中国人は似ていますから。ところで今住んでいるプラハにはベトナム系住人も多く、コンビニ兼八百屋みたいなお店はほとんどベトナム系です。彼らから「日本人なの?ベトナム人みたいな顔してるね~」と言われることもよくあります。ベトナムには二回ほど旅行に行ったことがあるので、やはりアオザイをオーダーメイドしておけばよかった・・・と思うのはこういうときです。

「私ってアジア顔なんだな」という自覚はありましたが、これほどまでにアジアに受け入れられるとは・・・。特にカンボジアでは行く先々で「スレイサァーッ(美人)」「可愛い」と国を挙げてのドッキリかと思うくらい老若男女からチヤホヤされました。ちなみに日本で外見を褒められたことは三十数年間生きて来て、ただの一回もありません。将来はカンボジアで年金生活をしよう・・・と思うのはこういうときです。

ところが最近、日本人からも外国人に間違えられる事件が起きるようになったのです・・・。東京からプラハに戻って来るとき成田のチェックインカウンターで、日本国パスポートを出しているのにも関わらず、地上職員の人から英語で対応されたときはかなり驚きました(ちなみにパスポートの名前は「トリンドル玲奈」みたいな洋風名字+和名になってます)。

そしてついこの間、プラハの日本食材店で買物をしていたときにも間違えられ事件が発生。みりんや海苔を探していたら、日本人男性の店員さんに「May I help you?」と話しかけられました。「あ・・・ジャストルッキン」とかなり日本語なまりのブロークンイングリッシュで返す私。お会計のときにも「250, please」と英語。思い切って「ア~ユ~ジャパニ~ズ?」と店員さんに聞いてみました。「Yes」と彼。「私もなんですよ~」と日本語で言うと、明らかに「ええっ?」と驚いた様子の彼・・・。一体、私は何人に見えていたのか・・・。

この話を夫にすると「あなたの顔はハワイ人みたい」というよくわからない寸評をもらいました。ハワイ人って、小錦みたいな・・・?ポリネシアン顔ということでしょうか。確かに私は目は小さいけど鼻と口が肉厚な感じなので南国っぽいっちゃ南国っぽいのかもしれません。

日本食材店での話をこちらの日本人の友人にしたところ「きっと、チェコ人と日本人のハーフで日本語が分からないように見えたんだよ」と明らかなボケをかまされました(もちろんちゃんと突っ込んでおきましたよ)。しかし普段から在住日本人と接することの多い日本人の方からも外国人に間違えられるとは・・・私の中の日本ぽさがだんだん目減りしていっているのだろうか・・・?私は謙虚だし勤勉だし丁寧だし礼儀正しいし義理堅いし、日本人らしさにに関しては結構な自信があるのに・・・!ということで、三十路になってからアイデンティティ・クライシスに対峙する私なのでした。

『恋のロンドン狂騒曲』老後の心の平静を保つサムシング最強説

        






ウッディー・アレン作品です。「あんまり・・・」という噂を聞いていたのですが、私は好きですね、この突き放した様な感じ!邦題は、またBSOL風のタイトルを付けられていますけども・・・。だからロンドンの素敵なロケーションとか出て来るのかな~って思うじゃないですか、一切ナシでした。

神視点のナレーションが入りつつ、ロンドンに暮らす老若男女の生活がアイタタタ・・・な描写で綴られていき、次第に「あ~あ・・・」「ダメだこりゃ!」「ホラ言わんこっちゃない」「(苦笑)」とシニカ~ルな感じに包まれて行くという・・・ウッディ・アレン節健在。これぞ円熟の域!これぞ名人芸!だと思いますが、評価は分かれているんだそうです。本作はウッディ・アレンのキャ リアの中で最高収益に なった「ミッドナイト・イン・パリ」の前年に撮られている作品です。でも私はロンドンの方が好きだな~。

長年連れ添った夫アルフィー(アンソニー・ホプキンス)から捨てられた妻ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)。ボロボロになった彼女はフォーチュンテラーの元に通い詰め、心のバランスを保っている老婦人です。夫アルフィーは若返りに取り憑かれて筋トレしたり、明らかにプロフェッショナルな女性をやっている後妻さんシャーメイン(ルーシー・パンチ)をもらったりして暴走気味。

彼らの娘サリー(ナオミ・ワッツ)はアメリカ人の夫ロイ(ジョッシュ・ブローリン)と結婚していますが、売れない作家の夫にやきもきして夫婦仲はうまくいっていません。サリーはセクシーな上司のグレッ グ(アントニオ・バンデラス)によろめいています。一方、ロイは窓のから見える美しい隣人ディア(フリーダ・ピント)に夢中。

この二組の夫婦を軸に「しょうもないな~」といった恋のドタバタ狂騒曲(って言っちゃえばお茶目かもしれないけど、な~んか浅はかな自己愛に満ちた”もがき”とも言える感じ)が展開されますinロンドンですよ。





※ここからネタバレします。




アンソニー・ホプキンスはバイアグラ飲んで、若い嫁に息子を生ませようとしているおじいちゃんの役なんですが、やっぱり品があるな~。彼は近づいて来る「死」に対してものすごく抵抗しようとしているんですよ。年取るとこんな風になっちゃうのかな~嫌だな嫌だな~。滑稽に描かれてるけどちょっと 切なくて笑い飛ばせないです。シャーメイン役は最初ニコール・キッドマンにオファーされていたらしいじゃないですか。そうしたら「白いカラス」と同じですね。でも、ルーシー・パンチさんがすごくハマっていてよかったです。ニコールだったらちょっと豪華すぎたかも。ルーシー・パンチさんがパンチの効いたプロビッチを好演していました。イギリス下町なまりだと「ベイビー」が「バイビー」になるんだな・・・。

お母さん役のジェマ・ジョーンズさんは「ブリジット・ジョーンズ」シリーズのママ役で有名ですね。すごく上手な女優さんです!いんちきスピリチュアルに傾倒しちゃって、娘に「フォーチュン・テラーが私の未来についてこう言ってたの!」っていちいち報告しにくるんですよ。娘夫婦 、はいはいって聞いてるんだけど実はフラットの家賃をお母さんに払ってもらってるからムゲに出来ないんですよね。

娘夫婦の夫ロイははっきり言ってヒモ状態。本を執筆してるんだけど出版のメドが立っていないと言う作家です。妻のサリーは「ねえ、ちょっとアンタ!そろそろ子供作りたいんだけど!」と言い、夫婦の足並みは揃っていません。そんなときに勤めているアートギャラリーのセクシーな上司からの誘惑めいたお誘いが!しかも上司はバンデラスですよ。これはその気になってしまうでしょう・・・(私はかつてバンデラスが好きになり、彼の出演作をコンプリートするというのをやっていました)。

突然バンちゃんからハニカミつつオペラに誘われちゃう訳です。送ってもらった車の中で「楽しかったです・・ ・」と妙な余韻を漂わせつつ、家に帰って行くナオミ・ワッツ。バンちゃんもちょっと恥ずかしそうです。二人の間には「何か」がある・・・!私にもそう見えましたよ!なのに、そんなんじゃなかっただって・・・?!私もナオミもビックリですよ。ギャラリーに紹介した女性アーティストが、なぜか自分とバンちゃんが選んだイヤリングをしていて、それにナオミが気付くシーンがあります。そして退職することにしたナオミがバンちゃんに「あのとき私達の間に”何か”ありましたわよね・・・?」と確認するシーンもあります。このときの「ハッ!」ってなるナオミの演技が素晴らしいです。上手過ぎてもう本当に怖いくらい(笑)。ナオミの演技力に乾杯!

夫のロイは、窓越しの美女をナンパ。あっさりとランチデートにありつけてしまいます。しかし美女にはエリート婚約者がいることを知って若干テンションが下がるのでした。でもあきらめずに彼女を公園の散歩や植物園に誘ったりして健全なデートを重ねるうちに、なんなく美女が落ちそうな気配!フリーダ・ピントは名前も顔もインド人っぽくないな~と思っていたのですが調べた所ポルトガル系みたいです。なるほど~。ついに美女は婚約破棄してロイも離婚。めでたしめでたしかと思いきや、スランプのロイは知人のライターが書いた原稿を盗んで出版していたことがバレそうになり画面蒼白・・・ということに(自業自得なんだけど)。一番社会的にヤバいのが彼の話ですな。このすべて上手く行ってるときに犯罪がバレて身を滅ぼすかも、という ドキドキする感じは「マッチポイント」でもありましたね。

お母さんのヘレナはフォーチュンテラ ーの予言通り、素敵な男性ジョナサン(ロジャー・アシュトン・グリフィス)に会ってお付き合いをするように。素敵な男性・・・?ってクビをひねってしまうようなお方ですが、まあ優しそうっちゃ優しそうです。SATCで、キャンディス・バーゲンが演じたVOGUEの編集が紹介される料理評論家だかなんだかの男性と被ります。フォーチュン・テラーの家でコックリさんみたいな降霊会を行い、ジョナサンの亡くなった奥さんに再婚してもいいか聞こうとするのですが、なかなか話を切り出せないジョナサンにイライラしたりします。しかし映画の最後、美しい緑に彩られた公園のベンチで二人はスピリチュアルに分かり合うのでした。結局、この中ではおっかさんのヘレナが一番幸せになったってことで・・・。生きて行く上で、何か心の拠りどころになるものがあると良いよ、それが何であれ・・・ってことでしょうか。

逆に一番可哀相だったのはナオミです。離婚して上司からもフラれて(ていうか恋愛も成立してなかった)、心機一転、前から夢見ていた新しいビジネスを始めることに。お母さんからのローンをアテにしていたのにもかかわらず、「フォーチュンテラーが今ファイナンシャルで何かすると良くないって言うの」という一点張りでお金を貸してくれないんですよ。「ちょ!はっ?そんな・・・!」ですよね・・・。だいたいこの映画の中の彼女はそこまでやらかしてないんですよ。ちょっと上司によろめいただけなのに~。

ということで、老後の心の平静を保つサムシングを今のうちに見つけておかないとな・・・と思う一本でした。



『ロック・オブ・エイジズ』トムはロックスターよりもスパイで頑張れ

         


去年、マレーシアに行ってたときに友人Iと観るつもりだったんだけど・・・いつまにか映画館のラインナップから「ロック・オブ・エイジズ」がディサピア!マレーシアでは上映される予定の映画がなくなったりすることがたまにあるようです。基本トム・クルーズ主演の映画は劇場で観るようにしているのですが、まあしょうがない。

この映画は有名なミュージカルの映画化なんだそうです。「あまり面白くなかった」「途中で劇場を出てしまった」という評判もチラホラ聞いていたのですが、私は取りあえず最後まで観ることが出来ました。

トム・クルーズのロックスターって・・・な~んか見ちゃいけないものを見ちゃった感じ(彼が履いている妙な構造のパンツも)。とにかくトム1人だけが映画の中で浮きまくっていて、妙~に変な違和感が拭えませんでした。いつもはビシッィとしている品行方正な優等生が文化祭でちょっと微妙な方向に弾けちゃった・・・な~んか痛々しくって見ていらんない!!みたいな感じ。歌もヘタだし、全然ロックでもなんでもないんですよ。しかもステージ上のパフォーマンスではトムちんの短い手足が目立ってしまって、「なんかお猿さんみたい(トム演じるロックスターはいつもヘイマンという名前のお猿を同伴しているのだ)・・・」と思ってしまいました。私が一番好きな映画の中のロックスターは「ラブ・アクチュアリー」のビル・ナイ様ですね。やっぱりロックスター役は長身スレンダーな方が演じた方がハマると思います。

良かったのは脇役のポール・ジアマッティ。こういうセコくてタヌキおやじっぽい人、いかにも業界内に生息していそうな感じである。贅肉の付き加減もいい。ライブハウスのマスターはアレック・ボールドウィン。若い頃は不埒な色男だったけど、もうすっかりお父っつあんなドスコイ体型ですね。その彼氏がラッセル・ブランドですよ。ケイペリの元旦那。やっぱり若干キモイです。イギリスなまりだったので、こんなロンゲで中東っぽい人でもイギリス人なんだなあ~と妙なところで感心してしまいました。

ヒロインの女の子シェリーはジュリアン・ハフというパツキンのピチピチギャル(死語)。私が考えるアメリカのピチピチギャル(地方出身)ってまさにこんな感じ!歌がうまいんですが、非常にチープな感じの女優さんです。黒いタンクトップからどピンクのブラが覗いていたりして、なんか場末感が漂っているんですよ。彼女の相手役の男子を演じるのはディエゴ・ボネータという若手俳優さんで、顔は可愛いかもしれないけどあんまり印象には残らなかったなあ。

トムちんにインタビューするジャーナリストの女性(マリン・アッカーマン)がヒロインのジュリアン・ハフと見分けがつかなくって、最初「どうして変装してるの?」と思ってしまいました。この女優さんも美人なんだけど本当にチープな感じ。BSOL映画「幸せになるための27のドレス」「あなたは私のムコになる」にも出ていましたな。

この映画の中で一番あっぱれだったのはキャサゼタ姐さんことキャサリン・ゼタ・ジョーンズ様ですよ。ロックけしからん!街を浄化するためにロックは禁止!というロビー活動をしている政治家の妻役です。♪ロックけしからん~♪と、彼女が支持者のオバハンたちと一緒に歌い踊るシーンは最高でした。PTAスーツを着たオバハンたちが脚をガバッ!と上げたりするんだけど、いい意味で学芸会っぽいのです。アメリカのミュージカルってみんな一糸乱れずに踊って、手や脚の角度とかタイミングとかもバッチリ決まっているイメージがありますが、これはオバハンたちがてんでバラッバラ。でもそこが何とも言えない面白さに繋がっていてよかったです(しかもそのときに政治家の夫は秘書と浮気の真っ最中)。キャサゼタ姐さんのハッスル具合に乾杯!あとから実は元グルーピーだったということが発覚するのですが、そのときの衣装も最高でした。好演している俳優やウマく役にハマっている 俳優がいるだけで「この映画はつまらん!」とバッサリ切り捨てるのをためらってしまいますが、今回のキャサゼタ姐さんはまさにそれでした。

ロック最高!夢を追いかける若者最高!ロックンロール!みたいなことを高らかに歌い上げる系に着地したかったんだと思うのですが。要になる役のトムちんがハマってなかったのが残念。全体的なお話としての説得力も歌に頼り過ぎていた気がするので、もうちょっと演技でも魅せて欲しかったんだな。ミュージカル映画において歌は素晴らしい心情表現手段だけど、だからといって演技をおろそかにしてはいけないんですよ(上から目線で、ホントすみません・・・)。

余談:ストリップバーのオーナー役でメアリー・J・ブライジ様が出演されています。日本で働いていた頃、仕事で辛いことがあったりするとブライジ様の「No more drama」と言う歌を聞いて打ちに行っていました(ショックに浸る行為)。雨が降っている帰り道とかでこれを聴くと、すごく打てるんですよ。


『恋愛だけじゃダメかしら?』なんだこの邦題は!

         



タイトルがBSOLテイストだったので観てみました(BSOL映画の説明についてはこちらを)。4人の女性が妊娠すること、子供を持つことを通して体験する悲喜こもごもをコメディータッチで描いた映画です。

群像劇で最後はみんなハッピーエンドなので「バレンタインデー」、「そんな彼なら捨てちゃえば?」みたいな感じ。キャメロンとジェニファー・ロペスが共演って豪華だなあ~と思ったんだけど、一緒のシーンはありませんでしたね。こういう群像劇は「この人とこの人が実は繋がってる!」ていうのを見せて、最後に友達の輪が出来て立体感が出る(そしてなんかイイ話ムードも出る)というのが定番だけど、この映画はあんまり友達の輪は重視していないようでした。

いいと思ったのは、普通に妊娠→出産というコースを辿る人以外にも、養子を選択する人や、悲しい出来事を乗り越えて成長していく人も描かれているという点です。世の中色んな人がいて色んな人生があるわけで、妊娠と出産は素晴らしい!!とマタニティーハイなコンセプトを無条件に突きつけていないところがいいんです。ただ彼女たちのパートナーが全員素晴らしい人ばかりだったので、1人くらいシングルマザーになる決心をする女性がいたりすると更に深みが増したのではないかと思いますが・・・。


各ヒロインについての感想を書いてみたいと思います。


・まずはセレブなダイエット・インストラクターの女性ジュールズ(キャメロン・ディアス)。セクシーな衣装でのダンスシーンから始まりますが、キャメロンはいくつになってもスタイルはいいし可愛いよなあ~と本当にビックリしてしまいます。彼女のパートナーのエヴァン(マシュー・モリソン)はダンスやってるし、小綺麗なゲイに見えてしまいましたが・・・。高齢出産だけどセレブだし 普段から鍛えてるアスリートみたいなもんだから余裕でしょ〜と見ていたら彼女のお産シーンは結構大変そうでした。映画やドラマの出産シーンは、見ているこちらまで思わずおマタに力が入ってしまいます。キャメロンみたいに妊娠してもお腹以外は細いままっていうのがア↑コガレです。

・ベビーグッズのお店を経営する女性ウェンディ(エリザベス・バンクス)は二年間の子作り期間を経て待望の妊娠です。彼女が夫に妊娠を知らせるシーンでプールに飛び込むんですが、妊娠検査スティックがプールにぷかぷかと浮かんでて「こりゃあ迷惑だなあ~」と苦笑してしまいましたよ。だってプールの中でおしっこしたようなもんですからね!夫のお父さん(デニス・クエイド)に「私達赤ちゃんが出来ました!」と発表したらなんとお父さんと若い後妻さん(ブルックリン・デッカー)にも子供が出来ていていたんですね(しかも双子)。「 えっ 、マジで・・・」となんだかテンションが下がってしまうウェンディですが、女性の微妙な心理ってことなんでしょうか。こういう母性たっぷりで子供が欲しくてたまらない人にライバル視などされるのは、ちょっと厄介かもなあ~と思ってしまいました。

・フリーランスカメラマンのホリー(ジェニファー・ロペス)はエチオピアから養子を迎える選択をします。夫はラテンイケメンのロドリゴ・サントロですよ。ええな~。養子を迎えるにあたって夫との温度差があったり、レギュラー仕事の契約を切られたりと色々あって大変そうでした。中の人のJ.Lo、リアルでは双子の母ですね。しかしJ.Lo双子ちゃんは、元旦那に似ていてちょっと残念な顔してませんか・・・?夫役のロドリゴ・サントロがパパ友の会みたいなのに入るんですが、パパ友の中にえらいよく喋るアフロアメリカンがいるなあ~と思ったらクリス・ロックでした。日本では「イクメン」って言葉がマスコミによってすっかり定着したけど、今までいかに日本の男性が育児に参加してこなかったか(物理的に無理だったということも含めて)の裏返しのような気がしますねえ〜。

・一番ヤングなカップル、ロージー(アナ・ケンドリック)とマルコ(チェイス・クロフォード)は挨拶代わりのセックスで妊娠。悩みますが生む選択をします。ちゃんと「ルナルナ」で排卵日管理しときなよ!って感じですが、まあ管理していたとしても、こういうこともあったりするのでしょう・・・(女性向けバイオリズム管理アプリは、「トワイライト」のベラや「おおかみこども 」のヒロインにも是非オススメしておきたいところである)。しかし、ある冬の日にロージーは異常を訴え、悲しい結果になってしまうのでした。てっきり結婚して二人で屋台を切り盛りしながら子育てするんだと思ってたから、凹んでしまいました。その後別れたりするんだけど、またやり直すみたいな流れに。始めに妊娠しちゃってからの関係構築は、ちょっと「JUNO」を思い出しましたね。



原作はベストセラーになった妊娠出産の実用書らしいです。それならもっと役に立ちそうな妊娠豆知識をさりげなく入れたりしたらどうだろうかな~と思ってしまいました。しかし・・・邦題変じゃね?原題は「What to Expect When You're Expecting」なんですよ。妊娠してるときに期待すること、みたいな感じでしょうか?だから英語圏の人はタイトルで「妊婦ストーリーなんだな」というのがわかると思いますが、邦題は「恋愛だけじゃダメかしら?」・・・。こんなタイトルだったら、私のようにBSOLテイストを期待してしまうではないですか。

妊婦映画なのにこの邦題。「いつまでもフワフワと恋愛ばかりしてないで、ちゃんと赤ちゃんを生まないとね。だってホラ、それが女性のシ・ア・ワ・セだから♪」という価値観を押し付けられている気がするのです。劇中に恋愛要素はほぼないってのに。ロージー以外はみんなステディなパートナーがいるんですよ。もう恋愛を経て土台固めがキッチリできてんの!百歩譲って、SATCのサマンサみたいな性豪奔放キャラが突然妊娠しちゃってドタバタしながら出産!って話ならこの邦題でもわからなくはないけどさ〜(それなら「セックスだけじゃダメかしら?」になるか・・・)。映画のメインターゲットである妊婦さんはあまり劇場に来ないだろうから、BSOL層にあてこんでるのでしょう。しかし、な〜んかこの邦題の付け方には日本政府が配布しようとしていた「女性手帖」と同種のおせっかいバイブスを感じるのだった。

余談:「◯◯だけじゃダメかしら?」という微妙な邦題の付け方は、今に始まったことではないようです。「モニカ・ベルッチのエッチなだけじゃダメかしら?」イザベル・アジャーニ主演の「可愛いだけじゃダメかしら?」が「ダメかしら?」邦題の先輩として存在しています。どちらも原題は全然「ダメかしら?」テンションじゃないのですが、ちょっとお茶目要素を出したかったのかな?

『宇宙人ポール』ほっこりするSF

         


面白いという評判を聴いていたので観てみました。「ホット・ファズ」や「タンタンの冒険」にも出演している仲良しコンビ、サイモン・ペグとニック・フロストが脚本と出演をしているSFです。

”オールド”イングランドからアメリカにやってきたグレアム(サイモン・ペグ)とクライブ(ニック・フロスト)。コミケに行って有名人からサインをもらったり、キャンピングカーでSF有名スポットを巡ったりしているのですが、いいな~メッチャ楽しそう!私はSFファンではないのですが、こういう趣味にど~っぷり浸かる旅ってとても贅沢なことだと思うんですよ。さらにそれを分かち合う友がいるということも素晴らしいですね(色んな場所でゲイカップルに間違われるんだけれども)。

そんな二人の元に現れた宇宙人のポール(声:セス・ローゲン)。ビジュアルはまんま60年代あたりに考案された宇宙人です。最初は宇宙人の出現に驚く二人ですが、さすがオタク。現状を受け入れてポールに馴染むのが早い(またポールも非常にサバけた気の置けない奴なんだ)。宇宙人を追いかけるメンインブラック風の捜査官(ジェイソン・ベイトマン)からポールを庇いつつ車で旅をするというあらすじです。

色んなシーンに過去のSF映画のオマージュがちりばめられているそうなんですが、私はあまり詳しくないのでよくわかりませんでした~。でもネタ元がわからなくても充分に楽しめる作りになっています。なんかサイモン・ペグとニック・フロストは部外者にも優しいんですよ。そう、この 映画はなんか優しさを感じる。宇宙人と地球人の友情が美しいし、見終わった後になんだかホッコリするんです。「ホット・ファズ」もポリスムービーオタクによるポリスムービー讃歌みたいな作りだったけど、「ポール」はそのSFバージョンという感じでしょうか。なんか愛を感じます。

まあ面白さで言えば「超~面白い!超~おすすめ!」という高みには達していないものの、ペグ&フロストのオタクがキャッキャしているだけでなんだかいい。このボンクラテイストが心地よいのです。私が一番面白かったシーンは、ビック・ガイ(演じるのはあの大女優!!)登場シーンと、彼女がUFOに潰された跡をポールの仲間(作業服着用)が清掃しているところにグっときました。「タンタンの冒険」でもぶつかっ た後に出て来る小鳥(ピヨピヨ・・・と頭の周りを回る、痛かった~という表現)を鳥かごに入れるシーンがありました。どうやら私はそういうちょっと可愛い事後処理みたいなシーンが好きみたいです(笑)。

チェコっとみつけた、こんなモノ:第19回 Yves Rocher (イヴロシェ)の自然派コスメ3

「チェコっとみつけた、こんなモノ」は、私がチェコで見つけたチェコっと可愛い、ユニーク、便利 etc・・・なものを雑談しながら紹介するというコーナーです。日本では見かけないもの、お土産にすると良さそうなものを中心にピックアップしています。 ただしチェコで見つけたモノが対象なので、チェコ製ではないものも含まれます。その点は何卒ご了承下さい。

第11回第15回に続いてまたまたイヴロシェの登場です。メンバーズカードを作った為、イヴロシェさんから定期的にクーポン付きのダイレクトメールが送られてくるようになり、その度にお店に行って何かを買っているのでした。いつもカバンにイヴロシェのエコバッグをしのばせているし、もうすっかりイヴロシャー(私が作った言葉)です。

今回も、@コスメ風に☆を付けレビューさせて頂きました。


イブロシェクレンジング  

・Gel nettoyant (Deep Cleansing Gel) ★★★☆☆☆☆(3つ星)

お気に入りのカモミールのシリーズの洗顔料をゲットしました。185コルナ(@920円)です。ビオのカモミール配合で、やはりカモミールの匂いがいっぱいです。洗浄力も強過ぎず、でも不純物はちゃんと洗い流されている感じ。でもジェルだからか、すすぎ時のキレが悪いかな~。ちょっとヌルっとしますが、あとはまあ普通です。ただもうちょっと安く買えたらよかったかな〜。


イブロシェリフティングビオ


・Lifting bio soin anti-rides jour (Lifting bio anti-wrinkle day care) ★★★★★☆☆(5つ星)

昼用のアンチエイジングクリームです。この商品は箱にビオのマークやエコサートのマークも入っていて、完全にビオ製品のようですね。555コルナ(@2,775円)が277コルナ(@1,385円)に割引されていたので思わず買ってしまいました・・・。いつも思うけど割引率が大胆!もともとの値段もアンチエイジングクリームとしてもビオものとしても充分に安いのにそれからほぼ半額になってます。恐るべしイヴロシェ!

オーガニックのアルファルファを使ったクリームです。アルファルファ、和名はマメモヤシと言ってビタミンCがたくさん含まれているのだとか。私が小学生の頃、母がアルファルファジュースというものにハマっていて、生協でよく買ってたなあ・・・。結構美味しかったのを覚えていますが、アンチエイジングにも効果があるのは知りませんでした。

アンチエイジングものは、高い→ 無意識的に少しづつ使ってしまう→効果があまり感じられない、というサイクルにはまりがちですが、これは安いのでトーストにつけるバターのように顔に塗りたくることも可能。肌はパーンと張り、化粧乗りも良いです。心なしかホウレイ線も薄くなったような・・・気がします(あくまでも自分基準なんですが)。同じシリーズで夜専用クリームも出ているので次に買うのはそれだな・・・。


★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆ ★,。・:*:・゜

いっぱい買ったので、ダーレック(プレゼント)をもらいました。水玉模様のスカーフと赤いバッグ。どちらも中国製なり。スカーフはまあノベルティーだなという感じですが、バッグはなかなか可愛いです。しかし、口をキュッとしばるだけなのでセキュリティー的に不安。カメラ用のバッグにするか?それとも姪っ子(8歳)にあげるか・・・(笑)

イブロシェ景品

イヴロシェの フランスサイトは実際に使った人の口コミも掲載されているので、Google翻訳などを使いつつ、参考にするのも良いかもしれません〜。ますますイヴィロシャーの道を邁進する私なのでした。

『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』まあ頑張っている(上から目線)

         



3を観る前にまず2を観ておかないと~と慌てて(?)鑑賞しました。

一作目はまあまあの面白さでしたが・・・。二作目は「一作目と同じじゃん!」という感想も多いのはわかります。しかし二巡目にして安定の面白さですね。確かにフレッシュさは失われていますけれど、まあまあ頑張ってる方だとは思います(上から目線)。今回はタイが舞”タイ”(台)です!

東南アジアが大大大好きな私ですが、その中でもトップスター級であるタイのことは実はあまり好きではありません。バンコクとプーケットとピピ島しか行ったことがありませんが、タイはなんだかモロに男性向けのリゾートという気がします(婉曲表現)。雑貨もそんなに可愛いのがないイメージだし、あっ、でも 東南アジアの雑貨が集まる雑貨天国と言われる北部のチェンマイには機会があれば行ってみたいと思っています。

今回も結婚式直前にハングオーバーになっちゃって、大〜変だ!大変だ!ということですが・・・なんと今回結婚するのは歯医者のステュ(エド・ヘルムズ)ですよ。お相手はなんとタイ人美女のローレンちゃん(ジェイミー・チャン。中華とタイのハーフかと思ったら韓国系のようです)。怒った顔も実に可愛いピッチピチの女子ですが、なぜにステュなんだろうか・・・という。

実際こういう妙〜に残念な欧米系男性とピッチピチのタイ人ちゃん(彼女なのか彼なのかは不明だが)のカップリングがプーケットのメインストリートにはい~っぱいいました。もう一目でビジネスな関係とい うことがわかるんですよ。ステュとローレンちゃんは本当に愛し合っているという関係ですが、ちょっとプーケットで見たストリートのことを思い出してしまいました。

さて、今回はステュの結婚式のためにタイ入りしたハング オーバーのメンズたち。フィル(ブラッドリー・クーパー)は相変わらずイケメン(白いズボンが眩しいわ!白いズボンってイケメンしか履いちゃダメなボトムなんだな)。前回行方不明になった花婿のダグ(ジャスティン・バーサ)もいます。そしてハブられていたトラブルメーカーのおデブなアラン(ザック・ガリフィアナキス)もタイに連れて行ってもらえることになりました。現地入りし、リゾートホテルの海辺でビールを飲むメンズたち。ローレンちゃんの弟テディ(メイソン・リー。アン・リー監督の息子さんなんだって!)も一緒です。

リゾートホテルのビーチで「カンパ〜イ!」と祝杯をあげた直後・・・・「ここ、どこ?記憶がない・・・」またかよ!って全員が突っ込んだと思うけど、い よいよ始まりですよ~!あらすじの順を追うのが面倒くさいので、気が付いたことを適当に箇条書きにします〜。

・ステュの顔にタトゥーが!アランが坊主頭(ヒゲそのまま)に!部屋の中に小猿と、詰めた指が!そしてまたあのウザすぎる周波数を出す謎のアジア人チャウ(ケン・チョン)が!韓国系アメリカ人のケン・チョンさんは、実はお医者さんとしてのキャリアを持っているらしいです・・・。Wikiによると高いIQの持ち主で、ヴァイオリンもたしなむというお坊ちゃま!医師免許を持っているのにコメディアンの道に進んだというのは、かな~りの変わりダネではないでしょうか・・・。そういえば「ブルーノ」のサシャ・バロン・コーエンはケンブリッジ卒だし、欧米のコメディアンには無駄にスペ ック高い人がいるな~。ケン・チョンさんの奥さんもお医者さんなんだそうですよ(しかも結構美人)。双子の娘さんも可愛いです(youtubeに動画アリ)。ケン・チョン さん、映画の中では変な役が多いけど、結構な勝ち組だと思いますよ!

・トラブルメーカーのアランは実家引きこもりシーンから、実にイイ感じですね(笑)。あと彼が着用していたTシャツが・・・超気になります。なぜにラブラドール・レトリバーのプリントなのか!可愛いじゃねえか・・・。彼がタイのお寺で瞑想中に昨日起きたことを思い出すシーンが結構よく出来てたと思います。ハングオーバーメンバーが全員子供になってて、みんなそれぞれ似てる子役を使ってるんですよ。ここは可愛くてほのぼのしました〜。アランは前回、赤ん坊と心を通わせていたけど、今回は小猿とお坊さんと心が通い合っていました。きっと本当はイイ奴なんでしょうね〜。

・フィルには赤ん坊が生まれていました。 ダイナーのシーンで彼が持っていたおかんバッグはヴェラ・ブラッドリーでしょうか。ブラッドリーなだけに・・・。ヴェラ・ブラッドリーのおかんバッグは「ニューイヤーズ・イブ」でジェシカ・ビールも持っていたような。アメリカで今、インなおかんバッグなんでしょうかね〜。

・今回はローレンちゃんの弟が行方不明になっちゃったわけだけど、彼はリアルに指チョンパだったんですね・・・。記憶が飛んでる時に指の間をナイフで差すゲームをやってたときに切っちゃった、テヘ!ってことですが・・・カジュアルすぎるだろ!!弟は医者志望なのにマジで可哀相です。この指の間を刃物でトントントン!とやる芸(?)は小学生のときに彫刻刀でやったことがありますが、先生からマジで怒られました。

・ハングオーバーメンズたちが取引する悪役のボスはポール・ジアマッティですよ。彼は一癖あるオヤジ役でよく見かけますが、今回は出番も少なかったし、クセモノキャラでは完全にケン・チョンさんに食われてしまった感が・・・。

・記憶を辿る途中でバンコクのショーパブに来たメンズたち。そこで「昨夜は燃えたわね〜♪」と綺麗なお姉さんに声をかけられるステュ。「昨日セックスしたじゃない」と言ってそのお姉さんが着替え始めると、そこには男性自身が・・・というオチ。「だってここはバンコクよ♡」と彼/彼女。ちなみにチェコのDVDは無修正でした。そういえば作家の岩井志麻子さんがバンコクのショーパブのプログラム「水中チ◯コショー」が素晴らしいという話をよく5時に夢中!でされています。ちょっと見てみたいかも?!

・結婚式二次会の スペシャルゲスト、登場したときにみんなキャ〜!!!って超盛り上がってたけど・・・「この人、誰???」とひとりポツーーーーンと取り残された私・・・(友人Iが後からマイク・タイソンだって教えてくれました)。

・「携帯に昨日の写真が残ってたよ!」ということで、こわごわとチェックするメンズたち。そして被さるエンドクレジット・・・。前も思ったけど、写真の中のみんなはすっごくイキイキしてて、本当に楽しそう!!!大人になってもこういうバカやれる仲間っていいですね・・・・と何故か綺麗なまとめで終わるのでした。

・既に三作目をみた知人は「微妙」と言っていましたが、同じネタの使い回しも三回目になるとさすがにクタビレてくるのでしょう。これで終わりだよ〜んと いうことですが、一体どうなるのだか。たぶん劇場には行かないと思うので観るのは半年後くらいになりそうです。

『ジェーン・エア』ロチェスターがイケメンすぎる件について

        

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最近気になるイケメン、マイケル・ファスベンダーさんが出ているということでチェックしてみました。

ジェーン・エアという小説の名前は聞いたことがありますが、読んだことはありません・・・(これでも英米文学科出身)。たしか前にシャルロット・ゲンズブールもジェーン・エアをやっていたなあ、そういえばな~(ロチェスターはウィリアム・ハートだった)。今回はあらすじを辿りつつ、箇条書き感想という変則的なスタイルで書いてみました。

あらすじ(その1)
身寄りのない孤児の少女ジェーンは、いじわるな親戚のオバサンに引き取られます。比較的裕福なお家みたいだったけど、オバサンやイトコにいじめ抜かれた末に寄宿学校のようなところに入れられてしまうのでした。厳しい学校生活でしたが、親友が出来ます。しかしその親友も病気でこの世を去ってしまうのでした・・・。成長したジェーン(ミア・ワシコウスカ)は学校を卒業し、お金持ちのお家で住み込みの家庭教師として就職します。そこにはフェアファックス夫人(ジュディ・デンチ)という家政婦がいて、家のすべてを取り仕切っているのでした。

・ジェーンの少女時代の子役の子(アメリア・クラークソン)がスティーブ・ブシェミのDNAを引き継いでいるように見えてしょうがありません。機会があったらブシェミと父娘として共演して欲しいくらいです。

・成長したジェーンはミア・ワシコウスカです。ジェーンは美人ではなく人並みの容姿をした女性という設定らしい。その設定でかつスクリーンでも映えるルックスの演技派といったら、ミア・ワシコウスカのほかにいないのではないでしょうか。ワシコウスカさんは去年のMIUMIU春夏のキャンペーンガールでしたね。

・ ジェーンが家庭教師としてやってきた家を取り仕切るのは・・・なんと、ジュディ・デンチ様ですよ!まさか出演していらっしゃるとは知りませんでした。今までに何度も書きましたがやはりジュディ・デンチ様が画面に光臨される、映画全体の格調が高くなりますねえ~。出て来たとき「この市原悦子に似てるオバさんは誰?」と思いましたが、その後本当に「家政婦は見た!」的シーンがありました。新入りのジェーンがベテランのデンチ様にいびり抜かれるのではなかろうか・・・と心配したのですが、いいオバさんで安心しましたよ。

あらすじ(その2)
家庭教師として働き始めたジェーン。しばらくしたある日、ジェーンは森の中で馬から落馬した男性を助けます。その男性こそがジェーンが勤める屋敷の主、ロチェスター(マイケル・ファスベンダー)だったのでした。気難しいロチェスターは ジェーンに冷たくあたりますが、次第に彼女のまっすぐで汚れのない精神に惹かれて行きます。一方ジェーンも少しずつロチェスターのことを愛するようになるのでした。

ファスベン、キター!という感じですが、全身を引きで見ると、実は彼って頭が大きくてそんなにスタイルは美しくないのでは・・・と思ってしまいました。原作のロチェスターは美男設定ではないそうなのですが、ファスベンさんはどう考えてもイケメンすぎる。あとすごく全体的に・・・エロいんですよファスベンさんがっ!彼から発散されたテストステロンが空中に漂っていそうな感じ~。彼と目が合っただけで妊娠してしまいそうな勢いなのである。危険なメソッド」のユング役ではビッチリ横わけとメガネだったし、抑圧されたエロスを表現していてグっときたけど、本作はう~む・・・。ファスベンさんを観られるのは嬉しいんだけど、ちょっとミスキャストでは・・・と思うのだった。

・時代的にも階級的にも雇い主と家庭教師が結婚とか考えられないことでしょうが、 次第に愛を育んで行く二人。最初ロチェスターは「お前のことなんて眼中にありません」て感じだったのに「実は・・・君のことが好きだったんだ!」というツンデレキャラ。野外で告白されるパターンは同じく英文学原作の「プライドと偏見」みたいですね。その頃の英国女子はこういうツンデレパターンに萌え~ってなっていたんでしょうな、きっとな・・・。

・初めて口づけを交わしたジェーンとロチェスター。途中で雨が降って来て、コートを被りながら屋敷の中に入るのであった。私の中に雨が降って来てコートを被るア↑コガレが芽生えた瞬間である。このまま家畜小屋とかで濡れ場シーンか?と思ってしまった私は心が汚れているんでしょうか・・・きっと汚れているのでしょう。そうそうジュディ・デンチ様が市原悦子になる瞬間をお見逃しなく。

・ジュディ・デンチ様に「あんたまだ若いんだし男性経験もないんだ から、もうちょっと(ロチェスター氏のこと)考えて直してみたら?」と言われるジェーンですが、トントン拍子に結婚式の日になります。身分違いが引き起こすゴタゴタみたいなのはバッサリカットされていますが、ここは逆にスピーディーになって良かったと思う。生まれてから今まで苦労の連続だったジェーンですが、やっと幸せになれる・・・かもしれない。玉の輿なんだし、ウェディングハイの絶頂を極めてもおかしくない状況なのに、とてもとても静かなジェーン。ミア・ワシコウスカの抑制の効いた演技が良いです。

あらすじ(その3)
そして迎えた結婚式の日。ロチェスターから贈られたアイボリーホワイトのウェディングドレスに身を包み、教会で誓いの言葉を交わそうとしたその矢先に・・・。弁護士だかなんだかが突然乱入して、ロチェスターは既に結婚しているという公式文書を読み上げるのでした・・・。失意の中、ジェーンはロチェスター家を出て荒野を彷徨います。民家の近くに倒れていたジェーンはセント・ジョン(ジェイミー・ベル)に助けられ、彼と姉妹が住む家に身を寄せることになったのでした。ジョンはジェーンに求婚しますが、ジェーンは結婚に踏み切れずロチェスターの屋敷に向かうのでした。

・あああ、なんとなく知ってはいたけれども・・・なんという悲劇でしょう!このシーンを見ていて、そういや日本でもたまにこういう珍事ってあるよなあ・・・とある事件を思い出しました。既婚の男が浮気相手の女性(女性側は普通に独身同士で付き合っているという認識)と結婚するということになって、本当は既婚であるという真実を言い出せず、どうしようもなくなって結婚式当日に式場を放火したというB級ニュースがありましたねえ。いやこれはイカン、相手を騙しての不倫は万死に値する大罪なり!そういや私の周りでもかつて騙され不倫事件がありましたなあ~(「本当にあったコンナ話」をどうぞ)。

・まあしかし・・・ロチェスターの奥さんは精神病で監禁されているし 、結婚自体も恋愛してたわけじゃなくって持参金に目がくらんだロチェスターのお父さんが勝手に決めたみたいな設定になってるし、悪意はないような・・・。いや、でも自分がジェーンの立場だったら重婚ってやっぱり許せないかも~。求婚するなら籍抜いてから来いや(しかも最初ロチェスターは別の女性と結婚するかも的な話の流れでしたよね・・・)!もしジェーンにバレずに結婚することが出来ても、同じ屋敷内に奥さんが二人いる状況ってかなり微妙です。

・やはりお屋敷を出て行くジェーン。ここで、映画冒頭の荒野彷徨いシーンとリンクするんです。行き倒れになってるジェーンを助けるジョンは「リトル・ダンサー」に主演していたジェイミー・ベルですよ。すっかり大きくなっちゃって!「リトル ・ダンサー」は公開当時に観たのですが、彼に泣かされたのを覚えています(調べたところ彼は今は27歳で嫁がエヴァン・レイチェル・ウッド。知らなかった~)どうやら彼もジェーンのことを好きになってしまったよう。まだ19歳かそこらなのに、タイプの違うメンズ二人から求婚されるとはジェーンよ、容姿は普通と言っておきながら、結構なモテ女じゃあないか!

・結末を知らなかった私は「ああ、これで助けてくれたジョンと結婚するんだな。色々あったけど、静かな幸せを最後につかんだ感じで終わるんだ」と思っていました。しかしその刹那「ジェーン・・・ジェーン・・・」と風に乗ってファスベンさんの声が!「彼が、私を呼んでるわ!」と求婚途中のジョンを追いて、ロチェスターのお屋敷に急ぐジェーン。この辺りはちょっと唐突で、え?ジェーンもついに狂っちゃったの・・・?と思ってしまいました。

あらすじ(その4)
かつてジェーンが働いていたロチェスターの館は、焼けただれていました。呆然とするジェーンにフェアファックス夫人が事の顛末を説明します。正気を失ったロチェスター夫人が放った火で屋敷は焼けてしまい、彼女を火事から助け出そうとしたロチェスターは失明し脚も負傷してしまったのです。結局ロチェスター夫人は焼死してしまいました。ジェーンは全てを失って独りひっそりと暮らすロチェスターに会いに行き、今度こそ彼と人生を共にしようと誓うのでした。

・焼けただれた廃墟の中から突然現れるジュディ・デンチ様にびっくりしました!亡霊かと思った・・・。

・もうボロボロになってしまったロチェスターのもとにかけつけるジェーン。まだ若いんだから、こんな苦労をわざわざ進んでしょいこむことないのに・・・って思ってしまう私はもうジェーンの母親世代に近くなってしまったせいもあるのでしょう。これは崇高な愛なのです。しかしな~、やっぱり事故があってボロボロになっちゃったロチェスターなんだけど、ファスベンさんは精力びんびん感が出ていて、全然しおれてない感じ。キャスティングの違和感が最後まで取れなかったってことは、やはり原作通り美男ではない俳優を配した方が、ジェーンの選択にグッときたのかもしれませんなあ・・・。

・じゃあロチェスターは誰だったらよかったのかって?ううむ・・・。ジェーンとは結構年が離れているって設定だから、ヴィゴたん(モーテンセン )とか?でもヴィゴたんもイケメンすぎるかな〜。イギリス人だったらコリン・ファースとかかな~。最近観た「トワイライト」にも出ていたマイケル・シーンなんかも演技上手だしいいと思います。この中ではやっぱりコリン・ファース押しかなっ!「ブリジット・ジョーンズ」のときみたいなツンデレ演技がまた見てみたいです。

・監督のキャリー・ジョージ・フクナガさんは日米ハーフ。桐島ローランド系のイケメンなのでした。映画HPのプロダクションノートにジュディ・デンチ様の参加が決まって身が引き締まったと書いてありましたが、確かにそうでしょうね~。

『ヘンゼル&グレーテル』もしもジェレミー・レナーが害虫駆除業者だったら・・・

        


あの有名な童話「ヘンゼルとグレーテル」の二人が成長して魔女退治のプロフェッショナル、ウィッチハンターになっていた!というアクション映画です。日本公開が予定されていましたが、結局DVDスルーになってしまったようですね。

成長した兄のヘンゼルを演じるのは「煮くずれたジャガイモ顔」「あの丸顔の人」でおなじみのジェレミー・レナーです!スキルフルなウィッチハンターということで、彼が道具を操って魔女退治するシーンはまるで「アベンジャーズ」のホークアイみたい。すご~く頼りになりそうな感じです!モダンな弓を操る妹のグレーテルはジェマ・アータートン。私はこの映画で初めましてなんだけど、なんだか妙~に親近感が。髪と目の色がダークだし、そんなに濃い顔じゃないから、ちょっと日本人ぽい気がします。

予告編をチラ見した限りでは「こりゃあB級ぽくて面白そうだ~」と思ったんですよ。まあ悪くはないものの・・・もうちょっとコッテコテに盛った方がよかったかなあ~って思います。ヘンゼルとグレーテル始めキャストが魅力的なだけにちょっと残念。テイスト&ストーリー的にはこの前観た「ブラザーズ・グリム」みたいな悪い魔女退治ものです。そういえばグリム兄弟は「ヘンゼルとグレーテル」の原作者ですね。

魔女の怖い顔のマスクとかメーキャップとかチープでわかりやすくて、いかにもB級ぽいのが逆にいいと思います。しかし、あえてB級っぽいテイストにしてあるのならば・・・グロをてんこ盛りにして、ファニーでなんか、面白い!って方に持っていった方が良かったんじゃないかと思いますね~。タランティーノやロドリゲス風になっちゃうかな?しかし、 アクションシーンとか、魔女退治の方法とかもっと残酷でもいいと思う。血のりなんかも、もっと粘着力のありそうなドロッドロの粘液状にすればよかったと思うのだった(「スペル」の老婆から大量に吐き出される様な、ぷるんぷるんのゲル状が理想)。

私がグっと来たのは、悪い魔女どもの通り道に鋭い針金をネット状にした仕掛けを張り巡らせておいて、そこをホウキで通過した魔女どもが、シャシャシャーっとスライスされてしまうシーンですね。なんか予告編でも観た様な気がするんだけど、こういうスカッ!とするグロシーンをもっと入れるべきだったんですよ。あと悪い魔女(ファムケ・ヤンセン)の呪いにかかって芋虫を食べ出す男がいて、そいつが村の酒場まで行って「悪い魔女が来る~!大変だ~ !」と酒場の客に告げて爆発→後に大量の芋虫が・・・というシーンがあります。これ、芋虫がグレーテル顔に数匹へばりついててもよかったと思うのだった。ボンクラ少年を盾にしたヘンゼルとのコントラスト的にも。

あとはあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルという誰もが知っているキャラクターだけに、彼らが有名ウィッチハンターとして名を挙げて行くまでの活躍をも観たかったな~。オープニングクレジットの中で二人がどれだけウィッチハンターとして活躍したかということは新聞記事として見せられてるんですよ。短いカットの繋ぎでもいいから実写で観たかったな・・・。せっかくジェレミー・レナーをキャスティングしているのにモッタイナイ~。

お菓子の家ですが、ドアとか飴ちゃんで出来ていましたがな〜んかケバケバしくて美味しくなさそう!もっとラデユレみたいに魅惑的に出来なかったものか。子供が思わず夢中になってむしゃぶりつくくらい甘くて抵抗出来ないビジュアルにした方がよかったなあ~。エンドクレジットではヘンゼルとグレーテルが使用した武器がCGでシャキーン!って動いたりしてカッコイイ。けれど武器ももうちょっと劇中で上手く使ってあげる方法があったと思うんですよ~。

結構ダメ出しばかりになってしまった・・・。やっぱりダメ出しが多いからこそDVDスルーというこの流れは納得っちゃ納得である。続編も制作可能な感じの終わり方だったけど、たぶん難しいのではないだろうか・・・と思ったら、こんなニュースが!やったね~!次回作のグロゲロ盛りに期待したい。

しかしジェレミー・レナーが黒尽くめの格好をして「Gotcha!」といったドヤ顔でパッ!と武器を構えるシーンは本当にイイ!ドリフのもしもシリーズじゃないけど、もしもジェレミー・レナーがシロアリやネズミの害虫駆除業者だったら・・・見積もりを取らずにその場で契約してしまいそう。とにかく悪いやつらを根こそぎ退治することに関しては、揺るぎない信頼感を感じさせる俳優なのであった。

余談:ジェレミー・レナーはまだ俳優業が売れてない頃にお友達と住宅リフォームの仕事をしていたらしいです。それでもって結構繁盛していたそうな。ジェレミー・レナーのリフォーム屋さんか~。ビシィッ!とした間違いのない仕事っぷりを発揮してくれそうで、いいですね~!要はジェレミー・レナーって仕事が出来る男なんだな。

『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』第33回ラジー賞総ナメ!

         


初恋」から「ニュームーン」、「エクリプス」、「ブレイキング・ドーンPart1」と生暖か~く見守り続けていたシリーズもついに完結編です。「Part2、観たいな~」と思っていたけど、映画館に行かないうちにロードショー終了していたのです・・・。DVDになったので、夫が近所のレンタルビデオ屋さんで借りて来てくれました。

しか~し・・・完結編がシリーズの中で一番つまらなかったんですが・・・。なんか「あれっ、こんなもん・・・?」って感じでしたね。な~んか物足りないんですよ!まあ昔から言い続けているように、ロブステンのファンでもなくベラにも感情移入も出来ず、ただチェックだけはしていたという程度なので、がっつりトワイライターの方とはまた違うと思うの ですが・・・。にしても、「ブレイキング・ドーンPart1」までは部外者ならではの楽しみもあったんですよ。全然煮え切らない三角関係とか、ジェイコブ可哀相~!(なんならアタシが・・・)とか。今回はレネズミたんが生まれて、もうそれもなくなっちゃったからな~。

例によって箇条書きで・・・(ネタバレ含む)

・エドワード(ロバート・パティンソン)がガブリ!したお陰でヴァンパイヤになったベラ(クリステン・スチュワート)。一作目から「ベラの方が目つきも顔色も悪いしヴァンパイヤみたい」と思ってたので、こっちの方がしっくり来ますな。森でロッククライミング中の人間見つけては「血ぃ吸いて~!!!ガルルル・・・」となり、エドワードにいさめられる肉食系ヴァンパイヤのベラ。ついには森の中にいるライオンみたいな山猫をジャンプして捕獲してましたが・・・。「フフ、ベラよ、お前も立派なヴァンパイヤだな・・・ 」とほくそ笑むエドワード。バカップルである。が、端から見て「こいつら、しょうもねえな~」と思うバカップルは結構上手く行くのかもしれない(プライベートではクリステンの不倫がやはり尾をひいて別れてしまったロブステンだが)。

・今回初登場のレネズミたん(マッケンジー・フォイ)。あどけないながらも、すごい美貌の持ち主!末恐ろしい子役ちゃんである。だけどなんかCGぽい子でしたな。実はレネズミたんはジェイコブ(テイラー・ロートナー)の定められた運命の相手。この設定な~んか気持ち悪いんですけど~!そらベラも「まだ赤ん坊のうちの娘に手をだしおって!」と怒るわい。完結編だし、なんとかジェイコブの相手を見つけてあげないと・・・!ってのはわかるけど、それがふられた女の娘(まだ赤ん坊)かよ!って言う妙にオタクっぽい設定がどうもな~。ラストでジェイコブがエドワードに「お父さんって呼んでもいい? 」って聞いてたけど。それを聞いてムスっとした顔のエドワード(笑)ハア・・・もう勝手にしとくれやす!(中島知子風)

・母親になったベラに全く母性が感じられないのが残念(エドワードにも父性を感じられない)。そもそもシリーズを通してベラとエドワードがそんなにディープインラブしているように見えないのだ。レネズミと一緒にいるシーンのベラはまるで生みの母ではなくベビーシッター。ベラにとって命がけで生んだ何にも変え難い存在の娘であるというのが感じられないから、ヴォルトゥーリに対する危機感みたいなのもな~んか希薄なんだよな~。クリステン・スチュワートは結局冷血なキャラの方が似合うんだろうな。

・カレン一家の全員の顔をやっと覚えた今回。しかし、あの 広~いお家とか何台もある高級車とか一体どうやって維持しているのだろうか。カーライル父ちゃん(ピーター・ファシネリ)は医者やってるって言ってたけど、そんなに稼いでいるのだろうか?他の家族はみんな仕事してないみたいだし。7~8人の家族と孫を養うって大変だろうなあ~、と家長カーライルの肩にのしかかる苦労の重さを勝手に察するのであった。しかし、ラグジュアリーなハネムーンプレゼントの次は新居(もちろん一戸建て。アリスセレクションのインテリアとワードローブ付き)プレゼントかい!エドワードも相っ当に甘やかされてんな~。そりゃ働く気にもならないだろう(笑)「働いたら負け」byエドワードである。

・結局ベラの父ちゃん(ビリー・バーク)はベラがヴァンパイヤであることを受け入れられたのだろうか?あと異様な早さで成長する孫のことはどう受け止めているのだろうか?この辺がちょっとよくわかりませんでした・・・(説明あったかもしれないけど、私のリスニング力の問題ってことで)。ジェイコブがベラの父ちゃんの前でマッパになるシーンは、いかん!これは別の誤解を招いてしまう!と思ってちょっとヒヤヒヤしました( 笑)。

・人間とヴァンパイヤのハーフであるレネズミたんは「不滅の子」とされ、ヴァンパイヤ世界においては禁忌の存在。昔から「不滅の子」はヴォルトゥーリによって処刑されてきたのであった・・・。レネズミに危険が迫る!ということで、Part1ではレネズミ妊娠しちゃったでアタフタしてたけど、生まれた後もアタフタですよ。ううむ・・・。そんなに生み出してはならない存在ならば、前作に続きやはり避妊をするべきではなかったのか?にまた集約されかねない事態である。今回のベッドシーンでのベラは「旦那を食っちゃうぞ♪」って感じでノリノリだったな。シーツをギュッとつかむベラの手のアップがあって、「昭和のベッドシーンかよ!」と思いました。

・交際時からカレン一家に迷 惑をかけまくるベラとエドワード。今回は世界中にちらばるヴァンパイヤを「レネズミが不滅の子ではないという証人」として集めることに奔走するカレン一家。前からヴァンパイヤと言えばルーマニアじゃね?と思っていましたが、今回はそのルーマニアからのヴァンパイヤが登場していました。ルーマニアなまりの英語、めっちゃ聞き取りやすい!一字一句わかるわ!ということに今回気が付いたのでした。そういえば、一瞬ロンドンかどこかで日本人の男性が出てましたね。最初に彼が話してた日本語がわからなかった・・・。日本語力が低下してしまったのだろうか、むう・・・。

・さて訪れた対決のとき。ヴォルトゥーリキャストの皆さんも続投ですよ。アロ役のマイケル・シーンがすごく熱演していましたね~。この一連の場面は彼の濃い~舞台風の芝居でだいぶ救われているかも。改めていい俳優さんだなあと思いましたよ。ヴォルトゥーリにいた若いイケメン(ジェイミー・キャンベ ル・バウアー)は、「スウィーニートッド」に出て来た人なんですね~。

・平和的に話し合おうということだったんだけど、結局乱闘に。ちょっとしたことで大乱闘になってしまっていた昔のプロ野球のようである(番組改編期によくやってた「珍プレー好プレー」懐かしいな)。みんなの首が簡単にポンッ!ポンッ!ともげていくので、「えええ~!」って思いましたけれども。エドワードはベラを敵に投げてベラのキックが炸裂。夫婦息の合ったバトルを見せていました(笑)。エジプトから来たヴァンパイヤの男の子が氷の地面を割るのですが、これ割れ目に味方もバンバン落ちてるし意味なくね~?って思いました。あと地割れの深さを表現するためにマグマが見えているのにもちょっと失笑・・・ 。

・乱闘するとみんな死にますよ、というアリスが見せたビジョンというオチに「やっぱりな~、そんなわけないよな~」と一安心。そうしたら遠くの方からポカホンタスみたいな格好をした二人組が現れて、「僕はブラジルから来たヴァンパイヤと人間のハーフです。僕は無害ですから、レネズミたんも大丈夫でしょう」と証言してくれるのでした。大雪原に半裸で来て寒くないのかい?!と思いましたが・・・あれ?ヴォルトゥーリはこの人の存在を知らなかったの?てかカレン家のメンバーがブラジルに行ってたシーンあったっけ?ブラジリアンワックスならぬブラジリアンヴァンパイヤの登場がいきなりすぎて面食らってしまうのだった。

・それならいいか〜、ということでお開きになったヴァンパイヤ集会。みんな超高速で去って行くのだった・・・。飲み会終わりの終電が気になるサラリーマンか!(笑)で、めでたしめでたし・・・。お気に入りの花畑でベラとエドワードがいちゃいちゃしながらシリーズ名場面集を振り返りますが、色んなことがあったわりにはやっぱりこの二人の絆がそこまで太いものだとは思えないんですよね~。ひたすら周りを翻弄させたにもかかわらず、深く深く愛し合っているのを感じさせない(しかも役者同士はリアルで付き合ってるっていうのに)って逆にすごいと思ってしまいます。ファンの方ごめんなさい・・・。

・ということで、全然グっとこなかった最終章、Wikiを見た所すごい数のラジー賞を受賞していました。まあ、気持ちはわかるけど・・・ちょっとここまで総なめってのは可哀相な気もしないでもありませんねえ。

<第33回ラジー賞受賞>
最低作品賞
最低監督賞 ビル・コンドン
最低主演女優賞 クリステン・スチュワート
最低助演男優賞 テイラー・ロートナー
最低スクリーンカップル賞 テイラー・ロートナー&マッケンジー・フォイ
最低スクリーンアンサンブル賞
最低 前日譚・リメイク・盗作・続編賞


<第33回ラジー賞ノミネート>
最低主演男優賞 ロバート・パティンソン
※受賞はアダム・サンドラー「俺のムスコ」
最低助演女優賞 アシュリー・グリーン
※受賞はリアーナ「バトルシップ」
最低スクリーンカップル賞 ロバート・パティンソン&クリステン・スチュワート
※受賞は上記の通りテイラー&マッケンジー・フォイちゃん。まあ妥当か。
最低脚本賞
※受賞は「俺のムスコ」

本作のライバルになったアダム・サンドラーの「俺のムスコ」ってのが気になりますが、きっと下ネタなんだろうな、ははは・・・。

上半期にヘビーローテーションした音楽

私が上半期にたまたま発見して、ヘビーローテーションした曲について記したいと思います。

・"The Bay" by Metronomy



そもそもの発見は、パリで買い求めた女性デュオBrigitteのアルバムでカバーされていた”The Bay”を聴いたのが始まりです。なんて美しい旋律の曲なんだろうと思って、オリジナルを調べたらMetoronomyというイギリスのバンドの曲でした。

オリジナルはもっと都会的なサウンド。バカンスシーズンに思いを馳せる歌になっています。ボーカルのイギリス訛りも訛りフェチにはグっときます。ものすごく開放的な気分にさせられる歌ですが品もあって、お洒落だなあ~と思います。PVもモード雑誌のようでお洒落なんだなあ~。



・"Don't Hold the Wall" by Justin Timberlake



友人Iから「ジャスティンと言えばティンバーレイク検定」があるから、受験しておくようにと言われ受験しましたが(難しかった)、どうやら二人ともジャスティンのニューヨークコンサートご招待は逃してしまったようです。

そのときに、そういえばジャスティンと言えばティンバーレイクはニューアルバム出したんだったわね~と思って聴いてみました。一番好きな曲はこれ!壁の花にならないで踊ろうよ、みたいな曲なんですがアジアともインドとも中近東とも言えない不思議~なエスニックテイストがクセになります。



・"I Wrote the Book" by Beth Ditto



ベルサーチの秋冬コレクションでパフォーマンスしていた巨漢の歌姫ベス・ディットー。初めて彼女の曲を聴いて、「けっこいいかも!」と思ってEPをゲットしました。そのルックスからは想像出来ない可愛らしい声。曲調は80年代っぽいダンスミュージック風で、曲調/PV/メイクともに80年代後半から90年代前半のマドンナっぽいなあ〜と思います(調べたらやはりオマージュでした→Justify My Love by Madonna)。ベス・ディットーのEPの収録曲はどれもいいけど、プラハのファストファッション屋さんでこの曲がかかって嬉しかったので、これで。




・"Ping Pong" by Dimie Cat



フランス語学習者のためのポッドキャスト、ショコラで紹介されていたのでチェック。声質はZazっぽいです。Ping PongのPVを観てみたら・・・「俺、ここ、行ったことある!!!」という嬉しい驚きが。マレーシアはペナンで撮影されたPVはプラナカン屋敷やトライショー、中国寺院などマレーシア好きにグっとくるロケーションがいっぱいです。マレーシアをチョイスするDimie Catさんセンスいい!やっぱりマレーシア最高。しかしDimie Catさんはチャイナドレスが似合うなあ〜。



・"Together" by The xx



映画「華麗なるギャツビー」を観に行った時、エンドロールでかかっていた曲です。悲しい雰囲気の曲調に、思わず浮かした腰を席に戻して聴いてしまいました。サントラをゲットしたらTogetherってタイトル。なんだかギャツビーの怨念を歌っているかのようである。今気が付いたのですが、Togetherって単語は分解すると、To get herになるんですね・・・。ちょっと寒気がしました!



・"Young and Beautiful" by Lana Del Ley



同じくギャツビーのサントラから。ギャツビーがデイジーとデートしたりするシーンでかかっていたような気がしますが、「いい曲だのう」と思ってチェックしたらラナ・デル・レイさんでした。歌うまいの~!開放的ながらも哀しみをたたえた甘酢チューンです。ラナ・デル・レイ版の「私がオバさんになっても」って感じだろうか?

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